お薦めUSBディスプレイアダプタ13モデルを徹底比較 海外メーカー編

【USBディスプレイアダプタの選び方と購入レビュー】
スパイダーH選び方比較(日本)|比較(海外)|Cable Matters3画面

Wavlink_usb_displayadapter_hdmi

前回のエントリに引き続き、後半は海外メーカー製のVGA、USBグラフィックスアダプタについての比較レビューです。

outUSB-ディスプレイアダプタを使用したマルティディスプレイ接続ガイド

Index

J5 create USB3.0 to HDMI slim display adapter JUA355 おすすめ度★★☆☆☆

メーカーサイト
・発売日 2014/7
・コントローラ MCT製
・出力端子 HDMI
・最大解像度 QWXGA(2048×1152)
・USB3.0
・最大接続数 Windows4台 Mac2台 (ホストモニタ含む)
・消費電力 500mA ※発熱大きい
・サイズ 67.72×23.4×14.45mm ケーブル長129.5mm 33.5g
・付属品 保証書 CD-ROM
・保証 国内代理店(加賀電子/加賀ソルネット) 1年保証

まずApple系のスリムデザインが美しい(Windowsでも動作します)。シェルケースの材質はアルミ(他製品は殆どプラスチック)。見た目で選ぶならダントツでコレ1択ですよね。プランドのJ5 createが謎の存在で、調べても何処の国のサプライヤーなのは良く判らなかったのですが、少なくとも日本では加賀電子が販売代理店をしているようで、大手PC販売店で取扱いがあります。製造国も中国では無く台湾。レビューで気になるのは、Appleデザイン系のガジェットなのにmacOS Sierra 10.12で正常動作しなかった報告がちらほらある事。

内部のチップは台湾MCT製。サインはVGA以降忘れ去られたVGAコントローラだと思っていましたが、MCT自社製品含め、地味にいくつかの製品で採用されているようです。尚、このMCTチップや安物に多いFresco Logic製VGAコントローラー搭載機は、DisplayLink社製品と混用することが出来ません。音声は出ない報告と出た報告が混在。解像度上限がQWXGAで構わないのであれば、デザインのアドバンテージからJ5 create JUA355をお薦めしたいのですけれども、製品数が多く汎用性の高いDisplayLinkの共通ドライバが使用できないのであれば、将来的な拡張性の面からも手が出しづらいかな~と。大手PCショップ販売&日本代理店経由の製品ですので、保証の面で心配せずとも良いので★+1。DisplayLink社のVGAアダプタが動作しない環境の場合、敢えて試してみる価値はあるかもです。

Basicest USB 3.0 to HDMI グラフィック変換アダプタ Displaylink チップ使用 Win10対応 おすすめ度★★★☆☆

メーカーサイト
・発売日 2015/9
・DisplayLink DL-3500 or DL-3100?
・出力端子 HDMI
・最大解像度 QWXGA(2048×1152)
・USB3.0
・最大接続数 –
・消費電力 5V 500mA (2.5W)
・サイズ –
・付属品 USB 3.0ケーブル(A-MicroB 約50cm) CD-ROM
・保証 -相性保証:購入日より30日間製品保証:購入日より1年間

こちらも小型スリムタイプ。スペック不明項目が多いのですが、Amazon.co.jpではけっこう売れている逸品。USB3.0でHDMI仕様ですが、解像度上限がQWXGA(2048×1152) ですので、DL-3500か、DL-3100にHDMI変換回路を統合したものと推測。価格が日本メーカーほど高くないのと、販売元の日本支社Basicestベーセスト(シンカ合同会社 香港) による30日間の相性保証が付いていますので、ある程度安心して購入できそうなところがポイント。とにかく小さいので持ち運び用途にも向きます。

Plugable USB 3.0 HDMI 4K UHD  おすすめ度★★★★★

メーカーサイト
・発売日 – 2014/9
・DisplayLink DL-5500
・出力端子 DisplayPort HDMI 両方の仕様あり
・DisplayPortタイプはこちら ⇒[Amazon.co.jp]「当ブログ別記事で紹介
・最大解像度 4K UHD 3840×2160(30fs) / WQXGA(2560×1600)
・USB3.0
・最大接続数 – ※4K UHDではパフォーマンスの観点から2台までが現実的
・消費電力 –
・サイズ 7.5×4.3×1.4cm 32g
・付属品 CD-ROM
・保証 1年間保証とメールサポート

Plugable Technologies製。Plugableはシアトルにある2009年創業の米国企業で、インターネット通販で国際的にビジネス展開する新興PCアクセサリサプライヤー。本家サイトの製品説明がとても丁寧で説得力抜群♪。2014年発売で、DL-5500採用機としてはPlugableのUSBディスプレイアダプタこそが先発品。ちなみにPlugable製品はDisplayLink社のサイト上で公式に販売されています。Plugable USB 3.0 HDMI 4K UHDは、最新DL-5500チップにHDMIへの変換用チップが統合されており、独自制限無くDL-5500の仕様を全て満たしていますので、多少高価ではありますが、とっても米国製品っぽいセンスのガジェットがお好みの皆様には強力な選択肢になると思います。DisplayPort出力タイプは下位変換出来ませんが、同社が提供するHDMI1.4準拠の変換アダプタを使用すればHDMI/DVIへのアクティブ変換が可能です。

WAVLINK WL-UG7602H USB-C デュアル 4K HDMI 変換アダプタ USB-C ハブ 2-in-1 おすすめ度★★★★☆

メーカーサイト
・発売日 2022年5月
・DisplayLink (ユーザーレビューより)
・出力端子 HDMI 2系統
・低価格なシングル2K WQXGA(2560×1600)上限タイプ有り ⇒【Amazon.co.jp
・最大解像度 4K UHD 3840×2160(30fs) / WQXGA(2560×1600) 注:片側のみ。片方は2K上限
・USB3.0, USB-C
・最大接続数 8台 (Windows) , 6台 (Mac)
・消費電力 –
・サイズ 100mm×50mm×15mm
・付属品 USB-C変換アダプタ ドライバーCD
・保証 12ヶ月及び 無期限テクニカルサポート

Wavlinkは2003年創業の中国深圳、香港、カリフォルニアに拠点を持つ従業員1000人規模の製造メーカーで、AmazonやAliExpressで自社のオリジナル製品を展開している中華製造元ブランド。商品企画&ブランドを売りにしたコンシューマー向けビジネスでは無く、自社製造工場を持つホントの意味でのサプライヤーになります。まずAmazon.co.jp / Wavlink direct storeでの販売価格が他社製品と比べて総じてリーズナブル。スペック的にも特におかしなところは見当たらず。

WAVLINK WL-UG7602Hの特徴はHDMI出力を2系統備えていること。解像度上限が4K+2Kである点に注意が必要ですが、これ一台でも2台分のモニタを賄えますので、PC側の映像出力が足りなくても、デュアル・トリプルモニタ以上の環境が簡単に構築できます。

ちなみにWavlink及び、同社が製造していると思われる米国Diamond MultimediaのUSBディスプレイアダプタは、前述のPlugable同様にDisplayLink社のホームページで公式認定販売されています。

Wavlink WL-UG17D1 USB2.0 VGA/ DVI/ HDMIマルチディスプレイアダプタ おすすめ度★★★☆☆

・発売日 2016年12月
・DisplayLink DL-165
・出力端子 DVI (HDMI/VGA変換アダプタ付属)
・最大解像度 Full HD(1920×1080)
USB2.0
・最大接続数 6台
・消費電力 1W (誤記載?)
・サイズ 790×450×18mm 30g
・付属品 CD-ROM HDMI 変換アダプタ VGA変換アダプタ
・保証 1年間

商品タイトルはDL-195とありますが仕様がDL-165になっている矛盾。解像度もDL-165相当です…なんだか中華サプライヤーのお仕事が雑ですわね。外観から推測するに、これの中身は以前から色々なサプライヤーから商品化されてきた古いDL-165チップセットのUSBディスプレイアダプタなのですけれども、最新機種と比べて大幅に販売価格が安いのと、動画を観ない用途&USB2.0の古めのPCで、USBディスプレイアダプタの動作を軽くしたい場合に敢えて低スペックなこちらを選ぶ選択肢もあり得ると思います。ちなみに箱庭ピュアオーディオ管理人が使っているのAREAスパイダーHと同一スペック。このクラスの国産メーカー品は、高い販売価格のまま未だに併売されていますけれど、ここまでお安いのでしたら積極的に選ぶ理由になるかと。

internalAREA スパイダーH SD-U2VDHって使い物になるの!?@ノートPCでトリプルモニタ・・・ぱ~と5

Cable Matters Windows&Mac用 USB 3.0 → HDMI 変換アダプタ 4K解像度対応 おすすめ度★★★★★

メーカーサイト
・発売日 2016年3月
・DisplayLink (DL-5500以上と推測)
・出力端子 HDMI
・最大解像度 4K UHD 3840×2160(30fs) / WQXGA(2560×1600)
・USB3.0
・最大接続数 6台 ※4K UHDではパフォーマンスの観点から2台までが現実的
・消費電力 不明
・サイズ 81×45×13mm 50g
・付属品 CD-ROM
・保証 30日間無理由返金サポート 1年保証。

2009年に創業した小規模PCパーツサプライヤー米国Cable Matters.incの製品。所在地は一応マサチューセッツ州のボストン郊外ですが…調べたら仄かに中国系の匂いがする。。。ただ、Amazon.co.jpのレビューは概ね良好ですし、サポートの回答がきめ細かくて好感が持てます。公式通販サイトもなかなかまとも。これもUSBケーブルが直出しで如何にも海外デザインという感じですけれども、薄型でデザインのディテールはスマート。4K UHDバージョンのスペックはDL-5000シリーズのもので、しかもHDMI端子仕様。そして一番のキモは以下の保証です。

Amazon.co.jp / Cable Matters Japan – 詳細
商品保証について。商品をご購入してから30日間以内の場合は無理由返金をサポートし、また商品によって、一年間/無期限保証にも対応しています。詳細は各商品の詳細ページでご確認いただけます。全商品は保証書がないので、保証期間以内に問題があれば、メールにて当社までご連絡いただくだけでよいです。

保証書はAmazon.co.jpの購入履歴があれば大丈夫そう。USBディスプレイアダプタはどうしても相性問題が現れることを一定数避けて通れませんので、使えなかった場合に30日間返金対応は良心的。1年保証もありますから、構造的には修理=交換だと思うので、たまたま作りが悪くて早期に壊れた場合にもこれなら安心できます。尚、Cable MattersのUSBディスプレイアダプタもDisplayLink社の公式販売ページに記載されています。

以上USBディスプレイアダプタ国内外13製品の箱ピュア的お薦めレビューでございます。★の数はチップ性能に加えて、2017年3月時点での実売価格比較した上でお買い得なほど星が増える相対評価になっております。また、デザインの好みなどで個人的な趣味趣向も加味されていますのでそのあたり差し引いて読んでくださいませ♪m(__)m あと、外付けVGAビデオグラフィックアダプタ…USBディスプレイアダプタはどうしても相性問題が発生しやすいPCパーツです。皆様それぞれの環境で動作するかまでは保証しかねますので、その点は重々ご留意の上、慎重に製品選びをしてください。

次回はこの「」Cable Matters Windows&Mac用 USB 3.0 → HDMI 変換アダプタ 4K解像度対応」の購入レビュー、Cable MattersのHDMI←USBディスプレイアダプタで3画面にしてみたれびゅうです。

【USBディスプレイアダプタの選び方と購入レビュー】
スパイダーH選び方比較(日本)|比較(海外)|Cable Matters3画面

  • URLをコピーしました!

コメント一覧 (2件)

  • 最近、イヤホンで音楽を聴くのに目覚めusb dacを探していました。ふと、昔買ったwavlink2kのイヤホンジャックにつないだところ、すばらしく音が変化しました。中華のイヤホンcca c12を注文中なので、これならいい音が聴けるかと楽しみです。webで調べてもdacとしての機能は不明です。この記事だけがヒットしました。ありがとうございました。

  • コメントありがとうございます。ディスプレイアダプタ内蔵DACの音質についてまでは正直全く考えていませんでした。おまけ機能として侮ってしまい殆ど誰も意識を向けないポイントですけれど、試してみるものですね。こちらこそ情報ありがとうございました。

コメントする

CAPTCHA

Index