ヴィオラとピアノのひととき・・・マルティン・シュテーグナーと高橋朋子

2013年7/23日、今朝放送されていたNHK-BS 世界ふれあい街歩き、ベルリン プレンツラウアーベルク界わいの覚え書き・・・7/16日夜放送分の再放送です。収録は2013年4月。放送内のインフォメーションでベルリンフィルハーモニー管弦楽団について少し触れられていました。
ベルリンフィルハーモニーコンサートホール1882年の創立以来、ベルリンの人々に深く愛され続けてきたオーケストラ、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団。ベルリンフィルの殆どのコンサートのチケットは即日完売御礼。その代わり、ベルリンフィルではチケットを入手できない人々にも演奏を楽しんで貰おうと、毎週火曜の昼に、市民へ無料開放されたランチコンサートが、(ヴィンヤードの内部ではなく) フィルハーモニーのロビーで開催されています。

お客さんは先着順になんと1600名、週替わりで登場する現役の楽団員や一流の演奏家が、1時間にわたって生演奏を披露します。ロビーの仮設ステージ前には椅子も沢山用意されていますが、階段やフロアにも大勢の人が座っています。小さな子供のいる家族連れやカップル等々、子供からお年寄りまで、多くの人達がリラックスした雰囲気で音楽を楽しんでいるのが印象的でした。

今回の放送ではたまたま?ベルリンフィルのヴィオラ奏者のMartin Stegner”マルティン・シュテーグナー”(放送字幕ではシュテグナー)と高橋朋子のピアノで、ブラームスのヴァイオリンソナタ「雨の歌」が演奏されていました。本当に一楽章冒頭の2分くらい…しかもナレーション入りでしたけれども、ヴィオラでの”雨の歌”もそんなに耳にすることは多くないですし、ピアノ(ヤマハのCFXかCFⅢS)の高橋朋子さんも良いサポートされていて好印象。気になったのでお2人のことを調べてみたのですが、phil.harmonie(ベルリンフィルハーモニーのレーベル)から、デュオでCDを出されているんですね。

アーティスト:(クラシック)
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AmazonのMP3ストアでSchumann: Lieder ohne Worteを試聴しましたが、演奏の質はお聴きの通り。(NHKでちょこっと流れた雨の歌よりも、更に数段練り込まれてる感じです。) リーダークライス”詩人の恋”が歌ではなくヴィオラさいうのもブラームスのソナタより更に珍しいです。ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウなどのテノールで聞き慣れているのでなかなか新鮮。ヴァイオリンでもチェロでもない、敢えてヴィオラをしんみり聴きたい時に良さそうな一枚です。他にもマルティン・シュテーグナー本人の公式サイト情報でいくつかCDをリリースしているみたいですが、今入手できるのは、上記のリーダクライス以外見つかりませんでした。

“実は、このコンサートにはベルリンが分断されていた時代の演奏家達の熱い思いが詰まっています。1961年、ベルリンフィルは強制的に西側の所有に。ベルリンの壁が崩壊したのはそれから28年後。壁崩壊の僅か三日後には、立ち上がった楽団員達が旧東側へ出向き無料コンサートを開催。ベルリンフィルを28年間待ち望んでいた市民の拍手は鳴り止みませんでした。1人でも多くの人に最高の演奏を届ける責任がある。この使命感がランチコンサートという形で現在も受け継がれているのです。ベルリンに来たらぜひランチコンサートへ足を運んで下さい”

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