今回は少しPCオーディオ構築ネタとして役に立つかも!?・・・さて、新しく届いた中古のHewlett-Packard d330に一通り増設機器の換装を済ませ、いざ元通りに起動したところとんでもない問題が発覚しました・・・!!!
d330ってものすっごい爆音がするんですけど~\(^o^;)/
いやはやこれは予想だにしませんでした。これまで使用していたHP d325やHP dx2000STは無音とまでは言えませんが、デスクの下に入れている限りは十分に静か。夜間音楽を聴く上で妨げになるようなノイズはほぼ出ていません。ごくたま~にCPUが加熱したとき「ふぁ~っ」とCPUファンの回転音がするくらいです。ところがだ・・・d330はPCを立ち上げてマウスをちょいと動かした程度でいきなりCPUファンが全開になります。しかも小型掃除機並みの騒音(マジ!) もの凄い勢いの排気パワーで机の下に風が巻き上がり○×△◇の中がスースーするの♪(謎)
あちこち調べてみると出てくる出てくるd330(及びdx5000等)はCPUファンが五月蝿いとの書き込みがそこら中に!届く前はこの程度(d325)の音で五月蝿いとかどんだけ神経質なんだよ~やれやれ┐(´~`)┌とか思っていたのですけれど、届いてみて状況を理解しました(@_@;)。これ、当時新品で購入していたら間違いなくHPにクレームの凸メールをしてるわ・・・(爆)。ほんとにウソみたいに掃除機並みに五月蝿いんです。隣の部屋にいてもうるさくてテレビに集中不可能。当然こんな爆音発生機が足元or目の前にあったらPCオーディオどころかふつうの事務作業にだって集中出来ないっつーの・・・(´Д`;)
犯人は Delta Electronics製 BFB1012H
あまりに酷い爆音にたまりかねて再び本体の蓋を開けて中を点検。。。どうやらこのCPUに乗っているかたつむり・・・シロッコファンが悪さをしている模様・・・。排気高率最強ですけれど爆音って奴です。騒音の原因はリテンションの破損だったという書き込みも多いので調べてみたところ、バッチリとマザーボードに正常固定されていて取れやしません。ファンの型番はDelta Electronics製BFB1012H。もしかしてPentium4の純正リテールファンか何かでしょうか?d330に限らずIntel搭載のdx2000/dc5000系でもこのシロッコファンが搭載されている場合があるらしく、やはり爆音で困っているというエントリが色々ヒットします。
うちにあるdx2000STはそこそこ静かなのですが何ででしょ・・・?う~ん、、、こんなうるさいシロッコファンが付いていたらとてもじゃないけど使い物になりません・・・orz 余りの爆音にイラッとしたので勢い余ってブチ外す事に決定!いままでCPU周りに触れたことは一度もなかったのですが、ファンの横にある銀色のもんじゃ焼きのヘラみたいな部分を上下にグリグリやったら外れました。もの凄く硬くてマザーボードまで壊すんじゃないかと思いましたがそこは怒りのパワーという事で・・・今は反省している(冷汗)
Pentium4 CPUクーラーを静音型へ交換してみる
Delta Electronics製BFB1012Hを外すとこんな感じです。CPUの周りの四角い黒い枠がCPUクーラー(ファン)を取り付けるリテンションと呼ばれるもので、取り外し時に無茶をして良く壊す部品だそうです(滝汗)。壊さなくて良かったよ…。ちなみにd330の場合Pentium4搭載機ですのでリテンションはSocket 478という規格になります。もし壊してしまった場合はAINEX BM-478Pが純正品と同等だそうです。CPUの上にはシリコングリスがべっとりですが、どうやらCPUにムラ無く塗られてはいなかったらしい。CPUから漏れた外側は既に乾いて固まってしまい、触るとポロポロ粉が落ちてきます。
乾いたグリスを指で削りつつ慎重に掃除機で吸い取ります。残りのグリスは専用のグリス拭き取り剤など持ち合わせていませんので、電子機器クリーナーパンドー29Dを染み込ませたティッシュペーパーで拭き取りました。ネット上のアドバイスから最初はエチルアルコール(エタノール)を使ってみたのですけれど、これが案外面倒なのです。試しにパンドー29Dを使ってみたらアルコールとは比較にならないくらい簡単に奇麗になってびっくり。オーディオ用品がこんな所で役に立ってラッキ~♪みたいな。PANDO 29DはCPU専用のAD-DA 2ステップグCPUクリーナーより容量も多く色々な電子機器に使えてお得かもですd(^_-)
静音型CPUクーラークーラーマスターCyprum(シプラム)KI4-7H52A-OL
さて、CPUクーラー…ヒートシンク一体型爆音シロッコファンを取り外してみたもののこれからどうしよう?とりあえずd325で使っていたCPUクーラーを移植しよう・・・とおもいきや、AMD AthlonとPentium4ではソケットの形状が異なるみたいで取り付け不可!うぐぅ。PC知識がないから後先考えずに無茶してます。。。焦って検索してみたところ、Socket478対応のCPUクーラーが色々と発売されているようです。その中でもどうやら静音型として評価が高いのがクーラーマスターCyprum(シプラム)KI4-7H52A-OL。サイプラムではなくシプラムと読むんですね。。。
シプラムは静かなだけでなく、サイズがリテンションの外に大きくはみ出さず、全高も66mm程度と空間スペースが少ないHPのスリムタワーでも問題無く納まるサイズなのがポイント。特にd330はリテンション長辺の直ぐ横に電解コンデンサがずらっと並んでいますので、CPUファンの寸法が大きいと干渉して使えなさそうな雰囲気。Cyprum(シプラム)KI4-7H52A-OLは長辺側がリテンションから全くはみ出ませんのでこれなら問題無く装着できそう。てな感じでさっそくパソコン工房でCyprum(シプラム)KI4-7H52A-OLを注文したところ有り難いことに翌日届きました\(^o^)/
銅製のヒートシンクはなかなかの高級感がありローノイズ&ハイエンドの名に相応しい出来。ちょっとウットリする精度感です。放熱性が向上した後期モデルの仕様らしく商品写真にあるヒートシンク側面の丸穴は無くなっています。上に乗っているファンは7cm角の(たぶん)静音型。ネジ止めしているだけですから、環境に応じてより静かな・・・或いはより冷却能力の高い別の汎用ファンへの換装も簡単に可能みたいです。
熱伝導シートを駄目にしてしまい、代わりにCPUグリスを調達
敢えてシリコングリスをCPUへ塗布する必用がないようにシプラムの裏側には最初から熱伝導シートが貼ってあるのですが…が!撮影のためにデスクに直に置いて駄目にしてしまいました…。 熱伝導シートには当然保護シールが被せてあると思っていたのですが、箱から出したら剥き出し状態だったみたいです・・・(涙) この熱伝導シートもパンドー29Dを染み込ませたティッシュで奇麗に拭き取れました。
熱伝導シートの存在については予め他所様のレビューで知っていましたので、その為にCPUシリコングリスを敢えて購入していませんでした。仕方ありませんのでちょっくら車を飛ばしてPC DEPOTに直行。幾つかある中から小さな注射器入りの銀入りシリコングリス(シルバーグリスSG-77001)を購入しました。熱伝導率8.2W/mkとまあまあの数値。最初はこんなもの安ければ何でも良いと思ったのですが、安物と銀入りの高級品では熱伝導率が軽く一桁以上違ったりします。また、一般的に熱伝導シートよりもシリコングリスの方がずっと放熱性が高いらしいので(注:例外有り)、熱伝導シートを駄目にしてしまったのが結果オーライだったかもです。
ちなみにSG-77001はPC DEPOT店頭で1.5g 約600円でしたが、同じ物の10g入りSG-77010が4割り増し程度の価格で販売していました。容量と価格のトンデモ設定で少し悩んだのですが、10gあってもまず使わないだろうと考え保管時に邪魔にならない1.5gタイプを選択。実際使ってみると判りますが、趣味でCPUクーラー交換やCPU交換等を仮に10回くらいやっても1.5gもあれば足りそうな感じです。
CPUクーラーの換装を画像で解説してみる
今回が初体験ですがCPUにシリコングリスを盛ってみます。真ん中だけでは四隅まで伸びない気がしたので四隅にも少しずつ盛っておきます。純度85%の超微粒子純銀を含有のシルバーグリスだけあって銀色♪
一端Cyprumをの乗せて軽く左右に動かしてから外してみたところ(禁じ手?)・・・左下の盛りが少し足りなかったみたい。
左下へグリスを少量補充してヘラ(適当なプラ板で自作)で端まで伸ばし、再び速やかにCPUクーラーを再装着。軽く前後左右にスライドしてCyprumの重みでグリスを引き延ばしてから固定金具でリテンションへ固定します。このままグリスが密着して固まるまで暫く放置。ここでいきなりPCを縦置きにしたり電源を入れては駄目ですよd(^_-)
Cyprum KI4-7H52A-OLを取り付けた状態。う~む我ながらうっとり♪
尚、このままで使用すると筐体内部で排気と吸気がごちゃ混ぜになってしまいますので、HP d325のCPUファンに付いていた吸排気セパレートカバーを加工して装着。単なるプラ板ですけれどもSpeedfanで温度を測ってみるとこれがなかなか効果的です。
この状態で電源オン。お~!殆ど音がしなくなりました♪Speedfanで測定したところ、Cyprumのヒートシンクが67度に達するとファンの回転数が一気に上がり、ヒューンという窓のすきま風のような風切り音が出ます。あくまで小音量ですが少し気になるかも。側板開放状態では滅多に67度まで到達しませんのでずっとアイドリング状態でほぼ無音。(あくまで机の下にあることが条件、本体の排気スロットに敢えて頭を近づければ音は聞こえます。)それでもこのくらい静かであればオーディオ環境を考慮した静音PC用のCPUクーラーとして合格点をあげられると思います。
~まとめ~
今回は勢い余って何の事前知識もなくCPUクーラーを取り外して換装!という暴挙に出てしまいましたが、結果としてCPU周りの構造を理解することが出来ました。これでもう、CPUクーラーの換装だろうがファン交換だろうがCPUそのものの上位交換だろうが、何でもちょいちょいっと出来るようになりましたV(^_-) 次はHTT対応のPentium4 Northwood 3.06Ghz辺りのチップがどこかにタダで転がっていたらwCPU交換してみるのも良いかな~なんて思ってみたり♪
コメント一覧 (16件)
おぉCPUクーラー交換ですか
個人的には性能に直接関係ないにもかかわらず交換時の満足感は高く、造形美を含め要チェックなパーツと言ったところですかね(笑
いずれにせよ、破損も無く交換できた用で何よりです。
ちなみに私は現在静音で名高い忍者を使用中です。
そうそう、ファンノイズ。特にノートは小径ファンが高速で回転するし、交換も出来ないんで、デジタルノイズ以前にファンノイズのほうが大問題ですよね。
P4の表面仕上げ状態によりますが写真は微妙にグリス多い気も。
ごくごく少量、ピタリとはりつく最小限でいいです。グリスは優秀ですが金属に比べたら全然熱伝導率低いので、接着剤のように使うとかえって性能が落ちます。まあ、あまりめくじらを立てるほどのことではないですけど。もし最交換する機会があったらうすうす攻撃にチャレンジしてみて下さい。
あとは動作レスポンスのモッサリが発生しなければ……XPなら大丈夫かな。
あ、写真見ての感想なんで、もしグリスの粘度が低かったりで極薄になっていれば気にしないでください。
>TIGAさん
忍者クーラーは凄いですね~それ自体がオブジェ。 残念ながらスリムPCには入らなそうですけれども。
>Kayさん
それもあってモバイルノートPCはファンレス時代のLet’s noteを使用しています。
>なかたさん
一応こちらのページを参考にしてチャレンジしてみました。
http://www.dosv.jp/feature/0606/14.htm
CPUクーラーの取り付けに失敗するリスクを考えてインストールしたSpeedfanでの実測で33~36度です。殆ど変化しませんしほんとかよ?って不思議なのですけれども。
クーラーのヒートシンクはアイドル50℃~高負荷68度くらい(Remote2:推定)なのですが、CPU裏の温度センサーと放熱フィンでこんなに違うもんなのでしょうか。。。
動作レスポンスはすこぶる良いです。Let’s note CF-T2のHDDもさっき換装してみたのですが、こっちのグリスは見たらてんこ盛りでしたw 換装自体はあっけないくらい簡単でしたよ~d(^_-)
northwoodか~ すごい懐かしい単語ですね。まだパソコンがアツかった頃のCPUですね。ウチにも自作PCでまだ使っているのがありますよ。Windows2000のままです。
ところで昨日の夜、懐かしんでいたらTH-22LT1(テレビ)に使っていたアームが、ポッキリいきました。休みなので久々にアキバに行ってきます。よく通りかかってはいましたが、買い物に行くのは何年ぶりだろう。では。
懐かしいですか~。私はオーディオ機器含め今更古いモデルのネタを書き出すのが好きな人だったりしますのでw PC関連は疎いですのでNorthwoodという名称自体今回初めて知りました。
今度のパソコンシリーズ、面白かったですよ。今更でも私にはヒットしましたw
ところでマグネシウムのスパイク受け買ってきました。ふくよかな感じでイイかも。そのうち取り上げてください。
とにかく完成おめでとうございます。ノートも充分PCオーディオの基幹となり得る容量になりましたね。
こちらはそんなわけでICEPowerのアンプを注文してしまいました。14万くらい。
あとスパイク足と御影石台座を検討中です。
スパイク足と御影石50mm発注~
スピーカーより台座のほうが重い。。
これでスピーカーの低音が固められればよいが。
で、本題ですが、オンキョーのアンプとCDの新型どう見ます? アンプについてはガンダム見慣れてたらGMが出てきた気分ですが、薄型CDでSACDかけられるのは微妙においしい気もしています。
最近更新とどこおっていますがお元気ですか?
お久しぶりです。パソコン完成おめでとうございます。こちらは現在もPrescottの3.06Ghzを使用してますが、確かにうるさいです。pastel_pianoさんを倣って今度付け替えてみようかとも思ってます。
なかたさん御影石購入されたんですね。自分はスタンドの足場に30mmのを使用してますが、そもそも畳がデコボコなので設置に苦労しました(^^;
遅レス失礼しますm(__)m データ格納側のパーテーション代わりにしているHDDが壊れてしまいまして、先程までサルベージ作業をしていました。芋づる式にトラブっているのですがそろそろ打ち止め希望です(^^;
>nanasiさん
ありがとうございます~。マグネシウムのスパイクというとクライナかオヤイデ辺りでしょうか?
>なかたさん
スピーカー台を換えると音が見違えるようになりますよ~♪私もVienna Acousticsに御影石ボード使ってますが、2cm厚の胡麻塩ですので出来ればもう少し厚みがある黒御影に取り替えてみたいところです。
>オンキョーのアンプとCDの新型
結局イギリスで発表されたA-5VL及びC-S5VLとほぼ同じ仕様みたいですね。
https://www.audiostyle.net/archives/51522149.html
http://www.phileweb.com/news/audio/200905/22/8987.html
どうみるかは・・・こればかりは聴いてみないと何とも。エントリークラスのオーディオ機器としては良い目の付け所だと思います。ただ素直にC-1VLの後継機としてのSACDプレーヤーが欲しいという気も・・・。とにかく自分としてはDCD-CX3とC-S5VLを比較してみたいです。DCD-CX3をはっきりと超えられるようでしたら価格的にもかなり美味しいと思います。
>rossaさん
こんばんわ~。PrescottはNorthwoodと比べると更に発熱が凄いらしいですね。CPUクーラー換装はそれほど難しくありませんので是非チャレンジしてみてくださいd(^_-)。
50ミリ厚の御影石設置しました。前の5ミリ大理石に比べると音の軸がずんとくっきりしていいです。またQUADの綺麗な仕上げとも似合って高級感をかもしてくれます。また写真ブログのほうにアップします。
スパイク受けは有限会社サンシャイン(ABA)のマグネシウムを発注しました。まだ届いてません。
オンキョーは、ちょうど自分のラックの開いた空間に納まりそうでちょっと気になっています。
が、SACD全然持ってないし……
なかたさん、ななしさん共にサンシャイン(ABA)のマグネシウムスパイク受けをお買い上げですかっ。何たる偶然・・・。ちなみに私は「耳からウロコの発明品」ABAの超薄型制振シートA-40を1年以上前から使っていたりします。こちらは機器によっては合うかも!?って種類のものですので手放しで絶賛は出来ませんが、価格が安いので一枚有っても良いかも?です。色が表裏クリームとベージュで目立たないところが気に入りました。
https://www.audiostyle.net/archives/aba-board-a.html
http://www.sun-sha.com/productguide_sheet.htm
ABAのインシュレータはうちでは好印象でした。またインプレ書きます。でも見かけが途方もなく安っぽいです。QUADにはクリプトンのほうが似合ったかも。
シートは、うちの場合そもそもCDを滅多に聞かないという致命的な問題があるので(笑)DACもパッシブプリもゴム足だし、パワーアンプも早晩そうなります。あ、パワーアンプに敷くのはいいかも。