【オーディオ御三家】
山水電気|御三家?|パイオニア|ONKYOと統合
サンスイこと山水電気、ついに破産のお知らせ m(__)mの続きです。そういや、サンスイって「オーディオ御三家」の一角だったのですね。オーディオ御三家って70~80年代の用語でしょうか?管理人の世代になるともう既に過去形というか、なんかそういや、団塊世代の親がそんなこと言ってたような?という感じですので、今はもはや超過去形過ぎて既に忘れ去られている気がしますけれども、サンスイ、パイオニア、トリオ(現:ケンウッド)なのだそうです。昭和の時代に俗にサン・トリ・パイなどと言われ、アンプのサンスイ、チューナーのトリオ、スピーカーのパイオニアという風に持て囃されていたみたいです。
オーディオ御三家の山水電気は、2000年代以降実質開店休業が続き先日倒産。トリオ(現ケンウッド)は、90年代に入り高級FMチューナー製造からはフェードアウト。KENWOODの販売主力は早くからカーオーディオとポータブルオーディオにシフトしていて、2008年には日本ビクターと統合してJVCケンウッドになりました。現状ではJVC/KENWOOD両ブランド共にまだポータブルオーディオとカーオーディオ、家電のミニコンポやラジカセが中心で、趣味性の高い高級ピュアオーディオ機器については開店休業中です。
ちなみにイマドキの日本で「オーディオ御三家」って呼べると個人的に思うのは・・・
DENON、MARANTZ、ONKYOなのではと思いまする。。。異論反論は受け付けますw。あと番外編でヤマハかなぁ~?←ヤマハってピュアオーディオ事業を長く続けている老舗にも関わらず、何故か昔からそんな扱い!?
伝統的な知名度とか企業規模から云えば今でもSONY、JVC(Victor)/KENWOOD、Pioneerあたりになるのでしょうけれど、これら有名メーカーはいずれもここ10年、ポータブルオーディオとミニコンポの展開が中心。アンプ+プレーヤー+大小様々なスピーカーという、据え置き単品ピュアオーディオの王道製品にまともに取り組めていませんので、もはや純然たるオーディオメーカーとは呼び辛くなってしまいました。景気が良くなれば復活してくるとは思いますけれども・・・。
※《JVC/Victor ウッドコーンシリーズのスピーカーは現在ミニコンポのカテゴリですけれとも、趣味性が高く、音質と仕上げはピュアオーディオとして遜色ないクオリティ。フルレンジ一発のSX-WD30やSX-WD90は、ニアフィールドリスニングのデスクトップPCオーディオ用スピーカとしては最強クラスの逸品かも!?》
JVC Victor”ウッドコーン”驚異の音楽性を誇る国産小型スピーカー&ミニコンポ
ピュアオーディオの顔となるスピーカーも、ONKYOはしぶとく自社設計&自社製造が今でも健在。DENONとMARANTZは持ち株会社で経営統合していて、それぞれの単品オーディオ製品に対応する主力スピーカーについてはDENONがデンマークのDALI、マランツがイギリスB&Wの代理店を兼ねることでラインナップを補完しています。メーカー主催の試聴会でも以前からDENONはDALI、MARANTZはB&W(バウアーズ&ウィルキンス)を自社製品デモのモニタースピーカーとして展示しているくらいです。
マランツには昔からスピーカー部門には殆ど製品ラインナップがありませんでしたが、反面、DENONではDALIのスピーカー輸入と平行して、AVマルチチャンネル用途の低価格スピーカーを中心に自社スピーカーの製造を続けています。DENONブランドの小型ブックシェルフスピーカーを選ぶ場合、ピュアオーディオマニア的にはSC-CX101がお薦めですが、人気があるのは低価格モデルのSC-M41です。
DENONのスピーカーの多くはヨーロッパ(イギリス?)でのヒアリングテストでチューニングされていることもあり、音質も決して悪くないと思うのですが、少々保守的で地味系といいますか、低価格帯に数多の製品を作りすぎてる印象があります。しかしながら、オーディオメーカーの自己主張ではなく、音楽を普通に愉しみたい向きにはうってつけの入門スピーカーかも知れません。
デノン/DENON/デンオン 箱庭”AUDIO STYLE”
日本製品が好きで、尚且つ、普段聴く音楽が日本語の歌、邦楽、日本人アーティストが中心の皆様は、変に気取って海外製スピーカーに走らずに、安くて美味しい国産スピーカーを選択肢に入れるのも十分アリだと思います。(アニソンやJPOP、邦楽の真の空気感は、つまるところ日本製のオーディオ機器、国産スピーカーにしか再現し得ない部分があると私は常々訴えたいのです♪ 演歌もねっ♪)
特にオンキヨーとデノン(デンオン)、ビクターの3社は廉価で質の良い小型スピーカーを沢山作ってきましたので、予算が本当に厳しい邦楽好きの若い人などは、90年代~2000年代半ばに設計製造されたこれらのスピーカーの(程度の良い)中古品を、ハードオフやヤフオク!で見つけて一度使ってみられることをお薦めします。コストダウンが進んだ最近の安物AVスピーカーでは味わえないしっかりした豊かな音を、僅かな投資で愉しむ事が出来ましてよ♪