PCオーディオとネットワークオーディオの定義について

【ネットワークオーディオプレーヤーに注目してみる】
序章ONKYOPioneerDENON|定義

今更ですがココでおさらい\(^o^;)/。PCオーディオとデスクトップPCオーディオ、ネットワークオーディオ(ネットオーディオ)の定義について、いまいち判然としなかったり、曖昧に認識されているケースが結構あるっぽいみたいなので、箱庭ピュアオーディオ管理人の考える、PCオーディオとネットワークオーディオの定義について今回説明してみたいと思います。

デスクトップPCオーディオ ELAC Firestone Trends Audio

PCで音楽を再生するのであれば、それがチープな内蔵モノラルスピーカーであってて、それらは全て広義のPCオーディオなのだとは思いますが、敢えて「オーディオ」を呼称する場合には、パソコンを再生母艦として、単品オーディオ機器と呼べるクオリティを備えた外部スピーカーやアンプ(アンプ内蔵スピーカー含む)を使って再生することが、PCオーディオの定義だと考えています。高音質化を目的とするPC内蔵サウンドボードを強化、単体外部DACの導入、単体ヘッドホンアンプ、オーディオ用USBケーブル等各種ケーブルの高品位化、ワイヤレス方式で、PCと物理的且つ電気的に切り離れたオーディオ機器に転送する方法など、高音質化へのアプローチには色々なバリエーションがあります。

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PCオーディオの利点は、デジタルデータ音源に於いてCD(PCM)、SACD(DSD)、DVD-A、Blu-ray Audio、DAT、DCC、MD、MP3、WMA、AAC等々の圧縮ファイル音源、などなどそれぞれのデータ規格、ハードウェア規格に対応した専用の送り出し物理トランスポートが不要である点が挙げられます。

デスクトップPCオーディオとは?

PCオーディオの中でもスピーカーをPCデスクの左右に置たい上で、PC上の高音質音楽プレーヤーで再生し、普段はPCのシステム音の再生も兼ねるマイクロデスクトップオーディオの事を、箱庭ピュアオーディオでは「デスクトップPCオーディオ」と定義しています。

desktop pc speaker

スピーカーのサイズに具体的な制限はありませんが、それぞれのデスクトップの上に乗るサイズ、PC+ディスプレイモニタ運用の妨げにならないサイズとなると、自ずと接続機器とスピーカーの大きさには常識的限界があります。よって一般的なピュアオーディオ、AV機器や業務用規格のフルサイズコンポ(幅43㎝前後×奥行き無制限)ではなく、主に高音質デスクトップPCオーディオ向けに設計された超小型のオーディオ機器や、民生用/プロ用問わず小型オーディオ機器、具体的には手の平サイズから~大きくても幅20~30㎝以下のマイクロコンポーネントが、デスクトップPCオーディオを実現するための主なシステムとなります。

ネットワークオーディオとは?

インターネット経由のネットラジオやサブスクリプションサービス、音楽ストリーミング配信の受信再生機能に加えて、ダウンロードorリッピングした音楽データのストレージとして、NAS「network attached storage」(音楽データ専用にPCから独立した外部HDDやSSDのサーバー)を構築。そのローカルサーバーの音源をプライベートネットワークで有線LANもしくは無線LAN経由で各種音楽プレーヤーに送信し、再生可能なオーディオシステムの事をネットワークオーディオと呼びます。

但しPCオーディオ同様、汎用のPCを(exインストールされた任意の音楽再生ソフト)をプレーヤーとして使う場合、旧来のCD/SACDプレーヤー等のピュアオーディオ機器と比較し、同等以上の音質を獲得するのはかなりの困難を伴います。特に電源や各種ノイズ対策に気を配った高級オーディオシステムとの比較になるほど、既存のオーディオ再生専用機と汎用PCトランスポートとの音質格差が広がってしまう感は否めません。PCオーディオでもピュアオーディオ同等以上の音質を実現しているケースもありますが、技術的にもコスト的にもかなりハードルが高い印象を受けます。※現状、管理人的には再生系にPCを介在させない方が、より高音質がより低コスト且つ容易に実現可能だと感じています。

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そこで、オーディオマニア的に厳密な定義のネットワークオーディオを述べると、正確には「汎用PCの内部処理を経由せず」オーディオ用に専用設計された単体ネットワークプレーヤーで、直接NASやネット配信音源を再生するシステムの事を指すと考えています。パソコンを使わなくても成立する・・・・この場合、むしろPCを介在させない事こそ本格的であり、ネットワークオーディオシステムの理想的な姿であると云えます。インターネットに繋がったPCオーディオは、基本的に既に音楽ストリーミング/ネットラジオの再生や、ローカルに保存された音楽データ再生等のネットワークオーディオ機能を備えています。しかし、ピュアオーディオマニア基準での狭義のネットワークオーディオは、敢えてPCを排除しつつ、ネットワークオーディオ再生専用機と、インターネット及びネットワーク上のNAS(プライベートな音楽サーバー)を直接リンクさせ、音楽配信をより高音質に再生するためのシステムになります。

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ネットワークオーディオについてHi-Fiオーディオ的にどこまで踏み込むか?については、有形パッケージメディアを断捨離できる開放感にどれだけ心酔できるのか?にかかってくると思うのですけれど、の~みそ16bitで時代遅れのピュアオーディオ原理主義でお腹いっぱいの管理人にっとっては、これが非常に心理的に難しい問題になっているのは↓で述べたとおりです。

現状、箱ピュア管理人はBUFFALOの無線LANルーターWZR-600DHPを使用した簡易NAS+デスクトップPCオーディオという構成で、定義的にはピュアオーディオと呼ぶには些か怪しいネットワークオーディオを組んではいますけれど、きちんとした単体ネットワークオーディオプレーヤーの導入までには今のところ未だ踏み切れておりません。

ネットワークオーディオの利点と欠点

ネットワークオーディオの利点を敢えて挙げると、

・・・概ねこの4つに絞られているのかなと。

1. 音源を購入する手間が無く、極めて利便性が高い

CD、SACD、LPなどこれまでの物理パッケージメディアでは、欲しい音源やアルバム等を、実際に店頭やネット通販経由で購入する必要がありました。購入のハードルが高く、実店舗に出向いたり、通販でも購入してからアルバムが手元に届くまでのタイムラグがあります。また基本的にはアルバム単位での購入になるため、「曲単位」で音源が欲しい人の場合コストが高くなるのも事実。定額のストリーミングサービスであれば、聴きたい時に聴きたい音楽をお財布を気にせずに聴けるは大きなメリットになります。

2. パッケージメディアでは今後入手不可能と思われる音源がある

ハイレゾ製作された高音質音源の選択肢がこれしか無いのであれば、当然ダウンロード購入しますよね。ただし、2022年の現状では未だ、配信でしか聴けない音源よりも、CD/SACD/LP等ディスクメディアでしか入手できない音源の方が実はずっと多いです。とっくにクラシック音楽等のニッチな音源の場合はそれが顕著。光学メディアは廃盤後も何だかんだと何処かの在庫や中古で手に入るものが多いですが、配信音源は無ければそれっきり。。。この傾向、今後改善されるのでしょうか?

3. CDフォーマットを超えるハイレゾ音源が聴ける

ハイレゾDSDフォーマットのSACDで入手可能かどうかの方が、今はハイレゾ音源ダウンロードよりも個人的にプライオリティが上です。即ち、廃盤で中古SACDすら入手が望めない音源や、CD/SACDではそもそも入手不可能な、ハイレゾ録音音源の場合にのみ初めて食指が動く・・・みたいな。理由は前述の通り、なにしろなるべく有形パッケージで手元に置きたい。同じ投資金額なら今はまだ単体の専用CD/SACDプレーヤーを使う方がシンプルで楽ですし、苦労せずに音質が良いと思うからです。

但し忘れていけないのがリマスタの問題。一般的には後年のリマスタリングによってデジタルデータのビット数が増え、音質が良くなると思われがちですけれど、それはレコード会社の再販ビジネスにまんまと乗せられているだけの話。ディープなCD/SACDコレクターを長年続けている管理人的には、リマスター音源はアルバム発売初期のオリジナル音源と比べて音質が劣る確率が高いと経験則で知っています。これは遙か昔のLP時代からの業界あるあるです。

サブスクリプションやダウンロード等による配信サービスの場合、音源の音質については基本的にリスナー側で選びようが無く、大抵はいつの間にかハイレゾ化の名の下に最新リマスタリング音源に差し換えられてしまいます。CD/SACD/lLPの余計なリマスタで散々辛酸を舐めさせられた身としては、音源のマスタリングを選べないのはかなり辛いので御座います・・・orz

4. サブスク経由でCD購入する程はお金を出したいと思わないジャンルや曲や気軽に聴ける

実のところ、このディスクメディアと比較した音源コストの安さと利便性こそが、サブスクリクションサービスやネットオーディオを推進したい皆さんの本音の様な気がしています。対して古い考えの管理人は、アーティスト本人になるべくお金が渡って欲しいので、版権もあやふやに搾取されてしまう感が半端ない定額ストリーミング配信より、売れた分の著作権料がしっかり入るパッケージCDやSACD、ハイレゾダウンロード音源の方が良いのでは?って思っています。元々無料で聴ける前提のネットラジオはともかく、月額課金が必要なTIDALとかApple Music等々には、個人的に今のところかな~り消極的。サブスクでもネットラジオでも、此れは素晴らしい♪って感じた音源は、結局CDやSACDを脊髄反射でポチってしまうので、つまるところ月額課金が必要なサンプル試聴音源にしかならないのです・・・。

~まとめ~

こんな感じで、いまいち曖昧且つ、しばしば混同されたり誤解されがちなPCオーディオとネットワークオーディオの定義について、はっきりくっきりお解りいただけましたでしょうか?

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未だ黎明期にあるネットワークオーディオの高音質化ですけれども、これはまぁ徐々に優秀な単体ネットワークプレーヤーも増えて、同クラスCD/SACDプレーヤーに劣らない再生機などが近い将来出てくる様になるだろうと期待しています。しかし現時点ではまだ選択肢が少なく、費用対効果の面から是が非でも欲しいと思えるほどのネットワークオーディオプレーヤーには、個人的に未だ出会えていません。以前はYAMAHA NP-S2000が欲しかったのですが、なかなかに高価だったのもあってか、後継機が出ないままディスコンになってしまいました。筐体サイズとデザインは良かったのですから、価格を抑えつつコンセプトを引き継いだ後継機をそのまま出せば良いのにと思っていたり。。。

リーズナブル且つ比較的小型(薄型)で、サブシステムでも使える単体高音質ネットワークオーディオプレーヤーが発売されたら、何処かのタイミングで導入してみたい気もします。けれど今のところは様子見・・・を続けたまま早5年以上経過していますが、導入した場合には詳しくレビューしてみようかとは思っています。箱庭ピュアオーディオ管理人はいったいどんな機種を選ぶのだろう?それは神のみぞ知るセカイなのれす\(^o^;)/

【ネットワークオーディオプレーヤーに注目してみる】
序章ONKYOPioneerDENON|定義

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コメント一覧 (3件)

  • お久しぶりです(^.^)
    おくれましたが明けましておめでとうございます
    今年もよろしくお願いいたします
    コメント書けなくてすいませんでした

  • フォント変わりましたね~♪ 試行錯誤中でしょうか? 

  • みなさまお久しぶりです。
    しこ~さくごといいますか、絶賛リハビリ中でございます。。。
    ・・・・・まともに復帰できるかはまだ判りませぬゆぇ。 あしからず。
    気付いたらWindows10からのアクセスが一番多くなりましたので、
    それに合わせて”游ゴシック”にしてみたのですが、
    低画質モニタからはかなり読みにくいっぽいので、すぐにメイリオ優先に戻しました。
    モニタ品質とWindows7+Windows10混合の最大公約数はまだメイリオかな~?みたいな。

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