【SACDプレーヤーに想いを馳せる】
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これまでにいくつかの場所でDCD-1500AEをお腹いっぱい試聴していましたので、新型のDENON DCD-1500SEそのものには実はあんまり興味がありませんでした。DENONからSACDプレーヤーを選ぶのでしたらやっぱり箱ピュアのコンセプト的にはDCD-CX3ですよね~?・・・デザイン的にもサウンド的にも。以前にも書きましたけれどもCXシリーズとしてはセットで何度か試聴してます。一番気になるのは、新型のDCD-1500SEより良いですよね?という希望的観測たっぷりの疑問符・・・(滝汗)
?なのは、CXシリーズってどこもセットで置かれていますから、DCD-1500AEやDCD-1500SEと試聴で直接切り替え比較できるところが見当たらない。敢えて少し違う傾向の音に仕上がっているのは、DCD-1500AEと比べても感じたのですが、やっぱり気持ちの整理として知っておきたい。ぶっちゃけDCD-CX3って中身スカスカのDCD-1500AEをベースにコンパクトに凝縮したみたいな感じではありますが、電源トランスもデジタル/アナログ分離ですし、ドライブメカのグレードは上。DCD-CX3のコンストラクションと完成度は1500シリーズを大きく凌駕してますし、いちお~価格的にはDCD-CX3の方がDCD-1500系より高価ですしね。
そんな感じで逡巡していたら、気付けばDCD-CX3発売からなんと5年が経過していました。その間値崩れも殆ど無く、DENONの事だからさっさと後継機出すのかな~と思いきや、昨今の不況からかそんな話が出てきません。箱庭的オーディオマニアとしては四の五の云わずにDCD-CX3をサクッと導入したいところなのですが、実売価格で安くても8万前後と未だに僕には結構お高い。この手の他には無い個性と魅力がある機種は、何年経っても本質的価値が色褪せないので、多分きっと10年20年後にはオーディオマニアや音楽ファンの憧れになってる筈。。。
DCD-CX3の場合、DSDチップに24BitバーブラウンDSD1796を使い、AL24 Processingが搭載されているのも特徴。AL24って強制リマスタリングみたいなものですので、C-S5VLみたいに好みでバイパス出来たらな~と思うのですが、DENONのフィロソフィとしてきっと出来ないですよね…。まぁでもSACDレイヤーのDSDデータ側デコードの場合AL24はバイパスされているとのことですので許容範囲かな。。。
そういやDSD1796はSONYのSCD-XA5400ESでも採用されているチップですが、個人的にはバーブラウンDACの音ってとても好きだったりします。加えてウォルフソンやシーラスロジック(クリスタルセミコンダクター)、旭化成とはまた違うDSDサウンドが聴けますので、DSDの音質を隅々まで味わい尽くしたいとなると、それぞれ違うメーカーのDACを積んだSACDプレーヤーを選んだ方が、メーカー毎の味付け以前に、根本的に違う情報を聴く事が出来る気がしていたり♪ まぁ管理人が一番好きなDACチップといえばやっぱりPHILIPSのTDA1541 DAC7なのですけれども。。。(^^)ゝ
と、ココまで書いていて昨年5年ぶりにリニューアルされた新型DENON DCD-1500SE [Phile-web]の中身を見てびっくり。先代DCD-1500AEと全く違う新設計じゃないですかっ!チップはバーブラウンから32ビット対応のAKM(旭化成) AK4392に変更され、AL24もAL32へ進化しているみたいです。DCD-1500AEのいかにもチープな作りが払拭され、価格帯に相応しい立派な中身になっていました。これ、上位のDCD-1650AEすら超えてそうじゃまいか?なんて妄想してますが、1650AE持ってる人の話ではそれは流石に無いらしい。 でも国産大メーカーのモデルチェンジってまるで車の進化を観ているかのようですよね・・・。こんな感じでDCD-CX3もモデルチェンジしないかなぁ・・・して欲しいなぁ。
DCD-1600NEとDCD-2500NEの音質
その後、2016年に後継機となるDCD-1600NEとその上位モデルDCD-2500NEが発売され、特にDCD-1600NEについては店頭実売価格が10万円を切るクラスという事もあって期待に胸を膨らませつつ店頭試聴しましたが、個人的には上位モデルのDCD-2500NEとの格差・・・特に高域の歪み感と低音域の沈み込みの差が逆に気になってしまいました。Phile-webのレビューではDCD-1600NEとPMA-1600NEの組み合わせによる音楽性・・・音楽のエロティシズムを誉められていたのですが、SACDプレーヤーを単機で比較するとやっぱり違うかなと。SACDプレーヤーとしては外観もほぼ同じですし定価12万と18万・・・実売価格差は数万円です。ここで敢えてどちらかを選ぶとしたら僕ならDCD-1600NEをチョイスしたいかな~と。ただ、現状普及価格帯のまともなSACDプレーヤーが市場から無くなりつつある中、2台のDENON機は他社のSACDプレーヤーと比べると音質と品位の両面でコストパフォーマンスに優れ、バランスが良く万人にお薦めしやすいサウンドだと思いました。2018年~は今のところMarantzが同クラスの対抗馬となるSACD機を出してきません(Marantz旧機種については最新DENON機の方が数段優れていると思う)ので、もうSACD機の選択肢が現状これしか無いと思います。DCD-2500NEもDCD-1600NEも、あと一歩、音楽性・・・表現力があればな~とは思うのですけれども(^^;)
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コメント一覧 (2件)
昨日の記事ではパイオニアが優勢でしたね^^
私はデザイン的に揃えるのならAH!プロローグ8なんですが
予算的に絶対無理な価格帯。
金額的に将来買えそうなのは、PD-D9かC-S5VL(B)がブラックで良いのですが
DCD-CX3のブラックの新型が出てくれたらなあ…。w
まあ 当分買えないから指をくわえてヨダレ垂らしています><
AH!プロローグ8はもう製造終了してしまってますが未だ手に入るのでしょうか?
グレアムペンギンさんの場合、DCD-CX3を以前にレンタルされていらっしゃいましたから、その後の費用の部分は置いておいて、音質的にPrima Lunaとの相性やMARANTZ CD6002との兼ね合いで、いまいち購入に踏み切れない部分があるのかな~と思ってました。DCD-CX3のコンストラクションを生かしたやや硬質な響きと、デノン特有のキュアキュアした艶感とか、好みに合わないと残念なことになりますし。