【SONY製BDレコーダーの高音質&高画質化】
PROS |CONS| 高画質×高音質化|HDMIケーブル
BDレコーダー SONY BDZ-EW1100のレビューシリーズ番外編♪ 一連のエントリで敢えて厳しく書かなかったオーディオビジュアルマニア目線での画質音質のクオリティについて、今回はかなり辛口で攻めてみます。
画質について思うところ・・・・・
SONY BDZ-EW100の画質は高画質回路の「CREAS 5」と「Super Bit Mapping for Video」を搭載したトリプルチューナー搭載の上位機種BDZ-ET1100 / 上位後継機種BDZ-ET1200に劣ります。これ、実は購入してから気付きました。 購入当時1万円弱程度の価格差でしかなかったのですが、単にチューナー数の違いだけだと思って安い方にしてみたら、回路的に画質と音質が違うって事前にカタログちゃんと読まないからこうなる。。。orz。
回路的な差もあるのでしょうが、BDZ-EW1100の画の味付けはあまり感動するような画作りでは無いです。。。色温度が高くさめざめした印象で平面的。管理人はPIONEERのプラズマテレビにPDPリファレンスで最適化されたPioneerスグレコDVR-DT100を使って来ましたから、空間表現というか奥行きと立体感が残念ながらまるで違うんですね。これはきっと液晶時代のBDプレーヤーの宿命といいますか、液晶ブラビア基準で画作りをすると、4Kだなんだと幾ら画素数が増えたところでどうしても平面的にならざるを得ないんだろうな~と。逆にノイズ感や解像度の面ではPDPより遥かに優秀ですので。
それと輝度情報の表現がイマイチ。BDZ-EW1100は特にブライトネスの強調感・・・白トビ感が強く妙にまぶしいな~って感じです。今まで見てきたどのレコーダーやプレーヤーと比べても明らかに眩しい。そしてその白色が仄かにグレー寄りに濁ってる。BDZ-ET1100/ET2100のようなコントラストリマスターとブライトネスの調整項目がなく、私の主観では、テレビ側でがっつり調整しないと好みの画質にならないです。PureVision側の画質調整項目が多いため何とか我慢できる範囲にアジャスト出来ましたけれど、思うに回路以前に、ソフトウェア的に敢えて上位機種と画質差が付けられている様な気がするのですが・・・・・。
後継モデルのBDR-EW1200系ではコントラストとブライトネスの調整項目が追加されていますので、こちらも「CREAS 5」と「Super Bit Mapping for Video」が未だ省かれているとは云え、妙なまぶしさは調整でいくぶん緩和できる仕様なのかも。
音質は良いけど+αの音楽性は足りない
これもあくまでピュアオーディオ的な次元での話ですけれど、デジタル出力の音質がビデオデッキの割にまともとはいっても、純粋な再生機としてみれば、ピュアオーディオ品質の単体CDプレーヤーと同列に語れるレベルの音質ではありませんし、たぶんそこそこのクオリティで作られた再生専用の単体BDプレーヤーには画質音質共に敵わないと思います。音楽表現が実直すぎて求心力に欠けているのと、動画も妙に人工的な感じでリアリティが足りないと云いますか活き活きしてないのです。
そこいらに文句を付けるなら最初からBDZ-EX3000なり、Panasonic DIGA DMR-BZT9600等の上位機種にしなさいよ~って話ですので、アナログ的物量投入がまともに出来ない激安モデルでこのような文句を書くのは筋違いなのですけれども。わっち、変なところでしみじみ格差社会を感じてしまったぉ。。。
ちなみにBDZ-EW1100のCDプレーヤー(注:デジタルトランスポートとして)としての音質ですが、PS3等のSONYのイメージに反し、ワイドレンジ×高解像度ではなく、中域を中心にまとまりのある滑らかなサーフェスで潤いのあるサウンドです。ほの暗くてややウォーム。アタックもやわらか・・・・ていうかプラスチッキー。微小情報量は贔屓目に評価しても多くは無いです。冷蔵庫から出して常温に戻ったコーヒーゼリーみたいな音(謎) レンジの広がりを欲張らない反面、キンキンした嫌な音は一切出しませんので、耳当たりの良さではTV内蔵スピーカーや安価なマルチサラウンドシステムなど低グレードの組み合わせを想定した場合に限り、ビュアオーディオのCDプレーヤーより向いているかも知れません。
英国 Musical Fidelity V90 DAC 小型D/Aコンバータのレビューでございます♪
外部DAコンバーターのMusical Fidelity V90-DACに同時にONKYO C-S5VLを光デジタルケーブルで接続し、同一CDを再生比較してみると、音場の広がりや鮮度感、情報量の圧倒的な差にびっくら仰け反ります(@_@;)尚、SACDプレーヤーONKYO C-S5VLはBDZ-EW1100よりも安価です。。。
※但し地デジやBS、スカパー!など放送電波のAAC圧縮音声については、CDよりもハイレゾ風味(ぇ に聞こえて聴感上の印象やバランスが良くなります。あくまで家庭用AV機器がBDZ-EW1100の本分ですので。
BDZ-EW1100はSONYのBDレゴーダーの中でも回路的には下位モデルにあたり、オーディオビジュアルマニア御用達の高級機ではもちろんありませんので、音質と画質に関してはある程度妥協せざるを得ないのです。感性に訴える何かが欠けてているといいますか、高級機を引き立たせるためのデジタル的な味付けとして、質感に敢えて差を付けてるのかなぁ~?と邪推してみたり。でもこれだけの高い基礎性能のレコーダーが4~5万で買えてしまうのは、コストダウンのしわ寄せが何処かに来てしまうのは避けられない部分なのでありんす(T_T)
現在のBlu-rayディスクレコーダー市場って実売5万以下か20万以上か?に二極化してしまい、ビデオデッキ時代から続いた、最先端機能+画質×音質がそこそこに高品位設計された10万前後クラスの選択肢がほぼ無いに等しいのですよね。
低価格なBDレコーダーでもSONY機であればスペック的な意味での画質と音質については抜け目なく、高いレベルできっちりと押さえてありますので、これ、ハイエンド機器の音質やプロジェクター、上位モデルの大画面テレビを知らない人だと一体何が違ってるのか?たぶん解らないと思うのですけれど、作ってる中の人達がリファレンスにしてるであろう本当の魅せるハイビジョン画質や高音質ってば、きっとこんなもんじゃないぉ・・・みたいな。
ピュアオーディオ、オーディオビジュアルマニアの性として、何でも手を入れないと気が済まない管理人、此処ではSONY BDZ-EW1100は性格的に何か奢っても大して変わらないだろうという点は重々承知の上でいちお~やってみた、オーディオビジュアルアクセサリーによりカスタマイズを紹介してみます。下に行くほど費用対効果が高かったアクセサリーでありんす♪
インシュレーター
積極的に音質傾向を改善するためと云うよりは、主に振動対策と放熱が目的です。インシュレーターの放熱面での必要性について少し書いた前エントリの画像ではaudio-technica AT6098を入れていましたが、AT6098では中域(セリフの)肉感的な柔らかさと音場の広がりと奥行き、画像のaudio-technica AT6089CKではバランスが少し上がってより音が手前に。(アニメ声優の)セリフ帯域がやや際立つ印象、全帯域で滑らかさとクリア感が出てよりHi-Fiなイメージです。
※この2種類は両方とも真鍮素材ベースです。この他により低域方向が強くなるAT6089FTと何れがマッチするかは他機器との組み合わせと次第だと思いますが、透明度やシャープネスに劣るゴム系や木材系のインシュレーターはSONY BDZ系BDレコーダーと合わないと思います。尚、インシュレーターは後ろの真ん中と左右の3点支持です。間違っても元々の筐体足部の下に置いたりしませんように。近日中に高剛性2000系合金(アルミニウム)を使用したインシュレーターAET SH2007Aを試す予定ですので、そしたらまたここ書き換えます。
電源ノイズフィルター PS Audio Noise Harvester
PSオーディオのNoise Harvester (ノイズハーベスター)。付けたり外したり試行錯誤中。。。電源ボックス上でBDZ-EW1100の隣りのコンセントに挿すと音場が広がってワイドレンジになり、効果音の分離やエフェクトがハッキリするのですが、僅かに音色が少々安っぽくなるのと肝心のセリフの輪郭が甘くなるのが微妙な点ではあったり。。。
ノイズハーベスターについて以前にレビューをしましたが、ピュアオーディオ系では得られるメリット以上に前述した音色的な弊害が個人的には気になるのですけれども、このクラスのAV機器ではデメリットよりも質的向上メリットの方がはっきり上回る印象です。
メガネ型電源ケーブル
SONYの現行BDレコーダーは電源ケーブルが着脱式でインレット側はメガネ型です。手持ちの中からナチュラル系でクラシカルな味わいのあるオヤイデ L/i15dpcと悩んだのですけれど、結局AudioQuest NRG-1(工事中)を入れてます。オーディオクエストの単線ケーブル特有のメタリックでタイトでシャープな音質が、もしかしてSONYのBDレコーダーと好相性かな~?と。
音楽性の低いレコーダー×音楽性の微妙な電源ケーブルで、ここだけの話、音質はともかく見事につまらない音になってしまいました・・・(苦笑) 自作含めて更なるアップグレードをしたい所ではありますけれども、メガネ型インレットの電源ケーブルってリーズナブルで美味しい選択肢が少ないのですわね←所詮はメガネ採用機器用途だと思うと接続機器に対して割高感が気になってしまふ。。。
HDMIケーブル
audio-technica AT-HMZからSONY DLC-HE10XFにリプレイスしました。詳細インプレッションは別ページ(工事中)で。大画面でBDレコーダーにSONY機をお使いでしたら最低限SONYの(丸形では無く)平形HDMIケーブルがお薦め。価格.com実売1m/3000円台で購入できる各社HDMIケーブルの中でも、現時点で最も画質・音質的にハイクオリティなのがソニー製のフラットケーブルDLC-HE○○系ではないでしょうか。
HDMIケーブルに純正組み合わせのSONY DLC-HE10XFを入れただけでも、前エントリで散々disった妙な白飛び感が大きく改善されましたので、audio-technica AT-HMZは画的にBDZ-EW1100とは合ってなかったんだろうな~と。
光デジタルケーブル
当初、audio-technica AT-SDP2000/1.3(工事中)を入れていたのですが、これがなぜか驚くほど相性が悪くて、結局AUDIOTRAK GlassBlackになっています。音色的にハイレゾ的な情報量と解像度が得られるGlassBlack 2plusとSONY機の相性はとても良いと思うです。これがあるとデジタル出力の音質が数段グレードアップして聴こえますので、ある程度以上の外部DACに入力することを前提に、光デジタル出力しか取れない場合の個人的第一選択がGlassBlackになっています。
電源タップ、電源ボックスのアップグレード
何だかんだと音質改善にはこれが一番効果的。これまで使っていたaudio-technicaの古いノイズフィルター付き電源タップAT-NF34からサウンドハウス CLASSICPRO PDS8に差し換えてみたところ、上ずって軽々しかった音質の重心が下がり、定位もタイトでシャープで切れ味鋭い印象に。画質はプラズマディスプレイのPIONEER PDP-427HXと同時に差し換えましたのでモニタ+レコーダー両方合計での評価となりますけれども、映像のノイズ感が減り色が派手になりますが、特に赤が派手な朱色っぽくなったり、黄色と緑が強調される感じで色調があんまり好みじゃなかったり・・・ぐぬぬぅ…( ³△³ ).。o
とは云いましても、簡易なAC並列ノイズフィルターやエントリークラスのメガネ型ACケーブルよりは、そもそも高品位な電源ボックスに挿す事の方が明確に聴感上の効果ありますし、費用対効果を求める場合、電源ケーブル一体型でもあるCLASSICPRO PDS8は侮れません。電源系で先に押さえるべきはケーブルやノイズフィルターよりも電源ボックス本体だと思いまする。
はてさて、ここまでやれば激変して上位機のETシリーズに迫る画質音質になります!とうそぶきたいところですけれども、音質はともかく画質は「CREAS4 14bit」vs「 CREAS5 16bit」の 画像エンジンによる描写の格差はどうやっても超えられないと思っています。音質はまぁこれでまあまあ聴ける音にはなると思いますけれども、SONY BDZ-EX3000並になるとは期待しないで下さいね♪ 上位機で同様のアプローチをすれば更に良くなる訳ですし。
しょーじき、軽量だからかオーディオ機器というよりもパソコンに近い中身だからか、ピュアオーディオグレードの機器と比べると反応が鈍いと云いますか劇的には変わらないです。それぞれやらないよりはマシ程度×それでも塵が積もるとそこそこ前とは違う感じにはなる~みたいな。但し全部合わせて一歩間違うと本体がもう一台買ry・・・(;゜ロ゜)
とは云いつつ、まともな大型ディスプレイに外部DACやAVアンプを御使用になられている皆さんにでしたら、少なくともノイズシールドとパーツ品質のしっかりした高品位HDMIケーブルに加えて、光デジタルケーブルにGlassBlack 2plus等、グラスファイバーor石英クラッドのモデルを使ってみて欲しいところだったり。。。これだけは個人的に音質面で看過できない違いが出てしまう様に感じていますので(*^-^*)ゝ
コメント一覧 (1件)
お久しぶりです。
>メガネ型インレットの電源ケーブルってリーズナブルで美味しい選択肢が少ない
ソニーのレコーダー場合、
BDZ-X100,BDZ-EX200までは、いわゆるメガネ電源ケーブルなので、
これらのケーブルを部品扱いで量販店で取り寄せる手があります。
見た目はこんな感じ(他者様フォトレビュー)です。
http://digital-baka.at.webry.info/201001/article_11.html
私が現物を使ったのはX100用電源ケーブルですが、
実は、部品番号がDVD時代のRDZ-D90と同じでした。
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200509/05-0912/
BD用に新部品を持たずに、あるパーツでチューンしたようです。
私がこのX100用電源ケーブルを使っているのが、
同時期のBDZ-T75です。
この機種、アナログ音声出力の質はそれなりですが、
性能的には出し切れない、間接音の類の雰囲気を出す性格があり、
AAC音声や各種振動
(背面デュアルファンなので、冷えるが振動源は多い)による
荒れを意識させない意図があるようです。
光SPDIFに接続を変えたのは最近で、
アンプ自体SA-907FXへストリーム形式
(AACやDDのまま伝送。
少なくとも5.1ch音声のダウンミックスではAVアンプデコーダーが有利)に変えているので、
現状では変な音ではないだろうという段階です。