【ネットワークオーディオプレーヤーに注目してみる】
序章|ONKYO|Pioneer|DENON|定義
箱ピュアカテゴリ:デスクトップPCオーディオ
箱ピュアカテゴリ:D/Aコンバーター略してDAC
前回の記事までは、PCオーディオに於いて、パソコンそのものをトランスポートとして使った場合の高音質化について触れました。但しこの場合どうしてもハードウェア面でのPCの性能がボトルネックになりがちなのも事実。。。それでも、震動対策やノイズシールド対策、電源強化などでPC本体の高音質化方法には色々と可能性があるは思いますが、とりあえず予算的な問題もあるので今は手っ取り早くモバイルノートでお茶を濁そうと云うのがこちらのエントリでした。
PC本体が短期間で旧式化する事を鑑みると、音質に関わる部分の予算はどうせならDACやデスクトップアンプ、スピーカーなど、恒久的に使える部位に投入したいですし。
そこで最近僕が注目しているのは、黎明期にあるNAS・・・ネットワークオーディオプレーヤーです。こっちの方がPCの様に余計な要素が絡まない分、高音質アプローチには理に敵っているし、既存のピュアオーディオ系CDプレーヤーの延長線上のアプローチでハードを作れますから、音響メーカー側も長年培ったノウハウを投入しやすいですよね。管理人はネットワークオーディオプレーヤーを未だ持ってませんけれど、出来れば早い内に欲しいなぁとは思ってます。現時点でしたらYAMAHA NP-S2000一択。現行ネットワークプレーヤーの中では回路の作り込みが段違いですし、往年のヤマハ製品を彷彿とさせるデザインと薄型筐体も非常に好みです…( ੭ ・ᴗ・ )੭♡
FM/AMチューナーも内蔵するDENONの新機種DNP-720SEも良さそうですが・・・この価格でFM/AMチューナーその他を詰めるとなると2.9kgの筐体ではエントリークラスのモデルであって上位クラスのCDプレーヤーを音質的に超えるのは難しそう。と云うか、DENONがDCD-1500SE等、同社の中核CDプレーヤー以上の高音質に敢えて作って来る筈も無いですし。ただDNP-720SEは無線LANが使える(LANケーブル経由のノイズとグランド共有が避けられる)のと、TOSオプティカル・デジタル出力がありますので、外部の高音質DACに繋げれば性能をある程度底上げできる点がメリットかも。でも同軸デジタル出力やバランスデジタルAES/EBU出力までは装備して来ませんでしたので、トランスポートとしてもあくまでエントリークラスしての商品設計だろうなぁとは推測しますけれども。
MARANTZ NA7004については価格もバランスも良さそうですが、うちのオーディオラックには少しばかり大きいのであります。あと、価格.comのレビューを読んでたら購入意欲が微妙に萎えてきました・・・(滝汗) やっぱり似たような価格帯にいくつもCD/SACDプレーヤーをラインナップに持つタメーカーの場合、他機種との音質的な位置づけに関してシビアにならざるを得ないんだろうな~と。
とはいえNA7004は外部入力(光/同軸/USB)3系統の単体DAコンバータとしても使えますし、光(オプティカル)デジタル出力に加えて同軸デジタル出力あり、PCオーディオのデジタルトランスポートとしても使用できます。単体DACとしての性能がどの程度のレベルか、デジタル出力としての仕上がりがどの程度か、それぞれに組み合わせて色々と遊べそうな感じです。無線LANでの接続には対応していませんが、Apple AirPlayには対応可能(2011/11~有償アップグレード)。iPhone4ユーザーとしては使い勝手的に魅力的かも。
そうだ、僕でも手が届くような値段のネットワークオーディオプレーヤーを作って下さいONKYOさん。先行してネットワークプレーヤー&FM/AMチューナー内蔵レシーバーTX-8050を発売していますので、発売は時間の問題じゃないかな~なんて思っていますけれどもw ※後日ONKYO T-4070が発売されました\(*^o^*)/
デジタル音楽データってのは別にPC通さなくてもネットワーク上の大容量HDD(NAS)なりインターネット上のサーバーなりに置いておけば良い訳ですから、わざわざ、何でも出来るけれど何もかもが中途半端で不安定な仕様のパソコンに再生を頼らなくても良いんじゃ無いかなぁという考え方もあります。そんな風に考えると、ネットワークオーディオプレーヤーの方がPC経由の音楽再生よりは理に敵っているのかも。
汎用パソコンの場合、高音質対策が度が過ぎるとPCの多機能性や利便性を犠牲にする方向になって本末転倒しますし、今のところはPCを立ち上げてバックグラウンドで音楽再生とか、ソフトやフォルダを弄くる手間ばっかりでリモコンすら使えないのに何が便利なのか実は良く分かんないですし。正直PCが常に目の前にあるデスク環境で無ければイマイチ利便性が感じられません。もう何かこうPC原理主義的な宗教じみた愛が無いとお互いやってらんね~みたいな(滝汗) この手のストレスを感じる人と感じない人で評価が全く違って来そうな感じです。
ただ、ネットワークオーディオプレーヤー側にも問題があって、現時点では導入のハードルがPCより高い。ネットワークオーディオプレーヤーそのものが、より高音質を求めるに連れて(ピュアオーディオ的アプローチである以上)必然的に高価なハードウェアになってしまうこともありますが、ネットワーク上のハードディスクについても、PCやBD/HDDレコーダーの様にUSB HDDを繋げてプラグアンドプレイではい終わり!的には行かないのです。ポータブルHDDでしたら電源すら不要なのに・・・。
対するネットワークオーディオプレーヤーの場合、具体的にはLAN接続・・・NASに対応するHDDが必要になります。そしてこれが普通のUSB HDDと比べるとどうしても割高になる。更に最初の設定が面倒な場合があったりして・・・結局パソコンをある程度使いこなせるレベルのユーザーでなければLANでネットワークオーディオを構築する事自体が困難ですし、そういうユーザーってのは、母艦はPCで十分って感じで単体ネットワークオーディオプレーヤーを敢えて使わないでしょ?みたいな…。
管理人的にはLAN接続NASの為に専用HDDを使うのが嫌ですので、汎用USB-HDDをNAS化できるこの手のアダプタを使うことを考えるのですが、DLNAサーバとして使うにはどれも未だ中途半端な仕様ですよね
将来的にはPCオーディオといっても、予算的制約があったり、音質以前にそこそこ簡易的に音楽を聴きたいならPC経由で、音質や音楽に一応拘るユーザーは、ピュアオーディオグレードのネットワークプレーヤー経由でと二極化するのではと思っています。今色々と出回っている各種単体DAコンバータもネットワークプレーヤーをトランスポートにして十分活躍できますし、その方がPCよりもより確実にピュアオーディオグレードの高音質が得られるでしょうし。そのうちネットワークオーディオプレーヤーとCDプレーヤーのコンパチ機なんかも出るかもね~・・・なんて書いてたらONKYO C-N7050が2014年に発売されました。
あ゛書いていて気付いたのですが、安物で半端な機種を掴まされるくらいなら、DACアナログ段を敢えて内蔵しないトランスポートとしてのネットワーク・トランスポート?ってのが出てきたら欲しいかも。ND-S1000みたいなコンパクトサイズで、高剛性アルミシャーシなどを採用し、デジタルAES/EBUバランス出力も備え、更にリモコン付きで程々の値段で~♪ あ~でもネットラジオ位は再生出来るデジタルチューナー基盤と高圧縮音声向きの簡易DACくらいは入っていた方が良いのかな?となると機能が増えて単なるデジタルトランスポートじゃなry・・・あれ?。
《iPhone4に機種変したたのでND-S1000かND-S10が欲しい。iPhone4の音質がありえないくらい最低なので何とかしたい・・・》
次回はオヤイデのUSBケーブルを使うとPCオーディオもけっこう聴ける音になる♪の予定です。
DAC-1000 接続トランスポートによる音質の違いその1
DAC-1000 接続トランスポートによる音質の違いその2
PCオーディオはCDプレーヤーの音質を超えられる?
【ネットワークオーディオプレーヤーに注目してみる】
序章|ONKYO|Pioneer|DENON|定義
コメント一覧 (11件)
AES/EBUケーブルで音が変わるかも気になるところですね。理論上ノイズ耐性はS/PDIF比較にならんほど良いはずで、さがでにくいかもしれないですが。
デジタルはAES/EBUケーブルは他のデジタル転送方式より高音質・・・結果的にむしろ一番音質変化が判りやすいのではと思います。今のところUSBケーブルよりよっぽど効果的な投資先じゃないかしら~なんて。
どっちにしろデジタルケーブルでの音質差が出ない環境は何処かにボトルネックがあると思います。そうでなければ、ケーブルに何を使っても最早影響が無くなるようなめんどくさい回路組んでる特殊なDACだったりとか。
CHORDのDACはどうせ買えないから、デジタルケーブルだけでもCHORDの安物を使ってニュアンスを味わいたい!なんて考えてたり。。。しかしCHORDって契約上の代理店縛りがあるみたいで個人輸入での入手が難しいのです。
今回のオンキヨーさんで安価なAES/EBUの受け口が出来たわけですから、DDC側もAES/EBUに対応してくれるといいのですが。スロットに納まらないけど。
おっは~♪
>DDC側もAES/EBUに対応してくれるといいのですが
TRENDS UD10.1はDDCとしてデジタルXLR出力に対応してます。BNCもあったり。最新エントリで書いたように個人的には電気的ループを断ち切る為にオプティカルTOSリンクが推奨ですけれども。
https://www.audiostyle.net/archives/51878539.html
ケーブルのみを比較するとXLRの方がずっと高音質ですが、他のプレーヤーやアンプなどシステム全体へ波及する、PCから回り込むグランドノイズの潜在的悪影響を考えると、出来るだけPCはTOSで電気的に隔離しておきたいのです。
DDCのエントリをまとめる為に、近いうちにUSBバスに頼らないDDCのバッテリー駆動とかもテストする予定です。当時バッテリーユニットを一緒に購入しなかったので模型屋さんに行って部品集めて自作しないといけないという・・・。
うちの場合TOSLINK入力がDACになく、現状光→CO3でABS/EBUに→DACという流れですから、変換ロスを考えるとこのDACを使う限りは素直にAES/EBU出しが欲しいところ。それを
http://www.silex.jp/products/usbdeviceserver/sxds4000u2.html?=top
で無線化したいところです。
・・・CO3って何ですか?(爆)
http://www.core-sound.com/co3/1.php
これっす。
TOS/同軸/AES/EBUを自在に変換する機械。
6000円で買いました。
プロ用機器なのでSCMSはすがすがしく無視します。
なかなか良さそうですね。DDCって実はリクロックよりもケーブル変換機能の方が重要な気がしますので、リクロック無しで↑みたいなのもありかな~と。にしても6000円って・・・安い。$175って書いてあるぉ・・・。
あと、TOSはPC本体から出ているのですか?
入札1で開始価格で落ちました。誰も真価に気づかなかったようです。
うちはAirmac ExpressのTOSLINKからCO3、ST2 96/24です。
>Airmac Express
前から気になってたのですが、じつはAirmac Expressって音悪くないですか?…。
それまで使っていたカノープスのDDCに比べ大幅にアレとは感じません。最近のDDCにしたら違うかもしれませんが。それより48khzからビタ一文でないのが将来へ不安です。なにかDDC買ってLAN化するかな。