【SONY製BDレコーダーの高音質&高画質化】
PROS |CONS| 高画質×高音質化|HDMIケーブル
ま~あれです。どんなAV機器であれ優れた面と至らない面があります。そこで欠点を伏せてしまうのは箱ピュアBlogの自主ガイドライン的運営ポリシー(はぁと)に反しますので、今回はいつも通り辛口に\(^o^)/ 主に機能面について。※画質と音質についてのオーディオマニア的辛口レビューは、別エントリ「SONY BDZ-EW1100の高音質/高画質化カスタマイズ」に分けまする。
各ボタンの境界が判りづらいスライドリモコン
リモコンは、今回のモデルからデザイン変更になったのですが、これはあれですね、駄目です(バッサリ)。コンパクトなので片手で操作しやすいのは良いのですが、間違えて別のボタンを押してしまうこと未だに慣れませぬ。
最大の問題は、使用頻度の高い消去やチャプター書き込みボタンがスライドドアの中にある事。チャプター打つのに毎回スライドドアをくぱぁくぱぁ開け閉めしまくり。ほぼチャプター打ちのためだけにそのうち壊すんじゃないかと。ボタンもドイツ製みたいに硬いし、なによりデザイン優先が過ぎてブラインドでどのキーを触っているのか、わけわかめ?(´Д`)?。
各所のレビューに於ける苦情の多さを見ても新型リモコンの実用性に問題があるのは明らかで、どうして優秀な開発陣がこれを採用したのかと小一時間ry・・・・・後継モデルでも代わってないですし(゜Д゜)。ここは先代までの旧型リモコンが同様に使用できるっぽいですので、リモコンでイライラしてしまう御仁は敢えて古いのを部品購入された方が良いかもです。※箱庭的ピュアオーディオ管理人は↓の旧機種用リモコンRMT-B014を追加購入しました。こちらはとても使いやすいです。一世代前モデル用の純正リモコンですが、部品型番はブラックがRMT-B012J、ホワイトがRMT-B014Jになります。
編集時の微妙な弱点
GUIの動作レスポンスがとても敏感なため、リモコンのボタンを押した数よりも選択カーソルが先に進んでしまう事が良くあり、この辺りは微妙に改善して欲しかったり。特に選択項目から「チャプター編集」したいのに、行き過ぎて「部分削除」キーを押してしまうことが頻発するのが辛いです。リモコン編集時の難点は、リモコン「10秒戻し」「15秒送り」の際、すかさず一時停止ボタンを押さないと、そのまま再生が始まってしまう点。ここだけすごい不便でイミワカンネ。普通に停止してくれているだけで編集が3倍楽になるのになんでや???
また、一時停止中のコマ送りは「戻るが3フレーム/進む方1フレーム」っぽい。そこ気付かないとゴミが出ますし尻切れになったりします。お掛けでチャプターを打つ際についつい戻りすぎることが多くて、ジャストポイントで打つためには細かく連打しながら一歩戻って二歩進む的なまどろっこしさ。SONY機ではスグレコに比べて無駄にボタン数を押す必要があります。ま~慣れましたけれども。。。
録画冒頭のゴミが3~6秒と無駄に長い。
なんでしょうねこれ?イラッとします。オートチャプターで切ってくれれば良いのですけれど、こと冒頭に関しては成功率5割くらいと低め。Pioneerのスグレコでは頭切れ無くしかも余計なゴミがほんのゼロコンマ秒あるかないかでしたから、理由があるのでしょうがSONYの仕様が謎だったり。といっても、とあるDIGAのBlu-rayの如く、頭欠け、頭切れしまくるよりは1億倍マシでしてよ(苦笑) DIGAがDRモードで顕著に頭切れ尻切れを起こすのは、最新型のDMR-BRZ2000でも治っていない模様・・・orz
日本語/英数入力のタイトル編集UIがまどろっこしい
この部分のUIは50音やアルファベット一覧から一気に入力できるスグレコと比べると随分めんどくさい(@_@;)。しょ~じきタイトル編集したくないです。※但し検索用の語句登録はかなり便利です♪
ただ、外部入力はともかくテレビ番組を録画する際にはもちろん自動でタイトルが記録されますし、更に自動で番組別のフォルダを作ってくれますので、チャンネルが違っても同じフォルダにまとめてくれたりして編集する必要が殆ど無いくらい賢い。放送局側のタイトル表記がおかしかったりすると、ごくたま~に微妙な加減で同一タイトルが本来あるべきフォルダから漏れたりする事が無い訳では無いですので、例えばタイトル名から無料の「無」部分を削除したりする必要がまれに発生したりはします。
GUIのブルーバック
XMBのグラフィックユーザーインターフェイスがブルーバック(ブルースクリーン)。手前勝手で申し訳ありませぬが、PIONEERのプラズマディスプレイ使いとしては青は焼き付き起こしやすいですし、プラズマパネルは青が一番傷みやすく寿命が短いですので、累積投影時間が長くなるであろうレコーダーのGUI画面はブルー以外にして欲しかったのが本音。というかそれ以前に個人の好みとか気分もあるでしょうから、設定でユーザーの好きに色を選べるようにして欲しかったです。Blu-rayだから青っていう安直な理由だったりして(滝汗)
録画一覧にタイトル別のGB表示が無い
フォルダ別のみで個別タイトル毎の消費GBがタイトル一覧の脇に表示されていません。個別に最下層の情報表示キーまで潜らないと表示されませんので、BD-R/BD-REへのダビング容量を暗算するさいに地味に不便だったり。
赤いインジケーター
本来の逆台形デザインが格好いいのに、赤いインジケーターが昭和臭くてダサい。
Blu-rayドライブメカの動作音と読み込み速度
これは現時点のBDドライブメカの特性でしょうけれど、読み込みに時間が1分くらいかかるのと、BD-Rメディアを入れっぱなしにしておくと、時々、何かの拍子にクク~クククク~ククク~って動き出すのです。何も操作してないときにね。その動作音が存外大きくてウトウトしていたのに叩き起こされるレベルなのだぉ(苦笑) それ以外の読み込みや高速書き込みの音は割と静かですし、メカ回りの動作も滑らかで、オーディオラックに入れておけばまぁ問題無いかと思います。
DVDは過去の遺産?
BDZ-EW1100にとってDVDの録画再生機能はオマケのつもりなのでしょうか、DVDへの録画再生使用をメインに考えている人には不向きな仕様になっています。またDVDの再生時に、早送りやコマ送り、10秒戻し等々のレスポンスが悪く、ガビガビしていてストレスフル。
ただDVDの画質についてはそんな悪くも無いと言いますか、BDZ-EW1100は上位機ET系の高画質回路CREAS5が搭載されていないこともあってか輝度表現イマイチなのが難点ですが、画質設定の「精彩感」と「超解像」を高めにすることで、DVDソフトでもハイビジョンでのボケボケ感が気にならない“上手にリマスターされたみたいな“高画質を得ることが出来ます。
本体が小さすぎて震動と放熱が心配
430mm×46.5mm×244mm 2.7kg。スグレコ比で体積/重量共に3分の1未満。小さいもの好き♪としては願ったり叶ったりの本体サイズですけれども、ラックに並べている他の機器のサイズと全く合わないという罠。奥行きが244mmしかなく、管理人宅のように一般的な奥行き50㎝以上のオーディオラックでは、それだけ長いHDMIケーブルや光デジタルケーブルが必要になります。奥行きがある古いレコーダーでぎりぎりで配線しているような場合は、置き換えた際にケーブル類が届かなくなることもありそう。
加えてHDD搭載で常時微震動してますし、筐体がほんのり熱を持つ訳ですけれども、本体底部とラックとのクリアランスが殆どありませんので、長期使用したときの熱害による回路のダメージが心配になります。SONYは伝統的にセーフティマージンを広く取ってくるよりは、現時点でアプローチ可能なギリギリを攻めるストイックさが持ち味ですし、転ばぬ先の杖って事で、例によって余っていたaudio-technicaのインシュレーターAT6098を3点支持で咬ましております。但しBDZ-EW1100のキャラクターを鑑みると音質的にはaudio-technica AT6089CKかAET SH2014Bの方が合ってるかも。
S端子が無い
これは2009年発売以降のBDレコーダーはみなそうらしいのですけれど、気付いたらまるっと省かれるようになってたS端子。S-VHSからのダビング画質はコンポジット端子より絶対有利ですのに、S-VHS時代に使っていたOrtofon7Nとかモンスターケーブルの高価なS端子ケーブルが、これでは完全に宝の持ち腐れに。せっかくBlu-rayディスクに過去の遺産をまとめてダビング~とか思ってたらいきなり出鼻をくじかれた感じでありんすぇ・・・(゜◇゜)ガーン
HDMIケーブルが同梱されていない
ソニーもパナソニックも規格元でHDMIケーブル製造メーカーのくせに、けちくさいぉ…。・・・それにあたし、べ、べつにHDMIケーブル持ってるからいらないんだからねっw あと取扱説明書の紙質が再生紙みたいで、コストダウンの波がこんな所にもシビアな今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか?(謎)
安物の社外HDMIケーブルが原因と思われる映像不良等のクレームが未だに価格.comなんかでも多く見られますし、一般人はHDMIケーブルが原因だと思わずにBDレコーダー壊れてる!?って思っちゃいますよね?そんなときの「念の為新品交換」や修理対応サポートコストも馬鹿にならないと思うのですが、それより自社製HDMIケーブルを同梱する方がコスト的に高く付いてしまうって事なのでしょうか・・・。
市販のレンズクリーニングディスクが使えない
これは弱点と云うよりは、ここを読んでいる皆さんに気をつけて欲しい点なのですけれど、ソニーでは公式にレンズクリーニングディスクの使用を禁止しています。レンズクリーニングディスクに起因するBlu-rayドライブメカの故障率が高くて保守サポートが頭を抱えてしまうのが目に見えますよね。これ、別にSONYのメカが弱いからって事ではないと思うです・・・むしろ一番出来の良いメカだと個人的には思っていたり。ただBlu-rayはやっぱりDVDやCDより遥かに光学読み取り精度的にシビアなのれす。ちなみに一般的なDVDドライブやCDプレーヤー等でも、乾式/湿式問わず接触型のレンズクリーニングディスクは多くの場合ドライブメカのピックアップレンズを傷める要因になりますので、基本的には使用しない方が賢明です。
じゃあ、何台もCDプレーヤーやDVDプレーヤー持ってる管理人はどうやって普段レンズクリーニングしてるの?って話ですけれども、それは蓋を開けてイソプロピルアルコールと綿棒で。←あくまで機械の知識があって指先が器用な逸般人の自己責任でお願いしまする。一般人が安易に出来ると思ってピックアップ壊して途方に暮れたりしてもわっちは責任取らないですからね♪(はぁと)
WI-FIには別売の無線LAN子機WLI-UTX-AG300/Cが必要
2014年後継機のBDZ-EW1200からは内蔵されるようになったWi-Fi。本機で録画した動画をせっかくスマートフォンやタブレットへ転送して視聴できるのに、肝心の無線LANルーターへの接続がなぜか有線LANという罠。そもそもうちでは無線LANルーターにBDレコーダーが距離的に届かない位置なので使えな~い\(^o^)/。
公式に動作確認されてるBUFFALO WLI-UTX-AG300/Cを購入せねばと思いつつ、微妙なお値段にいつも入手を後回しにしてしまっているわっち。そんなこんなしてるうちに手持ちのAndroidタブレットをお嫁に出してしまったりして、レビューのためにも次のタブレットを入手せねば・・・うぐぐぐぐ。
とまぁ、SONY BDZ-EW1100を使っていて感じる機能上の弱点は以上です。敢えてかなり重箱の隅をつついてみましたけれども、ほんと些末な欠点しか出てきませんわね・・・(滝汗) 他社のBDレコーダーでは問題が膨大過ぎてやってらんね~って感じで書く気が失せると思うのですけれど、むしろソニーのBlu-rayは完成度が高いぶん、品質向上のために改善希望点を敢えて列挙したくなる感じでしょうか?(^^)ゝわっちはツンデレナンダヨ文句ある?ごめんなさいごめんなさいm(__)m
~まとめ~
SONY BDZ-EW1100やBDZ-EW2100、BDZ-ET1100/BDZ-ET2100は、ハイビジョン放送をDR最高画質のまま圧縮せず、最後はBlu-rayディスクにムーブする用途としては現時点でほぼ完璧に近い性能を有していると思います。些末な部分を別にしても、これ使っていて機能的な不満を感じる人がいるのかほんとうにいるのか不思議な感じではあったたり。
“BDZ-ET1100″にしておくべきでした
本音を云うとBDZ-EW1100ではなく、BDZ-ET1100にしておけば良かった。単にチューナー数の違いだけかと思ってたら、「4Kテレビ」にも対応した16bitの高画質回路”CREAS 5″の搭載有る無しで、画質が1ランク異なる仕様でした・・・うぐぅ←購入してから搭載してないのに後で気付いたという。ちなみに従来モデルは14bit相当のCREAS4。単にチューナーの数の違いだけだと思って数千円をケチった結果、数年間の画質と音質という代えられないクオリティを犠牲にしてしまった間抜けな管理人でありんした…( ³△³ ).。o
新型BDZ-EW520/BDZ-EW1200/BDZ-EW2200について
後継モデルのBDZ-E520/BDZ-EW520/BDZ-EW1200/BDZ-EW2200/BDZ-ET1200/BDZ-ET2200系は、デザインが変更された以外中身は実質マイナーチェンジであり、スペック表を見るとWi-Fi子機を内蔵した以外はあまり違いは無いような感じです。細かな点では画質調整でコントラストとブライトネスが増えてます。実際のところBDZ-EW1100/EW2100の画質調整項目は少なすぎると思いましたので。でも筐体デザインについては先代SONY BDZ-EW1100の方がSONYじみてて良いと思うの…。 その他、ドーでも良い感じのGUI機能と、スマホのストリーミング速度について微妙に進化している模様。
もう一台増設するとしたら今度は失敗しないようにちゃ~んと調べよっと。でもって、現時点で2台目を追加する場合もたぶんきっとSONY機にします。レコーダーとしての基本性能に死角が無い。実用十分レベルのレスポンススピード、録画することの基本、編集、動作安定性、細かなナビゲーション等々。正にあらゆる面で痒いところに手が届いていて、かなり優秀な開発陣でなければ作れませんよこれ。
SONYのBlu-rayレコーダーって、もっと文系お断り的な、独善的な厳つい使い心地なのかと勝手に想像してたのですけれども、実際はびっくりするくらい抜け目がなくて、録画機として全方位でよく練られていて、重箱の隅を突かない限り欠点らしい欠点が無いのでです。単純に、更に良くなる余地があるにはあるだけ~みたいな。
今までの他社の録画機の多くでろくすっぽ出来てなかった、当たり前のことが当たり前に出来る事の凄さがBWZ-EW1100にはありました。今まで何故出来なかったのか?歯がゆかった機能や、手動でやっていた細かなことが、殆ど気付かないまま勝手にバックグラウンドで出来るようになってるとかね。ほんと、どうしてPanasonic DIGAに負けて一人勝ちできないのか不思議なくらいのクオリティですから、現状、皆様がBlu-rayディスクレコーダーの新規購入を検討される際には、SONYのBlu-rayを第1候補にして良いんじゃないかと思いまする♪
レビューはこれでいちお~終わり。ただ、この辺境Blogに紛れ込むような困ったオーディオビジュアル廃人の皆様のために、SONY BDZ-EW100の音質と画質について辛口レビュー&オカルト全開のBlu-rayレコーダー改善カスタマイズに挑戦したエントリを番外編としてこちらに記載しました♪