【ミニPC ASUS VivoMini VC65を敢えて選んだ理由】
序章|ぱ~と1|ぱ~と2|ぱ~と3|ぱ~と4|メモリ増設|3画面化
BIOS更新|事前準備|分解とCPU交換|CMOSクリア|CPU交換(再)|終焉
2.5インチドライブベイを2基搭載
この小さな筐体に驚くことに2.5インチドライブベイを2基搭載しています。ちなみに光学ドライブ無しのベアボーンモデルVivoMini VC65R G039M i5 6400Tでは4基搭載可能です!
箱庭オーディオの新母艦となったVC65-G108Zの場合、初期搭載は1TB HDD1台のみなのですけれども、ドライブベイが複数あるのは、増設SSD+HDDもしくは、SSD2台でのマルチ運用で管理したいわっちにとっては嬉しい設計。OSとアプリケーション&データ領域を物理的に切り分けられるのは超重要。ミニPCやコンパクトPCは、ドライブベイが1つしか無いという通例を覆していますから、ドライブ拡張性を理由に小型PCを諦めてきたユーザーにもアピールすることが出来そう。ちなみに下位のVivoMini VC65-G107Z/VC65-G312Zは500GB HDD1基、上位のVivoMini VC65-G209Zでは128GB SSD+500GB HDDの2基構成になっています。
DVDマルチドライブ搭載
小型筐体ながらDVDマルチドライブを搭載しています。ASUS VivoMini VC65系の海外展開機種には、光学ドライブ無しで幅がよりスリムなモデルがあるのですけれど、日本向けは今のところDVDドライブ搭載モデルのみの設定です。VC65-G108Zの搭載されているDVDドライブはHLDS GUE1N(日立LGデータストレージ)。DVD(DVD-R)8倍速/CD(CD-R)24倍速での書き込みが可能。9.5mm厚のノートPC用スーパースリムドライブで、DVD着脱時には両面から押さえないと壊れそうで少々気を遣います。
PC本体は静音型ですが、DVDドライブ自体はそこそこノイジー。高速回転時は、デスクにブ~ン♪って震動が盛大に伝わるのはご愛敬(^-^;)。尚、既にUSB接続の外付けDVDドライブ Transcend TS8XDVDS-Kを持ってますので、CDのリッピング能力を比べてみたのですが、残念ながら結果はいまいち。EACを使った音楽CDのリッピングには、今後も結局外付けのDVDドライブを使用することになりそう。
Transcend TS8XDVDS-K それなりに静音。音楽CDのリッピング用にも
PILZ Vienna Master SeriesをEACでリッピングしました♪
ASUS VivoMini VC65内蔵DVDドライブはBlu-ray対応ドライブではありません。個人的に内蔵DVDドライブが必須では無かったのですけれども、SATA接続で9.5mm厚のノート用ウルトラスリムBlu-rayドライブが見繕えれば換装可能っぽいです。開けてみるとユルユルのコネクタで刺さっているだけですので簡単に取り外しできました。
となると現行で換装出来るBDドライブはPioneer BDR-UD04、Pioneer BDR-UD03、Panasonic UJ-162、BDXL対応のPanasonic UJ-272あたりでしょうか。価格.comの口コミにPanasonicのドライブは奥行きが足りないのでネジ止めできない・・・中略・・・テープで留めたとありますね。管理人ももう録画は完全にBlu-ray運用ですので、こちらもなるべく早くBlu-ray対応ドライブへDIY換装したいところ。BDドライブの品質面と個人的趣向からPanasonicよりはPioneer製を選びたいところですけれども、現状はまだバルクBDドライブのお値段がお高すぎますわね・・・orz
ちなみにDVD再生ソフトはVivoMini VC65にプリインストールされていませんので、自分は以前購入したBUFFALO DVSM-PS58U2にバンドルされていたPoweDVD8と、無料アップデートしたPowerDVD12を使っていたりします。DVSM-PS58U2はポンコツちゃんでしたが、お陰でCyberLinkのソフトがまるっと手に入ったのは良かったかな~と。再生するだけでしたらフリーのVLC media player等でも可能ですが、画質音質はPowerDVDやWinDVDの方が圧倒的に良好ですので・・・。
ところがここで少々問題発生。古いPowerDVD8のVivoMini VC65上での動作がオカシイのです。CPRMやコピーガードを含むDVDやDVD-Rを再生すると2秒おきにプチフリが発生。コピーガード信号を含まないディスクは大丈夫なのに。。。PowerDVD8は抑もWindows10にアップグレードしたASUS UL20FTで使っていますが、そちらでは動作に全く問題はありません。PowerDVD12フリー版の方は、元々CPRM非対応でTV録画したDVD-Rは再生できません(コピーガード入りセルDVDは大丈夫)。PCでは殆どDVDを観ないので優先度は低いのですけれど、将来BDドライブに換装する際には、再生用にCPRM対応バンドルソフトがあった方が良さそう。PowerDVDやWinDVDをソフトのみ単体購入するとお高いんですよねぇ。。。殻割りしちゃおうかしら?
8GBのDDR3Lメモリ搭載
メモリの規格はノート用のPC3L-12800(DDR3L-1600)、1.35V低電圧版です。これ、原価の問題なのか何故かVC65-G108Zのみ8GB1枚実装済。メモリスロットは2基。下位のVivoMini VC65-G107ZとVC65-G312Z、上位のVivoMini VC65-G209Zは4GBメモリですので、間違いなくメモリ搭載量がボトルネック・・・レスポンス低下の原因になります。4GBメモリ程度では起動直後ですでに大半を消費してしまうため、即交換しないと個人的に使い物になりません。ここで換装するとなると、どうせならデュアルチャンネル動作させたいので8GB×2枚分の予算上乗せが必要です。公称最大16GB対応とありますが、Skylakeのマザーボードは普通は最低でも32GB積めるはずなので、ASUSが変な制限かけてなければいけるかも!?32GB挑戦する人出てこないかな?みたいな。ちなみにサブノートPCのASUS UL20FTも公称は4GBでしたが、実際には8GB(4GB×2)が搭載できてしまいました。
VC65-G108Zは最初から8GBを積んでいますから、当面は増設しなくても運用できますし、増設するにしても8GB1枚分の予算で済みます。但しマザーボードの仕様でせっかくSkylakeから新対応した、より低電圧で高速なDDR4メモリにスロットが未対応な点については残念。→などと書きつつ早速VivoMini VC65-G108Zのメモリ増設をしました。
4系統のUSB3.0+2系統のUSB2.0端子を装備
小型PCとは云えUSB端子が6系統装備されています。USB3.0対応ポータブルHDDの転送速度がUL20FTと比べると内蔵みたいに速い(大袈裟)。もう2.0には戻れません。ただしUSB3.0は4ポートのみ。背面の上側2つは3.0のssロゴが入っているにもかかわらず、中が青でなく黒いので2.0仕様みたいです。こういうの他社製でもありがちですけれども、VC65のマザーボードで採用しているチップセットはIntel 100 Series/C230。これがたぶんきっとUSB3.0を最大4ポートしかサポートしてないのではと推測。
高速無線LAN (EEE802.11ac/n/a/g/b)に対応
初期設定から11nの屋内無線LAN BUFFALO WHR-600DHPに繋がったのですが、11acモデムを内蔵しているメリットなのか、既存の11n端末とは段違いのレスポンスで繋がります。11n環境での制約された11acですが、 フレッツ100M契約程度では無線LAN特有のレスポンス低下は殆ど感じられません。
しかし有線LANで繋いでみると更に速くて、fast.com上で平均500Mbps(Chrome)~200Mbps(IE11)出ています。同条件でUL20FTの有線LAN接続は60~70Mbps程度ですから確かにレスポンスは異様に速いのですけど・・・NTT Bフレッツ100Mタイプでこれはありえん(@_@;)。。。
ASUS Remote GO!でスマートフォンやタブレットで遠隔操作可能
まだ試してませんけど、凄いらしい。Cloud GO! / Remote Desktop / File Transfer / Remote Keyboard & Mouse / ASUS Media Streamerの5つを中心にして、家中のスマホとPCをWi-Fi連携で遠隔操作できるみたいな?PCの電源をスマホでオンオフしたりスマホやタブレットの画面とPCのディスプレイをクローンディスプレイ化して共有し、PCの操作をタブレット側(もちろん手で)でも出来ちゃう見たいな。PCでの作業がデスクに縛られず、色々シームレスになるので生産効率上がりそうな予感。iPad mini4が来たら改めてレビューしたいと思いまする。つ~か初期設定方法がわけわかめでいまのところ使えてません(滝汗)。
徹底した品質管理でASUSの信頼性は高い
ASUSではPC製品に対し、端子耐久テスト/接続テスト/ノイズテスト/電圧周波数テスト/落下テスト/消費電力テストなどの徹底した世界基準での品質管理が施されています。元は安さに釣られて購入したCULVノート(zenbook UL20FT)を6年以上母艦として使用し続け、ASUSの筐体品質とシステムの自由度にじわじわと好感を持つに至りましたので、今回も安心してASUS機を買い増しできました。
《ASUSのデスクトップPCは、PCMag Readers’ Choiceを4年間連続して受賞しています。》
VivoMini VC65は全世界展開モデルだけあって、ショップモデルやBTOメーカーのミニPCにありがちな詰めの甘さは感じられませんし、大手国内PCメーカーのような、カスタマイズを暗に拒否っているかの如く、本体OS共々の極端なガラパゴス仕様の押しつけもありません。ASUSって台湾メーカーと云う事もあるのか、ゲーマーやヲタク界隈を除く日本での知名度やブランドイメージはいまいちだったりしますけども、2016年度の世界シェアでは、<DELL、HP、Lenovoに続く世界シェア4位の大メーカーです。ちなみにAppleが5位でAcerが6位。Windows系でしたらHP同様割と安心してお薦めできるパソコンブランドではないかと思っていまする。
肝心の信頼性についてはこちらのエントリの後半で少し触れましたが、2016年に国内の大規模リサーチで堂々の低故障率1位を取ったのがASUSです。ネット上の評判をみると必ずしも芳しくないのですけれども、ASUSを否定する大半というか殆どのレビューがZenPadやZenFoneなどタブレット絡みの故障をPCと混同しているもの。当然PCも全く故障が無いわけではありませんが、初期不良を超えてからの経年故障比率は低い方のメーカーだと捉えて問題無いと思います。3年目からの故障率の低さ(耐久性)は特筆ものですし、また購入時のみならずメーカー修理費用の安さも他社に比べてアドバンテージになっているように読み取れます。
UL20FTの剛性感の高さもさることながら、VivoMini VC65の内部設計をみても驚くほどスマート且つ合理的で、最小限の部品数を最短経路でレイアウトしつつ、上方へ無理のないエアフローを実現するというシンプルイズベストを貫いたアーキテクチャーです。モバイルノート並みにシンプルですが空間に無理がありません。これは個人的に箱庭的ピュアオーディオの機器選びでも最もこだわる部分ですから、無駄をそぎ落とされたマザーボードに思わずニヤニヤできて幸せございまするd(^_-)。
総評として、2016-17年現在のコンパクトPC、ミニPCの中でも、ASUS VivoMini VC65系/VM65系は、価格対性能比が優秀。基本がしっかりしていて設計思想に無駄がなく、実用域での運用性能がビジネスモデル並に高レベル。それでいてSO-HOっぽいお洒落ガジェット感もあり、なかなかお薦めできる内容になっていると思います。低消費電力&静音設計で長~く使えそうな逸品ですので、コンセプトに共感していただける皆さんは、近い将来続くであろう後継機種を含め、ぜひぜひ手に取ってみてみてくださいませV(^_-)。
【ミニPC ASUS VivoMini VC65を敢えて選んだ理由】
序章|ぱ~と1|ぱ~と2|ぱ~と3|ぱ~と4|メモリ増設|3画面化
BIOS更新|事前準備|分解とCPU交換|CMOSクリア|CPU交換(再)|終焉