昨年iPad mini4を購入した直後、Retinaディスプレイの画面の保護とブルーライトカットの目的で、良くある強化ガラスフィルムを取り付けていました。国産から中華系の色々なメーカーから似たよう強化ガラスフィルムが数多く発売されていますが、硬度9Hとか旭硝子使用(ホントかどうかは知らない)とか書かれているアレです。
私が購入したものは透明度が高くブルーライトカット効果も太陽光下に晒すと反射で判りますし、製品そのものは極めて良質で、一切気泡も入らずに簡単に綺麗に貼れました。その後は何の問題も無く1年半使い続けていましたが、使い続けた結果として、自分の場合はむしろ目が疲れるようになった気がする事もあり、しばらく考えた後、意を決して剥がしてみることにしました。
以前は良くあった貼る際に気泡の混入に非常に気を遣う柔らかいフィルムとは違い、強化プラスチックみたいなガラス板そのものが素材ですので、剥がすときも割れないように丁寧に外側から捲ると冒頭の画像の感じでパカッと綺麗に剥がれます。尚、剥がしたフィルムはまた必要な時に再利用できるよう、即サランラップに包んでおきました。
ガラスフィルム側の糊が残ってしまい、剥がし痕がムラムラの状態に
ところが、問題はiPad mini4本体の画面側でした。こんな感じでガラスフィルム側の糊が残ってしまい、剥がし痕がムラムラの状態に。普段、iPad mini4やiPhone7のクリーニングでほぼ毎日使っている消毒用エタノールで拭いて見るも全く取れず(≧◇≦) しかも画面を点灯していても糊残りが気になるレベルのムラムラです。
色々考えてみたのですが、まず試しに、デリケートなデジタルカメラのレンズクリーニングで使える、安全な中性洗剤系の界面活性剤若しくはアルコール系の成分と思われる、ハクバ製レンズクリーナーキット30で拭いてみます。良くある液晶ディスプレイ用の専用クリーナーやクリーニングリキッドと似たような成分だと思います。だがしかし、これは洗浄効果がマイルド過ぎて殆ど効果無し・・・(@_@;)
ちょっと擦ってみて、iPad mini4の画面ってそもそも結構丈夫だよね~なんて考えつつ、だからといって微粒子研磨剤入りのクリーナーなんかは怖くてとても使えません。iPhoneについてはiPhone4⇒iPhone5→iPhone7と乗り換えてきましたが、iPhone7からはそれまでとは違ってガラスフイルムを貼っていません。けれど正直、何も貼らなくても傷が入る気配が全く無し。実は保護フィルムとかそもそも不必要なの?と考えたのが、iPad mini4のフイルムを意を決して剥がす決断をした理由の1つです。
その後も本体にダメージを与えなさそうないくつかのクリーナーで擦って見みるも結果は芳しくなく。検索すると消しゴムで擦るとかもあったり。しばらく試行錯誤していて思い付いたのが、3M製のシールはがしクリーナー(強力タイプ)です。これ、そういや糊とか残ったときに綺麗になるよな~と思いだし、さっそく軽く画面に一吹きしてメガネクロスで拭いてみたところ、一瞬で見事に綺麗になりました!ばんざ~い\(*^o^*)/
色々上手く行かず軽く焦っていたこともあり、つい目の前にあったメガネクロスを使いましたが、メガネクロスが汚れてしまい洗濯が必要なので、こういった作業では出来れば使い捨てのシルコットがお薦め。と云うことで、糊が残って画面がムラムラ大爆発問題はアッサリ解決しましたとさ♪
iPad/iPhone強化ガラスフイルムの本当のメリットと見逃せないデメリット
メリットはブルーライトカット効果と、iPadやiPhone等のタブレットやスマホ画面の保護・・・落下した際に画面が割れる前にガラスフィルムが割れてくれ、本体が助かる確率が上がるのですが、iPad mini4の2年近い自宅内orホテル運用で、自分はあまり落とすことが無かったこともあり、絨毯が多い我が家がメインではこれって実はあんまり必要ないものかなぁと。落下防止には後述するソフトシリコン製のケースがむしろお薦めです。
逆に使ってみた結果としてこの手の強化ガラスフイルムにはデメリットが色々とある様に感じています。
※実はタッチセンサーの反応が鈍くなってる←気付かないストレスの原因。
※iPad mini4で本来Appleが想定したRetinaディスプレイの色味や精彩感が出なくなる。
※画面の焦点が合わなくなる。
※微妙に重くなる。
これらは貼ったときよりも剥がしてみて実感したことなのですが、上記に加えて最大の問題は目が疲れることです。剥がしてみて気付きましたが、ガラスフィルムはブルーライトをカットと言ってもフィルムが吸収している訳ではなくて、はじき返しているんですね。画面から出ているブルーライトは9割遮断しているらしいですが(何故か見た目の色味は余り変わらない)、画面の外から映り込むブルーライトとそれ以外の可視光線は盛大に反射している訳です。何より気になるのは、光沢反射が鋭く、同じ光沢液晶画面であるiPadやiPhoneのオリジナル画面と比べても、盛大に、景色が鏡のようにはっきりと映り込む点です。
この光沢感が目の疲れにつながったのか、iPad mini4を導入以降、ここ一年で近視が進行し、視力ががっくりと落ちてしまったような気がします・゜・(ノД`;)・゜・もちろん、ガラスフィルムにかかわらず、iPadをの画面を眺め続ければ目に悪いのは間違いありません。ただ、PCと画面の小さなiPhoneを長年運用していて、加齢と共に緩やかに視力が落ちてはいるものの、iPad mini4を導入後の落ち方が、それまでの数年間と比べて加速度的に悪化しました。もっと画面の細かい歴代iPhoneの長時間運用でもずっと大丈夫だったことを鑑みるに、iPad mini4の発光面積の大きさもありますが、このガラスフィルム越しに焦点の滲んだテラテラした画面を長く見続けたのも大きな誘因ではないかな~なんて(苦笑) 管理人の場合は、ガラスフィルムを剥がした結果、明らかに画面が見やすくなったように感じていますので、過ぎたるは及ばざるが如しだったという事でしょうか。
iPhoneとiPad miniではiOS11からブルーライトを軽減する「Night Shift」が加わりましたので、フィルムに頼る以前に、先ずはそちらで積極的に色温度を下げる事が先決です。管理人も、iOS11以降、一日のうち23:59分間は色温度を下げ、やや黄ばんだ画面にして根本的なブルーライトの総量を軽減する設定にしています。フィルム側でも二重にカットできればいいのですが、目を保護する必要があるなら、本来は反射の多い光沢ガラスではなく、反射の少ない非光沢・・・ノングレア、アンチグレアのフィルムにすべきでしょう。ただ、多少画面がぼやけるらしいので自分は導入していませんけれど・・・。
iPadの落下防止には、ソフトシリコン製ケース(カバー)がお薦め
自重が大きいため大した高さでなくても落とすと洒落にならないiPadですけれども、管理人はiPad mini4購入当初より、ソフトシリコン製のケース(カバー)を使用しています。正直なところ見た目はかなり安っぽく、厚みも出るのでiPad mini4の折角の繊細な肌触りが台無しなのですけれども、ソフトシリコン素材はもしもの落下時のクッション効果もありますが、それ以前に手持ちでの滑り止め効果が高く、このカバーをしていれば手からツルッと滑り落としてしまう確率が激減するところがポイントです。また、被せた際の画面側の突起にも厚みがあるため、、画面を下に落としたとしても、運が悪くない限り、画面が直接地面に激突するリスクはかなり低くなります。このソフトシリコンケーツについてのレビューはこちらです↓。
元は無色のクリアでしたのに1年以上使っていると黄ばんでしまい、外すと更に見窄らしくなってますが、管理人のiPad mini4はゴールド色という事もあり、ぱっと見は黄ばみが良く判らないのでした。。。( ̄∇ ̄)。ちなみにこの金属製タブレット用スタンド「Lomicall stand」は、可動部の剛性感が適度に高く、質感もしっかりしているためタブレットがぐらつきません。スタンド自体にも滑り止めが付いていますが、ソフトシリコンカバーも滑り止めになりますので相乗効果で更に安定します。キッチンテーブルやPCデスクの上で大活躍していますd(^_-)。
後日注:ちなみに後継機のiPad Miniでは、懲りずに別メーカー液晶保護ガラスフィルム(ブルーライトカットタイプ)を再び貼っていたりします。
2019/02月追記:結局Retinaディスプレイ直にしても目が疲れるのはあんまり変わりませんでした。明るい部屋の下では光沢ガラスフィルムの反射は大変気になりますが、暗めの屋内で使う場合にはむしろ目に優しい感じもするので、その後、ガラスパネルを再び貼り戻してしまいました・・・…。 再貼り付けの際にはどうしてもゴミを咬んでしまい、100円玉~500円玉サイズの気泡が10個くらい出来てしまいましたが、一旦剥がしてから気泡の中心の微細なゴミを消毒用エタノールを染み込ませた綿棒の先で綺麗に取り除いてから貼ると、最初は沢山気泡が残っている場合でも、一ヶ月もすると殆どが消えて無くなります。製品に拠ってこの辺りの再吸着性能は違うと思いますが、管理人が購入したガラスパネルはなかなか自己再生能力が高くて驚きました♪