WireworldのUSBケーブルChromaを購入。決め手は音楽性♪

【オーディオ用USBケーブル比較】
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Wireworld Chromaシリーズは米国フロリダの老舗オーディオケーブルメーカーワイヤーワールドが展開するUSBケーブル5ラインの最下位、エントリーモデルです。

Wireworld Chroma USB package1

外箱は良くある剥き出しの透明ブリスターパッケージではなく、箱入りのブリスターパックでそこそこ豪華。英米系のアクセサリーメーカーって、数百$や数百£のオーディオケーブルを、吊るしの剥き出しブリスターパッケージに入れているのが普通だったりするのでちょっぴり嬉しい♪。しかもフランス、スペイン、ロシア、中国、ドイツ語と共に、なんとなく微妙な日本語の説明プリント入り(^^;

Wireworld Chroma USB Cable

℃派手な黄色い導体はイロモノ感はあっても高級感はあまりありませんが、黒いプラスチックプラグの見た目や質感はしっかりしています。USBの差し込みの勘合は甘め。きしめん平行タイプですので横方向には曲がりませんが、この手の高級USBケーブルの中ではあまり固くないタイプですので、屈曲し易く背面クリアランスが狭いデスクトップPCオーディオでも配線は楽です。

そもそもあまり売れて無さそうなワイヤーワールドChromaを選んだ切っ掛けは、エントリークラスでとりあえず質の良いUSBケーブルを探していていたところ、逸品館のWireworld Series 6/7 USB cable音質比較テストで高評価されていた事です。特に総評で “1万円/1m未満のエントリー価格帯では、Wireworld Chroma7がaudioquest ForestやCinnamonよりも音質的に一歩秀でてるように思いました。”と書かれていたのが決め手。エントリークラスの海外製USBケーブルでは緑色のオーディオクエストのForesと後継のForest2が一番人気だったりしますが、AudioQuestって導体が硬質なので背面クリアランスが7cmほどと狭い箱庭デスクトップでは割と使い辛いのですよね。。。

しかも上位の赤いCinnamonよりトータルで良いというならChroma7を試してみるしかないでしょ!?みたいな。

Wireworld Chroma7の音質レビュー

さっそくWireworld Chroma7の音質レビューいってみます。イマドキのハイレゾ強調サウンドとは一線を画すナチュラルなウォームトーン。USBケーブルながらサウンドへの支配力は強めで、明るく暖かみのあるスウィートな音。音楽の流れ方がスムースでナチュラル。時間軸方向の音楽の流れが活き活きと求心的で、とても音楽性が高い。解像度は高級USBケーブルとしては甘め。ピーキーなところが皆無なので音量を上げても長時間聴き疲れしません。高域は耳当たり良くソフトで滑らかにロールオフ。肉厚な中域はクローズアップされて前に出てくる。音像は等身大で大きめ。聴感ダイナミックレンジは広いのですが、上方向への伸びが今ひとつで惜しい。中低域は響きが多く有機的で厚みがありますので、高域方向を多少犠牲にしてもまず中域~低域方向の実体感重視という御仁には向いていると思います。グラマーにデフォルメされるWireworld独特のサウンドですので、良くも悪くもフラットな音とは対極になると感じます。

Wireworld Chroma USB package2

何より雰囲気感がこゆいと云いますか、笑ってしまうくらいものすごく伝統的なアメリカンサウンドで、音場空間が間違いなく田舎くさいアメリカの空気感になります(^o^;)。悪く言うとグラマーだけどデブめで清潔感が諸々足りてないメリケンのねーちゃんみたいな(謎)。アメリカのジャズやカントリーミュージック、アメリカンロックポップス系がメインならWireworld以外の選択肢はもはや考え無くて良いかも・・・というくらい雰囲気バッチリ♪。クラシックには・・・あれだ、アメリカ人演奏家には合うよ?(意味深)

これは音が色で見える系のでむぱちゃん向け限定の説明ですけれど、高域方向をもう一歩伸張させたいのと、音に纏わりつく無メッキ銅線のキャラクターが気になるので脱色のために(注:銀線の音質を知っていると)、どうしても上位モデルの銀コート線にリプレイスしたくなります。黄色いきしめんコードですけれども、明るい音ではありますが黄色い音かと言われると・・・う~ん…スタバのクリームてんこ盛りラテ?(謎) 彩度・・・Chromaが高いというか濃い。音楽的ですが本質的にはのどかな音です。

usb cables for pcaudio

音傾向の文化的な好みで合う合わないはあると思いますが、ワイヤーワールドらしい音楽性の高さはほんとに魅力的で、奏者が演奏時に込めた生命の息吹がスポイルされずにちゃんと伝わってきます。難点を云えば意図的に上位と差別化されているように聴こえる情報量の少なさとか、色付けの多さの面でHi-Fiオーディオ的にはローエンドモデルという印象は否めないですけれど、Chromaを使っておけば屈託無く音楽を楽しめる一本なのは確か。高域のハイレゾチックな解像度や美しさは先日のELECOM BH-AB10/BH-AB20に全く及びませんし、抑も分析的に聞くようなハイレゾ音源向きではありませんが、「音」ではなく「音楽」を聴きたい音楽愛好家の皆様が手を出すなら、こういうUSBケーブルの方が幸せになれると思います。いくら高解像で音数が多くても、音楽が音楽として活き活きせず、つまんない音しか出ない地雷ケーブルは世の中にたくさんありますから。。。

internalデスクトップPCオーディオシステムの音質が大幅に良くなった♪ ※Chromaのレビューあり

上位モデルとして紫のUltraviolet7と赤いStarlight7とがありますが、Ultraviolet5(先々代)は英国WHAT Hi-Fiで5つ星。但し逸品館の評価ではChroma7より音質が良くなる反面、音楽性が落ちるとのこと。Starlight7は音源出版の2014オーディオアクセサリー銘機入賞。2015ホームシアターグランプリで金賞。個人的には今すぐにでもに出来れば銀コート線のStarlight7にグレードアップしたい感じ(気が早い)。

internalWireworld UltraViolet Series7 2021再レビュー

更に上位には構造が違うSilver Starlight7や純銀単線を使用したPlatinum Starlight7がありますけれども、システム総額10万円未満のチープなデスクトップPCオーディオに奢るにはお値段が厳しくなってくるにゃ~orz。ただPCオーディオでもそこそこ予算をかけている、本格的な広い音場展開のリビングシステム、専用オーディオルーム等で使われる場合には、私でしたらSilver Starlight7以上のグレードを間違いなく選びます。※Chromaの音作りから同構造のStarrightまでの音質限界はある程度読めるので…。

今回は、PCオーディオの核となるUSBケーブルとして、とりあえず音質追求は二の次にしても、音楽性のベンチマークとなる一本が欲しかった。それがクロマを選んだ最大の理由です。(諭吉さん未満のモデルで音質も音楽もレベル高いUSBケーブルには手持ちに短いSUPRA USB2.0があるので、多少質的に落ちるのは致し方ないと納得済。) ふだん音楽をPCで聴いていて音楽を楽しめないと、PCオーディオを追求するモチベーションを失ってしまうので・・・。

ASUS VivoMini VC65-G108Z-rear

Wireworld Chromaより高音質なオーディオ用USBケーブルを見繕うのは同社の上位モデルを含めて難しくないでしょうが、併せて音楽的に許容できるものとなるとある程度絞られてくる。お高いのを買って音楽性が足りなかった日には、悲しみの余り心がフリーズしてしまうので、とりあえず安全パイとしてChromaを手元に置いておこう。試行錯誤中に訳がわかんなくなったらChromaに戻ってこよう。そんな感じで、管理人にとってのWireworld Chromaは、PCオーディオのHome sweet homeになってくれそうな一本なのでございます♪

internalWireworld Chroma Series7 2021再レビュー

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コメント一覧 (7件)

  •  ワイヤーワールド製品がアメリカ音楽に合う。しかも田舎風と聞いて、手元にスターライトSTBとオーディオクエスト・カーボンが有ったので、ビクター・ヤングの「エデンの東」と「遥かなる山の呼び声」を繋ぎ換えて比較しました。情報損失やノイズの少なさといった基本性能はどちらも良くて、区別がつきませんでした。
     肝心の音楽性といいますか、合う、合わないにてついて、「エデンの東では」スターライトSTBがヤングの温かみのようなものを感じ取りやすかったです。一方で「遥かなる山の呼び声」を聴いた後に「シェーン、カムバーック!」と叫びたくなったのはカーボンの方でした。ついでにエレコムの事務用ケーブルを繋いだ場合、実に事務的に再生されました。事務用だからそれで何ら問題はないです。USBケーブルのくせに奥が深いですね。導線類であまり悩みたくないので、奥が深すぎるのも悩みどころですが、設計・製作した人達は大したものですね。

  • こんにちは。遅レスすみません・・・Twitterに集中するとこっちまで見に来なくなって(本末転倒)・・・(滝汗)
    Starlightお持ちなんですね。銀コート線ですのでChromaほどはまったり田舎臭くはならないと思いますが、AudioQuest Carbonと併せてもうUSBは十分なクオリティが確保できるんじゃないでしょうか? 自分はChromaではさすがにリファレンスには出来ませんので、次のステップアップ候補を考えてます。

  •  返信の時期についてはお気になさらないで下さい。お一人でこれほど充実した内容を更新されるだけでも大変でしょうし、よく参考にしていますので、特に他意を感ずることもありません。
     Starlightは初めて購入したオーディオ用USB線で、事務用との基本性能の差に驚きました。一方でChromaの方が田舎風ではないかとのことで、Chromaも使ってみたくなりました。ケーブルマニアの方達の気持ちが解るような気がします。
     ワイヤーワールドの上位モデルでは、SilverStarlightの旧モデルを逸品館で4割引で売ってましたよ。在庫処分なのでご購入はお早めにどうぞ。

  • >Chromaも使ってみたくなりました。
    StarlightがあるのでしたらChromaはいらないと思います\(*^o^*)/
    >Silver Starlightの旧モデル
    紹介ありがとうございます。ただ箱ピュアのPCオーディオは徹底して安いパーツの寄せ集め(アクセサリ含めて総額10万を超えない)ですので、4割引でも2万円のUSBケーブルにはちょっと手が出ないです。メインシステムでPCを運用していれば考えるのですが、今のところその気は無いですし。USBケーブルの上限は1万円弱くらいかと思ってます。それでも非常識な価格設定だとは思いますが、一応、SUPRA USBやFURUTECH GT2など納得できるものがありますので。

  • なるほどですね。気軽に利用できるのがPCオーディオの利点ですし、お金で解決するよりも知恵と工夫で自分好みのシステムを組み上げる方が満足感を得られそうですね。実際の所、StarlightSTBは長期出張の共として購入しており、普段は使用していないので、押入れからA-905FXを引っ張り出して気軽なオーディオシステムをこしらえてみようと思います。
     スープラのUSBケーブルは端子形状や長さが豊富で良いですね。サエクコマースも無茶な価格をつけてないので良いですね。これでスピーカーケーブル・Swordの切り売りさえしてくれればいうことなしなのですが。

  • Swordは素晴らしいケーブルですが、SUPRAは端子を含めての音作りだと思うので、このクラスは完成品の方がむしろ良いのかな~と思っていたり♪
    Chromaですが、昨日PCオーディオの組み合わせを大幅変更したところ、SUPRAよりもChromaの方がむしろ高音質、好結果になってしまいました。レベル的にChromaは長期で使うのは難しいと思っていたのですが、環境次第で相性は逆転すると云う事で、オーディオはやってみないと判らないものですね(^^)ゝ

  •  Swordは特別なのですね。そうなると目方の重いclassic6.0が一番買い得なのかと、貧乏根性丸出しで思ってしまうのですが、簡単な話ではないのでしょうね。
     Chromaは優れ物ですね。オーディオの組み合わせの妙も奥深いですね。こうした組合せを見つけるのも楽しみですね。自身の環境でも、Menuet2015年型を中心としたシステムよりPCオーディオ用として構成した、英iFi Audio Micro iDAC2→A-933→BlackRuby(中古で入手できました)の組み合わせの方が、ポップスに関しては楽しかったりします。
     管弦楽に関してはMenuetが素晴らしいですが、音質よりも音楽性、正確にはどれだけ楽しめるかが重要か分かった気がします。

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