2019年に書いた透明SSD/HDDケース紹介記事の追記です。2022年末にPCを更新したことで、新たに空の2.5インチ外付けSSDケースが必要になりました。正確には古いUSB2.0規格の2.5インチケースはいくつか余っているるのですが、SATA SSDの転送速度についていけるUSB3.1(USB3.2)規格の2.5インチドライブケースが、手元に余分に無かったことによる追加購入でございます…( ੭ ・ᴗ・ )੭♡
YFFSFDC USB3.0 2.5インチ HDD/SSDケース 5Gbps UASP対応 レビュー♪
例によって透け透けガジェット好きの管理人、今度もスケルトン・・・透明ケースを選んだのは云うまでもありません。前回同様にUSB3.1 Gen1 (USB3.0) 対応且つUSB3.0 Micro-B端子を備えたタイプから、購入時点でORICOやELUTENGよりも低価格だったYFFSFDCの透明HDD/SSDケースを選びました。ところでYFFSFDCって何って読めばいいんだ・・・(謎)。中華系だと思うのですが調べてみても詳細がわからず、なんでも手広く取り扱っている雑貨屋ブランドみたいな感じで、ORICOやELUTENGのようなPC周辺機器ベンダーや大手販売商社と云うわけでも無さそう。
実物は基板やポリカーボネート樹脂ケースの構造などがORICO/ ELUTENGのものとは異なり、そもそもの製造元が違いそうな印象です。LEDインジケーターもELUTENGの青と緑の2つからYFFSFDC製はブルー1つ。やたらと明るすぎるのはYFFSFDC製も同じ。HDDとは違い、ケースとSSDは軽いので、特に固定はせずモニタ裏側のスタンドステーに極細USBケーブルを引っかけて吊しています。
4年近く前に購入したORICO / ELUTENGブランドの透明HDD/SSDケースと比べると、131mm×80mm×14mmからYFFSFDC 126mm×78mm×12mmと明らかに一回りサイズが小さくなっていました。とは云え、どちらもポリカーボネート樹脂が傷つきやすく、所謂ポータブル、持ち運び用途には向きません。あと、ORICO / ELUTENG製購入時には経年劣化で黄ばむのでは・・・と危惧していましたけれど、4年近く経過した今こうやって並べて比べると、やはり下側のELUTENG製は少し黄変しはじめています。
SSDケースの違いによる速度比較 YFFSFDC vs ELUTENG
SSDを入れて、新しいYFFSFDC と 旧 ORICO / ELUTENGの速度を同一環境1:1で比較してみました。Samsung 850EVO 256GBと860EVO 1TBの両方でテストしましたが、SSDの速度は似たり寄ったりで誤差の範囲。USB3.1 Gen1 (USB3.0) 接続ですのでPC内部で直接SATA接続した時の速度は出ませんけれども、いずれもYFFSFDCの方が速度が出ています。ケースの違いによる速度差は、Sequential ReadはともかくSequential WriteとRandom 4Kはかなり違いますので、こんな玩具みたいなHDD/SSDケースでも年々進化してるんだなと。
ELUTENG/ORICOのRandom 4K読み書き、2018-19年モデルにしては遅すぎぃ・・・と云うか、対してわけのわからないブランドにもかかわらず、YFFSFDCのRandom 4K読み書き、この手の製品にしてはメチャクチャ速いのですがっ(@_@;)。スケルトンケースが好きって話、敢えて性能を無視した完全ネタ要員のつもりでしたが、思わぬ拾いものでした…( ੭ ・ᴗ・ )੭♡
February 26, 2019
ELUTENG/ORICOの透明ポータブルHDD/SSDケースを購入しました♪
つまるところ、シースルーやスケルトンのPCガジェットが欲しかった…( ³△³ ).。o。裸のフィギュア・・・じゃなくて、裸の2.5インチHDDですので、デスクトップで使うには適当なSATA3(SATA600)の2.5インチポータブルHDD/SSD用HDDケースが必要になるのですが、手元に余っている4~5個のHDDケースは、既に古くて転送速度が遅いSATA150やSATA300規格でUSB2.0接続のものばかりです。流石にこれでは常設機としては速度がボトルネックになってストレスフルですので、いつもの如く、新規に適当に良さそうな2.5インチポータブルHDD/SSDを探してみることにしました。
で、今回管理人が選んだのがこちら。中身が何~とシースルー♪トランスペアレントで中身が丸見えの透明スケルトンケースを採用したELUTENG/ORICOのUSB3.1 Gen1 2.5インチポータブルHDD/SSDケースです。因みにこれ、良く見るとUSB接続コネクタに3.0 Micro B、タイプC、タイプAなどいくつか仕様違いがあり、ブランド名もORICOとELUTENGの二社から出ていますが、調べるとどちらも中国深圳発のPCパーツ供給メーカーで、商品紹介にも一応「ELUTENGより設計、メーカーORICOより製造した高品質のHDDケースです。」と微妙な日本語で書かれています。
ORICOブランドはこちら。このELUTENG/ORICOのスケルトンポータブルHDD/SSDケース、新興中国メーカー製品ですので品質的にどうなのかな?という一抹以上の不安が無きにしもあらずですが、購入レビューの★評価に加えて、類似製品を合わせた評価総数もダントツに多かったため、これならたぶんきっと大丈夫かな~?なんて(^^;)
ELUTENG / ORICO製 SSD/HDDクリアケースを開封してみました。
今回管理人が選んだのはELUTENGブランドですが、一番多く売れているORICOと違い、ELUTENGは黒い収納袋がおまけで付いてくるのがお得に感じたからだったり。とは云え同一規格品であればどちらを選んで性能は変わらないと思いますし、例によって価格は日々変動していますので、その時々で安い方を選ぶのが得策でしょう。
あと、このシリースの多くは以前からインジケーターが青色LED一つだったのですが、今のところこのELUTENGのこの製品だけグリーンとブルーのデュアルインジケーター仕様で、目新しさに飛びついたというのもあったり・・・(^◇^;) ケース側の接続コネクタはこれまでも使ってきたUSB3.0 Micro Bを選びました。将来性はUSB Type-Cなのですけれども、この製品の場合はType-CコネクタのみでUSB 3.1 Gen2規格には対応していないようでしたので。
パッケージを開けると中身はこんな感じ。SSD/HDDケースの入れ替えはネジ止め品も多く、少なからず換装が面倒だったりしますが、この製品はネジ不要で、上蓋を後方にスライドさせれば簡単に開きます。製品によっては蓋やSATAコネクタ部が固すぎたり、一度SSD/HDDドライブを固定すると今度は取り出すのに一苦労させられるものもありますが、ELUTENG/ORICOのスケルトン製品には緩くない程度の適度な硬さがあり、製品精度も十分で、2.5インチドライブの取り付け取り外し共に10秒作業で簡単ですd(^_-)
トランスペアレンシーなHDD/SSDケースはやはり何より中身が常に見えるのが良いですね。WD Elements Portableのように真っ黒な四角い物体が置かれているよりもデスクの上が華やぎますし、圧迫感もありません。それから、管理人のように複数のポータブルHDDを引き出しに保管している場合、忘れた頃に取り出していつも困るのが、一々PCに繋がないと中身のドライブが何だったのかが判らない事だったり。その点、この手の透明スケルトンケースであればHDDやSSDの銘柄が丸見えですので、PCに繋がなくても何れのディスクドライブが入っているのか一目瞭然になります。
ケース素材は、触った感じ巷のレビューに書かれているアクリルでは無く、ポリカーボネート樹脂の様に感じますが、大変傷が付きやすいので取扱いは慎重に。持ち歩き用途で使った場合、直ぐに傷だらけになって見窄らしくなること請け合いです。デスク上で汚れた場合でも、液晶ディスプレイやCD等の光学ディスク、レンズ用のクリーナーかエタノールを含ませたメガネクロス等を使うのが無難でしょう。ちなみに管理欄は液晶ディスプレイのクリーニング用にROGGE DUO-Cleanを使っています。
また、SSDでは問題にならないと思いますが、内部にクッション構造はありませんので、HDDを入れた場合の耐衝撃性はあまり期待しない方が良いです。遮音性も金属製のケースよりはマシだと思いますが過度に期待はしない方が良さそう。ただ今回入れたHGST Travelstar 5K1000 1TBはほぼ無音のHDDですので、WD Elements Portableと置き換えることで静音化の目的は達成しました。
サンワサプライ製 極細USBケーブルと3M製透明クッションゴムがお薦め
敢えてケチを付けるとCDケースなど比べるとポリカーボネートの品質と云うか透明度が少し甘くて僅かに白っぽく感じられますし、たぶん何年かすると紫外線による経年劣化で黄ばんでくるのではと推測。。。ガジェットとして中身のHDDが見える点はそれだけでもメカっぽくて見た目に魅力的ですが、樹脂の品質もあって残念ながら高級感はありません。
また、このプラスチックケースには足の部分がありませんので、デスクに置くと裏面が直置きになってしまい、このままでは早晩傷だらけになりますし、放熱面や震動遮断面でも望ましくありません。そこで管理人は別売の3Mのクッションゴムを裏側の四隅に貼りデスクから浮かすことで、放熱、デスクの外来振動対策、傷防止、滑り止めの機能を持たせています。この状態でのクリアケースに入ったHDDの温度は通常27-30℃程。長時間連続書き込みでも40℃程度で、通電中にケースに触れてもほぼ常温に近く、放熱性能については全く問題ありません。
アクセス中は緑のインジケーターが点滅しますが、これが視覚的にとても分かりやすくて良いです。左右にあるこのグリーンとブルーのLEDインジケーターはポップな見た目で楽しいのですけれど、高輝度で更に常時点灯したままと云うこともあり、正直に言うとかな~り眩しかったりします。とは云え、気になるようならテープかシールで目隠しすることは容易に出来ますので本質的な問題にはならないかと。
接続は50cmのUSB3.0MicroBケーブルが一本付属していますが、以前に配線の美観へのこだわりについて書いたように、付属品は開封せず、サンワサプライの極細USBケーブルを使っています。
このスケルトン外付けケースはUSB3.1 Gen1でUASP対応、5GBPSの高速データ転送にも対応とありますが、USB3.1 Gen1はUSB3.0と同じ意味で、理論上の最大転送速度5Gbps(SuperSpeed)対応品です。よって、2019年3月現在、いまのところこのシリーズの製品には10Gbps(SuperSpeed+)となるUSB3.1 Gen2対応品は存在しません。USBタイプCコネクタの場合でもこの製品の場合USB3.1 Gen1規格ですのでかなり紛らわしいですよね。
ORICO / ELUTENG USB3.1 Gen1 透明SSD/HDDケースの速度性能
速度について。全く同一条件、同じHDDを使い、比較対象として以前に紹介したTranscend Storejet 25 Mobileの耐衝撃ケース USB2.0 SATA150規格に入れて測定した場合と、USB3.0 SATA600になるELUTENGの透明樹脂ケースを比較してみるとこんな感じです。サイズの大きなDSDハイレゾファイルの転送速度も、同一条件でELUTENG透明ケースが175%も速いのが見て判ります。※そもそも70MB/sでは遅い・・・と言われそうですが、2.5インチ5400rpmですし、HDD上でデータの記録位置が内周か外周かでファイル転送の絶対速度はかなり変わりますので、これはあくまで同一記録データ/HDDでの相対比較だと思ってください。
同様にPCのバックグラウンドソフトが皆動いたまま且つ、使用56%のHDDによる簡易測定ですので、条件の整ったベンチマーク結果ではありませんが、コントローラーと転送規格の違いによる相対比較としてCrystalDiscMarkで測定した結果を載せておきます。
一番右側は、同じUSB3.0 (USB3.1 Gen1)規格である、これまで使っていたWD Elements Portable 2TB USB3.0での測定。中のHDDがそもそも違いますので参考値でしかありませんが、Q32T1のシーケンシャルリード以外はかなり高速化しています。
これが殻ケース(コントローラー)の性能差?かは定かでありませんが、HDDの違いもあって体感でもファイルアクセスの速度や展開速度がかなり速くなりました。以前から外付けWDに比べてPC内蔵のHGST Travelstar 5K1000 1TBの方が遥かにサクサクしている印象はありましたけれども、速度的にPC筐体内よりは不利になるUSB3.0 (USB3.1 Gen1)接続でも、明らかにWD Elements Portable 2TB USB3.0よりもスムーズに感じます。もちろんSSDの体感速度には遥かに及びませんが、WD Elements Portable 2TB USB3.0は相対的に常にモタモタしていたものが、HGST Travelstar 5K1000 1TB × ELUTENG透明ケースではあまり気にならなくなりました。まぁ本来なら同一HDDでコントローラー部の性能差を測定すべきですが、WD Elements Portableは残念ながら分解が不可能なトンデモ構造だったりしますので悪しからず。
PC電源をオフにしてもポータブルHDDケースのLEDランプが消えない場合
ちょっと気になったのは、青と緑のデュアルLEDが明るすぎ、しかもPCの電源オフにしていても点いたままになる問題です。夜間はデスクの周りが明るく照らされてかな~り妖しげに\(^o^;)/ ただこれはHDDケースの問題では無くて、母艦PCであるASUS VivoMini VC65側が原因。ポータブル機器等での充電用途を想定してか、デフォルトでは電源を切っていてもUSB給電が止まらない仕様らしく、2年間気づかずにそのまま使っていましたが、今更このクリアケースのLEDお陰で待機電力の無駄に気が付かされることに・・・(≧◇≦)
PC電源をシャットダウンする際に、Shiftキーを押しながらシャットダウンする事でUSB給電を完全に切ることが出来ますが、毎回これでは面倒ですし、BIOSを弄ってシャットダウン時にはUSB機器へ給電しないように設定を変更してみました。※起動時のASUSロゴ表示中にF2若しくはDeleteキー連打でBIOS画面に入り、Advanced⇒ErP⇒Enable(S5)を⇒Enable(S4+S4)に変更⇒Exitでセーブ。これで電源オフ時に無駄にスケルトンHDDケースが妖しく光り続けることを止めることが出来ました。他メーカーのPCではBIOS設定方法がそれぞれ違いますので、必要な方は調べてみてくださいませ。なぜかASRoc製マザーボードでのBIOS設定方法ばかりヒットしますけれども・・・(苦笑)
~まとめ~
昔から空のポータブルSSD/HDDケースは作りがあまり良くない製品が多く、粗悪品でパーツの組み立て精度が悪かったり、スペック相応の速度が出なかったり、コントローラー部の相性が出て動作が不安定だったりするのが割と日常茶飯事で、むしろまともな製品を探す方が難しかったりします。今回の製品はユーザーレビューの評判も良く、相性問題も発生し辛いようですし、パーツ精度も良く、実際に使って見て速度もそこそこ、中国製の新興ブランドながら、安心して使える製品に仕上がっていると思います。
ポリカーボネートの樹脂品質に関しては、暗い引き出しの中での保管でしたら大丈夫ですが、管理人のように剥き出しでの運用になる場合、紫外線による経年劣化での変色が気になる場合はあると思います。そういった用途でしたら敢えて無色透明では無く、色違いで着色トランルーセントなタイプもありますので、そちらにしておけば変色が目立ちにくいかも知れません。