THXシリーズは米モンスターケーブルのスタンダードシリーズ。日本に入っている同ブランドのスピーカーケーブルでは一番安いモデルかも。THX認定品と云う事で、ホームシアターのサラウンドスピーカー用に長尺で使われている方も多いと思います。正直、片側50cmでテストするのはナンセンスか…( ³△³ ).。o。導体径は16ゲージ(1.25SQ)、14ゲージ(2.0SQ)、12ゲージ(3.5SQ)など用途によって選べ、長尺リール売りもあります。今回選んだTHX16SPは16ゲージ(1.25SQ)Φ1.8mmの細い導体。デュラフレックス・ジャケットと呼ばれる透明でかなり弾力のある被覆。芯線の撚り方向が左右で逆なのが特徴。何故かメッキ線と銅線が中で奇麗な縞模様になっています。
肝心の音質ですが、中域~中高域が華やかで明るく快活で楽しい音がするケーブルで、それなりに暖色系。情報量は普通。響きの量も普通。何かと話題のモンスターケーブルですが、導体の細さもあってか同社製品にしては低域の量感はあまり期待できません。モンスターケーブルの事業は、2010年代頃?に本格的なピュアオーディオ向け高級ケープルからフェードアウトしてしまいました。2020年代の現行品では極々安価な一般、ホームシアター向けケーブルと、イヤホンやポータブルスピーカー等の製品か残るののみです。THX16SPの後継現行モデルはTHX ME-S16になりますが、パッと見た感じでは感じは同じものっぽい。
全体にこなれたまとまりのある音で、音質にこれといった極端な特徴が無くとても使いやすいケーブルです。かといってクオリティが低くもなく、ハイエンドケーブルのような分析的な描写は出来ませんが、中域中心に音楽を動的に楽しく聴かせるのは魅力。軽快且つソフトタッチで撚り線的な滲み感は感じますが、変にワイドレンジな高音質を狙っていないので、他の多芯撚り線ケーブルのような高域の歪み感が気になりにくい音です。最初スピーカーケーブルへ何を使って良いか判らないときは、とりあえずTHX16SPで様子見ておけば安心?みたいな感じです。思ったより使えます。強いて云えば元々が輪郭の甘いスピーカーやシステムへ繋いでしまうと混濁傾向になりそう。。。同時にオーディションしたアナリシスプラス ブルーオーバルと取っ替え引っ替えしてしまうと、流石にTHX16SPの音質のディティールの軽さとチャチな響きに~゜゜(´▽`。)°゜。となりますけれども、音楽そのものはMonster Cableの方がチャーミングに楽しく聞こえてしまい少々複雑な気分。。。ただこれはあくまで50cmでの音質。これが5mとなった時に十分な解像度、明瞭度が確保できるかと問われると正直心許ないかも・・・。
このスピーカーケーブル、ミニコンポの付属スピーカーケーブルよりは断然良いと思いますし、適度な音楽性はお金では得られない(価格とは殆ど比例しない)チャームポイントですから、スピーカケーブルにお金を掛けたくないけれど、今使っている物が何ものか判らず不安な場合には、ホームセンターや家電量販店の店頭でもTHX16SPがm/数百円で置いてありますので、切り売りをとりあえず試されるのも良いかなと思います。
コメント一覧 (7件)
ケーブルもいくつか買って比較してみたいものですね。
現在はバンデンハルのVDH-T7をモニオBR2の付属ジャンパをはずして長剥きしてつないでます.ミニコン付属のケーブルから変えたときは、あまりの変化に驚愕しました.
安価で評判が良いとうわさのomniなんかも買ってみようかな・・・
と思いつつ。ついついCDソフトを購入してしまい、金欠モードに突入です(涙
電線インフルエンザ罹患中のモグです。TIGAさんはじめまして、パステルピアノさんおつかれさまです。オランダのバンデンハル、タンノイやエラックの限定SPの内部配線にも使用されてて、日本代理店はティアック・エソテリックですね。。なにか、期待させる顔ぶれ。。最上位のクラスのT3で定価8000円程度(5100円の店見つけました・・)。うちの場合片側2メーターは必要ですから。。2,3マン。。いけないこともない。。。ケーブルっておいそれと試聴できず(パステルピアノさんはしてますが…)選択が購入された方の評価に左右されやすく、しかし各人で好みの音、感じ方も異なるという難儀なモノ。。しかもバンデルハルは購入されてる方が少ないのかネット上でも情報が少ない。。。っていうモノ大好きです。あるブログでバンデンハルさん本人のお写真がありましたが、なかなかいい感じのご老人でした。。関係ないか。。。オヤイデのメーター万円以下のクラスからのステップアップとしては手頃でブランド的にも魅力、、いっきに10マンクラスに行く勇気はさすがになくない??のでバンデンハルいってきますよ。。。多分。。
もぐさんレスありがとうございます。
電線病ですか・・・
試聴はなかなか出来ないですよね
ネットで評判を探しても、あまり安価なものはレビューが少なくて苦労しました。
購入の際はぜひレビューをお願いします。
最近流行りの「きし麺」ケーブルは被覆剥きが大変そうですね。
切り売りケーブルは被覆の剥き易さも大きなポイントですよね。
僕が今までで最悪やったのがAETのSP400です。
絶縁材が硬いのなんのって。そのくせ妙に粘りがあるのでワイヤストリッパだけでは切れない。
しかも導体が4本で線材が細くて切れ易い!あれは最悪でした(T_T)
モンスターケーブルは要注意です。
XPHPを持ってますが経年変化に弱いです。
絶縁材内部の深くまで導体が酸化してきます。
デュラフレックスも表面がベタついてきます。
もし購入するなら長めに購入し、酸化してきたら潔く切る!しかなさそうです(^^;
しかし機器裏側の写真、ケーブルの取り回しが上手いです。
できるだけ距離を空けたうえで直交させる。さすがです☆
ケーブル類の取り回しで腕前がハッキリと分かっちゃいますからね。
たまにケーブル類がトグロを巻いてグチャグチャになってる人を見かけますが絶句しちゃいます。
それじゃマトモな音は出ないだろうと(^^;
>TIGAさん
>現在はバンデンハルのVDH-T7をモニオBR2の付属ジャンパをはずして長剥きしてつないでます.ミニコン付属のケーブルから変えたときは、あまりの変化に驚愕しました.
おお、バンデンハル使いさんがこんな所に。VDH-7はクリーム色のですね。
>安価で評判が良いとうわさのomniなんかも買ってみようかな・・・
SPACE&TIME Omniってそんなに良いかなぁ……。 使っておいてなんですが。同価格帯でしたらCardasのCrosslink2Xの方がクリアな音がします。現行のオムニは少し良くなっている?のかもですが、私はむしろ最初(7~8年前)は音質の悪さに愕然としました。音質が暖色系で画一的、スピード感はそこそこあるけどカラッとした音。音場が狭く、中域しか聞こえないみたいな鳴り方でとてもメインのVienna Acousticsでは使えない感じでしたが、小さなスピーカーで使うとトーンが安定して快活な音がするのが魅力。これよりクリアで解像度の高いケーブルはいくらでもありますから、音質ではなく独特の音楽性で選ぶべきケーブルです。今敢えて使うとしたらNEXA以上。OMNI-8Nは音が窮屈で細過ぎるような感じですから。Omniで高音質~♪とか感じるようでしたらノードスト辺りを使うと腰抜けるかも…。
https://www.audiostyle.net/archives/19935402.html
>ついついCDソフトを購入してしまい、金欠モードに突入です(涙
オーディオへの投資より先にCDソフトを買ってしまうのが健康な状態ですのでそのままでいて。
>もぐさん
>バンデンハルさん本人のお写真
見たい。お差し支えありませんでしたらリンクを・・・
バンデンハルですが、自分で使ってもいないものをお薦めってのもあれですよね。気が向いたらで良ければVDH-T6をサブシステム用にいずれオーディションするつもりでいましたが、なんせ忘れた頃にエントリを書くのが身上の人ですのでm(__)m出来るだけ今月中に入手できるよう心掛けてみます。
Van Den Hul VDH-T6~VDH-T3は、構造素材は全く一緒で導体径が違うだけですから音質的なクオリティに大きな違いはないと思います。要は量感や低域の出方の余裕に違いがあると考えるのが自然・・・。逆に云えばこのシリーズは2940円/mのVDH-T6のクオリティでしか無いとも云えるわけで、高級スピーカーケーブルとしては凝っているとは云いがたい単なる平行線であることを見ても、2倍の価格の意味を何処に見出すかは難しいところかなと。バン・デン・ハルの音色が好みであれば太さでバランスをとる選択肢もアリだと思うのですが、聴いてみて好みじゃないとなると先に高い方へ行ってしまうと悲惨なことになります。VDH-T6やVDH-T7くらいの価格でしたら、DALIメヌエットに使っちゃえ!って気軽にプッシュできるかもですけれど。
>すけさん
AETは逸品館さん大絶賛ですね。私も前に6N-14Gをトライしたことがあります。こっちは単純な平行ケーブルですので剥きにくくは無いですけれど…。多重シールドのケーブルや1本にシールド導体が4本よじって入っているタイプとか、剥くだけで小一時間かかってしまったり。市販品も手作業ですから加工済みのケーブルが妙に高い理由が判るような。
モンスターケーブルへの注意多謝です。酸化変色するって非メッキの多芯線で被覆が薄くて導体が緩いとそうなっちゃいますね。吸湿してべたつくですか・・・モニターPCとかもどうなんだろ。まぁ安いから良いかっ…。
機器裏側ですが、誉められてこそばゆいのですが実のところ撮影時は特にな~んも考えてませんでした。むしろうっすらホコリが映ってる点に先に気付かれそうです(^^; 一つだけ拘っているのは出来るだけ短いケーブルを使うことです。RCAケーブルもうちは大抵50cmか2ftですし、サブシステムのスピーカーケーブルも50~75センチで画像のTHX16XPも空中配線です。メインシステムなど、どうしても距離のある場所に限り1mのピンケーブルや片側1.5mのスピーカーケーブルを使っています。あくまで理想論ですので、組み合わせの都合で最短に出来ていない場所もあるのですけれど・・・。Analysis Plus Oval Oneも50cmのモデルを米国から取り寄せ中です。