ピアノ椅子の選び方♪

1月3日のエントリで声優の牧野由衣さんが弾くブラームスの間奏曲 イ長調 op.118-2について書きましたが、紹介したシングルCDはアマゾンからは未だ届かず。ついでに同曲を含むアルバムで、ロシアの名ピアニストバレリー・アファナシエフ ブラームス:後期ピアノ作品集も注文しましたので、牧野由依さんとの違いを聴き比べて楽しもうかな~と♪

internalブラームス 6つのピアノ小品より第2曲 インテルメッツォ ニ長調 Op.118-2 牧野由依盤/アファナシエフ盤

思いつきついでに、今までこの曲を弾いたことが無かったので、自分でも練習してみようかと考えたのですが、なぜか楽譜が見つからない…。 別の間奏曲のスコアしか見当たらない。ついでにプロのピアニストの演奏を収録したCDも見当たらない。。。いくつか何処かにある筈なんですけど、既にCD棚がカオス…。探す気がしない(^^; という事で昨晩、いつもの楽器屋さんで楽譜を買ってきました。

イメージ的にはショパンの夜想曲や舟歌と似ていて、静かにロマンティック且つ幻想的で夢見心地。ブラームスのインテルメッツォの中では一番好きな曲です。演奏の難易度も高くなく、個人的にはかなり弾きやすい部類というか、練習していてなかなか気持ちの良い曲です。スコアに束縛されない十分な間の取り方と、要所要所で水面の如くテンポを揺らすのがポイントかな~。

そんなことを考えながら弾いてたら、なんかピアノの椅子の具合がおかしい。。。
いつもより微妙に傾いている気がする・・・?

下を覗き込んでみたら・・・どうやら高さを調節するパンタグラフのヒンジが壊れた?…。体重重すぎですか?そうですか・・・~゜゜(´▽`。)°゜。

仕方ないので新しいピアノの椅子をネットで注文しました。
まぁ小さくて高さ調節が出来て作りが良くて、安い物をリサーチ。

今までのは昔使っていたグランドピアノに付属していたもので、連弾で2人座れるサイズの大きな椅子でしたが、今はそんな大きな椅子は必要ありませんので、デジタルピアノ用のコンパクトなピアノ椅子にしました。特にヤマハ クラビノーバとかカワイの付属品で無くても、安ければいいや~みたいな。

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KAWAISK-EX03選んだのはK-48のチェリー色。これ安物に良くあるスチール脚ではなく木製脚ですし、購入レビューを見ても作りがしっかり等と評判良さげ。値段が激安ですし今更こんなんでも良いかしら~と。本当はカワイのフルコンサートグランドピアノSK-EXに付属している、ドイツ製で油圧調整式の高低自在イスが欲しいんですけけど、家庭用としては流石にお高すぎます。。。ちなみに、個人的には猫足(チッペンデール)の椅子が優雅でデザイン的に一番好きだったり。

ところで、広島のお店(福山楽器センターmerry-net)に昨日注文したK-48ですが、なんと一日でもう届いたよ…。 組み立て簡単かと思ったら、ガタが出ないように足を取り付けるのって多少コツが居るのね。。。今まで何客かピアノ椅子を使いましたが、自分で組み立てたのは何気に初めてのような気がします。

それからこの椅子のクッションちょっと硬いわ。。。今まで合成皮革のソフトクッションのある椅子でしたので、慣れるのに時間が必要かも。新品なので使っている間に馴染んで程よく柔らかくなるかもですが。でも作りはしっかりしてます。もう体重で壊れることは無さそうだ。あと、思ったよりも低くならないなぁ。。。自分は割と身長がある(177cm)事もあって椅子はかなり低めなのです。目一杯低くすると前の椅子と同じ公称下限45cmなのですけれど、クッション部分での沈み込みがない分、気持~ち高く感じるのね。。。

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その後、電子ピアノをYAMAHAクラビノーバCLP-675へ新調した際に付属してきたのがYAMAHA BC-205。木目が綺麗なホワイトアッシュBC-205WA。座面が固くK48と似た作りですが、問題点があるとすると、一番下まで下げても最低高の高さが僕には高すぎる…。子供や女性の身長しか想定していないような…。店頭で近くにある椅子の高さを適当に調整して試弾する際には気付きにくいポイントでした。

ピアノ椅子の高さ調整のコツ

ちなみに椅子を低くすると、ピアノは腕に体重を乗せにくくなり、技術的にはかなり弾きづらくなるのですが、その代わりにタッチが深くなり表現力の幅が増します。よって巨匠と呼ばれる一流のピアニストは椅子の低い人が多い。ピアノ椅子の足を少し切って更に低くして使っているピアニストも居たり。。。グレン・グールドとか、確かジャン・マルク・ルイサダも(・・・巨匠でもないかっ?)

逆に、あまり上手じゃない人は気持ち高くする事で、難しいパッセージもさらさらと弾きやすくなるかも知れません。僕の場合、普段弾き慣れないピアノや、タッチが重いピアノで弾きづらい時には、イスの高さを普段より上げたりします。そういえば、良く低価格なデジタルピアノの付属椅子で、高さ調節が出来ない物を楽器店の店頭で見ますが、あれは一体なんだろう?コストダウン?にしては結構単価はお高いんですよ?

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ピアノ弾きにとってピアノの椅子の高さはとても重要で、本の数mmのズレが音色にも弾きやすさにも大きく関わります。使うピアノの状態や弾く曲によって高さを変更したりもします。勿論ピアノを学習している成長期の子供にとっても、自主的に自分に合った高さを随時模索する必要があり、それを体で覚えるのも大切なテクニックの一つ。置かれた椅子に無造作に座って疑問を持たない様じゃ駄目です。

ですので、ピアノの椅子は無段階或いは細かい多段ステップが基本。椅子の高さが決まっていて良いことは何もないです。

それから他にも、高さ調節が大雑把で数ステップのみだったり、座るときしみ音がしたり、回転式で支柱がぐらつく丸椅子は特にNG×(≧◇≦)。なんでこんな使えない丸椅子が昔からピアノ専用品で売られてるのか本当に不思議。。。管理人の子供時分はヤマハのピアノに丸椅子でしたので、いつもぐらついていて丸椅子にあんまり良い思い出がありません。座ったままクルクル回して遊ぶのには使えましたけれど~゜゜(´▽`。)°゜。

クッションの硬さは柔らかいのが好きな人と硬いのが好きな人がいると思います。ただ、極端に柔らかいとどうしても弾き方が安定しないんです。そのぶん表現の幅が増すのでどちらにも善し悪しはあるのですが、しっかりした基礎練習にはむしろ硬めの方が好都合かも。安定に加えて床から伝わる楽器の震動が椅子を通して骨に伝わり、響きに対する感受性が無意識に変化すると思います。でも硬い椅子は長時間の練習では疲労の原因になるのです。背骨が痛くなるようでしたら絶対に無理はせず、クッションが柔らかめの椅子にしましょう。

※最近はネットで楽譜がいつでもダウンロードできるので便利になりました。

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