それにしても、いつも日本のオーディオ市場を見ていて思うのが、極端な内外価格差の存在と、ハイエンド偏重による取り扱いブランドの少なさです。諸外国、イギリス、アメリカ、台湾、香港、韓国などで当たり前のように並んでいる欧米の庶民派有名ブランドの多くが、何故か日本では販売されていません。廉価なオーディオ機器が数多く並んでいる海外のオーディオショップを覗く度に本当に羨ましくなります。
90年代前後のバブル期には、円高の影響もあって、多くの海外製品が庶民にも手の届く範囲の価格で日本に輸入されていました。丁度私がピュアオーディオに興味を持ったのもそういった時代で、プリメインアンプのCREEK4240(66000円)、Musical Fidelity A1 junior(90000円)、ARCAM alpha5plus CDプレーヤー(85000円)と、カッコ内は当時の購入価格ですが、今では信じられないような低価格で素晴らしい輸入オーディオ機器を色々と手に入れる事の出来る時代でした。
その後、国内メーカーでさえピュアオーディオ事業を停止するほどの長引く不況の影響もあって、普及価格帯を中心にその多くが代理店と共に日本市場から撤退。追い打ちを掛けるユーロ高と円安。ハイエンド機器については現地価格を知っている私からすると驚くような法外な値上げを繰り返していたり、その結果として、日本国内でのオーディオ機器のマーケット自体が、高価格、高付加価値製品に偏重してしまっている印象です。結果的にピュアオーディオを楽しめる層が高所得者に限局され、若年層から趣味としての裾野が広がりにくなってしまい、更に限られた一部の人の趣味という色彩が強まり、閉鎖的且つ非常に偏った状況に陥っているように感じます。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、バブル時代末期にに日本で販売されていたバジェットHi-Fi(低価格オーディオ)を代表するブランド製品の多くは、今でも現地にちゃんとありますし、上記で挙げたような日本以外の諸外国では今でも普通に販売されています。私が好きなイギリス製品の一例を挙げると、NAD、Cyrus(サイラス)、audiolab(オーディオラブ 注:旧 TAG McLaren)、Cambridge Audio(ケンブリッジオーディオ)、Mordaunt Short(モダンショート) 、Wharfedale(ワーフェデール)、Mission(ミッション)、EPOS(エポス)、ROKSAN(ロクサン)などの製品が、日本以外ではどこでも普通に見かけるどころが、米英の本国価格、アジア圏での販売価格共に、仰け反るような低価格で売られていることもしばしば。
加えてNAIM(ネイム)、Rega(レガ)、Musical Fidelity(ミュージカルフィデリティ)、MYRYAD(ミリヤド)、Audio Refinement(オーディオリファインメント 注:YBAのセカンドブランド)、NHTなど、国内代理店は存在していますが、取り扱いラインナップや販売網が小規模、或いはハイエンド高額製品と違って利益率が低いからか、代理店サイトには載っているけど、ついぞ店頭でお目に掛からないブランドも少なくありません。もう良く考えたらイギリス製品でまともに売られているのはCREEK(クリーク)とQUAD(クォード)くらいしか無いじゃんという事になってたり。。。
今年に入ってからも、英国最大のオーディオメーカーであるARCAM(アーカム)と米国のスピーカーメーカーINFINITYの代理店を務めていたDENONが両ブランドの取り扱いを中止にするなど、オーディオ市場の回復どころか縮小と疲弊が更にじわじわ進んでいるように感じます。ARCAMの輸入は何処かが引き継いでくれると良いのですが…どうなる事やら。DENONは大企業の良心からか現地価格と変わらない(時には下回る)良心的な価格でアーカムやデンマークのDALIを販売していましたが、零細代理店が引き継いだ場合現状の価格を維持するのは非常に厳しくなるでしょうし、そうなるとバーサタイルな性格で個性が薄いARCAM製品は更に競争力が下がるでしょうから、DENONには利益率にこだわらず、自社製品への反省wと文化を支えるつもりで撤退して欲しくなかったのですが。。。
個人的に海外と比較して日本のオーディオ市場で一番問題だと思うのが、上記のような一般庶民に手の届く価格帯の海外製品がごっそり抜けて落ちていることです。仮に取り扱いがあったとしても、本国若しくは諸外国で、日本円に換算すると10万円を切る普及価格帯の製品が、日本国内では一部の良心的な代理店を除くと、中級価格帯、実売10数万~30万円程度まで跳ね上がります。音質や音傾向の好みは別にして、これでは工業製品として優秀な日本製のオーディオ機器と比べて、コストパフォーマンスに劣るのは明白です。
勿論、輸入に関係する事業諸経費や税金、PSE法、電源の特注仕様、無料が当たり前の補償とサービス、在庫リスク、迅速な商品手配や些末なことで交換要求するユーザーなど、日本独特の難しさから跳ね返るコストが諸外国と比べて大きいのは否定できません。その上で更にありえないほど数が出ないから必然的に単価に上乗せされる諸経費が大きくなってしまう。
頭がおかしいと思われがちな?オーディオマニア23タイプの属性を主観で分類してみた。
それでも海外製品を買ってくれるのは、このブログを覗きに来るような、オーディオマニアの中でもちょっと変わり者の少数派の人々でしょうか。或いは舶来ブランド礼賛主義者とか、デザイン至上主義者とか、工業製品としての品質=必ずしも高音質では無いことに気付いた人々などです。とはいっても、低価格な輸入オーディオ製品は宣伝費用も少なく認知度が低く、当然販売数も取扱店もごく僅か。オーディオマニアでさえ多くは雑誌やネット以外で実物を見たこと無いよね?という状況。これではリスクを負った代理店もビジネス的に苦しくなる。取り扱いを継続するためには在庫を抑えて更に値上げをするか、富裕層相手に1点当たりの利益率の高いハイエンド製品を取り扱う方向でしかビジネスが成立しないような状況なのかも知れません。
日本のマーケットが他国と大いに違うのは、世界で最も優秀な工業製品を量産できる企業規模と技術力があること。自国の製品が工業製品として非常に優秀で価格競争力に優れているので、低価格機器を購入する入門層の大多数は国産ブランドから本格的なオーディオを経験する事になる。かくいう管理人も、最初はステレオサウンドのベストバイ評価を盲信してソニーやオンキヨー製品を揃えた口です(^^; ただ、冒頭で書いたとおり、当時は雑誌の評価を鵜呑みにして揃えた国産オーディオ機器に疑問を持った入門層を受け止めるに相応しい、同価格帯の海外製品が沢山ありましたが、現在はそういう海外製品がごっそり抜けてしまっています。
加えて、日本は諸外国に比べてマーケットの消費者が裕福であることが挙げられます。長引く不況で一時期に比べればオーディオ機器を購入できる層は減ったといえど、日本の場合バブル時代からハイエンドを購入する富裕層は相変わらず一定数存在します。更に団塊の世代から上は退職金や年金長者がハイエンド製品を欲しがるので、期間限定ですがむしろ超高級品の需要は増えている。
長引く不況の煽りを食ってオーディオ離れを起こしたのは、インフレの恩恵を受けらず家計の厳しい働き盛りのミドルクラス世代の人々と若年層。これらの人々はオーディオ機器に限らず、親世代のように車その他贅沢品に大枚をはたくほどの余裕がない。結果、一部の金持ちと老人はハイエンド機器に群がり、若年層や非富裕階級の中年層は、家計と住環境の制約の中で贅沢品のピュアオーディオを諦めるか、安かろうなんたらの激しく低コストなホームシアター、安くて手を加える余地のあるPCオーディオ、劣悪な住環境でも省スペースで純粋な音質を切り取れるヘッドホンや携帯音楽プレーヤー等へ流れていく。こんな状況では一昔前にベストバイだの売れ線と呼ばれていた普及~中級クラスの製品がまともに売れませんから、国産オーディオも輸入品も、もはやその価格帯には気安く参入し辛い。
その結果、オーディオ機器の販売数や新譜レコードの年間販売量から見てもアメリカに次いで2番目にオーディオ人口や音楽愛好家が多いはずの日本で、一部ハイエンド機器を除くオーディオのコンシューマー市場が中抜けを起こして冷え切ってしまっているのではと思うのです。
ヨーロッパやアメリカ市場を見てみると、音楽愛好家、オーディオマニアと呼ばれる人々の相対所得が日本人に比べて必ずしも高いとは云いがたい。毎年各オーディオ雑誌で賞を取る彼らにとっての優秀な日本製品の殆どは、日本では各メーカーのラインナップの最下位、エントリークラスに位置づけられる機器が中心ですし、一部ハイエンドブランドを除外すると、イギリスやアメリカのホームオーディオメーカーが作る製品の多くは、日本製の低価格機器と品質的、価格的に比較されるような安価な製品が中心です。海外ではそういう安い値段にしないと結局誰も買うことが出来ないわけですから、大多数のオーディオエンスージストにとって興味があれば手の届く価格帯の中で試行錯誤しつつ、各メーカーがそれぞれの特色を持った数多くのオーディオ機器をリリースする事になる訳です。
オーディオアクセサリーやオーディオケーブルも然り。
オカルトだとかプラシーボだとかそんなことを論ずる以前に、日本では、まともな音のするRCAピンケーブルを買うのに安物でも諭吉さん1枚。色々試そうと思ったら数万円クラスのケーブルをとっかえひっかえしないと経験値が身に付かない。そんなべらぼうな輸入品価格に合わせて、国産品まで商魂たくましいプライスタグをつけるから、安くても楽しめるクオリティやキャラクターを備えたアクセサリーがなかなか見当たらない。雑誌も高額品ばかりを評価礼賛。欧米のオーディオ誌のように、低価格で出来の良い物に推薦を与えつつ、価格が上がるにつれて評価が辛口になる、そういう消費者視点が欠けている。
アメリカやイギリスだったら、日本円で1000~5000円相当も出せば、日本で1~3万円で売られている海外製ブランドケーブルと全く同じ物が手に入ります。こうなると下手に自作するよりも安い。しかも種類がメチャクチャ多くてよりどりみどりですから、その気になればお小遣い程度で色々な音の傾向を楽しみつつ取っ替え引っ替え出来るのです。安いので失敗しても痛手は少ない。少ない授業料でオーディオケーブルとオーディオ機器の相性、自分の好みやこだわりレベルを考察する事が可能です。
そう、世界には低価格なオーディオ機器や箱庭サイズのスピーカーやトールボーイスピーカー、低価格なオーディオアクセサリーの数々、そんなバジェットHi-Fiが溢れています。近年では中国がピュアオーディオに目覚めつつあり、玉石混合ではありますが、安く魅力的な製品が色々生まれている。それなのに、そういった製品の多くが日本に入ってこないし、入ってきても取り扱いが限られていたり、訳の解らん価格に吊り上がっていて、もはやバジェットHi-Fiと呼べる代物では無くなってしまう。
日本のコンシューマー市場は以前とは違います。売れる物はゴールドムンドのように高所得者層へ特化したハイエンド機器。一部の人のための特別なオモチャ。その反面、バブル時代に大きく重い中級価格帯を好んで手にしていた購買層は、既に以前のような購買力を失っている。収入が少ない若年層は更に購買力が低い。加えて一般庶民がポケットマネーで楽しめる普及価格帯のオーディオ機器は、無難な国産製品の独壇場で選択肢が限られ、趣味性の高い舶来品は限られた機種しか入ってこない。こんな状況で今後、バブル時代のようなデカくて重いミドルクラス、ミドルプライスのピュアオーディオが復権出来るような好景気が再び訪れる可能性は極めて低い。音楽にとって本来必要なのは何か?合理的に考えましょう。本当はうさぎ小屋に戦車は不要なのです。
余剰購買力の低い若年層は既にPCオーディオや携帯音楽プレーヤーに趣味の矛先がシフトしています。或いは住環境面からヘッドホンオーディオが第一選択となっている事も多い。現状は圧縮音源が主流ですし、比較想定基準がまだまだ低い分、単品ピュアオーディオシステムと比較して音質的には未だ未だ見劣りしていますが、多人数が参加できて自分で試行錯誤し、手を加える余地があるのはこちらの分野。デジタルデータの容量増加とデジタルアンプの高性能化によって、近い将来旧来のピュアオーディオ機器に肩を並べ凌駕するときが必ず来る筈です。日本のオーディオ業界も、海外と同じようにバジェットHi-Fiクラス、時にPCオーディオやiPod等とも連携しつつ、オーディオのライフスタイルに新たな趣味性や楽しみを感じさせる市場環境を開拓しなければ、もはやピュアオーディオの復権はありえないと考えます。
オーディオマニアは機器のブランドや価格に影響されずに、音の違いを聞き分けられるだろうか?
高額なハイエンドオーディオに偏向し、魅力的な低価格製品や手ごろな価格のアクセサリーが不足した現在の日本市場では、既に多くの音楽ファンや若者が、ピュアオーディオに夢や希望を見いだせなくなっています。本来なら少しでも良い音を求めてオーディオ機器にコダワリを持つはずの顧客層を、ピュアオーディオだからこそ得られる高音質、良質な音楽へ呼び戻すためには、ハイエンドオーディオにはない、誰もが楽しめる敷居の低さと、音楽への真摯な姿勢を感じられる手ごろな価格のオーディオ製品、低価格な音質向上アクセサリの多様化、それらを数多く取り扱う販売店や代理店の人々の、国際価格に準じた誠実な価格設定こそが、疲弊し過疎化した日本のオーディオ市場が再び息を吹き返すために必要な姿勢なのではないかと思うのでした。
コメント一覧 (16件)
うちはフランスはプジョーの車乗っているんですが、ほぼ同じ現象を感じます。
106は概ねマーチやヴィッツと競合する車です。しかし106に相当するシトロエンのサクソは売れませんでした。106のほうはプジョーが工夫して、マーチの車格に1600cc、革張りシートその他超豪華装備の高価格車106S16一本にしてニッチを掴みある程度成功しました。「普通の」車が売れないんです。日本の「味気も無い」車のほうが、おかいもののための足としては費用対効果高いですから。サクソはとてもいいのに売れず、後に106S16に相当する車に集中することになりました。正直S16はバランスを失った車で、フランス車の優れた点を活かしたとはいいがたい面があります。メチャクチャおもしろいですが。
結果もっとも普及ラインに「車の愉しさを教えてくれる車」「毛色の違った車」が締め出されているのかなと感じます。
また、アクセサリーに相当するオイルやケミカルなどの内外価格差も恐るべきものです。自分が好むエンジンオイル、Motul 300Vはずばり倍。国内では超高級品扱いですがあっちでは充分日常使用できるオイルなんです。
また、パーツの内外価格差もすさまじいものがあります。ラジエターなんぞは国内5万円、海外1万円とかだったりします。あっちじゃラジエターなんぞ傷んだらホイホイ交換してしまうらしい。もちろん、そういう思想の車を輸入して日本車的に乗れば故障しますし、金もかかります。
ただ、これに風穴を開けるような現象も起こり始めてきました。並行輸入でとても安く部品が手に入るという知識が少しずつ広まり、対抗して正規品が値下がりする傾向を感じます。
オーディオについても、もっと「安くておもしろいものがある」という事実をみなに広めることが大切なのかと思います。
あと、アクセサリーなどのオカルト・ぼったくりを排除し、外から見た「怪しげ感」を減らすべきだと思います。ぶっちゃけアコリバとかイルンゴとかゴールドムンドはもっと糾弾されるべきだと思います。
で、手始めにL-Centre輸入してくれませんかロッキーインターナショナル様。
99シリーズ輸入したのはとても偉いけど。
106乗りさんでしたか。
フランス車は日本人に向いてないみたいですね。まず販売網が極度に少ない。うちは横浜ですのでけっこうそこらへんで走ってますけど、ディーラー網がない地方に行ったら修理の問題とかで怖くて買えないと思います。
ちなみに私が今一番欲しい車がシトロエンC4。こういうご時世なので、本来のディーゼルエンジン車が出ない限り本気で検討しませんけど。プジョー308も魅力的ですが、Cセグメントのくせに車幅が凄いのと値段を見てちよっと震えた…。
マーチやヴィッツと競合するクラスとなると、A・Bセグメント、プジョーの1007やルノーのカングーは非常に魅力的な車だと思います。運動性能も良いし、小さくてなんだか楽しそう♪ ただ、くるまってのはオーディオとは比較にならないほどインポーターの保証負担、税金、輸送費用などが必要になる。結果として、一番売れ筋のCセグメント(C4が240万)に対して、ヴィッツやマーチと同格のC2やC3、1007の価格は200万前後。諸費用混みで大差なくなってしまう。1007や207の上位車種はC4や307と殆ど同じ値段。これでは、車格に対してお買い得感が無く、余程惚れ込んだニッチユーザーにしか売れないですよね。
>Motul 300V
コンプレックスエステルでしたっけ。並行輸入品を一度入れたことがありますが、エンジンからオイルダダ漏れを起こしたので止めました。シーリングと相性あるみたい。今はelfの100%化学合成油を使っています。カー用品店はともかく、最近はYahoo!や楽天、ヤフオクを利用すれば何を買うにしても安くなりましたので、自分で車弄りが出来る人は重宝すると思います。
>アクセサリーなどのオカルト・ぼったくりを排除
>アコリバとかイルンゴとかゴールドムンドはもっと糾弾されるべきだと思います。
叩いて良くなるなら叩きますけど、本気で市場の健全化を望むなら叩くとマーケット全体の疲弊と顧客離れを加速させるだけで逆効果です。良い部分にスポットライトを当てる事で、自然にイロモノはイロモノとしての役割位置に落ち着くようにする。それが一番では無いでしょうか。それと、オカルト問題とぼったくり問題はとりあえず混ぜるな危険♪別の事だと考えてます。
アコリバについてはアイデア勝負の小さなメーカーですので、検証が不十分な物を商品化してしまうのは事実ですし、そこへまた宣伝目的で変な理論を持ってくるから叩かれるんだろうとは思いますが、それでもアコリバ製品にはよい物が沢山あると思っています。しっかりしたスピーカースタンド、電源ボックス(最近のモデルは高すぎるけどw)、そして私が愛用しているディスク消磁器なんてオカルト以外の何ものでもありませんが、実際音が変わりますし、傾向を把握して使いこなせると手放せなかったりします。
https://www.audiostyle.net/archives/23980268.html
ちなみに、こういうオカルトグッズって、日本だけでなく世界中で売ってるんですよね。SHAKTIとかQuantumとか理論はデムパ飛ばしまくりですし、アコリバのディスク消磁器も、アメリカから来るオーディオショップのメルマガに載ってたりして。オーディオとオカルトに親和性があるのは世界中一緒みたい。
http://blog.livedoor.jp/jazzaudiofan/archives/51334870.html
まぁ私はオカルトには寛容で、体感効果(変化)があれば、そこにある音楽の前に理屈はどうでも良い人です。音楽自体が永遠に定量化できない主観でオカルトみたいなものですし、その辺りは、今そこにある音楽より理論が大事というscientismな人達とは相容れません。ただまぁ、オカルト製品は適正価格が見出しにくいので、ぼったくり問題に戻って無限ループし続けるんだろうなぁとは思います(滝汗)
>L-Centre
ロッキーインターナショナルさんはボッタクリではないので虐めないでください(^^; L-CentreというかL2 CENTERって本国定価では£350。日本円換算で8万くらいです。送料や関税入れたら個人輸入でも一歩間違うと10万近くなります。センタースピーカーとしてはかなり高いですので、これはなかなか難しいんじゃないかしら。反面、L-iteの5.1chセットの方はとてもお買い得。私ならL-iteシリーズしか目に入らないですw
眠い頭で作ったエントリなので、今読み返したら無駄に長いというか、同じコトをだらだら繰り返し書いてますね、うぐぅ。推敲する気力もないし、さて、F1が始まるまで寝よっと…。
pastel_pianoさんはどんな車乗られているのでしたっけ。今はフランス車よりもフィアットのチンクチェントの新型やアルファのMiToなども気になっていますが、買い換える気はありません。
オイルについては、300Vでなくても漏れる・消費すること、メーターパネルにオイルの残量計がついていること(本当)から、あまり気にしていません。フィーリングはとても良いです。
さて、オーディオの話ですが、L-ite Centreがあったのですね。これでいいから輸入してくださいロッキーインターナショナル様。お値段がよくわからないけど。
アコリバですが、こんなことをやってます。
http://www8.atwiki.jp/acousticrevive/
要するにデジタルデータをデジタル転送するとき自社アイテムを使ったら音が変わった、というんですね。で、自社製品使用のトラックはレベルを0.5db上げたものだった。つまり微妙に音が大きくなっていた。これを「音がよくなった」と聞き違えるのは当然でしょう。
まさかデジタルのループバックで音量向上がされるわけもなく、大騒ぎになりましたが、phile webの掲示板はこの話題を禁止。音元と広告主メーカーのどす黒い繋がりがほの見えます。
アコリバが作っているものが全てダメだとは言いませんが、今回の件に関してはやはりまず過ぎると思います。
なかなかの熱筆で、軽く感動を覚えました^^
家電量販店で3万円くらいで買えるような、ミニコンポを3台ほど所有してますが、アンプもスピーカーも、つかえねえ!
って感じですね^^;
じゃあ?何を買えばいいのよ??
って、地方都市じゃ、オーディオショップさえ無いのが現状で、、、。
金沢のような地方都市でも、昔はオーディオ専門店がいくつもあったんです。
私も、マイクロの糸ドライブのターンテーブルに、TRIOの40万ほどのセパレートアンプ、ALTECの同軸2WAYという構成で楽しんでいました。
ALTECがぶっ飛んで、アンプも壊れて、コンコルドは交換針も手に入らず、もう一度買い直す余裕もなく、、、、。
泣く泣くオーディオは卒業しました。
そんな私を、再びオーディオに目覚めさせてくれたのは、iTunesであり、デジタルアンプであり、オーディオインターフェースであり、お手ごろ価格の新素材フルレンジユニットですね。
デジタルアンプ+フルレンジ一発の音の良さは、BOSEのM3が実証していると思います。
あれだけの音が5万円で手にはいるなら、安いなと、、、、。
自分自身は、既にがらくたにそれ以上の投資をしてますんで^^;
今乗っている車ですが、ここでは控えさせてくださいm(__)m 過去にWRCで優勝経験のある日本車です。
>L-ite Centreがあったのですね
QUADの取り扱いがあって値引率の大きなイギリスの某販売店に日本で売っていないQUAD 9L2を、VAT抜いて送って貰えませんか?とかメール送ってみたのですが、We do not ship internationally…な返事(^^; 定価で売ってる店では、なんだかねぇ。Liteは5.1chセットなら、今の時期どこも何故か半額みたいなのですが、セットは重いよウーファーとかセンターいらないよ送料アホみたいに高いよです。こんな感じでは日本で買った方がずっと良いですね。9L2も日本で取り扱ってくれると良いのですけど、結局他社製品よりもL-iteと11Lと競合してしまうので、色々辛い部分がありそう。
で、色々英国やアメリカのショップをぐるぐる回ってたら、他に欲しいスピーカーが色々出てきちゃって……。
>アコースティックリバイブ問題
ま~あんまり燃料投下したくないので、この話題は今はスルーがベストかと。
そのうちみんなが忘れた頃に、前にこんな事あったよねくらいは書くかもですが。
Phile-webの方はアカウント持ってますので、事の発端と削除の経緯は見てました。一つ云えるのは雑誌の企画が無理すぎたというか、アナログ段経由での音質変化をDA/AD記録するならともかく、デジタルデータはデータとしては完全なる再構築が可能なわけで、それでもデジタル転送で音が変化するのは、再生側にリアルタイムで関わるジッターなど別の要因があるからで、その変化をリアルタイムでない(時間軸という概念から切断された)CDやUSBメモリに記録することは不可能。私みたいな口からデムパ垂れ流しのオカルト肯定派でも首をかしげるような事をやってしまっているなと。たぶん、企画に携わった人達がデジタル転送の仕組みや問題点を実は良く解ってなかったんじゃないかなぁ。PC系の住人には信じられないことかも知れませんが、案外その程度のオチだと。
>でくのさん
>なかなかの熱筆で、軽く感動を覚えました^^
恐縮です。要点が散漫でへんちくりんな文章なので恥ずかしいのですが。。。
>ミニコンポ
コストダウンと見かけ倒しの酷い音質垂れ流しのミニコンポが、コンシューマーオーディオ市場全体の95%以上を占めてるのも日本の大きな問題点かもですね。海外では例えばNADやケンブリッジオーディオの安いバラコンポが、ミニコンと同価格帯から色々出ていたりします。5万未満でミニコンしか買えないという状況ではなく、ちょっとこだわるなら、同じ予算でピュアオーディオの3点セット一式も如何?って入口があるんですよね。
>地方都市じゃ、オーディオショップさえ無いのが現状で、、、。
地方に行くと凄いショップが多いですよね。実質会員制みたいな、ハイエンド買わないお客はお断りみたいな。。。お客様が店主の存在を感じさせず、店員に必要以上に気を使わずに商品を眺めたり音出しできるようなお店が…良く考えると都会でもあんまり無いですね(^^; あっても家電量販店なので、周りがうるさくて音楽聴けないよって感じですし。
pastel_pianoさん、こんばんは。
victorのウッドコーンスピーカーを検索していてここにたどり着きました。私にとっては始めて聞く海外メーカ名などが沢山出てきて、大変おもしろく読まさせて戴きましたが、特にpastel_pianoさんのオーディオに対する考え方にいたく共感致しました。
昔からハイエンドには縁がなかったのですが、以前はトリオ、ケンウッドの単品コンポを中心に中の下くらいのシステムで楽しんでいました。それらも忙しくて聞かなくなり、最近ようやく時間的ゆとりができたので気分一新、新しい機械に買い換えようと思ったらミドルクラスの機械はオンキヨー、denonぐらいしか近くの電気屋さんにはありません。あとは、いかにもチープな感じのデジタルオーディオ用のラジカセから進化しましたと言わんばかりの安いミニコン?が並んでいます。ハイエンドは確かに厳然と存在しますが、購買力を失いつつある世代ですので、はなから無理です(^_^;)。
ほどほどhifiの層がずいぶんやせ細っているみたいな印象ですね。PC接続も視野に入れて、そこそこの値段でがんばっているのはオンキヨーぐらいでしょうか。
あ、victorのコンポですが、ウッドコーンスピーカーの潤いのある音が好きで、いっそのことこれだけにしちゃおうと思っているところです。MDデッキとカセットデッキを残してあとは全部処分して、部屋を広くしてその分ゆっくり音楽を楽しもうかと思っています。是非またウッドコーンのお話でもお願い致します。
ちょっと低レベルのお話で済みません。
buruwan