突然ですが、1/19日発売のレコードが覚醒する! ラックスマン製EQカーブ調整型真空管フォノイコライザーキット、予約しました。・・・・・・え!?と云うか、何を隠そう実はわたくし、レコードプレーヤーを持っていないのですけれどねっ\(^o^;)/ なんかこう、このステレオ付属のラックスマン製EQカーブ調整型真空管フォノイコライザーキットの発売がリリースされたとき、見た瞬間欲しくなったんです。例によってデムパがビビビッと来ちゃったやつ(謎) たまにありますよね、使うとか使わないとか関係無しに欲しくなっちゃうこと・・・普通はないか(滝汗)
実はこのStereoのLUXMAN製キット付きムックシリーズですが、第1弾/真空管ハーモナイザー、第2弾/真空管ハイブリッドプリメインアンプ、第3弾/真空管FMチューナーと、一つ前の第4弾/音の最終調整 真空管グラフィック・イコライザーの調べ以外、全て予約購入していたりします(それくらい好き)。ブログのお休みが長かったのでレビューは未だ真空管ハーモナイザーのみしか公開していませんけれど、それ以外のレビューは後日気が向いたらとして・・・今回は真空管フォノイコライザーキットとレコードプレーヤー選びのお話。
真空管フォノイコライザーとEQカーブ調整機能
単体フォノイコライザーについては、実はどうしても必要だった訳ではありません。現在メインシステムのプリメインアンプAUDIOLAB 8300AがMM/MC型PHONOイコライザー内蔵。それからサブシステムのONKYOA-1VLにもMM型のPHONO入力が搭載されています。使ったことがありませんので其れ其れどれくらいのクオリティかは未知数ですけれども、まぁ普及価格帯プリメインアンプのおまけですし、単体フォノイコライザーレベルのクオリティは予定調和の範囲だろうと推測。
そんなところに現れたのが、このStereo別冊付録LUXMAN製真空管フォノイコライザーキット♪ アナログステージは出来れば真空管を通した方がそれっぽいと思いませんこと?(๑´ڡ`๑)しかもEQカーブ調整型は珍しい。せっかくレコードを沢山集めても、イコライジングカーブの調整が出来ないまま、中途半端にズレた周波数特性のまま聴き続けている方が、ハイエンド機種に手が届かない世の中の皿回し多数派では無いでしょうか?今回のLUXMAN製EQカーブ調整型真空管フォノイコライザーキット は、書籍価格19800円と一連のLUXMAN真空管キットの中でも最高価格です。しかしこの価格で真空管×EQ調整付きの単体PHONOイコライザー自体が普段は手に入りません。よってオーディオマニアとしてはターンテーブル導入と前後が逆になっても押さえておきたかったのでございます\(^o^;)/
箱庭的”AUDIO STYLE”管理人とレコードの近くて遠い関係
※管理人に興味無い方はこの章はスキップしてOKです。 ところで箱庭的ピュアオーディオシステムの薦め”AUDIO STYLE”、16年前の開設以来、レコードプレーヤーやアナログレコード盤については殆ど語ってきませんでした。2005年当時はまだ今ほどLPが復権しておらず、アナログレコードは概ね忘れられた懐古趣味。CD/SACD等の光学デイスクメディア全盛且つPCオーディオも黎明期でサブスクリプションサービスもありませんでしたから、オーディオマニアでアナログレコードをやっていないというパターンは特に珍しくもありませんでした。
ところがここ数年、趣味としては些か味気の無いストリーミングサービス、ネットワークオーディオが台頭。結果的にCD/SACD等デジタルディスクの販売が世界的に大きく縮小していく中、その反動としてなのか、一周回ってアナログレコード人気がぶり返し、日本に限らず海外でもオーディオ販売店等々でレコードプレーヤーやアナログディスクが数多く紹介されるようになっています。むしろこの流れは海外の方がずっと本気な感じで、バジェットHi-Fi向けの低価格レコードプレーヤー市場も、かなりの種類の製品が欧米各国より新規発売され、大変な活気を帯びています。特に数百ドル程度の安価なプレーヤーの製品数が色々多すぎて、もはや訳が分からないくらい。
で、話を戻して箱庭ピュアオーディオ管理人。実はレコード盤を既に沢山持っております。もちろん聴かないのに収集していた訳ではありません。子供の頃、家には父が自作したターンテーブルがありまして、当時はそれで休日になると父がジャズを色々かけていたのです。小学生くらいの時にそのターンテープルが壊れてしまい、以降30年以上、父が集めたレコード数百枚は、誰にも聴かれることも無くレコードラックの中で静かに眠っておりました。ずっと触ってませんので開けたらどうなってるのだろう・・・gkbr。
その後90年代初めでしょうか、管理人が10代の頃、オーディオ評論家の故 江川三郎氏が半自作のニアフィールドリスニング(箱庭ピュアオーディオの原型ですね)を、オーディオアクセサリー誌で連載していた事がありました。そこで江川氏が安価ながら音質が良いアナログレコードプレーヤーとして、AIWA PX-E800と云うセットコンポ向けの安価でチープなレコードプレーヤーを紹介したことがありました。僕もこのAIWA PX-E800を購入して、ほんの一時期ではありましたけれども、二子玉の駅前露天ガレージセールで300円くらいのクラシックレコードを漁ったりしたの思い出します。その頃に集めた割としょうもないレコード盤が書斎に20~30枚ほど、当時、唯一新品で買ったレコード盤がビートルズの復刻赤盤青盤で、そればかり聴いていた気がします。そのプレーヤーもしばらくして調子が悪くなってしまい以降はお蔵入り。
とまあこんな感じで、改めてレコードプレーヤーを導入する最低限の理由みたいにものは既に十分あったりします。今時はレコード資産0の状況から新規でアナログレコードプレーヤーを購入し、中古盤中心にレコード収集に勤しむ若者もここ数年で世界的に増えてきているみたいです。入口のイメージ的にちょっとお洒落で文化的な趣味として。
ココまで書いてみて昔のレコード盤が腐っていたらどうしよう!?と少々心許なくなり、試しに数枚開封してみました。結果・・・内袋の紙やビニールが山吹色に変色したりシミだらけになっていますが、盤そのものはどうやら見た目には全く綺麗なままでした。・・・・内袋はさすがに買い換えた方が良さそう。これはTOWER RECORDSグッズの出番か♪
正直なところ、僕の体ではレコード再生に纏わる一連の儀式に手間が掛かりすぎて、維持継続が無理と云うのが、これまで音が良いのが分かっていても、アナログレコード再生に及び腰だった一番の理由でした。ですから箱庭ピュアオーディオ管理人がアナログに凸参戦する場合、コンセプトとしては音質至上主義では無く、なるべくなるべく楽な方法の模索になるかと思います。特にSNS界隈の先輩方を横目で見ていてレコードクリーニングにこだわりだすと中々に大変そうなのですけれども、病弱管理人のHPとMPは健常者の1/5位しか無く、大がかりでめんどくさいクリーニングの継続はたぶん不可能。ですので、最善では無いにしても効果的でその割に楽なレコードクリーニングのテクニックを身に付ける必要がありそう。。。
初めての?レコードプレーヤーもといターンテーブル選び
話を戻そう・・・。で、衝動的に本末転倒してフォノイコライザーを予約したのは良いとして、なるべく早い時期にまともなターンテーブルを見繕う必要がある訳ですけれども、なにせあんまり知識がありません。基本的な条件としては、例によって安価な方が良い。だがしかしチープすぎてメカとしてオモチャなのは流石にNG。要するに最低限ピュアオーディオ品質の逸品としてマニアが認識出来るレベルにある製品。且つ、オーディオラック上の設置の問題から、中央にあるプラズマディスプレイの下部と干渉しない薄型機種に限る。ここまでが必要条件。
こんな感じで自分の知っている範囲で必然的に思いつくのが、先ず「イギリス Rega Research」と「オーストリア Pro-Ject Audio Systems」なのでございます。
国内外のAmazon等々で5万円($500)以下のレコードプレーヤーを表示すると、ピュアオーディオマニアから見れば怪しすぎてなんじゃこりゃ!?的な企画ブランドの商品がわんさと出て来ます。でも流石にそれらに手を出すのはオーディオマニアのプライドが許さないと云うか、経験則からいっても地雷臭しかしないので避けたい。その点このRegaとPro-Jectについては、世界のオーディオマニアに一目置かれる歴としたオーディオ専業メーカーで、それぞれイングランド及びEU内(オーストリア/チェコ/スロバキア)で製造しています。
ここで国内大手メーカーを候補に挙げない理由ですが、一部の廉価なレコードプレーヤーが中華メーカー(Yahorng ElectronicやHanpin)のOEM生産品だったりするらしく、単なる製造委託ならともかく、近年は何処までが自社設計で何処からが丸投げなのか良く判らない事も。それもあってとりあえず明示的に設計から製造まで一貫して取り組んでいるメーカーの方が良いかなぁと。
前述したように巷には1万円以下でも素人さんホイホイと思われる素敵なデザイン且つ、なんだかぁゃι ぃブランドのレコードプレーヤーが色々あって、つい駄目元で試してみたくなるのですけれども、それはそれ。オーディオ素人さんでこのブログを今ご覧になっている方がいらっしゃいましたら、箱ピュア管理人からのアドバイスとして、良く判らないメーカーのLPプレーヤーは購入されないことをお薦めします。音質がまあまあ酷いのは仕方ないとしても、下手すると大切なレコード盤にダメージを与えますので。ちなみに自分、オーディオグレードの高品質レコードプレーヤーの事を、差別化する意味も込めてターンテーブルと呼んでいます。※単に響きがかっこいい♪
Rega Planar vs Pro-Ject Debut Carbon DC vs SONY PS-HX500
「イギリスRega」と「オーストリアPro-Ject」に話を戻します。管理人はオーストリアPro-Jectの比較的安価で小さなD/Aコンバーターを2台所有(DAC Box DS/ Head Box DS 工事中)していて、それぞれなかなか音質が良く、共にサブシステムの現役DACとして活躍しています。それもあって、ターンテーブルを買い足す場合は同じPro-Jectかな~と無意識に考えていました。試聴が出来れば良いのですけれど、このご時世、そもそも直接比較出来るお店は無さそう。という事で、YouTubeで型番検索してみたらありました\(^o^)/Pro-Ject /Rega/SONYのエントリークラス直接対決をやっている動画が。※管理人はデスクトップPCオーディオで聴き比べをしています。
この中では国内価格順にRega Planar 1<SONY PS-HX500<Pro-Ject Debut Carbon DCなのですが、一通り聴き比べた感じPro-Ject Debut Carbon DCが音質的には最も決め手に欠けていて、他の2機種と比べるとおしなべてディテールが混濁してます。対してRega Planar 1は全体的に明るく詳細で空間レンジも広く、尚かつ音楽がリズミカルで楽しい。あんまりフラットバランスには聴こえ無いのですけれど、切り取って比べると他の2つより下も上も出てる。ミッドレンジもエモい。PS-HX500はSONYらしいフラットで真面目な音ですが、少々トーンが暗くてイマイチこれといった訴求力には欠ける感じでしょうか。DSD対応A/Dコンバータやフォノイコを内蔵している点は有難いですけれども、なんだかこの動画ではピッチがブレているような。そんな感じで動画中では一番安価なRega Planar1に軍配が上がっていますが、これには管理人も同感。
HiViNyws channelのIanさん、シンガポール人っぽいですが凄っごいアクティブな方ですね(゜ω゜)。この動画が無ければPro-Ject製品の更に安価なモデルを海外通販で購入していた可能性が高いのでIanさんに感謝。ただ音楽部分との対比で声の音量がデカすぎるぅ~゜゜(´▽`。)°゜。。ちなみに説明文では追記としてTechnics SL1200がRega Planar1より優れていると書かれています。
ちな管理人、SNSのアナログ諸先輩方数名からもTechnics SL1200/SL1500cが(中古でも)お薦めだよ~と云われているのですが、SL1200/SL1500cは高さがあるので、うちのオーディオラックのクリアスペースには残念ながら置けないのです。ただやはり音が良いのは動画でも明白で、解像度やフラット感、空間パースペクティブなど優に数クラス上に聴こえます。Regaの上位モデルPlanar3は云うに及ばずPlanar6との比較動画でもTechnics SL1200mk5が完全に上。ゴツめの見た目と高さの問題が気にならなければ、普通はTechnics SL1200/SL1500c系の方が幸せになれそう。唯一RegaがTechnicsに勝っているとすれば、リズミカルな音楽性と声のエモさかな。まぁ、僕の場合は基本的に新品前提ですので、そもそも価格的にSL1200/1500には手が届かない~って感じではあるのですけど(滝汗)
と云うことで、購入ターゲットはRega Planarに絞られたのですけれども、問題はどのPlanarか?だったりします。Regaには一番安価なPlanar1(3.5万円)、Planar2(5.6万円)、Planar3(9万円/7万円)、Planar6(18万円/カートリッジ無し)※価格は近所の10%ポイント付家電量販店調べ。一番の売れ筋はPlanar1ですが、箱ピュアオーディオ管理人が動画で視聴した範囲では、音質面で微妙に食い足りない感じが無きにしも非ず。あと憧れているガラスプラッターでは無いのが正直マイナスポイント。Planar2は中途半端な立ち位置で一番数が出て無さそうですが、カートリッジ付きで5.6万は丁度良いお値段。但し比較再生動画が見つからず。Planar3は音質的にはじゅうぶん合格。Elys 2カートリッジ付き9万円と、しがない管理人的には冷や汗で出ちゃうお値段ですが、カートリッジ無しは7万・・・ん、Planar2との差が小さい。・・・・・こんな感じであ~でもないこ~でいといと悩んでいるところです…( ³△³ ).。o
実際にレコードプレーヤーを導入するのはたぶん春以降になると思いますが、それまでに、Rega Planarのどのグレードにするのか?或いは他メーカーの候補が出てくるのか?決めたいと思っています。Pro-Ject Debut Carbon DCは昨年末に新型のPro-Ject Debut Carbon DC Evoが発売され、価格も£325→£449に大幅値上げ。その代わり音質面でRegaと同等以上の可能性もありそう。輸入代理店のDENONが日本で売る気があるのか?少々不安ですけれども。そしてコスパの良いカートリッジはどれか?カートリッジ・・・お散歩中に道端に落ちてないかな?とかついつい探してみたりして、それでは続きはまた後日!