【箱庭コンパクトスピーカー探し】
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何を隠そう管理人が初めて舶来オーディオの素晴らしさを知る切っ掛けとなったのが、今から15年以上前に手にしたイギリスWharfedale(ワーフェデール)社のブックシェルフスピーカーDIAMOND5であります。
Wharfedale DIAMOND Ⅴは当時英国では”エクセレント”の異名で絶賛された小型スピーカーで、海外製のオーディオ機器が国産とは一味も二味も違うと云うことを10代の私に知らしめてくれた懐かしの逸品、最初の出会いがこれだったのです。Diamond5とCREEKのプリメインアンプ4240、そしてPHILIPSのポータブルCDプレーヤーAZ6829に出会わなければ、当時国産中級期のカタログスペックばかり追いかけていた私は、オーディオ再生に何故か内包される”音楽性”という言葉の意味を体感し、理解することは出来なかったでしょう。。。その頃の思い出の詳細は↓管理人のプロフィールに。。。
日本への輸入は時期モデルDiamond6以降途絶えてしまったのですが、その後もダイヤモンドシリーズは、創業1932年の老舗ブランドの割に、ノンポリシーとしか思えないような意味不明でドラスティックな設計変更を繰り返しつつも英国を代表するバジェットスピーカーとして生き延び、今年は遂に第9世代の9.xシリーズ。ダイヤモンド9.0はその最少モデルに位置づけられ、サイズ的にも旧ダイヤモンド5に最も近いもの。庶民のためのバジェットHi-Fiスピーカーだけあって、当時から脈々と受け継がれるこの漂う安っぽさも頬笑ましいところなのであります。※これでも大分マシになったと云うか、9シリーズになって突然高級感が増しました。
当時使用していたワーフェデール DiamondⅤは、キャビネットのサイズの割に大きめの120mmウーファーと、アルミドームトゥイーターのの組み合わせでリアバスレフ。このワーフェデール製ウーファーは、ポリプロピレンコーンに砕いた鉱物を混ぜた塗料を塗布したザラザラした仕上げの物で、当時、DENONのPRESTA SC-E232やSC-E535などにも採用されていました。ダイヤモンド5のフロントバッフルはMDFとプラスチックの貼り合わせと、もうなんともビンボ臭い雰囲気を漂わしていましたが、音質はもうバリバリの英国サウンド。決してHi-Fiではないし、透明度も程々で、むしろ箱なりと素材の安っぽさから滲み出る混濁感が付きまとうアナログチックな音なのですが、ビートルズを鳴らしたらこれしか無いだろう?ってくらいのノリノリで雰囲気タップリの鳴り方をする。クラシックでも小編成はお手の物。ただ、独特のWharfedaleらしさを演出していた新設計の25mmアルミニウムトゥイーターが過入力に弱く、良く聴くとソプラノの高音域でビーッとノイズが混じっていたり、ヴァイオリンは裏返ってしゃくれた感じの音なのですが、それもまた色気にしてまとめ上げちゃうのが凄い。あんまり耐久性が良くないスピーカーだったようで、2~3年ほどの使用で音がスカスカになってしまい、トドメはPADのウルトラ・システム・エンハンサーと云うバーンインCDです。これでバーンインしたところ、エージングが進みすぎて音がスカスカヨレヨレになってしまいました…orz、結局、売り飛ばそうにも売り物にならないコンディションで、泣く泣く粗大ゴミに出しました。
余談ですが、DiamondⅤよりも一世代前のDiamondⅣ(トゥイーターが19mm)の方が更に高音質だったそうです。見た目的にもDIAMOND4の方が好み・・・。
さて、最新世代のDiamond9.0は25mmのシルクドームトゥイーターに、やや小さい10cmのミッドウーファーがバッフルのほぼ中央に位置する、なんだか見た目のバランスにややセンスを感じないデザインなのですが、 とはいえバスレフポートがフロントなのは箱庭スピーカーとしてセッティングの制約が少なく、実用上使いやすそう♪ 外寸は145x236x165mmとストライクゾーンど真ん中。-6dB保証の周波数特性は60Hz-23kHz。クロスオーバーは2.2kHzとQUAD並に低め。そして一番のポイントは£100/$250というありえないバジェットプライス!であります。
DIAMOND9.0は基本的に前作Diamond8のデザインを踏襲していますが、フロントバッフルがグレーのプラスチック?だったのが、全面木目のプリント板になっているぶん、スピーカーとしては高級感が増している気がします。ユニットはDiamond8の黄色いユニットの方が見た目の高級感はありそうですけど、9.xシリーズのユニットは、トゥイーターもウーファーも、もしかしてQUADのLシリーズと同じタイプじゃないか?とかそんな感じに見えるのですが、どうだろう。。。。グリル形状が違いますが、どっちも生産は中国ですし…、WharfedaleとQUADは確か姉妹メーカーです。そんな感じで、まぁハッキリ言って名前以外、当時のダイヤモンド5と共通点ぜんぜん無いじゃん!ってな感じですけれども、それでも英国オーディオ好きなわたくしめはWharfedaleというブランド名に弱いのねっ。ちなみに英国WHAT HI-FI?誌はQUAD Liteと同じ5つ星でTight and punchy♪との評価。ノリノリで元気が良いのか、単に五月蝿いだけか…。 一瞬で玉砕する可能性は無きにしもあらずだけれど、やっぱり一度は手にしてみたい。。。尚、2022年次点の後継現行モデルは12世代のWharfedale DIAMOND12.0 (2021年発売)になっています。(JAMOにつづく)
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おまけ、ワーフェデールDIAMOND7。
コメント一覧 (4件)
SC-E232のバッフルはプラスティックの一枚板ではなくぷにょぷにょしたいかにも反射音を吸収するんですよ、という感じのものじゃなかったでしたっけ? 自分もあまり記憶にありませんが……
遠目だと確かにプラスティック板に見え激しく安っぽかったのは覚えています。
主語がぬけていてすみません。ビンボ臭い云々はあくまでDiamondⅤの話です。判り難いので修正しておきました。デンオンのSC-E232は国産なので箱はそれなりの高級感がありました。フロントのベージュ色バッフルはぷにょぷにょでしたか?触ったこと無いので。DENONとDIAMONDとの一番の違いはトゥイーターの音です。ワーフェデールはアルミドームの明るいしゃくれた音で、トータルで快活なサウンドでしたが、SC-E232はソフトドームで、歪みっぽさは全くない、翳りのある優しく大人しいサウンドでした。
http://audio-heritage.jp/DENON/speaker/sc-e232.html
コラーゲンコーティングですか。
検索で飛んできました。ワーフェデールダイアモンド5+クリーク4040+フィリップスと言えば、サトー無線の工藤氏が広めたものですね。懐かしいです。ひょっとしてお店で会っていたかもですね。
ねっしーさんはじめまして。せっかくコメントいただいたのに、管理人不在で直ぐにレスできず申し訳ございませんでしたm(__)m
当方の都合で現在ブログの更新を一時休止しておりますが、なるべく早く再開したいと思っております。それでは。