【小型スピーカー23モデルを比較試聴してきました】
前編|後編
小型スピーカーのタダ歩き試聴記の後編でございます\(^^@)/←結果的に冷やかし試聴が多いのに、勝手にレビューをネット上で好き勝手書くのもどうかと思わなくも無いのですが、高額機器を購入しない日にだって、アクセサリの1つ2つは購入して帰るんですからねっ(^o^;) ・・・何か買わないと駐車券が無料にならないですしっ…。・・・でも何も買わなくても特に若いお客さんは大目に見てあげてね♪
敢えてもう一度書きますが、★の数は前編と同じで客観的おすすめ度というよりも、個人的に欲しいと思った度合いであり、箱ピュア管理人の音質的好みに大きく左右されます。質的な意味での客観的おすすめ評価ではございませんのでそこは御留意くださいませ。
QUAD L-ite2
英国QUADのサテライト向け超小型スピーカー。自宅のサブシステムで愛用しているQUAD L-ite2に慣れてしまい、質感表現が安っぽいという欠点含めてこんなもんだよね~?って感じですが、こうやって外で試聴比較の対象にすると、小さいぶんFレンジは一番狭いのですけど、音楽性の高さでは今回試聴した中でもトップクラスでした。点音源の強みに加えてリズム感が良くノリノリで鳴ってくれます。ナチュラル系でかなり明るいサウンド。普段思っているより良いものだって再認識できて嬉しい♪。既に所有しているので★は入れません。購入レビューはこちら。
QUAD 11L Classic Signature
★★★★ QUAD L-ite2の音質を本格的にブラッシュアップし、2回り余裕を持たせた印象。レンジの狭さも感じられませんし、音場が格段に深く広くなります。ウーファーユニットのチラリズム的な安っぽさが大きく緩和されてる。まったりしていて且つ音楽性も素晴らしい。昔の初代11Lで感じたキンキン感とか弱点はClassic Signatureではどうやら完全に払拭されている印象。音質ではサイズがほぼ同じくらいのB&W CM1 S2に一段負けてますけれども、トラディッショナルな英国的気品を湛えたナチュラルサウンドですので、11lL Classic Signatureが奏でるサウンドの方が個人的には好みです。
B&W 686S2
★ 今回試聴したスピーカーの中では吃驚するくらいトゥイーターがうるさい…( ³△³ ).。o。試聴機のエージングがまだされていないのかなぁ。。。685S2もそれなりに高域キツかったですけど、こちらは小さいぶん更にバランスが上寄り。良く云えばシャープ、ストレート、切れ味のど越しスーパードライ。恐れていた通りキャビネットの箱鳴りが気になるのと、S2化に伴う値上げもあって見た目が価格以上に安っぽい。かなりのドンシャリ系ですのでピュアオーディオと云うよりホームシアターでどかんと一発AV(オーディオビジュアル)向きの音作りでは~?と感じてしまいました。ピュアオーディオの深みに嵌まっていない入門クラスのユーザー層に特化したっぽい華やかなサウンドですので、今時のロックポップス系で、ドンシャリ傾向がお好きな皆さんにはむしろかなり好かれるかもしれません。
B&W CM1S2
★★★ モニター系で適度な音楽性も備えています。昔レビューをした初代CM1と比べ、ハイレゾ対応的な少々針金チックな気もするハイスピード&シャープ系のよりアキュレートなサウンドになり、初代よりノーチラスに近く、スタジオモニターライクに高音質化された印象です。代わりに先代CM1の魅力だった若干ボケた感じがしないでも無いトゥイーターの潤いと、ウッディーテイストのアコースティック感は無くなってしまいました。そしてバランス的に乾いたケブラーウーファーが若干窮屈。しかしB&Wなのにこれと上位モデルのCM5S2はうるさくない。欲しいかと問われると、やっぱり先代CM1が欲しい。
B&W CM5S2
★★★★ CM5S2は基本的にCM1S2と同じ音色ですけれど、大きくなったぶん箱鳴りに余裕があります。先代CM5でも言われていましたが、バランス的には完全にCM1S2よりCM5S2が良好。三次元的に等身大の音場が広がり、これならモニターリファレンスとして使えると思います。でも私の箱庭的な好みからすると、6畳間にはキャビネットのサイズが些か大きすぎまする・・・(苦笑)。これはもうリビングルームのメインシステムとして上下左右背後にそれなりのセッティング距離を奢って然るべきポテンシャルのスピーカーです。箱のサイズを無視して目を瞑り、音質のみでの純粋評価でしたら★★★★★。価格対品質、ノーチラスには無い使いやすさの面で、B&W最新機でCM5S2は唯一幅広くお薦めしたい感じの逸品。別売の純正スピーカースタンド B&W FSCMS2を考え無ければ、この品位でこの価格はお買い得ですよね。試聴機は艶消しローズナットでしたが、ピアノブラックの方が響きが反射するぶんきっと高音質です。
B&W CM6S2
★ あれれ?CM5S2の更に上位モデルの筈ですけれども・・・トゥイーターが尖りすぎてうるさい。CM6S2からは上位のノーチラストゥイーターのように、ちょんまげ型トゥイーターを上乗せする形状になっていますが、同じ大きさのCM5S2の方が私感ではまともなバランスの音だと思いまする。CM6S2を聴いて、エンジニアが交代したB&Wってもしや迷走し始めてる?って思わなくもなかったり。実売価格はCM5S2の1.5倍ですけれど、品質的にはCM5S2/CM1S2と同レベルだと思います。これがマイナーチェンジして値上がりする前の歴代ノーチラス805系よりも高いってどうなんだろうと。。。試聴で使用したプリメインアンプのATOLL IN100SEではキャンつき過ぎますので、もっと駆動力があって歪み感の少ないミドルクラスのセパレートアンプにしないと実力を発揮しないなのかも。
Monitor Audio Silver 2
★★ 伝統的なモニターオーディオのアルミチックでカラリとしたとした明るいサウンドを、そのままより高品位にアップデートしている印象。バランス良く出来ていて短時間での試聴では不満は殆ど感じません。でも箱ピュアのコンセプトには完全にキャビネットが大きすぎますので、小さい方のSilver1をじっくりと聴きたいよう←どうしてかお店に無かった・゚・(ノД`;)・゚・。※後日Silver1を聴きました。やや深みは足りませんが明るく開放感があって音楽性もありとても好印象。今のB&Wを選ぶなら自分はMonitor Audioの方をチョイスしたいかも♪★4つ。
ELAC BS192
★★ BS263をそのままグレードダウンした感じ。上位モデルと比べてしまうと少しばかり艶が足りませんでした。
ELAC BS263
★★★ サウンドバランスが良い。BS312の魅力的なリボンJETトゥイーターに木製キャビネットの安心感を加えた音。ウーファーの固有音も個性的な艶やかさではあるれれど美音。エラックらしさを満喫できて尚かつ万人受けするのはこちらでしょう。
ELAC BS312
★★★★★ 温湿度変化での音質変化が少ないアルミニウムエンクロージャーのスピーカー。やはり個人的にBS310から続くBS312シリーズは大好き♪。ONKYO A-1VLとめちゃくちゃ合うんですよねぇ。。。点音源に近く、中域のダイナミックレンジもそんなに広くないのに、トランジェントが良く、解像度が高くリアルで独特のウェットな響きを伴う音場感の広がりがあるのです。ただしBS312はキャビネットの素材がアルミニウムのため、MDFのような響きの暖かみは無く、色彩感はモノトーンの世界観になるかも。
DALI MENTOR MENUET SE
★★★★★ 音楽性に優れるMENTOR MENUETの30周年記念モデル日本限定Special Edition。SEのバージョンアップ内容はファイバーボード基板、SCRコンデンサ、内部配線材にCORDIALⅢ、大型SPターミナル採用など。当時手に入れる気満々でしたが、代理店のDENONが値上げをしてくれたお陰でもう買えなくなりました(# ゚Д゚)!。無印オリジナルMENTOR MENUETが旧価格で2セット買えるぉ(`へ´)。無印はコンサートホールを彷彿とさせるウッディな明るく暖かい響きと、前に出てくる少々歪んだ音場が独特リアリティを伴うスピーカーで、小編成のクラシックと女性ボーカル、声楽、木管楽器がリアルすぎて卒倒しそう。
DALI MENUET デンマーク製ブックシェルフスピーカーの購入レビューです…( ੭ ・ᴗ・ )੭♡
直接比較では無いのですけれど、SEは無印よりブラッシュアップされて高解像度・高分解能でクッキリした感じなのかな・・・なんか元々は変ちくりんな聴感f特が魅力なのにSEは比較的フラットになってないかしらん???店が変わるといまいち判らないにゃ~orz。引き換えに無印の持つ暖かみとか音楽的な闊達さについては半歩退いて少し冷めてしまったというか客観的な印象に感じます。
あと、ルビーマカッサルの艶消し縞々模様の仕上げに、どぎまぎしてしまうわっちは変?。仕上げはオリジナルのホワイトが欲しい。←国内では売って無い。SEは海外で売って無い。大事なことだからもう一回書きます。SEはUKやEUで売って無い。そしてここは日本・・・2015年秋現在、オリジナルが限定モデルより先に店頭から消えてしまいました(@_@;)・・・SE買えないからノーマルもむしろ良かったと必死で言い訳を考えてるんですけど、若干無理があるかもですが、MMSEが日本市場限定になっていたのは、音質とトレードオフになる若干の音楽性の減退が、欧州市場では受け入れ難いって面もなくはないと思う。後日注:この後すぐに、MENTORの文字がなくなった後継機の無印DALI MENUETが発売されました。SEの日本市場向けネットワーク等と中身は違って、元のMENTOR MENUETベースに、キャビネットが上位モデルのRUBICONシリーズと同じ仕上げになりました。
Vienna Acoustics Haydn Grand SE Symphony Edition
★★★★★ Vienna Acoustics Haydn Grand SE。クラシック音楽と女性ボーカルでは圧倒的な品位。柔らかく広がりのある深い音場と歪みの無い超リアルな倍音を含む弦楽器。サイズから来るスケール感は別にしても、トゥイーターの音質も、スパイダーコーンの音質もうちの1999年型初代T-2 Mozart Signatureの質感をどうやら明確に上回っています。悔しい・・・じたばた゜゜(´□`。)°゜。アンプに負けてブライトにしゃくれてしまう初期のS-1 Haydnの弱点はもう完全に払拭されていて、完全にハイエンド領域にたゆたう上品な深い音。国内販売価格の大幅値上げで購入する気がしょ~じき失せる感じ(注:代理店がCEC時代のMozart Model T-2Gと変わらないお値段)でしたが、そこだけ気にしなければ、クラシック音楽のリスナーにとって今でも同価格帯他機種を大幅に超えていると思います。25万でも質的にお安く感じるって事は、旧モデルのハイドンが実売12~13万だった一昔前はどれだけお買い得な時代だったのかとしみじみ。今回試聴したスピーカーではウィーン・アコースティクスのHaydn Grand SEが箱ピュアのベストバイでございます。
~まとめ~
一通り聴いてみると、このクラスの小型ブックシェルフスピーカーの鳴り方はサイズ云々とは別に2種類あって、エントリークラスはツイーターにアクセントが付き、ウーファーは頑張ってるけど音場感は取って付けたorあやふやみたいな、いかにも2wayっぽいドンシャリ、悪く云えばオモチャっぽい、フトコロに余裕の無い鳴り方をします。ミドルクラス以上はウーファー側からの音場の支え方が全然違って、音場が歪まずにゆったりしっかり鳴り、トゥイーターとの繋がりがスムースで、ピュアオーディオかくあるべしという正統な鳴り方をするようになり、音場の深さに加えて音の質感と品位が全く違って来ます。ツイーターの味付け的な歪みが減るため、店頭では安価なスピーカーよりむしろ地味に聴こえるかも知れません。これは本質的にサイズの制約だけではなく、ユニットとネットワークパーツの品位と設計思想の違いが影響しているように感じます。クラスによってユーザーに組み合わされるアンプの質がどうしても違ってきますから。。。
その聴感上の格差を感じる質的な境界線が、どうやら実売で10万円台の半ば位なのですけれど、今回、エントリークラスではなくハイエンドのテイストを感じたスピーカーは、前エントリで紹介したSpendor S3/5R2、Stirling Broadcast LS3/5a V2、DYNAUDIO DM2/6と、後半ではB&W CMシリーズ、ELAC BS312、Vienna Acoustics Haydn Grand Symphony Editionでした(KEF LS50 StandardとSOULNOTE SS1.0は今回の試聴環境では判定不能)。
それ以外は、大なり小なりエントリークラスらしいお茶目さとチープさがどこかに出ているのですけれども、異色なのがDALI MENTOR MENUET(SE含む)です。MENUETの場合、出音そのものは所謂エントリークラスの範疇なのですが、音楽性が高く美音の演出が巧みで聞いていて非常に楽しい♪。それもあって箱庭システムで個人的に且つ現実的に最も手に入れたいと感じたスピーカーはDALI MENTOR MENUET SEもしくは初代無印のMENTOR MENUETです。次点で予算の制約が無いとすれば、Vienna Acoustics Haydn Grand SEとStirling Broadcast LS3/5a V2。この2つがそれぞれ身近にあったとしたら、今まで以上に音楽人生を豊かに暮らせるんだろうな~♪なん~てお財布の中を眺めつつ、じっと手を見る今日この頃でございます( ͡° ͜ʖ ͡°)。
【小型スピーカー23モデルを比較試聴してきました】
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コメント一覧 (12件)
こんばんは。金剛山です。一人でこれだけの機器を批評してくれている方は少ないので、とてもためになります。
さて、先月Image11改3を一生使うと宣言した舌の根も乾かぬ内にメヌエット2015年版を購入しました。「正確な音しか出さない」Image11改とは毛色が違いますが、すごいスピーカーですね。設置後先ず「ライムライト―テリーのテーマ―」(マントバーニ指揮)を聴きました。チャップリンの哲学の深さとそれを具現化したマントバーニの凄味を思い知らされました。こうした感じがPastel Pianoさんの仰る音楽性なのでしょうか。まだ慣らし中なので今後が楽しみです。尚。Image11改はサブシステムで活用しています。
DALI MINUET御購入ですか~゜゜(´▽`。)°゜。良かったですね♪
マイナーチェンジした無印MINUETが先代MENTOR MINUETからどう変わったのか?外装の仕上げ以外何も変わってないのか?直接比較できないのですっごく気になってたりしますけれども、出来れば私も1~2年内に手に入れたいスピーカーです。MENTOR MINUET SEは中古でも新品時と変わらないくらいお高いので、人気がありすぎるのもなんだか・・・(苦笑)
>音楽性
そうですね。箱ピュアで一番重視しているのが音楽性なので、Image11やImage12も単にクリアで素直な音という訳では無く、実は音楽性の高いスピーカーなのですが、KAIになると私が主張する音楽性とはやや方向性がズレてくる気がします。逸品館さんは機器選び於いて古くから音楽性の重要性について深く理解されている数少ないお店だと思うのですが、AIRBOWになると素材の持ち味を活かした底上げより作り手の好みという別の思惑が絡んでいる気がするんですよね。
日本向けMENTOR MINUET SEも無印とは音質と音楽性が少なからずトレードオフになっている気がしたので、私の場合、たぶんそこをどう対策すべきか悩むと思います。音質と音楽性の両方を良くする事も出来る筈なのですが。
こんにちは。中古でも高価とはA-1VLのようですね。
私も旧型との比較は出来なかったのですが、上新電機一番館の店員氏によると、内部ゆにっともヘリコンの技術を応用しているので音質はかなり向上したそうです。
音楽性についても、Pastel Pianoさんのご嗜好に合うのではと推測しています。明るい曲はより明るく、深淵な曲はより深淵に表現してくれるように感じます。一例を挙げますと、スコット・ジョプリンの「ザ・エンターティナー」(奏者失念)は、けったいな喩えですが釣り上げたばかりの魚の跳ねるような感じを受けて、とても楽しく聴けました。
総じて娯楽・リラックス用途にも芸術鑑賞用途にも耐え得る懐の深いスピーカーだと思います。(逸品館社長は除くとして)娯楽・リラックス用途には不向きなImage11改より適応幅は広いと感じました。
余談ながら、Menuet2015年型購入に踏み切った理由の一つが、代理店のしっかりしている点だったのですが、トライオードがスペンドールの代理店を務めているのを知っていたら、スペンドール製品も購入候補に入れていたのにと歯噛みしています。Menuet2015年型も良いお気に入りなので、「いつかはクラウン」ならぬ「いつかはスペンドール」を目標に貯金に励みます。
新型無印MINUETのユニットが前と違うのは存じ上げませんでした(特にDALIからもDENONからもリリースされてないので)。チューニングが微妙に違うっぽいとの噂はありますけど、元々SPってけっこう個体差がある上に、エージングでも大きく変わるので古いのと新品を比べても既に同じ音ではないでしょうし。
Spendorについては、Spendorに手が出るようになるとHARBETHなど他のスピーカーも視野に入ってくるのでそこが悩みどころかもです(^o^;)
こんばんは。
ハーベスにも憧れています。逸品館等の批評を読むと、やや暗めのスペンドールに対しハーベスの方が明るい傾向だそうで、こちらの方が楽しそうな予感がします。幸いなことにMenuet2015年型がかなり好みに合っているようなので、高額スピーカーに向けてじっくり貯金に励めそうです。ウィーンアコースティック製品は自室六畳間には大きすぎるのが無念です。
Menuet2015年型は明るくて上品なスピーカーですね。t購入された際のレビューを楽しみにしております。
>やや暗めのスペンドールに対しハーベスの方が明るい傾向
たしかにそんな感じです。趣味性と人気はHARBETHのHL-P3ESRに軍配が上がりそうですけれど、HARBETHはあんまり抑揚とかメリハリは控えめなので、肩肘張らずにリラックスして聴くためのスピーカーなのかなと。Vienna Acoustics Haydnはこの2つよりも更に上のクオリティになると思いますが、確かに少し大きいかもですね。まぁ、それぞれ良い意味で個性的なので好みというか、自分は全部欲しいくらいの逸品です(^o^;)。
こんにちは。金剛山です。一年間の貯金を経てHaydn Grand SEを購入しました。
メヌエット2015年型もとても高性能かつ表現豊かですが、ハイドンはもう、値段が値段だけに別世界の表現力ですね。ポップスの伴奏でも、情感を込めて演奏しているか、ただ楽譜をなぞっているだけなのか感じ取れるレベルです。
試聴もままならない博打買いでしたが、本記事のおかげで思い切ることができました。これからますますクラシック音楽鑑賞にのめりこみそうです。
はじめまして。京ともうます。メヌエット2015年型無印と、BS312 とで悩んでいます。
価格差と同じくらい性能差があるのか、それともそれほど差はなくてあとは好みの問題とかのレベルでしょうか?
BS263は、ツイーターがBS312と同じとのことですが、音質は312の方がかなり良いという声が多いのですが、
箱とウーファーユニットの差でしょうか?
よろしくお願いいたします。
>>8
京さんこんにちは。
DALI MENUETとELAC BS312は全く違う傾向のスピーカーです。BS312はモニター使用にも耐えうる正統派の高音質サウンドで、実売価格の2~3倍のスピーカーにも音質的には引けを取りません。弱点はほぼ完全にアルミ金属素材のスピーカーですので、どうしても温もりが少なく無機的になりがちな点です。但し、音質的には同価格帯の他モデルを突き放すレベルで素晴らしいです。今、1台リファレンススピーカーを選ぶ場合は、BS312かB&Wの707S2、706S2、705S2、KEF LS50あたりかと思います。
DALI MENUET 無印は個人的にサブシステムで愛用していますが、音質を追求したスピーカーと云うより、楽器的な温もりと音楽的な楽しさを追求したスピーカーです。音質的には価格相応~せいぜい10万円前後のクオリティだと思います。また、無印MENUETをを選ぶなら、今でしたら上位機のDALI MENUET SEの方が音質的にも表現力的にも上です。但しDALI製品は今年大幅に値上げされたため、音質的な意味でのコスパはMENUET 無印もMENUET SEもやや微妙といわざるを得ません。あくまで唯一無二の個性、キャラクターを味わうスピーカーです。また、これ1台で全ての音楽をそつなくこなせるスピーカーでは無く、音源を選ぶタイプのスピーカーです。
ELAC BS263は両機の中間でややBS312寄りですが、BS312ほど音質面で尖ったところが無く、中庸且つ穏やかに纏められたホームユース向けのスピーカーだと思います。ELAC BS312を上手に鳴らすテクニックが無い場合はBS263が無難かも知れません。
管理人様
お忙しいところお返事いただきありがとうございます。
DALI menuetは基本性能はそれほど高くないとのことで承知しました。
現在は、DYNAUDIO EXCITE X14 を使っています。
周りに視聴できる環境がないのですが、DALI MENUETは、以前視聴した感じですと、スピーカーの前にヴェールやカーテンが一枚あるような印象がありました。
ただ、独特な雰囲気のあるスピーカーだと思いました。コスパはよくないのですね。確かにSNだけで考えれば、10万あればもっとよさそうなスピーカーはありそうです。
聴き疲れはあまりない感じでしたので、そこも良かったです。
BS312は聴き疲れがないといいのですが、KEF LS50も調べたら良さそうでした。
今のところ、使っているスピーカーの価格帯が低いせいか、鳴らなかったことはないのですが、BS312はよほどなりにくいのですね。
BS263も検討してみようと思います。ありがとうございます。
管理人様
何度もすみません。
BS312とKEF LS50は、音質的な差はかなり大きいでしょうか?
よろしくお願いいたします。
>>10
あけましておめでとうございます。それと遅レス失礼しますm(__)m
DYNAUDIO EXCITE X14と比べた場合、DALI MENUETは音質的には明確にグレードダウン、音楽表現力が好みに合う場合は、サブシステム用としてはありかも知れません。自分もあくまでサブシステム用として購入しています。
ELAC BS312は特に鳴らしにくいと云うより、潜在ポテンシャルが高いので、接続機器や使いこなし次第での上限がかなり高いスピーカーだと思います。その意味で価格を遙かに超えるCPだとおもっています。
KEF LS50には解像度の高さなどポテンシャルを感じますが、量販店店頭でまともに鳴っているのを残念ながら聞いたことがありません。所有している方の話として、上手く鳴らせればかなりポテンシャルが高いそうです。色々と工夫が要りそうですが腕に覚えがあるオーディオマニアでしたらチャレンジするのも面白そうです。
どちらにしてもELAC BS312とKEF LS50については、ややドライな傾向のDYNAUDIO EXCITE X14とは全く違った、メタリックで響きの多い傾向になると思います。