パイオニアとONKYOがいつの間にか統合してましたっ!(゜Д゜)

【オーディオ御三家】
山水電気御三家?パイオニア|ONKYOと統合

前述したようにパイオニアはなんとか2014年現在でもピュアオーディオ製品を細々と出し続けていますが、2007年のプラズマテレビからの撤退以降は事業縮小が続き、遂に2014年、音響・映像・AV事業を船井電機に売却交渉・・・という没落身売り話が出てくる事態に!この冬、春にとある日本の超有名オーディオメーカーがピュアオーディオから撤退するとの噂がTwitterで囁かれてましたが、あれってもしかしてPIONEERの事だったのかしら?

Funaiそれにしても船井電機ですか、、、VHSビデオデッキで有名になった輸出中心の家電ジェネリックオーディオメーカーで、DVDプレーヤーやレコーダーのOEM供給が中心、オーディオビジュアル機器としては悪いけどイメージが底辺の三流ブランドですわよね~(遠い目)。(注:OEM製造元としては大手企業です。あくまで日本国内に於けるコンシューマーでの地位とブランドイメージの話。)。当然、家電ヲタの管理人宅にはフナイ製品なんて一台もありませんからね~っ♪なんて偉そうに宣うつもりが良~く見たらありました⇒[FM地デジアンテナ DXアンテナ US100Aの性能について。]DXアンテナは今ではフナイの子会社ですので、ある意味フナイ製品と言えるかも。そんでもってこのニュースが2014年5/15日に出て、7月中を目処に交渉妥結を目指していたそうですが、しかしなんとこちらの蓋を開けてみると・・・

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ONKYOとPioneerが合体・・・共同運営へ

最終的にオンキヨーと事業提携する事が6/24日に決定しておりました!急展開にびっくりしすぎて開いた口が塞がりません(@□@;)。

オンキヨーとパイオニア

資本・業務提携という形の、もう株式売却による事実上の事業譲渡になりますけれども、ONKYOはなかなか商売上手ですし、長引く不況の直中でも継続してコンシュマー向けの新製品展開を続け、ポータブルからピュアオーディオまで一貫して設計生産をしつつ、2012年にはTEAC/TASCAMと互いに株式10%ずつの資本・業務提携を結ぶなど、昨今のビジネストレンドを逃さないセンスと勢いがあります。

技術力はあれど決め手に欠け、販売PRセンスがズレ気味で長らく低迷していたPioneerブランドがこれで復活できるかも!?なんて淡い期待を抱いてみたり。半分の51%が香港の投資ファンド、ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア社なのが気になるっちゃ気になりまけれども。。。(香港とか中華系のあの手の方々って怪しくないの?ねぇ、怪しくないの?w)

ONKYO TX-8050
photo credit: Wolfgang Lonien via photopin cc

それにしても、オンキヨーが事実上パイオニアのAVオーディオビジュアル事業をまるっと吸収するような形での事業提携になる訳ですが、一昔前なら巨人パイオニアが中堅ONKYOを飲み込むならいざ知らず、立場が逆転してオンキヨーに経営支援して貰うようになるとは、ほんと時代は移り変わるものですね。。。ちなみにブランドとしての”Pioneer”はそのまま残るそうです。経営統合しつつも設計開発事業をきっちりと分けている、デノン及びマランツ(-D&Mホールディングス)やJVC/KENWOODのような形を踏襲するという事でしょう。(Exclusiveブランドや別会社のTADもそのまま残して欲しいです。)

ONKYOはどんな会社?

事業統合先のオンキヨーは大阪地盤の中規模製造業で、昔から高額なハイエンドオーディオ機器には余り手を出さないメーカーです。普及価格帯のピュアオーディオ機器を上から下までしっかり揃え、尚かつ一般向けのミニコンポからホームシアター製品についても家電量販店に一通り並ぶラインナップを揃えるなど、マニア層のみならず一般向けにも一定の知名度とシェアを地道に築き続けてきた中堅ブランドです。

ピュアオーディオでは早くからデジタルアンプの実用化にも取り組み、プリメインアンプ、セパレートアンプ、SACD/CDプレーヤー、海外勢に圧されて今となっては少なくなった自社設計のスピーカー生産もしっかりと続けています。(残念ながら2012年に国内工場生産からは撤退。)ただ、映像機器には弱いというか、テレビや映像録画再生機等のビジュアル分野にはあまり進出して来なかった、文字通りの純然たる音響メーカー。言ってみればブランドイメージによるステイタスよりも、コストパフォーマンスの高さと実用的な音質、マニアックになりすぎずにユーザーのニーズを細かく捉えるセンスで勝負してきたメーカーです。

Pioneerは日本のオーディオビジュアル産業の一翼を担う大手企業でした

それに対しPIONEERは、同社が規格を主導したレーザーディスクにも代表されるように、音響と映像機器について一通り何でも揃っている、世界をリードする大規模な総合AV機器メーカーでした。2008年に大幅な赤字を計上しつつ不採算のプラズマテレビ事業から撤退し、虎の子のDVDプレーヤー/DVDレコーダー事業も新製品開発が止まりフェードアウト気味。あれほどシェアを独占していた筈のPC用光学ドライブ事業もシャープと合併。ピュアオーディオも鳴かず飛ばず、収益の主力はもう残るカロッツェリアブランドのカーオーディオ事業だけという、現在の長期不況を象徴する撤退に次ぐ撤退戦を余儀なくされている状況。商売の上手さと技術的な品質の高さが反比例してしまう典型例かも知れません。

パイオニア

特にPioneerのプラズマテレビ事業撤退は、世界の映像技術と高品質を求める消費者とってとんでもないマイナスだったと思います。実際、管理人は7年前のPioneerのプラズマテレビPureVisionを今でも使っていますが、これの上位機種であるKUROを超える画質の家庭用液晶ディスプレイは、未だに店頭で出会えていません・・・つるぺた4KよりKUROの方が遥かにリアルじゃんw

オーディオマニア目線で観るONKYOとPioneerの違い

ONKYOとPIONEERをこう見比べると、同じ音響メーカーでも、双方のブランドが得意としてきた分野と顧客層って実は余り被っていないのですね。PIONEERはプロ用機器やフロア型のTADのハイエンドスピーカー、Exclusiveに代表されるハイエンドオーディオ機器をフラッグシップに掲げた上で、中~低価格機器も一通りの音響機器をきっちり全て揃えてくるメーカーでした。それとAVアンプ、ホームシアター系には低価格機から高級機まで常に業界をリードしつつ一通り揃っている。TADやExclusiveって、日本の一流企業の社長室にこそ似合う的な、わっちなんかは少々後退りしてしまう重厚な風格がリスナーを圧倒させてくれます。

それに対してONKYOはミニコンポ~ハイコンポ、低価格~中価格帯のピュアオーディオ、そして普及価格帯の小型ブックシェルフスピーカーを得意とするメーカーです。ミニコンポの分野は低価格一体型から高級ハイコンポまでは圧倒的にONKYOが強いと思いますし、ピュアオーディオ事業の展開も近年はオンキヨーの方が上手です。スピーカーについては被っているようでいて、良くラインナップを観るそんなに被ってもいません。

PIONEERのピュアオーディオスピーカーで残っているのは、オンキヨー製品と被らないハイエンド向けのTADは別にしても、2006年に発売されたピュアモルトスピーカー@アル中御用達(冗談ですw)のS-A4SPT及びS-PM300と、2012年に新発売された、TADのエントリーモデルとも云えるハイレゾ対応S-CN301-LRがかろうじて片隅に残っている印象があるくらい。他のラインナップは事実上ホームシアター向けのスピーカーですし。しかしこう探してみると一応スピーカーも下から上まで揃ってはいたのですね。。。僕のようなオーディオマニアですら存在感が希薄に感じるんですが、カロッツェリア(カーオーディオで使用中~♪)の派手な鳴り方と目立ち方とは正反対かも・・・。

ヘッドホン・イヤホン関連はパイオニアに歴史がありますが、高収益が見込めるDJ向けヘッドホン事業についてはONKYOに譲渡しないらしいです(^^;。オンキヨーはポータブルオーディオの分野では新参ですけれども、2013年からiOS向けにONKYO HF Player(管理人も使用中♪)を用意しつつ、オーディオマニア向け高音質ヘッドホン/イヤホン、TEACとの最初の共同開発製品となるポータブルヘッドホンアンプDAC-HA200 (TEAC HA-P50SE)などに虎視眈々と進出しはじめています。《この2機種、同じようでいてオペアンプなどの細部のチューンがそれぞれ異なり音の味付けが違います♪》、ここ最近のONKYO/TEACのデスクトップ小型オーディオ機器とポータブルオーディオは、どれも意欲的な製品且つ価格を超える品質が取り柄ですので、皆さんも良かったら聴いててみて下さいませませd(^_-)

~まとめ~

オンキヨー(Onkyo)
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結局、パイオニアは虎の子のDJ機器事業部も手放す方向で検討している模様です。中の人達の今後を考えると手放しに喜べないところもありますが、ブログ主的には、箱ピュアのオーディオとビジュアル機器で色々とお世話になっていきたONKYOとPIONEERという二つのブランドが統合することを、割とビクビク・・・じゃなくてワクワクしつつも前向きに捉えたいと思っています♪

【オーディオ御三家】
山水電気御三家?パイオニア|ONKYOと統合

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コメント一覧 (5件)

  • いつも楽しく拝見させていただいております。私は、93年発売のPIONEER S-UK3というシンプル構造のスピーカーを愛用しておりますので、この件は、関心を持っておりました。私的には、とてもいいスピーカーなのですよ。ちなみにアンプは、LUXMAN SQ-N100,CDプレーヤーは(PIONEERのAV部門を吸収した..笑)ONKYO C-7000Rです。ONKYOのプレーヤーは、前作C-1VLでほれ込み、代替えしました。
    今後、ぜひ両ブランド共存共栄をのぞむところです。とともに、独立性を保ちながら、得意分野を活かすということでPIONEERお得意のディスクドライブメカを取り入れた、ONKYOブランドのプレーヤーなど、難しいでしょうかね~。
    どうなるのでしょうか。
    これからも楽しみに拝読させていただきます。

  • 柳都マンさんはじめまして&コメントありがとうございます。
    S-UK3はパイオニアが開発しイギリス人評論家のジョン・バンフォード氏が音決めをした一連のシリーズのスピーカーですね。昔お店で聴いた事があります。あのころはONKYOからも同じくイギリス人エンジニアに設計を任せたA-1E C-1Eシリーズが出ていたりして、悲観的安価なオーディオが選り取り見取りで楽しい時代でした。
    ONKYOはドライブメカをいつもどこから調達してくるのか?機種によってボトルネックになってる場合もあったりなかったりしそうですし、たしかにPIONEER機と部品共有できたら面白そうですね。それならSACDプレーヤーの後継機も作れそうですし。

  • 返信いただき本当にありがとうございます。最近お書きになった記事も拝見しましたが、DALI ZENSOR1,3とも私も試聴して、他ブランドと比較もし、値札を確認して驚いた一人です。実は、私のS-UK3も20年選手ですから、近いサイズのZENSOR3にグラッときてしまいました。
    ただ、スピーカーで創業したPIONEERが、まだ高級機種でなくとも日本国内でつくっていたS-UK3。そして、ウーファーもネットワークレスで、いわばフルレンジプラスツイーターというシンプル設計。だからでしょうか。独特の厚みの感じられる音。
    ZENSOR3は現代のスピーカーとしてやはり本当に素晴らしいですが、味わいとしては、S-UK3、まだいけると思ったりします。それで、買い替えを具体的にする前にと思い先日若返り作戦を決行しました。ネットの画像からしてこの機種の欠点、ツイーターのさびた取り付けねじ(希少なサイズM4×6)をプロ用のお店で探して交換。ブラックねじではなくなり一般的なメッキねじになりましたがモニター用的外観とも…。
    ウーファーのゴムエッジと振動板を化粧用コットンパフとシリコーンスプレーで塗布ししばらく置いてから乾いたコットンでやさしく磨くケア。
    ウーファーのフレームの樹脂カバーを固定していたブチル(ユニットを外すことを考慮されていないよう)をはがして、現代の(笑)、はがせるが強力接着という両面テープで、後々のことを考え、対角線上に4箇所のみで固定。仕上げに乾いたマイクロクロスで、キャビネットを丹念に拭き上げ。しばらく鳴らし込み。見た目はもちろん、不思議と音もレスポンスが向上…。今のPIONEER設計陣が見たら聴いたらどう評価するか知りたくなるほど…愛機S-UK3です。

  • どうぞくれぐれもお大事に。お気になさらないでください。いつでも結構ですので。私も統合失調症で…。お互いゆったりゆっくりですよね。…それでは。
    追伸:柳都マンコメントをご覧の方、UK-3の振動板は針葉樹パルプを黒色樹脂でコートした素材、エッジもゴム、フレーム樹脂カバーも軟質樹脂…ゆえシリコンスプレーケアが可能でした。いわゆる経年によりどうしても失われていくゴムや樹脂の油分をある程度復活できるゆえ塗布後しばらく置いて乾いたパフで磨くと外観も黒々、エッジも動きやすくなるようです。しかし、素材がパルプそのままの場合などは当然ではありますが、エッジのみに塗る際も、付着しないようマスキングが必要です。失礼致しました。

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