箱庭ピュアオーディオ管理人は、こうやってパソコンに向かっている時や仕事中のBGMとして、ほぼ一日中音楽を聴いているのですが、CDの入れ替えが面倒なのもあり、演奏が終わってもそのまま気付かずにいることが度々あります。それで音質の良いCDチェンジャーを常日頃探しているのですけれど、本日ふらふら~っと立ち寄ったHARD OFFさんで珍しいものを見つけました♪
ナカミチの7連奏ミュージックバンク型CDチェンジャーCDPlayer2です。かれこれ15年近く前に作られたバブル時代末期のCDチェンジャーで、ハイエンドセパレートCDチェンジャー Nakamichi 1000mb (55+55万円)、CDPlayer1(25万円)に次ぐCDPlayer2(10万円)は、当時のナカミチの中核CDプレーヤーでした。※この下のモデルには、CDPlayer3(8万円) / CDPlayer4(5万)がありました。10代の頃に入り浸っていた秋葉原のヤマギワ(Yamagiwa)ではいつも店頭でNakamichiのCDチェンジャーが鳴っていて、欲しいなぁと思いつつも・・・当時値引き販売が殆ど無かったNakamichi製品は学生には高嶺の花でした。
ナカミチのCDプレーヤー CDPlayer2を中古で購入しました
ナカミチといえば自社内にミニコンサートホールを持つほどのオーディオメーカーで、その始めに音楽ありきの姿勢は、国内ハイエンドオーディオメーカーの中でも異彩を放っていました。残念ながら長引く不況の煽りで3年前に倒産を余儀なくされ、現在は別の形でアフターサービスやカーオーディオ、一体型システムコンポ、業務用機器などの製品を販売しています。ちなみに箱庭ピュアオーディオ管理人のマイカーのカーオーディオは、ヘッドユニットからスピーカーまで全てナカミチのシステムです。
1DINヘッドユニット ナカミチCD-35を分解メンテしてみた。
Nakamichiスピーカー編 SP-C10 & SP-C16 (10cm/16cm)
Nakamichi CDPlayer2ですが、まずデザインが80年代後期のモダンな雰囲気でまとめられていてお洒落。カクカクとメカメカしいデザインが多かった当時のオーディオ機器らしくない、ソフトでプレーンなデザインです。この後、93年にナカミチ最後のラインナップとなる後継モデル一式が発売されましたが、こちらは名カセットデッキDRAGONをモチーフとしたソリッドでカクカクしたデザインに戻り、ナカミチ=モダンデザインだと思い込んでいた当時の僕は、極端なデザイン変更に仰天したのを思い出します。
さてそのNakamichi CDPlayer2の音質です。ナカミチらしく極限まで繊細で優美、下世話さとは正反対にある、クラシック・・・・特に室内楽向きの静かで上品な音色です。ハイスピードで細身の済んだ音色が高域方向に向けてスーッと伸びていく独特の残響感は、このクラスでもナカミチのハイエンド指向を明瞭に感じさせる非常にセンシティブな表現です。そして、バーブラウンのマルチビッドDAC搭載機だけあり1ビットDACでは難しい色々な音色が聴こえます。
この種の繊細なハイエンド指向の音色は、繋げる機器の品位を試される難しいもので、海外製で例えるならMark Levinson by Red Rose Musicなどと同様のシビアな方向性を感じます。パッと聴いた感じは低域方向がかなり控えめですので、音のソノリティではなく量感に耳が行きがちな御仁には、この良さはなかなか伝わり難いのではないかと思います。Nakamichi CDPlayer2は、静かな部屋で響きの消え際を楽しむ為のCDプレーヤー。低価格機種でもナカミチは一貫してハイエンド調の辛口の音質を提示して来ますから、他社の普及価格帯と組み合わせた場合には真価を発揮するのが難しそうな、極めて聴き手を選ぶ傾向の音質にも感じられます。
箱庭ピュアオーディオ管理人としては、昔ヤマギワ(Yamagiwa)で聴いた文字通り懐かしのナカミチサウンドが蘇ってきてしばし感慨に耽ってしまいました。CDチェンジャーといっても、ナカミチは6+1MusicBankという特許メカニズムを使っていて、このメーカーのCDプレーヤーは殆ど全モデルがこれを採用しており、音質的はピュアオーディオの単体シングルCDプレーヤーと考えて全く問題ありません。ナカミチに関しては、ずばりチェンジャーというカテゴリに押し込めるのは失礼でしょう。
カーオーディオでもナカミチにはやはり同様の傾向があり、誰にでも受け入れられる親しみやすいサウンドというよりも、求道的な響きの繊細感や透明感を追い求めるのに適したサウンドのように思います。しかし、しばらくNakamichi CDPlayer2の音を聴いていて思うのは、この音調を聴いてしまうと、もっと上位クラスのCDプレーヤーが欲しいと云う何とも贅沢な悩みです。はてさて、どうしたものやら…(苦笑)
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April 06, 2005
Nakamichi(ナカミチ)CDPlayer2…短いお付き合いでした。
せっかく昨日手に入れてウハウハしていたNakamichiのCDチェンジャーCDPlayer2ですが、どうもMusicBankの動作がおかしいのです・・・。7枚全てディスクストックしてBGMとして使っていると、CDが1枚演奏し終える度にトレイからCDを吐き出します。正常に吐き出さずに次のディスクに移るときもあって、最初、はて、変な仕様だな???と思いながらも、その度に再度改めてプレイスタートしていたのですが、今朝は演奏中に突然途中で止まってしまう始末。手動でディスク切り替えをした際にも、ちゃんと内部の交換動作音がしてチェンジされるときと、ジーといってワンテンポおいてから、トレイが出てくる事もあり…???
変だと思って朝一でナカミチのサービスに電話したところ、
あっさり、「それはあり得ません、故障です。」との回答…~゜゜(´□`。)°゜。
ついでに他のモデルも含め、既にリモコンの再入手も不可だそうで。これではチェンジャーとして使い物になりませんので、仕方なく購入したHARD OFFに返品してきました・・・orz ちなみに、HARD OFFで購入した中古オーディオが故障していたのは今回が初めてです。暫く使ってみないと症状ず再現しなかったので、不具合に気がつかなかったんでしょうね。。。そちらには後継機のMB-2の出物もあったのですが、また同じトラブルに巻き込まれるのはイヤだった事もあり、今回はナカミチのCDチェンジャーを諦めることにしました。以前所有していたCECのCDチェンジャーCH-5000Rがまた手に入れば良いのですけれども。。。BGMとして使える高音質CDチェンジャー探し、また振り出しに戻ります。。。
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