プラチナSHM-CDサンプラーのプレゼントに当選しました~\(^^@)/

【SHM-CDは本当に高音質なのか?】
ぱ~と1 ぱ~と2ぱ~と3|プラチナSHM-CD

このたび箱庭的”AUDIO STYLE”管理人、プラチナSHMのサンプルCDプレゼントキャンペーンに当選してました。わ~い♪

以前に斜め下目線でgdgdとディスった覚えのある従来のSHM-CDと新しいプラチナSHM-CDとで何が違うかと云いますと、ポリカーボネートの素材が液晶パネル向けのSHM素材となったことに加え、肝心の反射膜が従来のアルミニウムから高純度プラチナ1000に変更(たぶん世界初)。レーベル面にはターコイズブルー(グリーン)のコーティングによりCDドライブで使用されている赤色レーザーの光学的乱反射を抑制。更に今回のリリース音源で何より違うのが、それぞれのマスター音源の見直し(リマスタ)です。

プラチナSHM-CD

最新のDSDマスターをそれも既存の日本製マスターのコピーを使わずに、米国や英国(後からリリースされるクラシック音源はドイツ)のオリジナルマスターテープ(orデータ)から、イコライザやコンプレッション等の加工を加えずにフラットトランスファー。176.4kHz/24bitにハイビットサンプリング変換後、ビクターK2技術を応用した最新のHRカッティング(High Resolution Cutting)で16bitのCD規格に圧縮して落とし込むというもの。最後の一行にはあえて触れられてませんが、ハイレゾ音源は圧縮(ダウンコンバート)しなければ、16bit/44.1kHzのCD-DA規格には入りませんので悪しからず。

プラチナSHM-CDサンプラーご当選おめでとうございます。

尚、この度のSHM-CDサンプル音源は、
ザ・ローリング・ストーンズ メイン・ストリートのならず者刺青の男スティッキー・フィンガーズ女たち
クイーン オペラ座の夜世界に捧ぐ
スティーリー・ダン 彩(エイジャ)ガウチョ
スティービー・ワンダー トーキング・ブック
ザ・フー フーズ・ネクスト
デレク&ザ・ドミノス いとしのレイラ
オールマン・ブラザース・バンド フィルモア・イースト・ライヴ
ダイアー・ストレイツ 悲しきサルタン
マーヴィン・ゲイ ホワッツ・ゴーイン・オン+6
ブラインド・フェイス スーパー・ジャイアンツ
ウィッシュボーン・アッシュ 世界に捧ぐ
マイク・オールドフィールド チューブラー・ベルズ+2
10CC オリジナル・サウンドトラック+4
エイジア 詠時感~時へのロマン~
などのロック・ポップス系の音源のみが収録されています。

クラオタ管理人は上と同一DSDマスターで製作されたSACDを残念ながら一枚も持ち合わせていませんので、そこは後日発売されるクラシック音源を購入して比較という形になるのですけれども、プラチナSHM-CDサンプラーの音質印象を述べると、艶っとした明るい美音系で、非常に滑らか且つ豊潤な響きと潤いが特徴になると思います。歪み感が極小。高域を強調したシャキシャキ・キビキビ・クッキリではなく、低域方向のアライメントが揃っていて豊かに包み込まれる為、むしろゆったりした印象すらあります。拍子抜けするくらい全く五月蝿くありません。正直、予想していた音とは大分違いました。加えて音色のキャラクターがかなり個性的で明るく目立つ音ですので、店頭デモなどで使えばかなり映えると思います。

敢えて音を色の印象で述べると、人肌にウォームな水銀灯?(謎) オーディオアクセサリで例えると、銀線ケーブル・・・それも単線系の音色に近いです。管理人が使っているオーディオケーブルではSILTECHのスピーカーケーブルの音が近いかも。銀線系の音が嫌いな人はナニコレギャー!って仰け反るかも。あとレーベル面が緑色のコーティングですが、緑色の音はしませんw どうせでしたら90年代に一世を風靡したアメリカAudioPrism社CD STOP LIGHTみたいにエッジの内外周もグリーンコーティングしてしまえば、光学的にもっと良くなると思ってみたり。

グリーンと云えば、10年くらい前に出ていた富士フイルムの音楽用CD-R PRO for Audioもレーベル面がグリーンでした。赤色レーザー光の読み込み精度を上げ、乱反射を減らす目的です。そしてこのCD-Rでは、実際、緑色の音がしますw 今また聴き返してみてもやっぱり緑色に聞こえるぅ~♪(管理人はうちゅうでむぱのじゅしん体質ですので、聴覚と色覚が脳内でリンクしない人は無視して下さい。) ※その後、FUJIFILMの音楽用CD-Rは経年劣化で再生出来なくなりました↓

素材がSHM-CDという事もあってか聴感上の情報量が濃く音像に実体感がありますが、なんかずいぶん下から上まで響いているなぁという印象。情報量のキャパシティが小さいサブシステムでは、間接音の情報量がオーバーフローしてボーカルが埋もれるくらい。輪郭強調バリバリのハッタリ高解像度系とは異なる豊かなサウンドは、さすがに最新マスタリング技術の成せる技かも。但し16bit/44.1kHzであるCD規格の限界からか、本物の非圧縮ハイレゾ音源で感じられる空間上方向へのフラットな伸びやかさはあまり感じません。即ちSACDのように高域が上にスーッと伸びる独特の繊細感は今一歩。悪く云えば小さな箱に随分たっぷり情報量を押し込んできたな~という印象。これはあくまで再生システム側の情報許容量にも依存する話ではあるのですが。。。

なんというか、プラチナSHM盤は長く聴いていると癖になる滑らかさと耳当たりの心地よさを感じます。とても耳に滑らかでささくれ感が少ない。ゆったりとリラックスしながら心地よい直接音の輝きと、豊かな低域に支えられた空間にワーッと包まれる感じです。一日の終わりに聴けば疲れが取れちゃう音色♪ロックのキレやガッツをガリガリ刻む方向でマスタリングしてないのか、プラチナSHM-CD自体がそんなキャラクターなのかは不明。元の音質がかなりドライな音源でも、プラチナSHM-CDで聴くと潤い滑らかにコーティングされてる印象。ただこれは、プラチナSHM-CDの素材そのものが原因では無く、ビクターK2によるリマスタリング側の匙加減でトーンキャラクターを弄ってる可能性はありますけれども。

CD SACD SHM-CD ゴールドCD 反射率比較 目視

手前SACD・上奥CD・左ゴールドCD・右プラチナSHM-CD。プラチナSHM-CDは反射率が60%と低く、反射率70%以上と定められたCD-DA規格を厳密には満たしていません。CDと比べると目視で若干暗いのが判ります。その為、ピックアップのレーザー出力が低く設定されている(※CD-Rが再生不可能な)80~90年代の一部のCDプレーヤーで再生できない場合があるそうです。

プラチナSHM-CDのこの音色傾向でしたら、僕が思うにロックやジャズ音源よりもむしろクラシック向きの音質ではないのかな~とも感じます。あと、私みたいにロック・ポップスが嫌いでは無いけれど、家のステレオで再生すると少々うるさいのがね~と思ってしまう御仁にもお薦め。プラチナSHM-CDは五月蝿くないです。むしろ微温で美音系過ぎて戸惑うくらい♪

クラヲタの個人的な希望としては、SACDで既に手に入るDSD音源を、わざわざ16bitCDにダウンコンバートして劣化圧縮するような使い方ではなく、80年代~90年代の14ビット~24bitデジタルマスターを、余計なハイビットリサンプリングによるリマスタリングで作り込んだりせずに、そのままプラチナSHM-CD素材に焼き直して欲しいかも。オリジナル・デジタルマスター復活!みたいな触れ込みで。クラシック音楽のディープなCDコレクターの皆様が本当に欲しいのは、厚化粧たっぷりのリマスター音源よりも、録音当時の撮って出しの音が聴ける中古の初期盤だったりする訳ですから。

タダで貰っておいてなんですけれども、少々残念だったのが、プレゼントキャンペーンのサンプラーと云うことで、ロック20曲、全て冒頭90秒のみで合計30分しか収録されていない点です。残り45分記録なっしん無駄使い。せっかくプラチナSHM-CD布教の為にわざわざサンプラーを作ったのですから、今後発売されるジャズやクラシックのサンプル音源含め、75分みっちりと詰め込んで欲しかったところです。そうすれば、今後どの盤を購入しようかな~とか皆さん色々楽しめるじゃないですか。。。せっかくそれなりに音質が良いのに、こういったことでユニバーサルミュージックはなんか大切な機会を逸失してるのでは無いかと思ってしまうのでした。

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