BOSE Micro Music Monitor M3 vs 55WER & Wave Music System / 125 Westborough WBS-1EX IV

【BOSE Computer Micro Music Monitor M3 M3 レビュー】
M3 vs M2|vs Wave Music System & 125 Westborough |M3販売終了M3限定復活

さてこのBOSE Micro Music Monitor (M3)。M2相手ではなく、クオリティの低い数千円のPC用パワードスピーカー相手でもなく、他のより高価格なBOSE製品や、一般的に市販されているミニコンポ、或いは私が提唱しているコンパクトな単品クラスのピュアオーディオシステムやピュアオーディオスピーカーと比べた場合にどの位の音質かなのか、皆様興味がおありのところでしょう。

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Micro Music Monitor M3 vs 125 Westborough WBS-1EXIV

まずBOSEブランドの中で比較できる製品として真っ先に挙げられるのが、WestBorough(ウエストボロウ)WBS-1EX IV。BOSE製品の中でも明らかに、シニアののピュアオーディオ層を意識した音作りやデザインが施された大人向けの製品です。こちらも昨年フルモデルチェンジされてDVDレシーバーのデザインが変わり、奥行きがコンパクトになって見た目の高級感も向上しました。内容的にもフロントにiPodなどのポータブルデジタルオーディオプレーヤー用の入力端子を装備するなど、新しい音楽の楽しみ方へも対応出来るように機能面でも進化しています。

まずBOSEブランドの中で比較できる製品として真っ先に挙げられるのが、WestBorough(ウエストボロウ)WBS-1EX IV。BOSE製品の中でも明らかに、シニアののピュアオーディオ層を意識した音作りやデザインが施された大人向けの製品です。こちらも昨年フルモデルチェンジされてDVDレシーバーのデザインが変わり、奥行きがコンパクトになって見た目の高級感も向上しました。内容的にもフロントにiPodなどのポータブルデジタルオーディオプレーヤー用の入力端子を装備するなど、新しい音楽の楽しみ方へも対応出来るように機能面でも進化しています。

スピーカーはボーズ伝統の11.5cmフルレンジユニットを搭載した125WestBorough。評価が高くロングセラーを続けた121VからWestBorough125にモデルチェンジされ、音質的にも向上しているとのことです(注:賛否両論あり)。 アコースティックウェーブガイドを使ったフロントバスレフ形式でセッティング面でも使いやすく、WBS-1EX IVと共通のパーズアイメイプルのUV塗装を施されたサイドパネルに加え、ブラウンのグリルを外すと、フルレンジユニットのペーパーコーンが古き良き時代のノスタルジーを感じさせる質感とデザインは、これだけでも十二分にマニア心をくすぐられるものがあります。

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クラシックな外観とは裏腹に内部的には大幅なリファインが施されており、後述するクリスタルドライバーの採用に加え、エンクロージャーの素材がMDF(ミディアム・デンシティ・ファイバー中密度圧縮木材。注:一般的な木製スピーカーの多くが使用する素材)から、アルミと樹脂のコンポジット素材へ変更など、かなり現代的なアプローチが為されているのも特徴です。

音質的にはやはり前作のウエストボロウWBS-1EXⅢの音色傾向を受け継いでいて、中域~低域に欠けてのサイズを超えた豊かなボリュームと余裕を感じさせる、耳当たりの優しいウォームトーンが特徴です。直接比較ではありませんが、以前のモデルもより低域方向がタップリゆったりして、中高域方向の(ボーカル帯域で時に気になった)カサツキ感が軽減されているような印象。傾向としてクラシックや少し古めのジャズ、ロックポップスでもアナログ時代の古い録音を得意としている印象で、トゥイーターを搭載しない分、高域方向の解像度やスピード感、アタックの鮮度、現代的なハイファイ性を求めると不満もありますが、長時間リラックスして音楽をリスニングできるという意味ではとても良く作り込まれた製品ではないかと思います。

さて、このWestborough WBS-1EX IVとマイクロミュージックモニター(M3)を比べてみると…・。誤解を恐れつつ正直な感想を述べるなら、音質的にはM3の方が遥かに良好です…。勿論、サイズが大きな125の方がずっと音に余裕がありますし、ピュアオーディオ的な音作りの巧みさやアナログサウンドへのマッチングを加味すると、WBS-1EX IVのセットの方が深みのある大人のサウンドなのは間違いありません。とは云え現代的な意味でのハイファイ性、クリアネス、解像度、音の立ち上がりの速さ、残響の豊かさなどは完全にM3が上回っています。125は、良い意味で旧来のボーズ、WestBoroughシリーズの持つアメリカンサウンドを色濃く継承していますが、M3の音は完全に未来志向で新世代のサウンド。既存のBOSEというブランドイメージから想起されるサウンドキャラクターとは別次元の音質を備えていると断言しちゃいましょう♪

125Westboroughには、クリスタルドライバーと命名された新開発のフルレンジユニットが採用されています。アルミエッジワイズ巻ボイスコイルにアルミ製のセンターキャップにアルミ製フレームと、スチールを使った通常のユニットよりもかなり軽量化されています。更に121Vに比べて約40%アップのロングストローク化を実現。この辺りがゆとりの余裕感に繋がっている印象です。このクリスタルドライバーはBOSE曰く、

水晶のような透明でピュアなサウンド”を実現するために、ボーズ伝統の11.5cmフルレンジドライバーの素材や構造を一から見直して設計されました。

とのキャッチコピーですが、水晶のような透明でピュアなサウンドを実現しているのは、立ち上がりが丸く暖かみのあるアコースティックな125より、むしろM3やコンピューターミュージックモニターM2の方ではないかしらと゜゜(´▽`。)°゜。。

BOSE Micro Music Monitor M3 vs 55WER 比較レビュー

次はMARANTZのプリメインアンプPM4001及びCDプレーヤーCD5001と組み合わせた、BOSE 55WERはどうでしょう。

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こちらは前述したWestBorough 125とは全く異なるコンセプトの製品。アルミニウムエンクロージャーという事もあり、マイクロミュージックモニターM3と音質的な方向性は類似しています。名刺一枚半のサイズと大変にスリムではありますが、トールボーイ型でM3と比べればエンクロージャの容積もあり、ミッドハイを担当するユニットに加えてにウーファーユニットが上下に2基、計4基搭載されていて音の余裕が全然違います。とはいえ、ペアで10万円前後の価格はM3の倍。しかもアンプは別売。音色は明快でクリアですが、ピュアオーディオを指向していると云うよりは、薄型大画面テレビの両脇に、ホームシアターのマルチチャンネルサラウンドで使うことを想定しているようなビジュアル寄りの音傾向で、同価格帯のピュアオーディオ系スピーカーが持つ、音場の広がり感やアコーステッィクで硬軟描き分ける持ち味とは異なる魅力ののスピーカーになると思います。

Micro Music Monitor (M3)のキュートなサイズから繰り出されるワイドレンジでクリアな音のギャップから来る驚き感というのは流石にこちらには無く、観た目通りの印象のクリアで洗練された音といったら良いでしょうか。やはりこの種のメタルエンクロージャーの持つ明快なサウンドは、M3の驚異的なコンパクトサイズと価格的な魅力があってこそ、より際立つ部分があるのかも知れません。

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個人的にはむしろスピーカーよりも繋がれていたPM4001CD5001の音質の良さの方が気になってしまいました。だってこれ、セットでミニコンポより安いのに音質は月とすっぽん。マジで買おうかと少しだけ震えが……。 こちらはマランツのエントリークラスとしてもっとも廉価な組み合わせですが、しっかりピュアオーディオクラスのテイストと音楽的表現力を秘めていて、BOSE 55WERでも十二分に音楽を楽しめる快活なサウンドが得られます。

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BOSE Micro Music Monitor vs Wave Music System

Micro Music Monitor M3、このブログでも以前に紹介したAcoustic Wave music system IIWave Music Systemを比較した場合はどうでしょう。これももはや勝負にならず。価格的にはこの中でM3が一番廉価ですが、機能は別として純然たる音質では上の二つを軽く上回っています。Acoustic Wave Music Systemは良くも悪くもラジカセの延長線上にあるボーズサウンドとでも云いましょうか。共鳴管、アコースティックウェーブガイドから生成される不思議な音場感や、やたらとコンパクトな見た目(注:普通のラジカセよりもずっと小さい)からは想像できない低域の充実感は感じられるものの、スピーカーキャビネットと共鳴管がプラスチックで出来ているため、どうしても響きの音質が軽く、このライブ感がプラスチック素材の箱鳴りであることを意識してしまうのです。

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BOSE試聴会 (7)

これはあくまで管理人自身が木製や金属製エンクロージャーを使ったピュアオーディオスピーカーの音に慣れ親しんでいるからという部分もあり、一般的なプラスチックキャビネットのラジカセやミニコンポ、或いはテレビ内蔵スピーカーの音に親しみ、ピュアオーディオのサウンドに触れる経験の少ない一般ユーザーの場合、それほどの違和感を感じないかも知れませんが、少なくとも音質面でどれが良い?と私に問われる場合は、マイクロミュージックモニターM3か若しくはBOSE コンピューターミュージックモニターM2の方が、ずっと良いですよと答えたいと思います。

~まとめ~

結論からすると(注:全機種を聴いた訳ではありませんが…)BOSEの小型家庭用向けスピーカーや一体型システムの中で、マイクロミュージックモニターM3の音質が一番ハイクオリティであると誤解を恐れつつ書いてしまいましょう。 勿論これは日本の一般的な家庭内で、6畳間のデスクトップやPCオーディオでの箱庭的セッティングで、音量も良識的範囲でとの注釈が付きますので、業務用途やPA用途、あるいは音量を上げられるリビングルームでのフルサイズのオーディオシステムやホームシアターとしての迫力ある音質という意味ではありませんので其処は誤解のありませんように。。。しかし、上記のような限られたスペースでの条件であればBOSE製品以外でも、一般的に市販されている5万円未満のPC用スピーカーの殆ど全てと、ずっと大型のスピーカーが同梱された家電系ミニコンポのほぼ全てを音質的に大きく凌駕していると思います。

では、このサイトで提唱する箱庭的ピュアオーディオシステムと比較したらどうか?と問われると、そこはやはり譲れません。。ずっと高いんだから当たり前だといわれそうですけれど、普段紹介しているような小型スピーカーとオーディオ機器の組み合わせでしたら、おかしな組み合わせをしない限りはそれなりにM3の音質を超えられると思います。全部とは云えませんが、まぁそこそこ、、、大抵は…。

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Micro Music Monitor M3とComputer MusicMonitor M2は製品が良い意味で完結しています。スピーカーケーブルも交換できませんし、デジタルアンプも内蔵していますから、単品オーディオ的に考えた場合、スピーカーの置き方くらいしか手を出せる場所が無く、カスタマイズする楽しみ限られてしまってつまらないというのも事実です。(繋げるプレーヤーと例えばMonster iCable for iPodなど、高品位なRCA→ステレオミニプラグケーブル変換ケーブルで、ある程度の音質変化は楽しめると思います。) さらにアンプ内蔵のアクティブスピーカーという存在は、最も震動の影響を大きく受けるエンクロージャー内にアンプがある時点で、ピュアオーディオ的見地からすると理論的には邪道です。

しかしながら、5万円という予算上限と、高さ20cm未満という制限を設けてPC用デスクトップスピーカーとアンプを別々探そうとした場合、M3を超える音質の製品に出会うことは殆ど無理というか、相当に難しくなることは覚悟しないといけません。耳の良い優秀なエンジニアによって作り出された専用設計のアンプというのは、サイズやコストの制限をあっさりひっくり返し、下手な汎用アンプとの組み合わせから生まれる音を凌駕する結果になると云う良い見本がMicro Music Monitor (M3)なのでしょう。

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まぁそんなこと言ってもピュアオーディオ至上主義な管理人のことです。ボーズのPC用スピーカーが幾ら高音質だからって、これでピュアオーディオ負けました♪なんてあっさり引き下がる訳にも参りません。今年は高音質なPCオーディオを実現するが一つの目標ですので、打倒BODE M3を目標に掲げ、ピュアオーディオマニアならではの視点によるセレクトで、よりハイレベルなPCオーディオを完成させたいなぁなんと思いつつ、実は既に色々ブツを手に入れ、着々と戦闘準備を整えていたりするのでした♪

【BOSE Computer Micro Music Monitor M3 M3 レビュー】
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