【EMF Audio (Creek) Sequel2 プリメインアンプ】
システムC変遷|その1 |その2 |その3
書斎サブシステムCの鍵はCREEK CLASSIC CD Playerと、プリメインアンプ EMF Audio Sequel2(シーケル2)が創り出すクラシカルでウォームな純英国風のサウンドです。EMF AudioはCREEKとは違ってピュアオーディオ界隈のマニアにも殆ど知られていませんが、スピーカーブランドのEPOSと並んでイギリス CREEK Audio社の持つセカンドブランドの一つになります。
EMF Audioは、世界的に知られるようになったCREEKよりもマイク・クリーク自身のフィロソフィを注入できるハウスブランドといった扱いで、90年代初頭にはオーラデザインを彷彿とさせる鏡面パネルのプリメインアンプ「Sequel」を発売。CREEKの上位機種として販売されていた時期もありました。Sequel2は名前の上でこの初代Sequelの後継機になるのでしょうか。。。※初代Sequelのブラックモデル⇒
Sequel2はその昔、管理人が学生時代に使っていたCREEK 4240にそっくりで、見れば見るほどサイズも筐体も中身の回路も殆ど一緒。機能面でトーンコントロールが増設されているだけです。これを数年前にネット上で(しかもオーディオショップじゃない所で!)たまたま発見したときには狂気乱舞しました。つまるところ買い戻しです。CREEK 4240は遙か以前に手放してしまい、その後に大変後悔することになりましたから・・・。
実際に4240/Sequel2を再度手にしてみると細かい部分での違いはありました。当時私が所有していた4240は黒い箱に蛍光緑の文字でCREEKのロゴやファンクションキーの文字が書かれていましたが、EMF Sequel2はシルバーに黒文字。この緑の文字が浮き立つところに独特のセンスが光っていて、管理人は当時のブラックモデルが好みだったのですが、残念ながらシーケル2はシルバー単色のみの設定です。
クリークの製品は、90年代後半に日本でシルバーモデルのみとなった後も、本国と欧米向けではブラック&グリーンロゴのカラーが併売されていたのですが、それもここ最近のモデルではシルバーしか見なくなってしまいました。
音質は昔このブログで書いた4240のレビューとほぼ同じ印象ですが、キャパシタなどの部品がいくつか記憶にあるオリジナルと異なるのと、トーンコントロールが増設されている分、記憶にある4240と比べると僅かばかりクリアネスの純度が落ちているように感じられます。一応ダイレクトスイッチでバイパスは出来ますが、接点が増えるのはシンプルなだけにダイレクトに影響がありそう。
特にコンサートホールの空気感を彷彿とさせる4240のヘッドホン端子の魅惑的な音色を期待していましたが・・・残念ながらSequel2では少しだけ鮮度が落ちてしまうように感じられます。あとヘッドホン端子の位置が、4240の向かってボリューム左側からSequel2では右側へ移動しており基板のレイアウトも多少変更されているみたいです。ヘッドホンアンプについてはOBH-21かOBH-11を探した方が良さそうですね。
英国生産品ですが基板の表面実装は相変わらず美麗。(色々なオーディオ機器の蓋を開けてみると判りますが、日本製=丁寧な作りってのは幻想ry・・・) そういえば、記憶にあるCREEK 4240と比べてメインの電解コンデンサのサイズが大きくなってます。4240は小指の先くらいの通常プリメインアンプでは考えられないサイズのキャパシタでしたので、そこでも音質がそれなりに違いそう。もしかすると限定だった4240GOLDに近かったりして。ちなみに定格出力はCREEK 4240と同じ40W+40W (8Ω)です。