USBディスプレイアダプタ比較@ノートPCでトリプルモニタ環境を構築できたよ ぱ~と4

【ノートPCでトリプルディスプレイ環境を構築できたよ】
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新しいモバイルノートPCにUSBディスプレイアダプタを導入するにあたって、現在発売されている各社の主なDVI-D対応USBディスプレイアダプタについて詳細を比較してみました。

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なにせ、デスクトップPCの拡張グラフィックボードの世界は地雷が多く、相性問題で使えたり使えなかったり散々な思いをするのが通例?です。今までに管理人もマトモに使えない&熱暴走で壊れるデスクトップ用グラボ、ビデオカードを何度か掴まされた経験がありますので、きっとこのUSBディスプレイアダプタもメーカーによっては・・・なんて心配もあったり。と云うことで、今回のエントリでは現在発売されている主な製品について慎重にスペック比較をしてみます。

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サンワサプライ USB-CVU3HD1N

・発売日 2022/2
・サイズ W69×D43×H18.5mm 44g
・最大解像度 QWXGA2048×1152(WIDE) 60Hz / UXGA 1600×1200(4:3) 61Hz
・最大接続数 6台
・消費電力 300mA
・USB 3.0 (3.2 Gen1)
・DisplayLink (型番不明)
・ドライバ DisplayLink バージョン10.2 M4
・付属品 ドライバCD、取扱説明書
メーカーサイト

この種のUSBディスプレイアダプタでは珍しく2022年発売の最新型で、ずんぐりと丸っこいデザインが特徴。USB3.2 Gen1準拠といかにも速そうですけれど、これってUSB3.0と全く同じ意味です。それでも設計の古いUSB2.0対応の製品が未だに多いので貴重。USB2.0の転送速度に起因する描画の遅れ、カクつきなどの心配はほぼ無いと思われます。同型で4K解像度にも対応した上位モデルがUSB-CVU3HD2で、こちらは2018年モデルになります。※未確認ですが、スペックからUSB-CVU3HD1NがDL-3500、USB-CVU3HD2がDL-5500ではないかと推定します。

サンワサプライ USB-CVU3DP1

・発売日 2021/12
・サイズ W82.5×D46×H15mm 46g
・最大解像度 4K FULL HD 3840×2160 30Hz / QWXGA 2048×1152 60Hz
・最大接続数 6台 ※4Kでは2台
・消費電力 151mA
・USB 3.0 (3.2 Gen1)
・DisplayLink (型番不明)
・ドライバ DisplayLink バージョン10.2 M4
・付属品 ドライバCD、取扱説明書
メーカーサイト

こちらは4K解像度対応且つ2021年に発売されたサンワサプライの新型(後継?)モデル。どっかで見たことある形状と云いますか・・・どうみても管理人が使っているCable Matters 4K USB HDMI 変換アダプター USB3.0と製造元が同じOEM製品っぽい\(^o^;)/。米国Cable Mattersブランドの4K対応品が何故か日本では販売されなくなってしまったので、同型品をご希望の場合はこちらになります。

I-O DATA USB-RGB/D2「USBグラフィック」

・発売日 2010/1
・サイズ 84.5×50×23mm 56g
・最大解像度 QWXGA2048×1152(WIDE)/ UXGA 1600×1200(4:3)
・最大接続数 6台
・消費電力 2.5W
・USB 2.0 High-Speed
・DisplayLink DualCore DL-195搭載
・ドライバ DisplayLink バージョン5.2。これが原因で相性問題有り。
・付属品 DVI→D-Sab(アナログVGA)変換アダプタ CD-ROM
メーカーサイト

※備考:Amazonの口コミレビューから発熱が少ない。アイオーデータのサポートが良くない。Macで機種によって相性問題。「Windows Aero」以外で使えない>使えます。他社より厚みがあるケースで質感やデザインが・・・しかし発熱面では余裕がありそう。Vistaでの不具合報告がありますが、症状からマシンスペック不足ではと推測。類似品にアナログVGA専用モデルUSB-RGB2がありますので誤購入に注意。

BUFFALO GX-DVI/U2AI

・発売日 2007/4
・サイズ 77×50×22mm 55g
・最大解像度 QWXGA 2048×1152(WIDE)/ UXGA 1600×1200(4:3)
・標準ディスプレイと合わせて最大7画面(最大6台)
・消費電力 2.5W
・DisplayLinkのDualCoreデュアルコアチップを搭載(DL-195と推測)
・ドライバ DisplayLink バージョン5.2 古いので初期設定時に注意。
・USB 2.0 High-Speed
・付属品 DVI→D-Sab(アナログVGA)変換アダプタ
メーカーサイト
・※新型モデルが出ています→GX-DVI/U2C

※備考:使用中の発熱が凄い/熱くならないの意見が分かれる。厚みはあるが縦は短い。唯一付属CD-ROM無しモデルで、CD不要の簡単インストールを謳っている。他社のもホントはCD-ROM不要な筈ですけどね。Macはβドライバでの仮対応で検証不足。DisplayLink社の白いアダプタが欲しい場合BUFFALO一択。

BUFFALO GX-DVI/U2Aの発売は2010/9月。電波漏洩防止に関する規格「VCCI ClassB」認証を取得。価格が大きく値下げされた新型ですが、いきなりAmazonの口コミレビューと価格.comに複数の不具合レビューが書かれていました。そこそこ定評ある先代のGX-DVI/U2AIと大差ない筈なのですが何があったのでしょうか? 更に最大解像度が1920×1080に下がっていますので、もしかするとDL-195→DL-165へチップをグレードダウン等、何かしらの仕様変更があるのかも知れません。※旧型のGX-DVI/U2は最大解像度1680×1050でデュアルコア不使用です。

Logitec LDE-WX015U

・発売日 2007/4
・サイズ 88.6×50.7×18.5mm 55g
・最大解像度 QWXGA2048×1152(wide) / 1920 x 1200
・最大接続数 4台
・消費電力 2.5W
・DisplayLinkのデュアルコアチップDL-195搭載
・USB 2.0 High-Speed
・ドライバ DisplayLink バージョン不明
・付属品 DVI→D-Sab(アナログVGA)変換アダプタ CD-ROM
メーカーサイト

※備考:薄型デザイン。ブラックの光沢ケースで高級感があります。但しこのモデルは何故か最大接続数が4台のみ。メーカーサイトの製品解説は1番整然としています。見た目が好みなのとロジテック製品は信頼性を売りにしていますので、管理人は最初これを買うつもりでした。同型のアナログVGA専用LDE-SX015Uとお間違いされませんよう。

ラトックシステム REX-USBDVI2

・発売日 2007/5
・サイズ 75(D)×45(W)×20(H)mm 41g (最小最軽量)
・最大解像度 QWXGA2048×1152(wide) / 1920×1200
・最大接続数 6台 (Macでは4台)
・消費電力 2.5W
・DisplayLinkのデュアルコアチップ DL-195搭載
・USB 2.0 High-Speed
・ドライバ DisplayLink バージョン5.2
・付属品 CD-ROM 変換アダプタ無し
メーカーサイト

※備考:類似製品で最小最軽量ですが、上下で厚みが異なる変な形は好みが分かれそう。コンパクトなのは魅力ですが、実売価格が割と高い上に、アナログD-SabやHDMIへの変換アダプタが別売扱いで付属していません。変換アダプタは後で買うと結構高く付きます。でも実売価格なりの信頼性があるのか、Amazon.co.jpや価格.comでのレビューは良好です。

GREEN HOUSE GH-USB-DVIA

・発売日 2011/6(新製品)
・サイズ 84.5×55.5×18.0mm 60g (薄いが幅があり重い)
・最大解像度 QWXGA2048×1152(wide)/ 1920×1200
・標準ディスプレイと合わせて最大7画面(最大6台)
・消費電力 2.5W
・DisplayLink デュアルコアチップ DL-195(推定)
・USB 2.0 High-Speed
・ドライバ DisplayLink(DLしてみた所Ver4.4/2007-8年のドライバ)
・付属品 DVI→D-Sab(アナログVGA)変換アダプタ CD-ROM
メーカーサイト

※備考:グリーンハウスの新製品ですが製品のドライバが古いのが謎(情報更新されました)※ちなみに内蔵チップのDisplayLinkドライバについては自動更新されますので、メーカー出荷状態のバージョンが古くても事実上問題はありません。Macには非対応。一回り大きめのケースですけれども、グレーで薄型の割と格好いいデザインは目を惹きます。同型のアナログVGA専用製品GH-USB-VGAFHDと間違われませんように。

AREA スパイダーH SD-U2VDH

・発売日 2010/11(新製品)
・サイズ 90×43×16mm 48g
・最大解像度 フルHD1920×1080(wide)/1600×1200(4:3)
・最大接続台数6台
・消費電力 2.5W (5V500mA)
・DisplayLink DL-165 DualCore搭載
・ドライバ DisplayLink バージョン5.6 (2011/7現時点で最新)
動作インジケータ付
・USB2.0/3.0対応 (3.0に何がどう対応しているのか不明)
・付属品 DVI→VGA変換アダプタ DVI-HDMI変換アダプタ
・色んなドライバてんこ盛りの8cmシングルCD付属

※備考:エアリアって聞いたこと無いのですけど一体何物?なんと云いますか公式サイトがぁ ゃι ぃ。。。でもサポートは良いらしいです。実売価格が安くて小さくて付属アダプタも豊富。ケースは最薄&縦長で小さいがデザインは激しくおもちゃ。ケースが小さく薄いため発熱が多め? チップがDL-165ですので最大解像度はフルHD止まり。但し本体デフォルトのドライバが最新版Ver.5.6。Macはサポート外ですがドライバ同梱。どういう理屈か唯一のUSB3.0対応と表記・・・どうみても本体のUSBコネクタはUSB2.0仕様なのですけれども(^-^;)。HDMI公式対応ですがHDMIの音声には非対応。結局管理人はこちらのスパイダーHを購入しました→レビューはこちら

海連 サインはDVI USB20DVI

海連
¥2,480 (2024/11/13 07:13時点 | Amazon調べ)

・発売日 2008/12
・サイズ 95×65×20mm 84g DisplayPort製品と比べて一回り大きい
・最大解像度 1920×1080(wide)/1600×1200(4:3)
・最大接続台数 不明
・消費電力 2.5W
・チップはMCT Trigger 16MBビデオメモリ
・USB 2.0 High-Speed
・付属品 DVI→D-Sab(アナログVGA)変換アダプタ CD-ROM
・エアロ非対応との情報あり
メーカーサイト

※備考:USBディスプレイアダプタの草分けとして1番名が通っている「サインがVGA」のDVIデジタル接続対応バージョンですが、価格が高い上にDisplayLink製品と比べてぬるぬる動かない等のレビューも見られ、現在は数あるDisplayLink系製品に押されて隅っこに追いやられてしまいました。DisplayLinkでは何故かダメという環境では、もしかすると試してみる価値があるかも知れません。

USBディスプレイアダプタ各製品の共通点について

サインはDVI等を除けば殆どがDisplayLink社のDualCore(デュアルコアチップ)とドライバを使用しています。よってここから先は全てDisplayLink社の製品であることを前提にエントリを続けます。DisplayLinkのUSB対応チップは現状DL-195が最上位。DL-165が最大解像度が一段落ちるバージョン。ちなみにDisplayLink社はイギリスのケンブリッジにあります。そう聞いただけで管理人の中で価値が2倍に上がりました…。 英国ばんざ~い!www

製品同梱のドライバが古い場合、GPUとの相性問題など、初期設定でインストールに失敗し色々ととっちらかる可能性が複数報告されています。この場合USBディスプレイアダプタのメーカーではなく、DisplayLink社の最新ドライバを予め用意した方が良さそう→最新版のドライバはこちら

どの製品にもドライバやユーティリティCDが付属していますが、実際にはUSBポートに刺せば勝手に最新版のDisplayLinkドライバがインストールされ、その後はプラグアンドプレイで設定が維持されたままで抜き差しも自由に出来ます。はっきり言ってCD-ROMを使用した余計なインストールは不要です。バスパワー電源に対応ですのでACアダプタも不要です。注意点としては著作権保護機能(HDCP)には対応していません。またシステム起動画面やBIOS設定画面は表示できません。2枚以上のグラフィックボードを搭載したパソコンでの使用はできません。

接続はPCのUSBポートへ直刺しにしなくても、普通はUSB2.0ハブ経由で使えます。それが出来ないとそもそも複数台接続とか非現実的になりますので。。。応用でUSBを無線で飛ばして・・・な~んて使い方も出来るらしいです。複数のUSBディスプレイアダプタを使用する場合、中身のチップがほぼ同じDisplayLink製でも、別メーカー同士の混用は出来るかもしれないし駄目かも知れない・・・こればっかりは相性がありますので試してみないとワカリマセン。。。

PCのGPU処理能力が貧弱な場合は画像の描画がもたつきます。また画面解像度の大きさに比例して、アダプタ本体とPCのGPU、USB2.0ポートの転送帯域に負担が掛かります。PCのメモリ上に仮想VRAM作りますのでメモリには余裕が必要。当たり前ですが負荷の大きな3Dゲームのプレイはカクカクする。マウスカーソルがもたついたりもする。でもPC側のマシンスペックに問題が無ければ、インターネット全般、ネット動画、DVD視聴程度でしたら普通にぬるぬる動きます

ネット上のレビューに見られる不具合報告ですが、1番多いのはドライバの更新であっさり直る例。次にマシンスペックが必要不十分なのをユーザーが理解していないケースが多く見受けられるような印象です。DisplayLink内蔵チップの世代で異なる最大解像度をクリアしていれば、液晶モニタ側との相性問題は普通はまず発生しませんので考え無くて良いと思います。古かったり管理不行き届きで動作が緩慢になったGPU演算能力不足のパソコンに、最大解像度近辺のモニタ持ってきて、デュアルモニタでまともに映ら~ん(怒)とか、いくらなんでもUSBアダプタのせいにするのは勘弁してね~みたいな事で御座いますd(^_-)

上記のようにUSBディスプレイアダプタには多くの製品がありますが、管理人はこのなかから結局エアリアのスパイダーH SD-U2VDHを選びました。次回はスパイダーH SD-U2VDHの実用性能に迫ってみます。例によって中も開けちゃうぞ~♪

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