【おすすめ超音波洗浄機 使用レポート】
その1|その2|その3|GT SONIC|烏龍茶
少し前にウーロン茶でCD盤をクリーニングする話をした際に購入を仄めかしていた超音波洗浄機、サンワサプライ 200-CD037(旧:TOSHIBA TKS-200/TKS-210同等品)が届きました。しばらくCDその他で色々と洗浄テストをした結果、大体の印象がまとまりましたので、以下、いつも通りのオカルト電波ゆんゆん濃縮果汁還元100%でレビューさせていただきます\(^o^;)/
サンワサプライ 200-CD037は、CDやSACD、DVDを洗浄すると高音質になると一部で噂になっている超音波式光ディスク洗浄機です。もちろん元々はオーディオビジュアル用途に開発されたものではなく、あくまで一般のメガネや時計洗浄用の家電製品ですが、良くあるメガネ洗浄用の他社製品との一番の違いは洗浄槽の大きさ。そしてこの製品はCD、DVD、BD等の12cm光学ディスクも洗浄できるように、洗浄槽が大きく、更にCD/DVDなどを非接触で洗浄する為の専用アタッチメントが付属しています。
超音波洗浄機でCD/DVDが綺麗になる仕組み
一度開封したCDは、長年保存する間に空気中の汚れや水分・油分等で徐々に曇ってきますし、更に湿度が高い保存環境に置くとカビが生えることもあります。その他、人間の指紋や油脂などの付着、取り出し時やCDプレーヤー内部でのホコリの付着など、傷が付かないように慎重に扱っていてもCDやDVDの盤面は知らず知らずのうちに結構汚れてくるものです。そんな汚れを水の中で42000Hzの超音波震動で発生させた真空の細かい泡が破裂する事により(キャビテーション効果)、ミクロのレベルで盤面から汚れを剥離してくれるのが超音波洗浄機の仕組みです。
単に汚れを落とすだけでしたら、界面活性剤を含むCD専用クリーナーにはじまり、成分不明の塗布すると音質が良くなると云った触れ込みのCD/DVD専用コーティング液やクリーニング液が、オーディオ界隈ではこれまでにも色々と市販されててきました。超音波洗浄器の良さはそういった化学薬品系のクリーナーに比べ、基本的に水で汚れを落とすだけなのがポイント。液体をクロスで拭き取る行為と比べミクロレベルで明らかに盤面が奇麗になるでしょうし、ポリカーボネートの表面のあらゆる汚れを落とす訳ですから、音質的にも従来のクリーナーに比べて効果が高そうです。
レイカ”LEIQWA”バランスウオッシャーCLを使って見ました。
超音波洗浄器で使う水と洗浄剤について
CD、DVD、Blu-rayディスク等、光学デイスクで使われている透明なプラスチック素材の殆どはポリカーボネートと呼ばれる樹脂です。ここで気になるのが、ポリカーボネートが超音波洗浄機での洗浄時に晒される薬品等について耐性があるかどうか?です。ポリカーボネートの樹脂耐性については色々と調べてみたのですが、IPA/イソプロピルアルコールはOK。エタノール(エチルアルコール)には常温でOK(高温長時間△)。界面活性剤に弱いが薄めれば大丈夫。水溶液として弱酸性から中性~弱アルカリ性に安定。常温~触れる程度の湯温では全く問題なし。吸水性はありますが、基本的にいずれも短時間の暴露であれば問題なしと考えています。詳しくは↓で書きましたのでご興味がおありでしたらどうぞ。
超音波洗浄機サンワサプライ 200-CD037って本当に効果あるの?その3 洗浄液にエタノールを使ってみたてすと!?
~用意するもの~
大半の浄水器ではカートリッジ寿命を縮める理由でお湯の使用が禁忌なのですが、低めの温度で通水量は少量ですし、このくらいはCDクリーニングのコストと割り切っています。お湯を使う理由は後述・・・CDやDVDの材質であるポリカーボネートの物性は、40℃程度のぬるま湯でしたら全く問題ありません。ちなみに管理人宅では簡易浄水器の「東レ トレビーノスーパー+トリハロメタン高除去タイプのカートリッジ」を使っていますが、スーパー等で無料で貰えるRO水(RO逆浸透膜を利用した濾過水)を使うのも良さそう。
水のみでは空気中からCD盤面にこびり付いたカビや油汚れなどが落ちにくく、その場合は極少量の界面活性剤を洗浄補助剤として入れると、超音波洗浄器の洗浄力が格段に高まります。メガネレンズや時等の光学プラスチックにも使える超音波洗浄器専用洗浄液としては、シチズンのミクロマジックWL100が定番。中身は中性の界面活性剤です。
コスパでは台所用の中性~弱酸性食器洗い洗剤でも代用可能ですが、余計な成分を極力何も含まない製品となると種類が限られます。ちなみに管理人が自宅で普段使っているのはベルギー製のECOVER(エコベール)ゼロ 食器用洗剤。日本製の台所洗剤のように種々雑多な添加物が含まれおらず、界面活性剤(18% アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、アルキルグリコシド)、pH調整剤、増粘剤のみの成分構成。そして弱酸性を明示しているのでより安全性が高いかなと。※中性洗剤は食品衛生法での定義がPH6.0-8.0ですので、実際には弱アルカリ傾向を示す場合があります。
サンワダイレクト200-CD037を使ったCD洗浄の手順
1枚ベールが剥がれたような鮮明な音が得られることを期待しつつ洗浄&試聴テストに入ります♪ 先ずキッチンにサンワダイレクト200-CD037(TOSHIBA TKS-210/TKS-200)を用意します。洗浄槽を取り外し、浄水器を通したぬるま湯をMAXラインまで注ぎます。水道水そのままでも構いませんが、なるべく残留塩素による染み残り等を防ぐため、浄水器を使われることをお薦めします。
洗浄するCDをアタッチメントにセット。※ちなみにこのアタッチメントは同時にCD2枚をセット可能です。↓セットしたCDはTVアニメ「まりあ†ほりっく」エンディングテーマ「君に、胸キュン。」@天の妃少女合唱団。百合色いっぱい夢いっぱい♪かなこさんの花血で真っ赤に染まってしまい洗浄が必用なんですwww
CDをアタッチメント毎そのまま洗浄水へ沈め蓋をします。蓋をする意味は動作音が”ジー”ってうるさいからです。タイマーで180~480秒ほど洗浄。
取り出したら直ぐに浄水器のお湯で濯ぎ、数回振って水切りをしてから、予め2~3枚ほど重ねて敷いていたキッチンペーパー(キッチンタオル)に乗せます。もう一枚のキッチンペーパーをCDに被せ上から手の平で軽くポンポン押さえます。この時、水を使っていると水滴がなかなか取れませんが、お湯(ぬるま湯)を使うことで、あっという間に水分がキッチンタオルに吸われて残りの微細な水滴も直ぐに揮発します。
キッチンペーパーを使うことでCD盤面を布で擦る必要が無くなり、クリーニングクロスでの拭き取り時にしばしば出来てしまう引っ掻き傷が入りません。キッチンペーパーは徐々に湿ってきますので、CD数枚毎に乾いたキッチンペーパーを重ねていきます。これは一度に沢山のCDをクリーニングする際に特に便利な方法です。ただ、万が一の傷を防ぐためにも、なるべくソフトな風合いの高級キッチンペーパーを使用される事をお薦めします。あくまで洗浄後の綺麗な水滴の拭き取り用途ですので、キッチンペーパーそのものは、本来のキッチン用途で再利用が出来ますので。
CD拭き取りクロスよりもシルコットorキッチンペーパーの併用がお薦め
アクセサリーやメガネ用の極細繊維を使った柔らかい拭き取りクロスも案外ピンキリで、クリーニングクロスと名の付くものでも十分な繊維の柔らかさと弾力性、吸水性を併せ持つ製品が意外に少ないのが難点。楽器用・CD用・カメラ用など十数種類くらい集めてみましたけれど、柔らかいポリカーボネート盤面にはどれもいまいちな印象。。。ココだけの話、JINSで眼鏡購入やメンテナンスの際に無料で貰えるグレーの小さな眼鏡クロスが、これまで出会ったものでは1番拭き取り能力が高い上に、傷が入り辛くて高性能でした。
拭き取りにメガネや光学ディスク用のクリーニングクロスを使用される場合は、同心円状ではなく放射状に拭いて下さい。クリーニングクロスは繊維の間に僅かな汚れが絡むとそれが原因で簡単にCDに傷が入ってしまうので、拭き取りはくれぐれも慎重に。。。また常に奇麗な面を使って拭き取るのがコツです。作業中にCDを置く場合も、奇麗な皿などの上に乗せ、余計なゴミを絡ませないようにしましょう。ただ、個人的な経験では、拭き取りクロスはどんなに柔らかいものでも、繰り返し使うと盤面に引っ掻き傷を入れる原因になると思っています。ですので、なるべく拭き取りクロスを使わない方法でクリーニングする事をおすすめします。日常でのCD、DVD BD-R盤面への埃等の付着については、高価なオーディオ専用品よりも、毛質が滑らかで細くCDに傷を付ける心配の無い、タミヤ 74078 静電気防止モデルクリーニングブラシの使用をおすすめします。
ユキム ASB-1 除電ブラシ / タミヤ 74078 静電気防止モデルクリーニングブラシ
追記:ここでmixiのオーディオ仲間が教えたくれたのがユニチャームのシルコット。紙で出来た化粧品用の使い捨てパフです。前述のキッチンペーパーは一度にまとめて沢山のCDをクリーニングする際のテクニックですが、シルコットは素材が柔らかく吸水性が高いため、少ない枚数のCDクリーニングや日々のメガネクリーニングに於ける水滴拭き取りに非常に重宝します。他の使い捨てペーパーと違って繊維残りも殆どありません。シルコットも横方向への拭き取りに繰り返し使う場合には盤面に傷が入るリスクがありますけれども、力を入れずパタパタと優しくはたくような使い方でじゅうぶん水滴が取れますので、今後、箱庭ピュアオーディオではシルコットを水滴拭き取りの第一選択として推奨したいと思います。
最後は仕上げでキッチンペーパーやシルコット等から出た僅かな繊維クズをスプレー式のエアダスターでブローします。クロスで拭いた場合でも同様です。キッチンペーパー(キッチンタオル)は製品によって柔らかさと厚み、埃の出やすさが大きく違いますので良い感じのキッチンタオルを見つけて下さい。尚、今回紹介したキッチンペーパーやシルコットに水分を吸わせる方法は「温水」以外では上手くいきませんのでご注意下さいませ。⇒超音波洗浄機サンワサプライ 200-CD037って本当に効果あるの?その2に続く。
※当エントリは2009年にTOSHIBA 超音波洗浄器 MyFresh TKS-200 のレビューとして書かれたエントリの加筆修正記事です。後継機種TOSHIBA TKS-210では台座と蓋の色が水色に変更され、その後しばらくディスコンでしたが、販路がサンワダイレクト(サンワサプライ)に変更され型番200-CD037として再発売されました。製造元が同じで中身は東芝製と同じと思われます。
コメント一覧 (4件)
実験いつもながらに詳細で、お疲れ様です。ここは、実験その2を静かに見守りたいと思います。
ちなみに、私は初期型NSXの重ステに鍛えられました。車庫入れは重労働でした…。段差も気を使ってましたが、車高下げてたのでフロントアンダースポイラーをザキザキにしてしまいました。いい思い出です…。
昨日アマゾンで購入し届いたブルーレイ版、アキラがいま一つなのでガッカリ。。。その前に見た甲殻機動隊も微妙だったし・・。
それは、ともかくロス・ブラウンがホンダF1購入したのには、少し安心しました。また、買い戻せそうな淡い期待が・・。
では、その2楽しみに待ってます(でも、意外と手間かかりますね)。
>初期型NSX
どんなお金持ち出すかっ。
>ホンダ買収
外野からするとロスブラウンもやるなぁ、商売人やなぁと思いました。ホンダからは退職金が出るのにブラウンに解雇されると出ないと云うことで従業員はストライキするとか騒いでいるらしいですが・・・。個人的にはニック・フライがくっついている限り何をやっても無駄だろうと思ってます。勝つにはリチャーズが必用でしたのに。
ホンダが第4期を再開する場合には名前とエンジンだけホンダではなく、シャシーやチームも含めての日本チームでお願いしたいところです。
初期型NSXを15年?落ち7万キロ走行・中古で購入してましたよ。ホンダ党の憧れです。。。さすが国産目だったトラブルもなし。その後10万キロまで走行し売却。北海道では冬乗れません(ライフと2台体制)…。ので、維持費等考え泣く泣く売却。いい夢みさせてもらいました。
ロス・ブラウンはさすが策士ですね。
純日本チームですか?それこそ、第3期の苦労を考えると強くなるには20年はかかりそうな。。でもオリンピックやWBC見てると日本人であることを、あらためて意識させられるほど一喜一憂のこのごろ。
第1期ホンダのような全日本チーム・・。本田宗一郎のようなカリスマが必要でしょうか。。その点くえない策士・政治家ロスブラウンの舵取りによる今年以降のホンダに期待してたのですが・・。
では、その3よろしくお願いいたします。
世界的な金融危機でこのままだとF1興業自体が無くなるかも!?今年が見納めかも?そんな気分です。