【ミニPC ASUS VivoMini VC65を敢えて選んだ理由】
序章|ぱ~と1|ぱ~と2|ぱ~と3|ぱ~と4|メモリ増設|3画面化
BIOS更新|事前準備|分解とCPU交換| CMOSクリア|CPU交換(再)|終焉
8年続けたLivedoorBlogから、お引っ越し準備のため裏で毎日わちゃわちゃしていた今日この頃・・・遂にWordPressで公開しようとした間際の出来事です。。。なんと、2017年に購入し、これまで度々カスタマイズしつつ紹介してきたブログ製作用ミニPC「ASUS VivoMini VC65」が、導入5年半にして、どうやら完全に故障してしまいました。.~゜゜(´□`。)°゜。
個人メールの送受信はおろか、ブログ製作に纏わる全てが詰まったPCが起動出来ませんので、Blogのお引っ越し作業は止むを得ず延期です。最初はこれまでにも何度かあったOSの論理クラッシュの類だろうと踏んで、思いつく限りの起動方法やハードウェア的に可能なことは全てアプローチしてみましたが、結論から云うと、本格的な物理故障・・・即ちマザーボード故障の可能性が極めて高そう…( ³△³ ).。o
事前症状無し。数時間でみるみる間に壊れ復旧不能に・・・
今回のPC故障は、起動出来なくなる当日まで、前兆と呼べるような症状は全くありませんでした。Blogお引っ越しの作業中に急になんだかいつもより重くなったので、嫌な予感がして即BunBackupを走らせたのですが、普段は1分足らずで終わるバックアップに妙に時間がかかっていました。怪訝に思いつつも一旦電源を落とし、ご飯を食べてから戻って電源を入れてみると何と起動しません…Σ(・□・;)www
WindowsOSのPCですので、何かの拍子に起動しないことは希に時々ある事です。多くの場合、電源長押し強制終了からの再起動で何事も無かったのかのように立ち上がるものですが、2度目もWindowsのロゴ画面ぐるぐるから先に進みません。なんだこれ?と思いつつ、いつものF2連打でBIOSに入るも、BIOS表示項目を見る限り異常なし。しかしBIOS画面経由でOSに入ってみるもやはり起動が出来ず。
次はWindows10のUSB回復ドライブを挿した上でBIOSに入り、そこから回復ドライブを立ち上げます。青画面の回復オプションから「トラブルシューティング→詳細オプション→スタートアップ修復」を試すも、修復途中で止まってしまい進みません。思い返すと、ここで「全てを削除する」を選んで完全リカバリーにしていたら、ワンチャン助かった可能性もあったり無かったり・・・?
再度電源を落としBIOSに入ろうとすると、もうこの時点でWindowsやASUSの起動ロゴすら立ち上がらず、American Megatrendsのマザーボードのロゴで止まってしまいます。F2やDELキーを押しても直ぐに反応しなかったので、電源入れ直しとひたすら連打を暫く続けたところ、やっとBIOS画面に入れました。表示されるハードウェア構成等に異常は無いのですが、起動ドライブにUSB回復ドライブしか表示されず。そしてその回復ドライブを選択しても、今度は回復オプションの初期画面すら起動できず。あらためて電源を落として再起動するとAmerican Megatrendのロゴは出るには出るけれど、F2連打してもBIOSに入れず。最後は電源を入れてもAmerican Megatrendのロゴのすら出なくなり~゜゜(´□`。)°゜。
画面が真っ暗でもCPUファンだけは回っていますので、良くある電源部の故障ではたぶん無さそう。こういった場合、メモリやCPUなど、これまでに換装したハードウェア故障の可能性もあるので、例によって分解してみます。ASUS VivoMini VC65は何度もバラしていますので、もはや分解組み立てそれぞれ3分の早業。デュアルメモリの各1枚挿しや、CMOSバッテリーの交換、万が一のバックアップ用に保管していたOSクリーンインストール済SSDでの起動を試みるも、全てブラックアウトのまま何も変わらず。1年半前に自分で交換したCPU Core i7-6700Tを元のCPU Core i5-6400Tに戻してみるも、それでも反応無し。この時点で、メーカー修理以外にこちらで出来る事は無くなってしまったので、ゲームオーバーを事実上受け入れざるを得ませんでした…( ³△³ ).。o。
Samsung Magicianのアップデートが引き金?
ソフトウェア的に思い当たるトラブルの原因があるとすれば、今回の電源オフの前・・・WordPress作業中に、SSDの管理ソフトSamsung Magicianのアップデートが入ったため、そのままバックラウンドでの更新をかけたことでした。トラブル回避のため、本来は負荷を掛けての作業中に重要なプログラムをバックグランドで更新するのは避けるべきなのですが、Blog引っ越しに伴う連日の移行作業で頭がパンクしてしまい、冷静な判断が出来ていなかったと思います。
今回取り外したWindows10 OS側のSSD Samsung 860EVOの中身を他のPCで確認したところ、本来はOSのCドライブと分割したDドライブの2つが格納されている筈なのに、何故かCドライブしか見当たりません。Dドライブはバックアップを頻繁に取っているため復旧可能でしたが、少なくとも故障と同時にSSDにも何らかのトラブルが波及していたのは確かです。とは云え、それでしたらSSDの論理故障になる筈で、マザーボードまで物理故障するのか?との疑問は残ります。どうして予備のOS入りSSDで立ち上がらないのか?そもそもあっという間にBIOSやUSB回復ドライブからの起動まで出来なくなったのか?イマイチ説明が付きません。挙げ句、American Megatrendsの画面すら出て来なくなってしまったら、もはや為す術無しです。
尚、Samsung 860EVO, 870QVO共に,SSDそのものには問題は無く、セカンドドライブの870QVO 2TBはそのまま新しいPCに移植。OS側で使っていた860EVO 1TBは、フォーマットした上で外付けUSBのSSDドライブとして再び問題無く使えています。※尚、新母艦のOS用SSDは、2.5インチSATAよりも高速なNVMe M2.SSDになりました。こちらも性能比較をした上、今回はSamsungを採用せずWD Black SN770 NVMe 1TBを選択しました。新しいSSDの性能面はまた別のエントリでレビューします。
突然どうして壊れたのか?・・・CPU交換後の熱ダメージが影響?
Samsung Magicianのアップデートによるバックグラウンドでの更新が、故障のトリガーになった可能性はありますが、それはあくまで可能性に過ぎません。たまたま故障のタイミングが重なっただけで無関係かも知れません。状況的にはマザーボードの物理故障の可能性が一番高そうに思われますが、だとすれば、もしかすると連日の高負荷作業によって、熱耐久性の限界を超えたのではと疑っています。
1年半前に自分でCPU交換をした話を書きました。その際にCore i5-6400TからCore i7-6700Tに換装した結果、何が一番変わったのかと云えば、サクサクと速くなった代わりに発熱がかなり大きくなった点です。。その為、PC作業中にCPUファンが全開とアイドルを秒単位で忙しなく繰り返すため、さすがに耳障りでシステムの冷却ポリシーをアクティブからパッシブに変更せざるを得ませんでした。
Core i5-6400Tではアイドル時40℃台前半、高負荷時ピーク67℃程度。それもウマ娘を走らせるなどのゲーム負荷を掛けなければ、普段使いでは其処までなかなか上がらない印象でした。対してCore i7-6700Tでは高負荷時は80℃台まで上がりますし、ちょっとした作業程度でも瞬間で70℃越えを繰り返します。Core i5-6400Tではファンの回転が上下する際も挙動そのものが終始穏やかなのですが、Core i7-6700TはCPUのクロックの変動に合わせて非常にピーキーな動作をします。Core i5-6400Tに比べ、Core i7-6700Tでは常に天面から生暖かい風が出続けているので、これは電気喰っているなぁと。。。同一世代のCore i5とCore i7、しかも省電力版のT同士でここまで挙動が違うのかと些か驚きました。
静音設計のため、元々冷却能力についてはそこまで強化されていないであろうASUS VivoMini VC65。たぶんこれ、CPUの換装で加速度的に発熱ダメージを与えてましたよね・・・。とくにここ数日はブログの移行作業に伴い、Tab Saveを使った画像ファイル抽出等々で連日かなり負荷を掛けていましたし、結果、CPU換装後1年半でマザーボードが壊れてしまったのでは無いかと。VivoMini VC65の最上位機VC65-G209ZはCore i7-6700Tでしたので、最初から搭載している機体での廃熱制御がどうなっていたのか気になりますけれど、大きな違いが無いとしたら、トップグレードのCPUは、性能の高さと引き換えに発熱が大きく、熱ダメージの累積リスクが高まる為、PCとしての信頼性、耐久性は落ちる事になるのかも知れません。
ゲームオーバーを受け入れ、買い換えることにしました。
ASUS VivoMini VC65は導入から5年以上過ぎていますし、魔改造の繰り替しで当然メーカーサポートは完全対象外。よしんばメーカー修理出来ても、修理費用を考えたら新品の最新型PCが購入できてしまうので非現実的です。1年半ほど前にCPU換装などの近代化改修を試みたとは云え、最新のPCと比べれば所詮は周回遅れのスペック。Windows10のサポートが2025年に終了する問題もありますので、ここはサクッと頭を切り替えて、Blog製作用の次世代PCを新規購入することにしました。
尚、故障の検証には11年前に購入したモバイルノートASUS UL20FT-2X034BKが今更ながら大活躍しました。事実上退役していて丸々3年ぶりの通電だったのですけれど、こちらも当初はまともに起動せず、何故かOSの修復オプションから始まり、ドライバやWindows関連の更新ラッシュで、まともに動くようになるまで半日がかりでした。予備機とは云え、定期的に起動と通電をしていないと、いざという時に直ぐに動いてくれなくなります。。。しかしその後は「めちゃくちゃもっさり動作」ではありますが、最低限の検証やサポートが出来たため、今更ながら万が一の予備のサブノートとしての役割は果たしてくれました。ここまで箱庭的”AUDIO STYLE”を支えてくれて、ありがとうASUS~゜゜(´□`。)°゜。
次回は新たなブログ制作用母艦として導入した、Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen2 の導入についてです。
【ミニPC ASUS VivoMini VC65を敢えて選んだ理由】
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