June 29
ポルトガルのピアニスト、アルトゥール・ピサロ(ピツァーロ)が弾くLINN RECORDSのスペイン音楽SACD2枚組からエンリケ・グラナドスのゴイェスカスを。昔から聴き慣れたスペインのピアニスト、アリシア・デ・ラローチャが弾くゴイェスカスDECCA旧盤と比べてみました。
サンプル音源で判ってはいましたが、グラナドスの演奏としてはかなり異色なイメージです。民族音楽的な要素があまり感じられず、ラヴェルやドビュッシーを演奏するが如き音色と、繊細で立体的な響きのグラデーションの豊かさで・・・絵画に例えるならクロード・モネ等の淡い印象派的なイメージの演奏。知ってる曲なのに知らない曲みたいに聴こえるくらいの新解釈かも。
このSACDを製作したLINN RECORDSはスコットランドのハイエンドオーディオメーカーLINNのオリジナルレーベルで、オーディオマニアの間では高音質レーベルとして良く知られていたりします。
LINN 一体型から300万の超高級CDPまで揃える英国ハイエンドオーディオの雄
ゴイェスカスは「ゴヤ風の音楽」の名の通り、本来 フランシスコ・デ・ゴヤの絵画をモチーフにして作られた曲集です。民族音楽的なリズムとパッション、明快なメロディーラインに明るさと暗さのコントラストなど、ゴヤっぽさで云えばもう断然定番であるアリシア・デ・ラローチャの演奏の方がゴヤっぽいです♪
お気に入りのルーマニアの女流ピアニスト、アレクサンドラ・ダリエスクの演奏で、シューマンのアベック変奏曲、リストのバラード第2番と、ワーグナーのトリスタンとイゾルテから編曲したイゾルテの愛と死。ショパンのアンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズとバラード第4番を。
June 28
録音時若干15歳のオランダの新星☆天才少女ノア・ヴィルツフットのヴァイオリンで、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲5番とアダージョ、ピアノとヴァイオリンの為のソナタ第32番。
ヘンリク・シェリングのヴァイオリンとイングリッド・ヘブラーのピアノで、シューベルトのヴァイオリンソナタ(ソナチネ)集。
ユリア・フィッシャーのヴァイオリンで、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番、第4番とアダージョ、ロンド。SACD3枚組みの2枚目です。
ドイツのピアニスト、セバスティアン・クナウアーの演奏でノクターン~ピアノ名曲集。
Sebastian Knauer Nocturnesは以前にオーディオアクセサリー誌でピアノがリアルな高音質として推薦盤になっていたアルバムです。演奏は眠気を誘う怠さで、コアなクラシック音楽リスナーからはほぼスルーされる品位ですし、録音についても高音質かどうかは正直なところ異論があるのですけれど、2000年の録音で当時のハイビットサンプリング~ダウンコンバート特有のもわっとした音が、情報量が多い~って感じで聞こえないことも無いみたいな(苦笑)・・・ソフトペダル踏みっぱなしみたいに加工された感じの音色ですけどね。録音の個性が強い為、うちではメインシステム以外でまともに再生出来ませぬ。
ハルモニアムンディ 啓蒙主義の時代 – 18世紀の音楽BOXより、28枚目の弦楽四重奏曲集、エルサレム弦楽四重奏団の演奏でモーツァルトの17番「狩り」⇒以前に書いたエントリはこちら。
スクリャービンの初期のピアノ曲を、英国のピアニスト、スティーブン・クームズの演奏で、Hyperionの廉価レーベルHeliosからのリリースですが、これはなかなかの掘り出し物と云いますか、とても少年~青年期の作曲とは思えない隠れた名曲揃いです。
June 26
とある方の日本の音楽教育を巡るTweetでリコーダーとピアニカが何故かdisられてしまい関係各所の皆さんお怒り(^^;)でしたので、ミカラ・ペトリのリコーダーで、モーツァルトのフルート四重奏曲1~4番のリコーダーアレンジを。SACDでなかなかの高音質。CDでは破綻しがちなミカラ・ペトリのリコーダー録音でも、SACDのビット数があるとさすがに全く煩くないです。
EMI名盤SACDシリーズより。メンデルスゾーンの交響曲第4番をクレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団で。
ミェチスワフ・ホルショフスキーのウィグモアホールでのライブ録音。モーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、ショパンのプログラム。ゆっくりだが味わいのあるショパンの幻想即興曲に感銘を受けました。
昨日に引き続きヘルベルト・シュフのピアノで1枚目のシューマン。1曲目のシューベルトの主題による「憧れのワルツ」変奏曲は謝肉祭と同じ始まりで、一瞬あれっ?(@_@;)?となります。ちなみにこのアルバムには後半に謝肉祭Op.9そのものも含まれて、しかも通常はスキップされて殆ど演奏されない8曲目と9曲目の間にある「スフィンクス」Sphinxesが演奏されています。・・・敢えて演奏するとほぼ現代音楽になってしまいますので、なかなか新鮮且つ異様♪
June 25
ルーマニアのピアニスト、ヘルベルト・シュフのピアノで、2枚目のツェルニーのウィーンのワルツによる変奏曲、ヴェーバーの舞踏への勧誘その他。SACD-Hybridバージョンもあるみたいですが、手持ちのものはどういう訳か普通のCDでした(T_T) 曲も珍しいし音質もなかなか良いですので、この際、2枚組SACDバージョンを追加注文してみたりd(^_-)⇒(ところが実はトラブルに遭いました。) ちなみにシュフの(たぶんこの音源も含まれる)OEHMS録音全集も注文していますが、同梱の関係で一年近くHMV&BOOKS onlineでの発送が止まったままだったり。。。
アンドラーシュ・シフの旧DECCAでの12枚組みバッハ録音箱から、インベンションとシンフォニアその他。
ヘンリク・シェリングのヴァイオリンとイングリッド・ヘブラーのピアノで、シューベルトのヴァイオリンのためのソナチネ集。
アントン・ルビンシュテインのピアノ協奏曲第4番と、ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲を、ナターシャ・パレムスキのピアノ、ドミトリ・ヤブロンスキの指揮、モスクワフィルハーモニー管弦楽団の演奏で。
June 24
オクタヴィア(トリトン)のSACD。ジャン・エフラム・バウゼのピアノでショパンのピアノソナタ第3番とポロネーズやノクターン等々を一昨日に引き続き再聴。
ルーマニアの女流ルイザ・ボラックのピアノで、リストがピアノソロに編曲したショパンの6つの歌曲とショパンの練習曲集。
ラファエル・クーベリック/チェコフィルで、モーツァルトの「プラハ」とドボルジャークの「新世界より」を、初期のゴールドCD国内盤プレスで。
アリーナ・イブラギモヴァのヴァイオリンとセドリック・ティベルギアンのデュオで、ベートヴェンのヴァイオリンソナタ6番、3番、9番「クロイツェル」を。英国のWigmor Hall Liveレーベルですが、所謂オーディオ的な高音質盤では無いものの、元がラジオ放送用の録音っぽい感じでマスタリングのおかしな介入が感じられない素直な音質です。探したらこれだけ出てきました~(もっとあるかも)。
このイブラギモヴァとティベルギアンのベートーヴェン・ヴァイオリンソナタ全集3枚の評判が良かったので購入しましたが、実際、中々の佳演かと思います。個人的にはこの2人が近年Hyperionで録音しているモーツァルトのソナタ全集録音よりもこちらの方が好き😋この二人、クラシック倶楽部の来日公演録画で知名度が上がったので今後も注目してます♪
※実際にリサイタルに行ってみた感想はこちら。
アリーナ・イブラギモヴァ&セドリック・ティベルギアン デュオリサイタルの感想です♪