レイチェル・ポッジャー (Rachel Podger) モーツァルト ヴァイオリンソナタ集 SACDを集めました。

うわ、人がこない~(涙) 一昨日の半分くらいしかアクセスがありません。なんでしょうこれは?…orz 主要キーワードでの検索順位は特に変動していない…と思ったら、「オーディオ入門」がどうやら弾かれてる。 「初心者さんの為のピュアオーディオ入門」と書いておきながら関連記事を3年前から放り出したまま放置プレイだったりするので仕方ないか…ぼちぼ書き直して続きも追加しようとは思っているのですけれども…、誰も見に来ないのでしたら別に書かなくても良いよね(謎) そんな感じでオーディオネタを投下する気力が微妙に萎えてしまいましたので、例によって余り読まれないっぽいクラシック音楽ネタに逃避~…( ³△³ ).。o

Complete Violin Sonatas :Rachel Podger Gary Cooper

レイチェル・ポッジャー (Rachel Podger) モーツァルト ヴァイオリンソナタ集 第3巻 SACD 英国輸入盤

『W.A.モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.3』
【曲目】
ヴァイオリン・ソナタ 第40番 変ロ長調 K.454
ヴァイオリン・ソナタ 第13番 ハ長調 K.28
アンダンテとフーガ イ短調 K.402
アンダンテとアレグレット ハ長調 K.404
ヴァイオリン・ソナタ 第3番 変ロ長調 K.8
ヴァイオリン・ソナタ 第36番 変ホ長調 K.380
【演奏】
レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)
ゲイリー・クーパー(フォルテピアノ)

Rachel Podgerというイギリスの女流バイオリニスト(1968年生まれ)が、モーツァルトのヴァイオリンソナタ全曲録音に挑んでいることは何故か知っていたのですけれど、店頭で見かけるSACDが何せ高い。大体2500円~3500円もしますので管理人は当然の如くスルーしていたのですが、先日Amazon.co.jpをたゆたっていたら、なんと第3集だけ1000円以下で売られてる♪ 何の間違いか知りませんがそそくさと確保。届いたSACDにはチャンネルクラシックスのカタログがセットになっていて、カタログ抱き合わせの廉価企画盤って事なのかも。。。。とりあえず現状で第6集まで出ているらしいですので既に全集が揃ってるのかしら???

レイチェル・ポッジャー・モーツァルト

で、特に何の予備知識も感慨もなく(購入理由がSACDで安いからってだけです…)再生してみると…飛び出すびっくり高音質に腰が抜けそうになった。 いやこれ、本格的なSACDプレーヤーを持っていない私は、例によってCDレイヤーをサブシステムのCREEK EVO-CDで再生しているのですが、あまりの高音質にCDレイヤーの音がSACDにしか聞こえません(@_@;)正にオーディオマニアもびっくり♪って奴です。

更にもう一つ驚いたのが、ポッジャーのヴァイオリンがピリオド楽器(古楽器)で、ピアノのゲイリー・クーパーはフォルテピアノだったこと。モダン楽器だと思い込んでいたので…(滝汗) 当然ながら調律はバロックピッチ。…お陰で最初何の曲か判らなくなったとです(^^; 私、実はあまり古楽器の演奏って好きじゃなかったりします。古楽器の音色は好きなのですが、時に学術的解釈に寄り過ぎて死ぬほど”つまんない”演奏が氾濫していたりする。で、やっぱモダン楽器の演奏と演奏家には古楽器はやっぱり表現力の面で敵わないなぁ…なんて僭越ながら思っていたりする訳ですが、この、レイチェル・ポッジャー&ゲイリー・クーパーの演奏はまるで違う。古楽器を自由自在にあやつり、モダン楽器並みの抑揚表現と明るさ、ダイナミックな生命力を生み出しているんです。それでいて全く下品にはなってません。解釈は十分現代的で情緒豊かながら、ピッチが低いことも相まって、爽やかな清涼感さえ漂う何度も繰り返し聞きたくなる演奏になってる。

手持ちのモーツァルト・ヴァイオリンソナタ選集…となると、以前に紹介したアンネ・ゾフィー・ムターの選集がありますけれども、こちらは定番で評判の良い演奏ではありますが、録音はドイツグラモフォンにしては鮮度が足りずイマイチ感がありますし、なにより演奏がくどいといいますか、聴いていると脳みそも体の血流も怠くなってくる。モーツァルトなんて適度にピコピコ演奏しておけば人も草花も犬猫も踊り出すような曲ばかりの筈ですが、ムターの演奏は凝りすぎてて自然な流れが遮断されてる気がします…ヴァイオリン協奏曲全集の音質はそんなに悪くないので、ピアノのランバート・オーキスの演奏が原因かも。とりあえずアコースティックリバイブのRD-1で消磁すると聴けるようになります(汗) ムター/オーキス盤と比べると、誤解を恐れつつ独断と偏見で書いてしまうと、ポッジャー/クーパー盤はほぼ全面的に優れていると思うです。音質も、音楽性も、演奏解釈も!てゆ~か、もしかしてこれ21世紀の新定番?演奏として君臨して良いんじゃ~♪ってな素晴らしさでしてよ♪ ちなみに使用されている楽器は、バロック・バイオリンが1739年ジェノヴァ製Pesarinius。フォルテピアノは1795年ウィーン製Anton Walterのレプリカで1987年製だそうです。

2024年、通常CDバージョンが全集8枚セットで再販されました。

CHANNEL CLASSICS
¥5,462 (2024/11/08 10:57時点 | Amazon調べ)

モーツァルト・ヴァイオリンソナタ第3集SACDを聴いて管理人はこの2人のファンになりました!他の5枚とRachel Podgerのそれ以外のCDも全部欲しい!のですけれども・・今の価格では高くて手が出ませんわ(T_T)

後日注:SACD8枚を地道に集めました\(^^@)/

モダン楽器でのモーツァルト・ヴァイオリンソナタの演奏で気に入っているのが、オーギュスタン・デュメイ/マリア・ジョアン・ピリスの演奏。2人が録音した他のCDと比べて、テンポが速くあっさりスッキリとした明るい演奏でまとめられています。ついでにこのCDもDGらしい好録音盤。惜しむらくは25/28/34/35番の4曲のみで終わってしまったこと。あんなに価値観が合うと電波飛ばしまくりでしたたのに、離婚されてもうこの2人の息の合ったCDは出ないのでしょうか…。

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コメント一覧 (11件)

  • バイオリンにモーツアルト!….。o○
    クラシックには、とんとうといオイラですが
    そんなに素晴らしいの?ってアマゾンクリックしたら
    残り2枚になってる、思わず衝動的にたった今
    ポチッとクリックしちゃいました(^^ゞ
    プライムで年間3000円程支払ってるから 送料タダなのが
    おおいに影響したのは 言うまでもありません!
    着くのが楽しみです^^

  • クラシックはどうも敷居が高い気がして手が出しづらかったんですが、クラシックのレビューを読んでるとなんだかとてもかっこいい気がしてとりあえず聴いてみようと
    で、とりあえず買おうにもどこから手を付けたらいいものやら・・・
    とりあえず定番でもと第九やらイムジチの四季やら買っては見たんですがピンと来ないorz
    今のところ一番好きなのはEMIのサンソンフランソワのラヴェルピアノ全集ですね。飽きずに聴き続けられる感じがします

  • そんなに人が来ないブログですか?ってほとんど毎日来てる自分が言うのもなんですが。その日の、ホットな出来事、キーワードをブログに挿入すればヒットが多くなるかもってせこいですね・・。オーディオ、クラシック、たまにアニソンという構成では・・マニアック。
    モーッアルトって苦手です。絵画でいえばルノアールのような淡い耽美な感じがどうも好きになれない体質で。音楽的な才能は言われるまでもなく凄いとは思うのですが…。
    古楽器演奏も、以前NHK-BSで見てたりしますが退屈でした。その当時のオリジナルなのでしょうが、あんなに退屈な音楽なはずはないと思いつつ。演奏解釈・方法によっては違うものなんですね。現在の楽器も100年200年もたてば変わりゆく運命なのでしょうね。
    えーそろそろPCオーディオについても公開・評価・分析されることを期待しております。

  • >グレアムペンギンさん
    お買い上げありがとうございますwなんて。今回のエントリをアップロードして3時間でアマゾンの在庫がゼロになってました…。恐るべし弱小ブログのロングテール。しっかし、プライム加入とはお大尽ですね(@_@;)パステルは毎回1500円以上になるよう試行錯誤。。。今時1500円で送料無料ってのも凄いことですけれど。
    >TIGAさん
    敷居を下げるのが私の使命です!初心者さんには第九=長すぎ。イ・ムジチ=前書きましたが私も聴けない演奏です(^^; 
    フランソワ、良いですね♪音質はHi-Fiではありませんが、あれが本当のピアノの弾き方ってもんです。クラシックに馴染みの薄い人にはラヴェルとか、ガーシュウィンとかその辺りからが良いのかなぁ。でもアニソンから入るクラシック音楽ってのもアリだと思います。
    >モグさん
    余所様もそうでしょうが、やっぱり更新を楽しみにしてくださる常連さんを除くと~厳しい部分はあるような。。。そんなに人が来ない~の基準も色々あって難しいところですけれど、少なくとも今日に限っては一昨日の半分ペースです(涙) ホットな出来事…を書くことは出来ませんけれど、音楽に関わるテレビコンテンツなどをもう少しリアルタイムで取り上げる工夫は必要かも。いっつも録画しておいて忘れた頃に記事にしてますので。
    PCオーディオのエントリについては鋭意制作中ですが、内容があまりにも巫山戯過ぎになってしまい、アップして良いものかと思案中…(^^;

  • ラヴェルという名前を知ったのは実はCLANNADという・・ww
    それはさておき、最近は楽器に注目して聞いてみようと思っているんですが、そこで質問です。
    まるで天使が高らかに歌い上げているようなトランペットの演奏のCDって無いですかね?
    変な表現ですが…
    どこかでトランペットの音をこんな風に評していたんですが、とても興味を持ちまして、聴いてみたいと思いつつどこで見たのかが思い出せない・・・

  • 横から失礼します TIGAさん
    高らかに歌い上げているようなトランペットの演奏>と言えば
    ジャズ系popsだとメイナード・ファーガスンでしょう
    天使が高らかにって表現が当てはまるかは不明ですが
    世間一般的には 米横断ウルトラクイズ?のテーマ(スター・トレック)や
    ロッキーのテーマでのハイノートが有名で元気が出る感じの音楽~♪
    ただ、個人的に好みに合うかどうかが問題点ではあります。
    私個人は むかしのビッグバンド時代の名ペッター
    ハリー・ジェームスが お気に入りです
    彼のチリビリビンやスリーピーラグーンを聴くと
    うっとりしちゃいます。(^^ゞ
    クラ系、ジャズ系、ポップス系 いろんな方達の名演奏があり
    演奏でも 元気なのや しっとり哀調や様々
    好みがみつかるといいですね!

  • 日本対オーストラリアをテレビ観戦しながらカキコ。
    >TIGAさん
    マ・メール・ロワですね、宮沢さんが持ってきた曲。ついでに演劇部の部室にあったミニコンポはONKYOっぽかった気が。ちなみに私がラヴェルの曲で一番好きなのは亡き王女のためのパヴァーヌです。
    トランペットですが、クラシックでしょうか?クラシック音楽でトランペットのソリストはとても少なく、グレアムペンギンさんがおっしゃるとおり、ジャズの世界の方でより活躍している楽器だと思います。クラシックではロシアのセルゲイ・ナカリャコフや、以前紹介したウィントン・マルサリスがクラシックのCDをいくつか出しています。後はモーリス・アンドレとか?正直良く知らなかったり…(滝汗)m(__)m
    https://www.audiostyle.net/archives/51489393.html
    ↑で紹介したバロック・デュオのCDに収録された一曲目”輝かしいセラフィムに”が、ヘンデルのオラトリオ”サムソン”の曲で、聖書に描かれている天使がラッパを吹き鳴らす描写を曲にしたものです。TIGAさんの”どこかで”が、この曲のことを指しているのだとしたらもしかするとこれのことかも。。。?
    セルゲイ・ナカリャコフのCD
    http://store.shopping.yahoo.co.jp/asahi-record/00000382576.html
    http://www.hmv.co.jp/product/detail/1914805

  • >グレアムペンギン♂さん
    紹介ありがとうございます。
    ジャズは、聴いてかっこいいとは思うもののクラシック以上に生活に接点がなく、手を出しづらいのが現状です。
    まだまだ学生の身でそうポンポンCDを買えない状況も手伝ってまだジャズCDは1枚も買えていませんorz
    父がジャズやらボサノバやらのCDを大量に所蔵していた気がするので今度持ってないかきいて見ます。
    >pastel pianoさん
    あれま、ずいぶん最近の記事で紹介されてたんですね。しっかり読んでませんでした。反省反省。。。
    ナカリャコフの方も亡き王女のためのパヴァーヌがあったりで非常に気になる。
    お金に余裕が出来次第購入を検討してみます。

  • >>しっかり読んでませんでした。
    私の書くだらだら長文を毎回全部読んでいる人は殆どいないと思います…。
    マルサリスもナカリャコフもリンク先に試聴音源があったかと思いますので、聴いてみてピンと来たら買い♪ピンと来なければスルーで良いと思いますd(^_-)

  • 試聴あったんですね
    聴いてみたところナカリャコフはかなり好みな雰囲気です。
    こんな素敵なCDを紹介ありがとうございました

  • ピリオド楽器の演奏ですね…・
    寺神戸亮というバロック・ヴァイオリニストをご存知
    でしょうか?
    DEONOから安い値段でCDがたくさん出ています。
    また、フラウト・トラヴェルソの
    有田正広のCDを聴くことをお勧めします。
    同じDENONから出ているのでぜひチェックしてみてください!

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