ブイトーニのスパゲッティが店から消えた!

管理人は普段、外はともかく家ではイタリア料理中心の食生活(・・・それしか作れない)なのですが、長年気に入って使い続けてきたパスタのブランドが有名なBuitoni(ブイトーニ)でした。大手スーパーや食料品店なら日本中どこでも取り扱っていましたので、日本人なら大抵の人がいつのまにか口にしていると思います。

Buitoni スパゲッティ 紫蘇とマッシュルームの生クリームボロネーゼ

ブイトーニはイタリアのトスカーナ地方で1827年に創業。200年近い歴史がある世界的に有名なパスタブランドです。創業者はジュリア・ブイトーニという若い女性で、土地を抵当に入れ唯一の財産であった真珠の首飾りを質に入れてパスタの製造器を購入し、パスタ製造を始めたそうです。蝶々夫人、トスカなどオペラで有名なクラシック音楽の作曲家、ジャコモ・プッチーニが愛したパスタとしても知られ、ブイトーニのパッケージにはこの様なことが書かれていました。

「親愛なるBuitoni様。パスタのロングとショートを4~5kgお送りください。いつも感謝しています。」・・・・・・・・・・1916年ブイトーニに届いた手紙の差出人は「蝶々夫人」などの名曲を生み出したことで知られるオペラ作曲家ジャコモ・プッチーニ。大作曲家も愛したブイトーニのおいしさは、創業から1世紀半以上たった今も変わらずしっかりと受け継がれています。

ブイトーニはスーパーで売られている比較的廉価なパスタですので、特別なプレミアムパスタというわけではありませんが、小麦の色味が黄金色で濃く、高温短時間乾燥による独特のつるつるとした食感と飽きの来ない味は、他の銘柄にはかえられない魅力があります。勿論、今でもデュラムセモリナ粉100%のイタリア産パスタ。ここ数年で日本でもメジャーになったイタリア国内シェアNo,1ブランドのBarilla”バリラ”もブイトーニと比較的似たようなテイストのパスタですが、私はBarillaよりもブイトーニが好き。バリラは以前、日本製粉が国内でライセンス生産した物があったのですが、あれはかなり不味かった。。。それから良く売られているディチェコ(DECCECO)は低温長時間乾燥のパスタで、色が薄く透明感があり、繊細な口当たりと表面がザラザラとした食感はブイトーニやBarillaとは正反対に近いものです。

Buitoniスパゲッティ

私はブイトーニのスパゲッティーニが量販店で1kg300~位のセールがある時に、決まってまとめて購入して普段使いにしていました。ところが、このブイトーニのパスタを昨年秋頃から店頭で見かけなくなって来たのです。最初は近所だけかと思っていたのですが、気付けば何処にも見当たりません。調べてみると、どうも輸入元の”ネスレ日本”がブイトーニの国内販売から2007年8月末で撤退したらしく、何ともう手に入れることが出来ないという事態になってるのでした・・・orz (あくまで日本での販売中止であって・・・倒産とか製造中止ではない・・・と思いたいのですが、本国でも経営がずっと傾いたままで欧州のネスレも売却によるブランドの撤退を検討しているようです。)

昨今のユーロ高と小麦の大幅な価格上昇で、輸入商社としては廉価販売での採算が採れなくなったのかもですが、こうも見事に店頭からすっかり消えて無くなるのは誠に悲しい限りです。ディチェコもBarillaもそれぞれに美味しいですけど・・・ブイトーニとは味がかなり違うんですよねぇ。。。値上げでも構わないので取り扱いを続けて欲しかったです。

既に買いだめして置いた残りのブイトーニが少なくなり、補充しようとしたらこの状況。。。焦って楽天市場Yahoo!ショッピングで検索してみたところ、一軒だけBuitoni業務用パッケージを販売されているお店がありました。ただ、取り扱いは1.6mmのスパゲッティーニのみで、1.9mmのスパゲッティ(ブイトーニはこっちの方が美味しい)は無いみたい。。。とりあえず、こちらのお店で緊急確保しましたが、今後はどうなることやら・・・。

※2018年現在ではパスタの種類も豊富に揃っています。
※2022-2023年現在、再び国内店頭から消えてしまいました。

フランスで2022年3月にネスレ-ブイトーニの冷凍ピザ工場で食中毒事件があり、大きな事件になったようです。※イタリアのパスタ工場ではありません。

その後のブイトーニ

2018年追記:2007年のネスレ日本撤退後しばらくブイトーニの入手困難が続きましたが、2009年末に鈴与商事→清水食品「SSK」が輸入代理店となり、その後は徐々にブイトーニのパスタをネット上で購入できるようになりました。ネスレ日本時代とは異なりスーパーの店頭で実物を見かける機会はめっきり減りましたけれども、それでもたまに置いてあるお店を見つけることもあります。管理人は1kgパックの1.6mmをAmazon.co.jpの定期おトク便に登録していて、2010年から現時点までに累計14回20袋も送って貰っていますが、発送予定日になって入荷できずにしょっちゅうキャンセルになるのが気になります。2018年の今年はずっとキャンセル続きだったり・・・(涙) 入手できない時期にはもっぱらBarillaのパスタで代用しています。それはともかく、お気に入りのプッチーニのオペラアリアを欧州製のオーディオシステムで流しながら、キッチンでBuitoniのパスタを茹でつつフライパンを温めるのも、休日の昼下がりには最高の息抜きでしてよ♪…( ੭ ・ᴗ・ )੭♡。

アーティスト:ヴァリアス・アーティスト
¥1,280 (2024/11/17 11:40時点 | Amazon調べ)
  • URLをコピーしました!

コメント一覧 (3件)

  • パスタ好きならバージンオイルもエキストラ?
    ぺペロンチーニをこよなく愛すオイラです(^^ゞ

  • こんばんわ♪
    フィギュアスケート観てました。浅田真央ちゃん盛大に転けたのにも関わらず優勝♪転けた後にも気落ちせず、演技の質が落ちなかったのが逆にプレゼンテーションの高得点に繋がったみたい。
    オリーブオイルはもちろんエクストラバージンです(^^) というか、うちにある油ってこれしか無い…。 和食も何もかも殆ど調理はオリーブオイルで賄ってます。中華用にたまに胡麻油があったりもします。いま使ってるのはイタリアのCarapelli(カラペリ)。イタリアでシェアNo,1のオイルらしいです。たくさん売れていると云うだけあって、お手頃価格で癖が無く特徴の薄い普通の味です。
    余裕があるときは、風味付け用にサンテラモのホワイトラベルを使います。レモンやパルサミコ、ゲランド塩と一緒に、お刺身にかけてイタリア風のカルパチョにすると美味しいです。以前はブランドに吊られて「オロ・デ・ヘナベ」や「ヌニェス・デ・プラド」を使ったりもしましたけど、もっと美味しいバージンオイルが他から色々出ているのに気付いたので止めました。
    私が一番好きなパスタは…ポモドーロ、かな?シンプルに、イタリア産トマトの缶詰@スピガドーロで作ります。一缶100円くらいです。夏場はこれにベランダで栽培したバジルを乗せるのです♪

  • イタリア語版wikiを見ますと、
    ネスレがブイトーニのパスタ工場であったサンセポルクロ工場を手放す
    →イタリアのニューラットフード社が工場を買収する
    →ネスレはブイトーニブランド自体は手放さない
    →ニューラットフード社は自社内ブランドのデルヴェルデでサンセポルクロ工場製パスタを売っている?
    という可能性があるようです。
    デルヴェルデブランドのパスタは国内通販で普通に入手できるようです。
    私は以前のブイトーニの味を知りませんので、良く知っていらっしゃる方に検証していただけるとはっきりしそうですが・・・
    いかがでしょうか?

コメントする

CAPTCHA