【GOLDMUNDのSACDプレーヤー@140万円の中身は1万円のDVDプレーヤー】
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話を問題のGOLDMUND EIDOS20に戻します(^^;)。まずお断りをしておきますが、GOLDMUND EIDOS 20Aを管理人は試聴したことがありません。しかし、一部WEB上で話題になったEIDOS 20Aと、以前よりと欲しいと事ある毎に挙げているGOLDMUND MIMESIS SR CD3-Gの中間機種に当たるEIDOS 18については、試聴をしたことがあります。
但しSACDプレーヤー単体ではなく、アンプも全てゴールドムンドで統一したシステムでの試聴となります。ちなみにGOLDMUND SR CD3-Gも試聴した事はありません(滝汗)・・・そのくせ何故欲しいのかというと、例によって管理人の箱庭アイデンティティに一致する薄型コンパクトサイズの筐体であること、殆ど存在しない海外製のSACDプレーヤーであること、なんだかゴールドムンドはハイエンドの薫りがして見栄を張れそうwとか、その程度のお気楽な理由です\(^o^;)/
GOLDMUND EIDOS 18CD/EIDOS18CD-G
EIDOS18を視聴した際の感想ですが、プリアンプのMIMEISIS 27.3Lと、パワーアンプTELOS 150Lの組み合わせで聴く限りゴールドムンドの音色そのものでした。こちらのブログで書かれている方と概ね印象は同じです。Eidos18ME-VもどこかのDVDプレーヤーを移植しているっぽいレイアウトと、ハイエンドらしくないチープな基盤と煩雑な配線ですが、倍近い価格のEIDOS 20Aよりは部品が沢山詰まっています。
GOLDMUND MIMEISIS 27.3L
それじゃ、ゴールドムンドの音ってどんな音?と聴いたことがない人に無茶を承知で超電波説明してみると、とりわけ音像がハッキリしていて密度が高く、立体的にピンポイント定位をします。音色は明るく艶と輝かしい光沢が乗っています。音の伸び方や流れ方は直線的。ある種の緊張感というか高域方向へテンションの掛かった音で、音楽をゴールドムンドと独特の世界観で染めてしまう傾向が強く、音楽を丸みのある流れや抑揚ではなく、むしろ構築で表現するかの如く作為的な印象もあります。残響の音場感よりはパースペクティブに展開する音像に意識が行くような印象。低域ドスドスとか色気ムンムンの音ではなく、華やかながら程よく冷静で上品な音作りです。位相が正確っていうのはこういう音なのか?と妙に納得してしまう自分は見る人が見ればオツムが可哀相な人なのでしょうw。弦楽器など直線的で時に割とキツい音ですので下手なシステムに組み込むと聴くに耐えない音になりそう。まぁそうなると録音が悪いって事なのかも知れませんが。
GOLDMUND TELOS 150L
立体定位した音と音の間の空間に、スイスの空気を想わせる冷ややかさや、輝かしい音色に隠れるクリーミーさなど、所有している人には別のキャラクターが感じられるようですが、店頭でのちょい聴きで表面的な部分だけの印象を述べるとこんな感じでしょうか。所有している皆さんに、聴き方が甘いとツッコまれそうですが、購入意思がない状況での通りすがり的な試聴の印象ですのでご勘弁を。
さて、EIDOS 20Aの内部は前述したようにPIONEERのDV-585A/DV-600AVのメカと基盤を丸ごと移植し、トロイダルトランスで電源部を強化して、バランス回路を搭載したアナログ出力ボードを追加、それをスイスの時計メーカー製らしい10kg以上もあるしっかりした入出力端子を使った筐体に収めている。こんな感じです。もしPIONEERと比べて音質が変わる要素があるとしたら、しっかりした電源部と、この丈夫な筐体による震動制御(・・・この辺は非科学的ですけれど、ピュアオーディオと云うものはインシュレーターで音質がコロコロ変わる世界ですのでツッコミ御無用)と、ゴールドムンドのオリジナルであるアナログ回路のキャラクターになります。トロイダルトランスは15~30万円クラス海外製CDプレーヤーやプリメインアンプにしばしば乗っかっているサイズの物でしょうか。
ゴールドムンド カーボンインシュレーターMM CARBONBASE
このように電源部やアナログ段を弄れば音質はいくらでもチューン出来るでしょうから、これは特別不思議ではないのですが、やはり問題となるのは、ハイエンド製品としては、あまり美しいとは云えないPIONEERの安物ユニバーサルプレーヤーの基盤を丸ごと流用してしまっている点でしょうか。流石にコレについては、正直凄いことをしてるなぁと思います。
GOLDMUNDの中身が筐体に対してスカスカなのは昔からですが、確か昔のモデルは基盤がハイエンドらしく奇麗なレイアウトだったように記憶してるのですが(確証無し、超、うろ覚え)、EIDOS20にしても、上記リンク先のEIDOS18にしても、普及価格帯の国産オーディオ機器並みのグチャグチャレイアウトと適当な配線の引き回しで驚きました。DV-600AVがデジタル家電としての量産効果で異常にコストバリューに優れる点は、少数ハンドメイドのピュアオーディオ機器とは比べられませんが、EIDOS 20Aの中だけを見れば割高な海外製品としてもせいぜい15~30万クラスのプレーヤーの中身です。
これがGOLDMUNDのエントリーモデルとして、20~30万円台の定価で、コストダウンのために、自社開発や小ロット生産をすると無駄にコストの掛かるデジタル基盤については、セイコーのムーブメントの如く基本性能の高い、日本製のの量産型DVD/SACDプレーヤーのデジタル基盤を購入し、電源やアナログ回路については徹底的なヒアリングに基づき自社開発、自社オリジナルパーツとしました。というキャッチフレーズなら多くのオーディオマニアに好意的に受け止められたと思うのですが、そこはゴールドムンド。以前からうちの製品は7割以上がスイスメイドの箱代ですとか、新製品のブルーレイディスクプレーヤーEIDOS 20BDについても、パナソニックのブルーレイディスクプレーヤーをリパックした!と社長自ら堂々と発言されていますので、売っている人も買っている人も判っていてやっている確信犯的な部分があり、事情を把握しつつ、それでもゴールドムンドサウンドのマジックを受け入れている古くからのファンには、何を今更買えもしない連中が~(^^)と生暖かく受け止められているというのが真相だったりします(^^;
上記の私の試聴インプレでもお判りだと思いますが、ゴールドムンドの音ってのは実際に存在します。いや、私には存在しているように聞こえます。これは前述したDV-585Aの音とは似ても似つかない、全く違う世界のサウンドです。自社の筐体とアナログ段、トロイダルトランスの持つキャラクターが、デジタル基盤の持つ音を大きく塗り替えてしまうという事なのでしょう。そして、ムンドの音色というのはデジタル基盤やD/A変換のスペック上のクオリティとは実は関係ないところに付加され存在するキャラクターだという事の証明でもあります。
GOLDMUND GM-Y BANANA 高音質バナナプラグ
ゴールドムンドのバナナプラグを使うとゴールドムンドの音がする等、以前からピュアオーディオ界隈では知られている事ですが、実は背面の立派な端子にも、ある程度素材でキャラクターを付加するカラクリがあったりするのかもしれません。ゴールドムンド自身、ピュアオーディオの音作りで支配するものは回路設計より箱!という風に本気で認識しているような気がします。これ、自作、メーカー問わず、電気的な回路設計とは別にパーツ変更や筐体設計等での音決めに携わる人々は、程度の差はあれ、ある程度心情的に理解できる部分ではないでしょうか。私も、オーディオ機器で生まれる個性、それぞれの固有の音色やキャラクターを付加しているのは、それぞれの機器や部品素子の持つ震動モードの個性が、震動発信器であるスピーカーやルームアコースティックに大なり小なり拡大されたノイズとして伝わるからじゃね?と電波経験則として感じていたり♪(注:私はうちゅうでむぱ教の信者ですので反論は受け付けませんw)
とは云え、ハイエンド機器というのはブランドネームや入れ物相当の割合がお高いのは仕方ないとして、基盤やパーツの選別も、蓋を開けて中身を見せて恥ずかしくないくらいには整っていて欲しいと思います。回路は左右チャンネル対称に整然としていて欲しいし、配線引き回しは皆無か最小限に止めて欲しい。肝心のドライブメカだってアキュフェーズやエソテリックから購入していい価格ですし、使われるデバイスも価格に見合ったグレードのチップを採用し、実効性はともかく技術的にチャレンジとなるようなアプローチも加えて欲しい。
基盤を拝借するとしても、基本性能的にマニアが納得するモデルの基盤を流用して欲しい。よりによってDV-600AVはないでしょう?少なくとも、現在のゴールドムンドは、DSD変換さえまともに取り組まない点で、ディスクプレーヤーの再生機開発に於いてこれらを全部放棄していると感じますし、そもそもEIDOS 20Aというプレーヤー、全世界で数十台、良くて3桁の販売でしょう。PIONEERから正式に基盤供給をして貰うどころか、アキバのバッタ屋から纏めて買った在庫処分のDVDプレーヤーを、バラして詰めてんじゃないの?とか本気で勘繰りたくなります(焦)
もしかするとゴールドムンドには、SACD登場以降デジタル基盤をマトモに設計出来る人材が現在いないか、既にデジタル段についてはPCオーディオのようにある意味悟りの境地なのか、或いは真面目に初期設計から取り組んだらコストに見合わないと考えているのかも知れません。回路設計については元々成り立ちが寄せ集めのブランドです。昔のアンプはYBAの設計者、DAC関係は中身がAPOGEEの設計で箱がゴールドムンド、スピーカーは誰それなど、別々の設計者の作品を一つのブランドにまとめ上げつつ、それにも拘わらず何故かゴールドムンド唯一無二の統一した音質がする謎のブランドですから。そういうコツというか、これさえ入れれば何でもムンドの音がしちゃう的なノウハウを持っているのでしょう。
管理人が個人的に好きなフランスのブランドYBAも、元々はGOLDMUNDから派生したオーディオメーカーで、ムンドとはまた違ったYBAでしかあり得ない謎の音が売りです。実は拘ってるらしいペラペラの筐体に加えて、キャパシタやRコアトランスなどの自社生産パーツにチューニングのカラクリがありそうというか、こちらも中身がスカスカで作りも10~20万円程度の機器と大差なく、物量や設計的にとても価格に見合った内容の装置には見えないのですが、それでもYBAでしか味わえない艶めかしい音色がしてしまうので、嵌っちゃう人は他では代用できないオンリーワンの代物になってしまうようです。 もう、イヴ・ベルナール・アンドレのセンスが欲しいってヤツですので、コストとか他と比べてどうだとかはどうでも良くなります。
ゴールドムンドの個性もYBAとはキャラクターが全く違いますが、やっぱりそういう魅力があるのでしょう。価格という概念を吹き飛ばすチューニングの個性があって、そういう意味ではピュアオーディオのハイエンドビジネスの一部も、原価を語るとボロが出る服飾デザインや時計のブランドビジネスと本質的に同じなんだろうと思っています。
今回の件を見ても、そもそもGOLDMUNDという会社は庶民を相手にはしていないんだろうと感じます。金銭感覚が違う世界の住人なので、大して台数も出ない100万前後の量産廉価品に、アラブの大富豪向けに作る特注カスタムモデル(事実かどうかは知らん)のようなこだわりを注ぎ込むつもりは無いという事なのかも知れません。
ゴールドムンド RCAラインケーブル SRICCABLE/LINEAL-IC
それでも、真っ当な作りのアンプ類に対しEIDOS 20Aでのゴールドムンドのアプローチは、外野の私からすると正直なところやり過ぎだなぁと感じます。光学式プレーヤーの開発には、ガレージメーカーでも手作り感覚で出来てしまうスピーカーやアンプとは違って、ある程度真っ当なデジタル面の技術力と開発費用が掛かります。また、値の張るドライブメカやチップを購入するにしても、実際に販売される程度の小ロットでの供給を製造メーカー側に断られたりして、企業規模的にドライブメカが買えない、或いは借金して大量に購入した手前、是が非でも数を売らないと会社が潰れてしまう!なんてくらい小規模マーケットの悲しい現実があります。
反面、大企業の力で優れた回路を低価格で量産化してしまう日本の製品は異常な程コストパフォーマンスが高い。そこで資金力の乏しいヨーロッパやアメリカの中小メーカーでは、AH! Njoe Tjoeb 4000の様に日本製の安価なプレーヤーを丸ごと購入し、自社設計したデジタル基盤やアナログ段を増設しつつ、自社のバッジを張り付けて販売する。或いはデジタル基盤の設計が出来ないので名の通った設計者に外注丸投げ、製造はどっかの台湾、こういうのは良くあることです。ゴールドムンドにしても、定価140万に対して日本の代理店の卸価格はその約6割、更にゴールドムンドの出荷価格はその6割。やたら豪華な筐体の製造は税金も人件費もバカ高いスイス製。しかも金型オリジナルの小ロット。販促費、豪華なショールーム、億万長者であろう社長の社交人件費、そう考えるとうちの値段は箱が7割ですから!と云われてもああそういう事かとも納得できたり出来なかったり。
GOLDMUND MIMESIS SR CD3-G
正直なところ、ぼんびーなワタクシしめは今回の件でGOLDMUND SR CD3-Gを購入したいという気持ちは限りなく減衰してしまいました。きっとこれも中身はEIDOS 20と同じ様なことになってそうですし、国内では対応を謳っていないDVDオーディオが再生できたりすることが海外の販売サイトに書かれていましたが、そういう事ねとプチ納得。
とは云っても、GOLDMUNDのブランドやサウンドキャラクターに価値が無くなったとは思いません。ゴールドムンド使いの人々で、今回の件で少しばかり不安になった方々も、廉価なPIONEER DV-585Aやパイオニア DV-600AVを手にしてご自宅のハイエンドリスニングルームで聞き比べつつ納得していらっしゃるでしょうし、そもそもバージョンアップと称して過去製品の中身を有償でごっそり入れ替えたりするメーカーですし、今後まともな設計者を確保したら、是非ともまっとうな新機種を発売して名誉挽回して欲しいと思います。それから、PIONEERのDV-585A/DV-600AVの設計をされたエンジニアさんには、設計の御礼に是非ともEIDOS 20Aをプレゼントして欲しいです(~-~)
結論、オーディオの半分は浪漫で出来ています。更にゴールドムンドの場合スイスの税金と空気代が加算されます。みんな解ってやってますから、お願いですからこれ以上いぢめないでくださいw
コメント一覧 (39件)
ゴールドムンドが時計会社の下請け工場にという話ですが、改めて検索してみたところ
http://www.dynamicaudio.co.jp/audio/5555/7f/oto/oto41.html
ロレックスとパテックが使う下請けにパネルの仕上げを依頼している、という話かもしれないです。
ロレックスは正直格付けとしてはそんなに高級メーカーじゃないですが、パテック・フィリップは文句なしに世界最高です。こんな感じ。
http://item.rakuten.co.jp/best-time/pp004/
http://item.rakuten.co.jp/best-time/pp5196j/
パテックの下請け工場で作っているのがパネルだけだとすると、やはり箱は普通に金工屋さんで作っているという話になってしまいます。上記記述を見る限りは、パネルも製造ではなく仕上げをくだんの工場が行っている、というふうにも読めます。あまりわかってないので勘違いでしたらご指摘ください。
やはりEIDOS 20Aはちょっとしんどい気がします。
製造という認識をどこまで持ち込むかに拠りますが、まさか金属の精製からではないでしょうから、フロントパネルを加工して貰っているという認識でOKだと思います。箱は見ての通りで単なる四角い鉄箱ですし、端子はきっとWBTやノイトリックを使っている…筈です(実は知らない)。
ちなみにうちの装置でもCREEKのアルミパネルは実物で見るととても高級感があって立派です。昔を知っているのでCREEKのくせに…とか変な気分です…。イギリスなのか、どっかの台湾で金属加工をしているのかは知りません。
https://www.audiostyle.net/imgs/4e5fb697.jpg
オーディオ機器は見た目の意匠と音色に共通点を持たせている例が多々あると思うのですが、CREEKの場合、出てくる音色と見た目にかなり乖離があります(滝汗) シルバーのアルミヘアラインではなく、仮に渋い銅色をしていたら、おおぅ!出てくる音のイメージ通りの見た目だ~となります。
どうもお返事ありがとうございます。
アドレスの件無知ですみませんでした。
こんな高級機の話題に書き込むのは非常に心苦しいのですが、機材は高校時代にバイトして買ったONKYO CR-D1とモニオのBR2です。
しかしその後、自宅では音量が・・・ということに気づきまして。
現在は、HA-1AとK601をベースにパソコンでヘッドホンリスニングの環境を整えている最中です。
ではでは、これからも楽しみにしております。
>こんな高級機の話題に書き込むのは非常に心苦しいのですが
私自身、自分で持ってもいない高級機のことを書いているだけですので全くノープロブレムです(^^) 今後もお気軽にカキコしていって下さいませ。
ONKYO CR-D1/MonitorAudioBR2/
Cayin HA-1A/AKG K601、正に推奨箱庭サウンド。中々良いセレクトじゃないですか♪
この間はどうもありがとうございます。わたしも以前にプレーヤーでは無いんですが、GMの28.4や28M、SR√2、JOB300などを使用していた時期が在りました。確かにJOBサーキットが3以降からは非常に音の立ち上がりが速く、ピンポイントに音像が定位する素晴らしいムンド独特の雰囲気があるアンプなのですが【実はそこにマジックがあります】これは個人の主観の範囲ではあるんですが、実は皆さんの言ってるムンド独特の中高域のきらびやかさとは、音にオブラートを包み込んだような独特の癖がありそれが非常に聞きやすい為にいい音と判断してしまいがちです。
その②です。なぜかというと、ムンドの製品を視聴する際、お店などで何時もの自宅とは違う機器でお聞きになったり、自宅でも現在パワーがムンドの1SETしか、ない方が殆んどだと思うのです。実はそこに大きな、落し穴があるのです。なぜかと言うと聴きやすい音の為、それ単体で非常にいい音なんだと錯覚を起こしてしまうのです。しかし自宅のシステムに他のメーカーの機器を組み込み(ここではアンプです)視聴をすると見えてきますよ本当のムンドの実力が【そして何故に全国の販売店】がムンドに力を入れるかが・・粗利が凄いんですね実は・
Creek製品はOBH22なるパッシブプリを愛用しています。重宝していますが空気のような存在で音がいいのか悪いのかわかりません。
それが一番という気もします。仕上げは綺麗で満足しています。前モデルは割とラフな作りだったようですね。
>レビンソン至上主義さん
JOB300気になっています。JOBのほうが「ゴールドムンドの音」よりもニュートラルだという噂も聞きましたが実際どんなものなのでしょうか?
なかたさんへ・・JOB300は確かサーキット回路がJOB4の物もあった筈ですので、自分が所有していたJOB3回路に限っていいますと…スカッと爽やかな感じの音で、ムンド特有のあの中高域の煌びやかさは、影を潜めますが逆に、ニュートラルな音ずくりにはなってます。ただ小トランス1基に小さいコンデンサー搭載のアンプなので、音の出の瞬発力はいいんですが、能率の悪いSPや38CMウーハの低域連続再生は厳しいものがありました。ですが箱庭的SPではヴイヴイ鳴るのでお勧めです。
貴重な情報ありがとうございます。
やはりJOBのほうがニュートラルですか。メーカーの色付けよりもニュートラルな、悪く言えば面白みのない音を好むので、やはりこちらのほうが魅力的な選択肢になりそうですね。もっとも国内販売はJOB 150 Teだけになってしまいましたが……あ、本社サイトの直販も先月で終了してる。ていうかJOB DACもなくなってJOB 500とPreと150しかない。なんてこった。しかも国内価格かなり高い。
やはりJOBやステラボックスで安く売られるとゴールドムンド様の商売にさわりがあるという事でしょうか……
>レビンソン至上主義さん
どもです。
>ムンド独特の中高域のきらびやかさとは、音にオブラートを包み込んだような独特の癖がありそれが非常に聞きやすい為にいい音と判断してしまいがちです。
>聴きやすい音の為、それ単体で非常にいい音なんだと錯覚を起こしてしまうのです。
なんとなくわかります。要するに店頭効果の高い美音ですよね。視覚的に目を惹く派手な音とでも云いましょうか。ミニコンポのドンシャリとは次元が違いますけれど、ナチュラルとは違う、とてもオーディオ的に研ぎ澄まされた(仕組まれた)音に感じました。
>粗利が凄いんですね実は
ピュアオーディオは近年人口が少なくなってしまい、本当にあり得ないくらい売れませんからねぇ。販売店も食いつなぐために利幅の極端に大きな高額製品に走っているところがいくつも見受けられます。もっと基本的な人口を増やして、常識的な価格で機器を沢山売買できれば良いのですが。いつも内外価格差を見て複雑な気持ちになります。
>なかたさん
OBH-22ですか、なんと羨ましい。私も欲しいです。
>JOBやステラボックスで安く売られるとゴールドムンド様の商売にさわりがあるという事でしょうか
基本的にゼファンとステラは経営者が同じ為に良くも悪くも、あのJOB300のような、素晴らしい音が初期価格、確か40万位【ある意味適正価格だと思います・・笑】だと・・ムンドが売りにくくなる為にディスコンになった物と思われます。【ムンド製品の値段を上げる為】また昨年から団塊世代を狙い、釣り、カメラ、時計などいろいろな分野で限定品や価格改定品が出てきましたが、さっぱりのようですね。特にユーロ品は退職金狙いでここ最近4月に多きい価格改定がありますね。アメリカ製品は株価の問題もあり値上げが少し緩やかな状況のようですね。
>ピュアオーディオは近年人口が少なくなってしまい、本当にあり得ないくらい売れませんからねぇ。
EIDOS 20のような事をしていれば売れなくなって当然ですね。もう少し価格に見合った内容の商品にして頂きたいですね。
正直20Aに関して言えば、当初よりラインナップのボトムエンドを埋める、埋め草的商品としてしか見えなかったので、さもありなんと思った節があります。それはハイエンドラインのSR化が著しくなった2~3年前からの嫌な結末みたいで切ないですね。
ドライブのメカデッキの外販は今やエソとパイのみ、パイすら風前の灯でエソは超高額、しかもどちらも1ロットの数が多いため、海外の弱小メーカーはどうにもならない状況のようです。その辺の事情も若干垣間見えるのが20Aの問題の気がします。高級機でさえドライブはPC用のドライブを使用というパターンは結構多くなって来ていますしね。
http://www.stellavox-japan.co.jp/products/goldmund/goldmund_factory1.html
二枚目の写真のバックにASUSの化粧箱がおもいっきり写っちゃってますねえ……
奥にあるのは独立した電源部のようですが、これなんて機種なんでしょうか。
話かわってOBH-22はちょっとお高かったですけど便利です。ピュアなのにリモコン操作できるし。うちはAVも併用しているので、AVアンプのプリアウトをOBH-22につなぎ、DVDなど視聴するときはOBH-22の音量を最大にすればただの配線なので単純にプリアウトに繋がったパワーアンプとして動作、ピュア側の拠点として使っているDACの出力はこれまたOBH-22につないで音量調整することで、AVとピュアを併存させています。
>レビンソン至上主義さん
株価というか為替の影響は大きいです。今のところ日本円は対米ドルで強いですが、それでも一時1$100円を切った春先し比べれば大分戻してしまい今は107円。春先にアメリカから色々個人輸入しておくべきでしたがまぁこれは良い。対欧州通貨では1ユーロ168円、1ポンド211円、1スイスフラン104円と一時期よりはマシですが以前厳しい水準です。私がオーディオを始めた90年代前半頃や2000年初頭頃は円高で、同クラスのヨーロッパのオーディオ機器が今の半額~7割くらいで買えました。
>hiro-boさん
>ドライブのメカデッキの外販は今やエソとパイのみ
エソテリック以外ではもはやパイオニアしかメカを社外供給しなくなってたのですか。知りませんでした。ソニーやデノンも作っているのになんだか世知辛いです。
>なかたさん
リンクありがとうございます。何の部品(ドライブメカ?)か判りませんかASUSの箱ですねぇ…(滝汗)一番下はMIMEISIS SR-CD3っぽい。中身が見たいorz
ASUSの箱はP4P-800辺りの箱のデザインと一緒ですね。恐らく限定生産だったWindous XP搭載パワーアンプ、ミレニアム用じゃないですか?
あれ?時期が合わないかな?奥のシャーシは、一時的に出ていた日本未発売のネットワークオーディオ用のシステムでは?
高級機でも下手をすると松下寿のスロットインのノートPC用スリムドライブ使ってるのとかありますからね・・(汗
はじめまして。楽しく且つ、繰り返し拝見させて戴いてます。実はいてもたってもいられない心境になってまして…。私SRCD3を使ってます(T_T)結構比較試聴して選んだので最近の有名なパイの基盤ネタは気にしてなかったんです。それまで使っていたプレーヤーの腰高で、息が詰まる感じが嫌で変えた訳ですが、実際このSRCD3は最もその観点から満足いくものでした。ところが早く更新しないかな~と待ち焦がれていたpastelさんはいとも簡単に理路整然と…私の…私の…もう何も言えません。駄耳を恨むしかないのでしょうかあっ(怖くて天板開けられない)。乱文失礼しました。
>hiro-boさん
松下OEMのスリムドライブはいやぁぁぁぁぁ!w
(あまり良い思い出がありません)
PCドライブを流用するなら普通にパイオニアやティアックのOEMにして欲しいかな。
>ミオさん
はじめまして(^^)。SRCD3お持ちでしたか、羨ましいです♪(本心です)。私が言うのも何ですが、ココで書かれていることの本質、巷で問題になっている部分は、あくまで原価に重きを置き、ブランドの価値に批判的な価値観が根底にあると思ってます。
また、ゴールドムンドの聴感上の音質は評価しない、或いは興味がない人達にとって、こういった中身をすっぱ抜く行為というのは、彼らの知的好奇心を満たすことの出来る面白ネタな訳です。この話を本心で悦んでいるのは、聴感上の音質?なんだそれ?定量化できるのか?という科学原理主義的スタンスに立つ人々でしょう。
EIDOS 20が、技術面でかなりやっつけ仕事なのは否定できませんが、だからといって他機種を試聴した限り、こと聴感上の音質がDV-585Aの音質と大差ないなんてあり得ないと私は思っています。ついでに言えば、程度の差こそあれ、市販されているオーディオ機器の多くは廉価なパーツの組み合わせによる創意工夫であり、手工芸製品です。これを大量生産品と比較して、部品の原価を語り出したら大抵のものはボッタクリと解釈できなくもありません。
SR-CD3に関しては、前述のリンク先で製造ラインの画像が出ていますが、基盤とメカが日本製DVDプレーヤーのものを流用していると仮定して、電源はしっかりしたトロイダルトランス、パネルはパテック、これでアナログ段がムンドの音が出るようにきちんと設計されていれば、50万円という価格は…決して安くはあありませんが、他で得られない音に魅力を感じられるのなら、ピュアオーディオの世界ではあり得る範囲ではないかと思います。ちなみにSRCD3は確か現地価格も日本円にして50万くらいしていたように記憶しています。SACD再生機が極端に少ない中、類似のコストダウンアプローチを、非ハイエンド系の欧州他社が15~30万クラスでやっていたら、音質が魅力的なことを前提にむしろ絶賛に値すると思います。
>それまで使っていたプレーヤー
お差し支えありませんでしたら、機種を教えていただけると嬉しいです。ミオさんにとって少なくともそのプレーヤーよりはSR-CD3の音質は聴感上良かったわけですから、同様の印象を持たれる方が沢山いてもおかしくありません。
私はオーディオの音と魅力はどれだけ物量投入したかでは量れない思っています。もしそれで高音質が得られるなら、普及価格帯の日本製の前に海外製品は殆ど歯が立たないですし、バブル時代に販売されていた、重量とスペックを競った10万円で15kgのCDプレーヤー、20kgのプリメインアンプは最高に高音質だった筈です。私がいつも敢えて所有機器の中身を見せるのも、実はスカスカであることを知って欲しいからです。これでコストパフォーマンス最低とか、中身無いので物量的に損とか思われても別に良いのです。私はそれでも出てくる音に納得していますし、オーディオの趣味的面白さいうのは、必ずしも理屈では語れないアプローチから生まれる音質変化を愉しめるかどうか、音楽と音質にどこまで拘れるかどうか?という風に考えていますから。
あと、私のSRCD3を買う気無くした云々は、最初からどうせ買えない、本気で予算を組む気が更々無かったことに起因しています。欲しくても、ムンドの姿勢を知っていればそれを理由に欲しくないことに出来ますから?(^^; あぁでももし仮に、私にムンドを気軽に買える収入があったら、きっと敢えて中身を晒すためにSR-CD3買っちゃいますよ。、で、聴感上音が気に入ったら誰が何と言おうがそれで良いのですd(^_-)
自分の考えとしては、人それぞれ価値観や、音の好みが違いますし、聞こえ方も違いますので「あれがいいとか、これがいいとか」「あれは駄目、これも駄目」などと自分の主観を押し付ける方もいますが、自分自身で【これだ】と思ったら、その商品でいいんではないんでしょうか…?そのデザイン、この音は、そのブランドからしか、得られないものですから、その商品に【価値】をみつけられるなら「値段に糸目を付けない」で宜しいかと思います。ただEIDOS 20など、もう少しDAC回路などに自社開発基盤など入れてたら、こんなに批判は、されなかったんではと思いました。
結局、気に入らなければ100円でも高いですが、気に入ってしまえば幾らしたかというのは忘却の彼方ですから。ネットの向こうの他人の言葉よりも、自分の耳を信じましょう♪d(^_-)
>聞こえ方も違うので
そう言えばそうなんですよね。うん、仰る通り。
>それまで使っていたプレーヤー
私が一年半使ったプレーヤーはここでは控えます(^_^;)
SRCD3をpastelさんが聞いたらどう表現してくれるんでしょうね。その後で内臓晒すのも粋かもしれません。いや、ちょっと下品かな?
経験、好みのジャンル等に加えて、原音(生音)と再生音間の感覚的偏差として、先天的な要素から来る耳の周波数特性の個人差、体質、加齢等で実際に聞こえている音の音色というのはどうやら大分個人差があるのでは無いかと考えてます。耳の中が常時湿っている人と乾いている人では音の質感が結構違っているはずですし。この辺は視力で考えると解りやすいですよね。皆が全く同じ色、鮮やかさ、解像度を認知しているとは限らないと云うことで。
同じ人間である以上、ある程度平均的、普遍的な感覚範囲はある筈ですが、逆に感覚的少数派に属することもある。そして正常範囲での個人差もある。
ですからオーディオ機器というのは、ある程度の高音質の方向性はあっても、作り手によって千差万別な音色、ディティールの色彩感の偏差が許容されているのだと思います。その中でより自分の感性や体質にあった音を見つけるのが再生機器をいじる楽しみでは無いでしょうか♪
誘導されてきましたがこんな話です。
http://www.stellavox-japan.co.jp/news/others/
□ FULL EPILOGUE (旧) ¥30,000,000 pair →(新価格)¥35,000,000 pair
率でいけばそうめちゃくちゃではないんですが、それにしても、うん。
EIDOS 36-2CH Reference、一気に380万から460万に80万値上げですか。。。凄いな、メルセデスのCクラスが新車で買えるよ♪
GOLDMUNDのエピローグ、そういえば以前に試聴した事あったりします。某店に遊びに行ったときにたまたま偶然鳴っていました。記憶が定かでないのですが、1&2かフルエピローグのどっちかです。たぶんフルエピローグ。これに3500万の価値があるかは別にして、ものすごく音に実体感、立体感のある個性的でクリアな音でした。眼前に音がまるで光っているかの如く定位します。
それにしても家が買えますね。スタインウェイのフルコンとベーゼンドルファーのインペリアルが両方買える価格だ。私、試聴中に値段を見ないので、こんな高価なスピーカーとはその後もずっと知りませんでした。ごついなとは思ったけどw
リンク先にあるVIVID Audio(ビビッド・オーディオ)のK1(270万)とV1.5(90万)は試聴した事あります。この会社、南アフリカなんですよ。 ピュアオーディオというよりデザインオブジェって感じでしたが、B&Wのオリジナル・ノーチラス(でかいカタツムリ)を作ったLaurence Dickie氏が設計したらしい。音質はムンドのアンプとの相性はどうなのよ~???って思ってしまう全くキャラの違う艶消し系メタルコーンな音色です。エピローグの方がずっと良いです。(↓試聴会で撮影したヤツ)
https://www.audiostyle.net/4f1b6494.jpg
VIVID Audioって、音じゃなくて、音響工学とかデザイン思想が先にありきですよね。凄い実験的なアプローチで、結果的に音質面で成功しているかと問われると、価値観は色々あっても良いですよねって感じ…。 モダンインテリアの飾り物として映えるかどうかで、評価は大きく変わりそう。G1 GIYAなんか、欧米のプール付きの白い豪邸なんかに置いてありそうです。安物でしたらメタルコーンだった先代のInfinit yのスピーカーが少し音の雰囲気似てるかも。あとは、メタルコーン繋がりでエラック?まぁ個人的には V1.5と5分の1の価格のELAC CL310.2JETのどちらかくれると言われたら、迷わずCL310.2JETをチョイスします。
http://bv-bb.net/bonvivant/audio/refino/sys_043.html
写真のEIDOS20Aとされる内部写真は電源トランスが1つしかないし、デジタルアウトが電源と反対側に伸ばされているが、実際のEIDOS20Aは電源側近くにデジタルアウトがあるし電源トランスも3つある。皆さん騙されない様に!
EIDOS 20A、初見ですが
3万円代の普及価格帯プレーヤーの足元にも及ばない雑な配置ですね。
ここまでくると、むしろ
138万の箱で喜べるような能天気な人生が羨ましい。。
ものすごい遅レス失礼します。
内部写真については問題発覚を受けてスイスゴールドムンド社が自社サイトで掲載解説していたものです。この手のロットが少ない製品の場合、内部のレイアウトや端子位置が変更されることは良くあることです。
>千羽々さん
全てはもはや過去の話です。GOLDMUNDのユーザーさんに罪はありませんので。
このネタ、当時は話題になりましたね。
懐かしく読んでいます。
今更ながら思えるのは、ゴールドムンド社は間違いなく年収3桁台の人達は相手にしていなかっただろうなと言うこと。
ましてや、開腹するような貧乏人気質は思いもよらなかっただろうなと。
まぁ基本的には今も変わらないでしょう。
買い物するのに値札見る人は、同じ人間ではないんですよ。
スピーカーケーブルに良いバナナプラグをと思い色々見ていたら、
aecoの新型ABP-1111の試聴記事でここを見つけて、このGOLDMUNDの記事にたどり着きました。
この中身移植発覚って、オーディオ趣味人以外が、ネットで面白おかしく騒ぎ立てマッチポンプ的に炎上させたのが始まりですが、
そもそもその騒動の前からGOLDMUNDはEIDOS-36以上からデジタル回路がディスクリートになって来るのであって、
下位ラインは中身ほぼパイオニアっていうのは有名でした。
ハイエンドオーディオの企業はオーディオ業界では大手かもしれませんが、
Blu-RayにしろSACDにしろDVDにしろ、そのピックアップ、ドライブ、制御回路のハード部分とプログラム等のソフト部分という
音源システムのコア部分を設計・生産できるような製造業の大企業ではないことがほとんどで、
GOLDMUNDに限らず、当時出されていた有名高級オーディオメーカの入門機ラインのSACDプレーヤーは、
ほとんどがパイオニア等日本の家電メーカーの普及価格帯のSACD/DVDプレーヤーの中身ポン乗せで、
ポン乗せの程度の大小はあれどGOLDMUNDと同じようなメーカーはたくさんありました。
続きです。
当時のパイオニアのリモコンをもって秋葉原の某有名超高級オーディオ店の上級階で「トレイオープン」を押すと、
日本メーカー製を除く超高級海外メーカー製SACDプレーヤーのトレーが一斉に出てくるなんて
冗談だか本当にやったんだかわからない話もあるくらいでした。
騒動の前までは、他の高級オーディオメーカーの多くが、アンプ屋さんのメーカであってもSACDプレーヤーを出してましたよね。
あれは、コンポ的に同一メーカーの同一フェイスで揃えたい人が多かったのもあって、
アンプ屋さんメーカであってもSACDプレーヤー等のデジタル機器を出すべきという雰囲気もあり
「右へ倣え」で外側は各メーカーごとの統一されたデザインでとりあえず販売しました程度の物で、
それもあの騒動で数多くの高級オーディオメーカーが、一気にSACDプレーヤーをディスコンにして
ラインナップからデジタル機器を無くしたことからも、お察しってことです。
まぁそもそもが、そのほとんどが企業規模的には零細に近い中小企業であるハイエンドオーディオメーカーに
研究開発に膨大な予算と豊富な人材が必要で、さらに大規模な生産ラインが必要なデジタル機器をゼロから作れというのが
無理な話なのです。
GOLDMUNDはむしろ上級ラインではデジタル/アナログ回路が自社製、
下位ラインでも、くだんの写真では写っていないディスクトレーが、
パイオニアがペラペラのプラスチックだったのをアルミ削りだったり、
ドライブ部分もプラスチック部分を金属部品に変えて、
アルミになって重くいなったトレーを支える部分を強化するなど、
ドライブ部分もカスタマイズされていて故障しにくくなってたりと、ましな部類だったりするんですよね。
>タローさん
そのとおりです。
「140万円の中身が3万円のパイオニアwwww」って煽ってますが、
出回っているGOLDMUNDのプレーヤーの中身の写真はEIDOS20Aの物ではなく、
もっと下位ラインのEIDOS18(70万円くらい)とかそれ以下のラインの物がほとんどです。
「詐欺業者!」と言いたいがために、炎上させている側も嘘の情報で、実際は「ベンツAクラスのエンジンがカローラ」であったものを、
より印象を悪くするために「ベンツEクラスのエンジンが実はカローラwwww」と改変し、貼り付ける写真も
「ベンツEクラスのエンジン写真」と謳って「ベンツAクラスのエンジン写真」を張り付けるようなもので、炎上させた側の悪意による捏造も多いです。
元々GOLDMUNDがやらかしたんだから、
虚偽の情報で叩いても問題ないというネット特有のいやらしい精神が垣間見えます。
>いつも眠い人さん
もはやアーカイブとしての意味しか無い14年以上前のニュースへの今更の書き込みですので、なかなかにタイムマシン感が拭えませんけれども、情報が風化し、当時リアルタイムに見聞きしていた話と比べ、事実と異なる改変が多く散見されますので、指摘訂正させていただきます。
まず、当ブログに於ける一連の記事は、当時先行していた否定的言説の記事に対して、情報を集めた上で、むしろGOLDMUNDに対して好意的に書かれていることを忘れないで下さい。これは当時も今も変わりませんが、一部機種の製造スタンスへの批判はあるにしても、製品そのものの音質については終始好意的であり、否定するものではありません。批判されたことで頭が真っ白になるのか本文の日本語がまともに読めなくなる方が多いです。
> オーディオ趣味人以外が、ネットで面白おかしく騒ぎ立てマッチポンプ的に炎上させたのが始まりですが、
実際は、元々一部のオーディオマニアの間で問題視されていた話が、徐々に外部でネタにされるようになったものです。EIDOS 20AにPioneerの基盤を流用している話は、騒動になってからGOLDMUNDが公式に認めたたもので、前編下段に掲載しているEIDOS 20Aの画像は、GOLDMUNDの公式サイトで公開されていたものです。事情説明について、引用元の当時のプレスリリースは既にリンクが切れていますが、インターネットアーカイブで確認できます。尚、GOLDMUNDにとって、もっとも売り上げのある販売先は日本でした。
>ポン乗せの程度の大小はあれどGOLDMUNDと同じようなメーカーはたくさんありました。
この種の話は当サイトの別記事で詳しく触れていますが、「たくさんありました」と云うのは事実に反します。当時、GOLDMUNDと同様、極少数の顧客を相手に類似の高額ブランドビジネスを展開していたハイエンドメーカー数社がそうだったというだけの話です。その手の基盤流用SACDプレーヤーの機種も片手で数える程でしょう。
続きです。
大きなファクトリーを持たない家内工業的な小さな企業なのは、海外のオーディオメーカーの大半が当てはまります。ドライブメカ等の基幹部品を購入した上で、主要回路を設計し自社製品に仕上げること、或いは設計/製造可能なOEMメーカーに外注委託することは普通のビジネスです。部品供給元とOEM契約の無い設計済の基盤をそのまま丸ごと移植することとは、意味が全く異なります。これはビジネスモラルの問題です。
>ドライブ部分もカスタマイズ
それは画像を見れば判りますよね?これは他のオーディオメーカーでも皆当たり前にアプローチしていることで、自社での基盤設計含めて、特にGOLDMUNDが特別な訳ではありません。それでも当時問題視されたのは、ムンドの基盤流用のやり方が乱暴で、更に基盤コストと販売価格の乖離が大きすぎ、ビジネスモラルに特に反していると思われたからです。
>出回っているGOLDMUNDのプレーヤーの中身の写真はEIDOS20Aの物ではなく、
もっと下位ラインのEIDOS18(70万円くらい)とかそれ以下のラインの物がほとんどです。
繰り返しますが、EIDOS20Aの内部画像は当時、公式で事情説明と共に公開されていたものです。所詮は生産量が少ない製品ですので、製造時期によりモデファイされてレイアウトや流用基盤が異なっていました。EIDOS18については検索すれば今でも内部画像が見つかりますが、デュアルトランス且つ流用基盤の種類や設計がEIDOS20Aとは異なりますので、明確に否定させていただきます。他にも本文内でPanasonicの基盤を流用している機種(EIDOS 20BD)などについても触れていますし、どちらにしても全て公式で認めていた話です。
そもそも賛否両論のある話ですので、それについてはこちらは問いませんが、訂正が必要なレベルで事実と異なる思い込みによるおかしな話を書き込まないで下さい。そして、どんな理由であれ、感情的な誹謗中傷はご遠慮下さるよう宜しく御願いいたします。
一部誤解を与えてしまったようで、その点についてお詫びします。
まず私の書き込みは、当時のネット界隈で一般的に行われていたこと(悪意ある情報の改変等:MIMESIS SR POWER(30万程度)の中身の写真を張って、MIMESIS SR150ME(82万程度)の写真であるとして、GOLDMUNDってひどい会社でしょと拡散した事例)について述べており、pastel_pianoさんのこのHPに対するものではありませんでした。
あと「たくさん」という言葉の認識についても当時のインターナショナルオーディオショウに出品しているような大手オーディオメーカーで自社製SACDプレーヤーを展示していたところが多数派でしたので、私の認識で「多数派」=「たくさん」という表現を使いましたが、おっしゃる通り数社です。
因みに、当時、インターナショナルオーディオショウに出品している有名高級オーディオメーカーでパイオニアとOEM契約を結んだところってほとんどないという認識です。(パイオニアの営業の人に雑談レベルで聞いた話ではありますが、OEM契約の最低ロット数を考えるとそれらのメーカーとOEM契約はしていないだろうし、OEM契約したという話も聞いたことがないという話でした。)
ですので、その他のSACDを当時出していたメーカーの中にも、家電屋さんか仲卸業者から完成品を購入し、中身を取り出してSACDプレーヤーに仕立てていたメーカーはあったんだと思われます。
続き
私がこの騒動で疑問だったのは、世間一般で叩かれたのがGOLDMUNDだけというところに非常に違和感を持っています。
どことは言いませんが、同時期に中身パイオニアのDV-343系列のポン乗せ(見た目はドライブや基盤のチューンすらしていない。)唯一電源を別筐体にしたくらいで、筐体はアルミ板の曲げ加工でコストもあまりかかっていないもので、EIDOS20Aを超える170万以上のプライスタグをつけているメーカーがありましたが、問題視もされず叩かれてすらいません。
結局、日本ではハイエンドオーディオの代名詞のようになっていたGOLDMUNDだけがスケープゴートにされ、他のメーカーがしめしめと思うとともに、大同小異でGOLDMUNDと似たようなことをしていたメーカも、何事もなかったかのようにSACDプレーヤーを自社のラインナップから消したというのが顛末ではないかなと思っています。
pastel_pianoさんが「これはビジネスモラルの問題です。」とおっしゃっているとおりですが、GOLDMUND以外で、当時同様のことをしていながらこの難を逃れたメーカーがいて、今も何事もなかったかのように営業している(GOLDMUNDは売り上げ激減、代理店契約解除等、社会的制裁を相当受けました。)というのがハイエンドオーディオ業界の問題点の一つだろうと思っています。
最後に一点だけ、
「当時先行していた否定的言説の記事に対して、情報を集めた上で、むしろGOLDMUNDに対して好意的に書かれていることを忘れないで下さい。」
とおっしゃっていますが、本文の最後の以下の一文がいただけません。
「結論、オーディオの半分は浪漫で出来ています。更にゴールドムンドの場合スイスの税金と空気代が加算されます。みんな解ってやってますから、お願いですからこれ以上いぢめないでくださいw」
これはGOLDMUNDユーザーを小ばかにして煽っているように見えます。(「w」が語尾にあるので余計にそう見えます。)
>いつも眠い人さん
真偽は不明ですが、当時はムンドが来日した際にアキバでまとめてDVDプレーヤーを買っていたと囁かれていました。ロットで基板が変わるのは、パイオニアの後継機からその都度拝借していたからでしょうか。
先ず、Pioneer営業云々に関して云えば、パイオニア製ドライブメカを使う社外メーカーは、大小問わずこれまで聞いたことがありません。よって、業界の一般論を話されただけで、Pioneerは元々そういったOEM供給をしていなかったのでは無いでしょうか?ゴールドムンドがPIONEER機から抜いたドライブは、パイオニア製ではなくオリオン製です。汎用DVDプレーヤー向けの非常にチープなもので、等速回転ですら無く、ピュアオーディオ用に設計されたものではありません。
では当時、海外の他のオーディオメーカーはどこからSACDドライブメカを購入していたのか?それは原価が安く無いにしても、大半は(ある程度小ロットでも供給してくれる)SONY製のドライブメカを積んでいた訳です。ムンドよりもっとずっと安価なプレーヤーでもです。ハイエンドであれば、コスト交渉如何でTEAC等のメカを購入する道も無くは無いでしょう。抜き取りにしても、低価格機にオリオンよりもっと高品質な、少なくともピュアオーディオグレードのSACDドライブメカを積む機種は色々ありました。
加えて基板はどうでしょう?DV-600A系の基板に積まれているDACは、SACDの肝心要であるDSDネイティブではありません。通常、オーディオメーカーが敢えてSACD専用プレーヤーを名乗る場合、数万円のローエンドモデルでもDSDネイティブです。PCM変換により単に音が出せるだけの機種は、多機能ユニバーサルプレーヤーでは許されても、オーディオグレードの単体SACDプレーヤーとしては許されません。
これは、高級機なりのプライスタグに見合う製造コストを払えば出来た筈のことを、何故かGOLDMUNDはしていなかったと云う話です。流用するならするで、なぜ技術的に最低限の水準をクリアしたまともなプレーヤーからパクらなかったのでしょうか?
それはつまるところ、自社製品を購入するタイプのユーザーには所詮中身は判らないだろうとの奢りと、利益のためにコストをどこまでも下げても良いと考える、儲け主義のブランドビジネスだったからでは無いでしょうか?当時、自社のビジネスについてインタビューで語るレヴァションの舐めきった態度が、結果的に更に火に油を注いでいたのが印象的でした。
当時GOLDMUNDだけが叩かれて、他の類似のハイエンドブランドが叩かれなかったのはフェアでは無いという話は、良くある論点すり替えだと思います。これについては、それ以外のブランドについてもユーザーが自ら声を上げ、一部ハイエンドオーディオ業界の問題を明るみにすべきでした。しかし、逃げ切ったブランドがあろうがなかろうが、それで当時指摘されたビジネスモラルの問題が、本質的に軽減されるわけではありません。
そしてまた同じ事の繰り返しですが、これについてどう思うかはあくまで個人のスタンスなのです。オーディオ機器として技術的にどうであろうが、価格と内部のコストが乖離していようが、それでもプランドの付加価値に意義を見出す方も居るでしょう。音質についても、全ては個人の好み、受け取り方次第ですから、他の諸々については問わない方も居ます。「みんな解ってやっているから虐めないで下さい」との〆は、こちらとしては、炎上していた当時の空気を和らげることが目的でした。これでもし小馬鹿にされたと感じるとしたら、問題の本質を「解っていなかった」からでは無いでしょうか?
補足です。デマになるといけないのでパイオニア製のSACDドライブメカについて。手元の資料でPioneerが他社に供給していたのか調べてみましたが、SACDドライブについて見つけられたのはMARANTZ SA-15S2のみ。CDドライブについては80年代から90年代、特にターンテーブルメカについてはいくつもの海外中小ハイエンドメーカーに供給していましたが、2000年代以降の製品ではみられません。海外製SACDプレーヤーのドライブメカについては、メーカー規模問わずSACD初期から現在までソニー製が主流で、まれにPHILIPSがあります。SONY製のSACDドライブが主流なのは国産機でも同様です。