昨日、NHK-FM ベストオブクラシックで期待のチェリストシリーズ第4回、アルゼンチンの若手女流チェリスト、 ソル・ガベッタ (Sol Gabetta)チェロリサイタルをオンエアしていて、いつものように何気な~くたまたま流してみたのですが、彼女、かなり僕好みの演奏です。本当に良かったので、備忘録としてここにメモしておきます。
Sol Gabettaは1981年生まれ。アルゲリッチなどと同じアルゼンチン出身の女流チェリストですが、両親はロシア系フランス人だそう。今回の収録先はスイスのオルスベルク修道院。彼女が自ら主催するソルスベルク音楽祭でのライブ録音です。 尚、ソル・ガベッタ姉さんは鈴木メソードでヴァイオリンとチェロを学び、幼少期は日本製の子供用チェロを使用していたとか。現在の使用楽器は1865年製のジャン・バプティスト・ヴィヨーム。
オンエア途中からの視聴でしたので、ショスタコーヴィッチ チェロソナタニ短調 作品40の終楽章途中と、ラフマニノフのチェロソナタ ト短調 作品19だったのですが、特にラフマニノフのチェロソナタ!女性らしいしなやかさと色彩感の溢れる演奏で、きつくも暗くもなく、こんなにロマンティックで良い曲だったんだ~としみじみ♪
思わず彼女が演奏する同曲のCDが発売されていないかあちこち検索してしまいました。が、ソル・ガベッタのCDってなんでか今までオーケストラ曲が多くて、あんまりピアノ伴奏、ピアノデュオのが無かったような気がする。。。というか、今まで実はジャケットって売ってる今時のアイドル・チェリストだと思っていて、あんまし気に留めてませなんだ。。。アイドルって云うほど特別な美人でもないですけど…カワイイ系?(*゜∀゜*)…Amazon UKのクラシック辺りでは以前から人気の女流チェリストだったりするのです。以前にYouTubeで少し聴いた時はそれなりに良い印象を持っていましたが、なんとなくスルーしてきたのでCDを一枚も持って無いのですよね・・・orz
今回オンエアされたライブ演奏を聴いて、これはもう、リリースされてるCDを全てコンプリートしたくなるレベルで好みの弾き方。なんというか、若き日のオーフラ・ハーノイを彷彿とさせる・・・ソル・ガベッタの方がよりしっかりした弾き方ではありますが。
私、自分で持ってるCDをちゃんと把握できてないので、一応受信メールでキーワード検索をかけてみたけど出てこなかった・・・。店直や手渡しで入手していたらどちらにしろ出てこない訳ですけれども・・・w。うわぁぁ、集めないと・・・RCA/SONY/DGから今のところ11~12タイトルがリリースされているんですけれど、でも全てを集めるとなると輸入盤でも諭吉さんが飛ぶわね。。。
なん~て、ぶつぶつ言いつつあちこちで検索してみたら、ラフマニノフのチェロソナタ、ありました!
とりあえずサンプル音源を試聴してみたのですが、…・あれ?微妙?あくまでサンプル音源ですので確実なことは言えないのですけれども、音質がナローなせいか、今回オンエアされたライブ音源のような感動とか陰影豊かな色彩感は余り感じない・・・かも。しみじみ聴くには良さそうですけれども、う~ん、これ購入しようか悩む感じです。こういうとき、エアチェックの習慣を無くさなければ良かったのにと思う今日この頃。ちなみにオンエアでの伴奏はベルトラン・シャマユで、CDの伴奏はオリガ・カーン。このCDは前半のショスタコーヴィッチのチェロ協奏曲第1番はもっと微妙・・・これは2番とチェロソナタが収録されたCDの方がずっと鮮烈で良さそうな気がする。
フランスのベルトラン・シャマユは今回のライブ伴奏とは違い、ソロのCDではいかにも今風の解釈でやや違和感があるのですが、でも個人的に決して嫌いでは無い・・・。ロシアのオリガ・カーンの弾き方はぶっちゃけ好きじゃ無いw・・・普段わっちはロシアンメソッド贔屓なのにねぇ。これが影響しているのかも。
さて、いつものようにその他のソル・ガベッタ嬢のCDを一通り試聴して(一応、最初から外れを引きたくないですので、何度もリピート再生したよ!)、特に良さそうに感じた順に上から挙げてみました♪
ロココ風の主題による変奏曲~ソル・ガベッタ・デビュー!←今のところこれがベストかも。
ヴィヴァルディのチェロ協奏曲集 IL Progetto Vivaldi Vol3、Vol.2、Vol.1。
Shostakovich: Cello Concerto No. 2, Cello Sonata←音質良さそうなのでポチりましたっ♪届いたらレビュー追記します。私ってば割とショスタコーヴィチ好きなのですけれども、音響的に派手なので再生に困るのと!音楽性的にBGMに使えないのが難点(笑)
一応ドイツ・グラモフォン品質でもありますし、ピアニストのエレーヌ・グリモー好きであれば必聴の一枚。なんだかチェロとピアノ、主役が逆転してますけれども…。国内盤はSHM-CD仕様。
最初に挙げたショスターコヴィチのコンチェルト第1番とラフマニノフのチェロソナタ。先程はライブと比べて微妙と書きましたが、音質的にも聴きやすく無難にまとまっているように聴こえますし、相対的には決して悪くないと思います。これはRCAではなく何故かSONY Classicalレーベルです。
Cantabile (Snyr)このCDもオーケストラの伴奏が薄っぺらくて音楽的に色々?な所がありますが、なんだかBGMにはとっても良さそうな感じ。
ハイドン&ホフマン&モーツァルトのチェロ協奏曲集、曲目は最高に魅力的なのに・・・録音もオーケストラもぼんやりしていて薄っぺらいかも・・・試聴してなければ曲目でこれ最初に購入していたわ、うぐぅ。
Peteris Vasks: Gramata Cellam 妙にお安いと思ったら2曲13分のシングルCD。危ない・・・お値段でポチるところでした…。 聴いてみると曲がわっちには良く解らない系の現代音楽ですので評価対象外。
以上、サンプル音源&PCオーディオでの再生で、どこまで正確に聴き取れているかは甚だ微妙ですけれども、あくまで今後の自己購入用の指針としてここにメモしておきます。
ヴィヴァルディのチェロ協奏曲といえばオーフラ・ハーノイ姐さんが鉄板で、あれ以上の演奏はないと長年思っていましたが、新しいSol Gabettaの奏法はいろんな意味で巧くなってる・・・かも(滝汗)
ピアノ伴奏というかピアノデュオではエレーヌ・グリモーとのシューマン、ブラームス、ドビュッシー、ショスタコーヴィチ、チェロソナタがグリモーが専属契約しているドイツ・グラモフォンからリリースされていますけれども、この2人の音楽性というか音色はあんまり合わないような気がします…。 敢えて毛色が違うのが良いのか・・・しら?曲目的には何かとってもお得な詰め合わせではありますけれども。昨日のオンエアで伴奏してたベルトラン・シャマユ(Bertrand Chamayou)の方が調和が取れているように感じました。
NHK-FM 2014年6月12日 午後7時30分~午後9時10分
「“ユダヤの民族詩”から“こもり歌”“警告”“少女の歌”」
ショスタコーヴィチ作曲
(7分09秒)
(チェロ)ソル・ガベッタ
(ピアノ)ベルトラン・シャマユ「チェロ・ソナタ ニ短調 作品40」 ショスタコーヴィチ作曲
(27分21秒)
(チェロ)ソル・ガベッタ
(ピアノ)ベルトラン・シャマユ「チェロ・ソナタ ト短調 作品19」 ラフマニノフ作曲
(35分00秒)
(チェロ)ソル・ガベッタ
(ピアノ)ベルトラン・シャマユ「“ユダヤの生活”から“哀願”」 ブロッホ作曲
(2分49秒)
(チェロ)ソル・ガベッタ
(ピアノ)ベルトラン・シャマユ
~スイス・オルスベルク修道院で収録~
(2013年6月22日)
(スイス放送協会提供)「アダージョと変奏」 レスピーギ作曲
(11分44秒)
(チェロ)ソル・ガベッタ
(管弦楽)デンマーク国立交響楽団
(指揮)マリオ・ヴェンツァゴ
<Sony Music Japan International SICC1-352>
コメント一覧 (2件)
ようつべでhttps://www.youtube.com/watch?v=Rc68KLSdDUI
声を聞いたら、かわいい声~♪WWWWW
一瞬スパムコメントかと思ったわ~っ…。
ハイドンのチェロ協奏曲・・・速っ・・・ではなくて巧いです。
そして声、ドイツ語のアニメ声優かっ。
ちなみにわっちも、声だけジャニーズ。・・・あくまで声だけ(滝汗)