さっきBSプレミアムのクラシック倶楽部でやってました。2010年10月5日東京文化会館小ホールでの収録。ホールの音が良いですので映像コンテンツとしては先日のセルゲイ・アントノフ チェロリサイタルよりも良い感じでした。エントリにするか迷いましたが、最後のアンコールのサン=サーンス 白鳥が良かったので自分的メモ。
ヨハネス・モーザーは1979年生まれのまだ若手の新進気鋭チェリスト。ドイツ生まれのカナダ人。通り一遍のプロフィールはリンク先にあるので割愛。本人のウェブサイトはこちら。・・・ジャケットでは割とメンズのモデルみたいな容姿であります。
演奏は・・・ブリテンのチェロソナタは面白い曲ですね。チェロの現代音楽系って大抵は生演奏で観てると色んな音がして音質的にも視覚的にもすごい面白いんですが、家で聞き流すのにはあまり向かなかったり・・・あと聞き慣れない現代音楽は演奏家が上手いのかどうかイマイチ良くわからなくなったりするので、この曲でモーザーの事は良く判らず。
次がブラームスのチェロソナタ。しっかりした模範的演奏でした。チェロらしくかっちりと男性的に。けれど少し重いかな…ピアノとは微妙に合ってない気がする。突っ込みどころも無いけど腑に落ちなかったので今チェリストのオーフラ・ハーノイ(イスラエル生まれのカナダ人)の同曲を聴き直してますが、やっぱりハーノイの方が音楽的でナヨナヨしていて好みだわ。バッハの無伴奏チェロソナタとかをソロで聴いてみたいな~と思ったら当日のプログラムでは入っていて、クラシック倶楽部の時間枠では都合上カットされてるのね。
冒頭で書いたようにサン=サーンス白鳥は聴かせました。聴衆を引き込ませるようなじっくりとした、しかしきちんとした演奏。白鳥らしい乙女チックな演奏ではありませんけれども。これでピアノとより調和してたら更に感動的だったかも。あ、当日のピアニストは高橋礼恵さんでした。モーザーは決まったパートナーを連れている訳では無さそうですので、合わせる時間が少なかったのでしょうか。高橋礼恵さんのCDはこちら(HMV)。
ヨハネス・モーザーどんなCDが出ているのかな~と探してみましたが、現時点でHMVよりもTOWER RECORDSに輸入盤で沢山ありますね。ブラームスが3枚とサン=サーンスのチェロ協奏曲。ブリテンやヒンデミット、ショスタコービッチ、ヴァインベルクなど現代曲も。
※当日演奏会に行かれた方の感想リンクしておきます。
– ヨハネス・モーザー チェロ・リサイタル –
「チェロ・ソナタ ハ長調 作品65」 ブリテン作曲
「チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 作品38」 ブラームス作曲
「組曲 動物の謝肉祭から“白鳥”」 サン・サーンス作曲
(チェロ) ヨハネス・モーザー (ピアノ) 高橋礼恵 ~2010年10月5日 東京文化会館で収録~
コメント一覧 (1件)
今もそっくり同じ曲で伴奏者も同じなので
再放送かな…
ブラームスのソナタはちょっと激しすぎですかね…
母親を亡くした悲しみの中で書かれた曲としては、
ちょっと違うな~って感じました。
この人はまだそういう悲しみは体験してないのかもしれませんね~
…若さっていいなぁ(笑)