【CREEK Evolution CDプレーヤー導入記】
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ONKYO A-1VLとCREEK EVO-CDを組み合わせてみる
こんな組み合わせを試す人は他にあまりいないと思いますが、一応という事で。重ねてみるとこんな感じになりました。幅がほぼ同じで両機ともアルミパネルという事もあり、見た目的にはかなり似合っていると思います。ヘアライン仕上げの具合に差がありますが、上下の面取りなど合わせてデザイン面でのマッチングは良好。かなり純正組み合わせに近いイメージ♪ また、オンキヨーA-1VLはD級デジタルアンプで発熱はかなり少ないですので、CDプレーヤーを上に載せるセッティングでも、密着させない限り殆ど問題無いと思います。(注:実使用時には念のためインシュレーターなどを噛ませて1.5~2cmくらいは確保した方が良いかも)
スピーカーはスウェーデンaudiopro IMAGE11。スピーカーケーブルは英国TAG McLaren F3-10SPK。RCAピンケーブルは米国STEREOVOX HDSE。電源ケーブルは純正品。電源タップはPC用の格安品、壁コンセントはPanasonic WN1318。アンプのA-1VLは13mm厚のAIRBOW デュポン・コーリアンボードとの間にaudio-technica AT6098の3点支持になっています。
こんな感じで早速音を出してみたのですけれど…
う~ん、う~ん、う~ん、結論から云ってしまうと駄目でしたこれ…orz。
まず、音が耳に痛い。中域から上が硬質すぎてすべからく歪んで聞こえます。透明感は高いのですが、大人しくなりすぎて音楽性云々以前に音が死んでる。聴き続けるのが苦痛なレベル…(涙) 音質は中途半端ですが歪みを消してくれる良さがあるHDSEを使ってもこのキツさ。。。スピーカーケーブルや電源ケーブルもトータルで相当丸みのある音の物にしないととても聴けるレベルにならなそう。。。
Kharma KPL Reference/1aとEvolution-CDのの相性が良かったので、その後はずっとこの組み合わせで運用しています。
ONKYO A-1VLのサウンドは、低域の量感や解像度については、中~高域の輝き感と比べてややドライでスピードレスポンス重視、ヤマハピアノの左手方向みたいな感じですので、EVO-CDの低域の明瞭な解像度が生きない上に、ボリューム不足でスカスカ気味。C-1VLもフラットな高解像度&高音質指向で、A-1VLの持つプラス方向への元気の良さをニュートラル気味に引き戻すプレーヤーでしたが、この純正組み合わせと比べても、ずっとつまらない死んだような音になります。こんな変な組み合わせにするくらいでしたらC-1VLが半値で買えます。
そんな感じでものの30分くらいで結局EVO-CDを外してしまいました。オーディオ機器の組み合わせは本当に難しいです。A-1VLとエボリューションCDはそれなりに合うと思っていたのにこの結果。組み合わせを征する者はオーディオを征する、なんて管理人は常々思っているのですが如何かしら?
ARCAM DiVA CD72T CDプレーヤーとの比較
あまりにもつまらない音がして心がかなり寒いので、ARCAM DiVA CD72Tを持ち出してみる。この時のRCAケーブルはSTEREOVOXのHDSEではなくイソダのHA-08PSR(改)。うむ、普通に良い。EVO-CDやC-1VLほどの高級感やレンジの広さはありませんが、音楽性が程々に備わっているのと、ほんのりとした暖かみがあって無難な感じ。これなら問題無く音楽が楽しめます。まぁ、音質的にはA-1VLにはもっと上のグレードと組み合わせるのが理想的ですけれども…(普段はTL51Zが乗っています)。
1+1がそのまま2にならないのが単品オーディオの難しいところ。安い製品でも組み合わせが良いと合計価格からイメージする数倍の音質が得られたりしますし、数百万クラスのハイエンド機器でも、組み合わせが悪いとかなり情け無い酷い音が出ます。ついでに個々のアクセサリによる小さな変化は塵も積もって山となる。という事で、CREEK EVO-CDプレーヤーは予定外の展開で暫くメインシステムで使うことになりました。C.E.C TL51Zのアナログライクで歪み感皆無なサウンドも捨てがたいですので、どうしたものやら…( ³△³ ).。o。両方置くにはスペース的に無理があるしなぁ。。。
電源環境に於ける想定外の影響
CREEK Evolution-CDプレーヤーのお陰でメインシステムのCD再生音が大きく改善されましたが、今日気付いた点をもう一つ。EVO-CDの電源を入れておくと何故かプラズマテレビの音質が変わりますw。高域が僅かに伸びて滑らかになる印象。電源切ると台詞がもっさりするので間違いない。 注:同じプリメインアンプに繋がっている外部スピーカー側も同様に変わります。
まあ並列型の電源コンディショナー、一例としてPS Audio Noise Harvesterなどを挿しても家中の音が変化するわけですから、電源ボックスの隣りにプレーヤーを繋げば何らかの変化はして当然なのですけれど、こういう微妙な変化って、周知されていないぶん案外と気付かなかったりしますよね。。。ちなみにエヴォリューションCDはスタンバイ状態でも6Wの電流が流れていますが、それでもオンオフで影響が違うっぽい。。。CDプレーヤーはどちらかと云えばノイズの発生源ではないかと思うのですが、電源を入れている方が印象が良い音になるのが謎です。。。
VAM1202 / CDM12.x系 PHILIPS製トランスポートの性能
で、今日はEVO-CDのトランスポートとしての実力を試してみます。といっても手元にあるDACはMARANTZのCDR630のRECスルーモードのみ。こちらはフィリップス製リニアトラッキングダイキャストメカのVAM1202にPHILIPSのビットストリームDACの組み合わせ。EVO-CDはMARANTZやPHILIPS系の低価格CDプレーヤーで数多く採用されてきた実績のある非ダイキャストのリニアトラッキングメカCDM12.xですので、ドライブメカのグレードはCDR630よりも下になります。
デジタル出力にはTOSリンク(光デジタル)、TDK OC-6TT10を使用。低価格TOSケーブルにも色々ありますが、これはかなり柔らかめの音質。ネットで評判が良くて買ったものですが、音質的にはどうでしょう?少し音が中域寄りで団子っぽいというか、柔らかめの音質が好みでしたら合うかも知れません。ちなみに音質的にはTOSリンクよりも同軸ケーブルの方が良い結果が得られることが多いのですが、コアキシャルで繋ぐと機器同士が干渉して、TOSに比べて音の特徴が混ざるような印象もあり、厳密な評価用には敢えてTOSかなぁと。もっと高音質なTOSケーブルに熱研のオプティカルゲートも持っているのですけれど、久しぶりに引っ張り出してみたら繋いでも音が出ない(滝汗)。メーカー修理に出したいのですが、今更出来るかしら。。。※断られました…orz
さて、エボリューションCDをデジタルトランスポートにして、MARANTZ CDR630のDAC経由の音を聴いてみます。※注:この組み合わせではサンプリングレートコンバータ無しでも問題無くロックします。まず音量が少し下がったように感じます。これは他のCDプレーヤーと比べてもそうですので、CDR630のアナログ出力が控えめに聞こえる音作りなのでしょう(出力スペック的には同じ2.0V)。EVO-CDのDACに比べて音がやや暖かい。それと上下が出ていない中域重視の音。比較するとS/Nは良くないというか、アナログチックなサウンドに聞こえます。軽いタッチでの音楽的な横の流れの滑らかさはCDR630の内蔵DACにやや軍配。
ただ、EVO-CDの様に音楽の細部に引き込まれるような精神的な描写力は無く、音質面でもレンジ感や透明度、情報量に大きな開きがあり、DAC部分の音質的には2クラス以上の差がある感じです。不思議なのは(いつもの事ですが)DAC部を経由せず、エボCDのトランスポートのデータを単に入力しているだけなのに、CDR630がまるでクリークのCDプレーヤーのようなテイストの音色になること。クオリティ的にはずっと下なのですが、CREEKが一昔前に5万円のCDプレーヤーをもし作ったら、たぶんこんな雰囲気になりそう。
比較に同じCDをCDR630のダイキャストメカトランスポートに入れて再び再生。おぉぉぉ。TOSリンクを経由したEVO-CDのトランスポートの音よりもこちらの方が全然良い…。、低域方向は薄めですが、高域方向はレンジが広がってナローな印象が緩和。やや音にまとわりつく粒子が大きい感じはありますが、情報量もそれなりに増加します。音楽的には大きな変化はありませんが、それなりに快活な方向へ向かう感じです。
今回使用したTOSリンクケーブルのグレードがあまり高くないですので断言は出来ませんが、結局、EVO-CDの内蔵トランスポートより、CDR630内蔵トランスポート+CDR630内蔵DACの方が高音質。それでも、EVO-CD直接のアナログ出力が持つ音質にはまるで敵わないという結果に。まぁCDR630の音質は実売5~7万円クラスのCDプレーヤーに準じた印象で、対するエヴォリューションCDは、うちのメインシステムに繋げた場合、何この高音質!ってくらいの鳴り方をしてくれますので、格別相性の良い組み合わせと云えるのかも知れません。
ところでこの記事を書くためにググって情報収集していたら、このブログの文章を抜粋して他のブログの文章?とごちゃ混ぜにしている意味不明なスパムサイトを発見。てか、文章が継ぎ接ぎなので前後の脈絡不明の怪文。たぶん、書いた本人じゃないと自分の文章が転用されていることさえ判らない。 これって一体何の意味があるんだ~!
ついでにアクセスがまた変な増え方をしていると思ってログ見たら、またまたヤフーオークションでした。過疎ってるからトラフィックが目立つんですよ~…orz しかも今度はONKYOとCREEK両方のページに。前にも書きましたが、出品者さんは断じて私じゃないですよー♪ まぁ、評価のしっかりした良心的な方々でしたら、ヤフオク!にリンク付きで転載しても一向に構わないのですが、、、もし出来ましたらコメント欄に一言挨拶をくれたりすると、書き手としては何とな~く安心かも?
コメント一覧 (4件)
インプレ、楽しみにしていました。その2とその3、組み合わせでほんとに変わるのですね。メインのほうで、2台の個性的なプレーヤーを使い分けるのは楽しそうですが。うちでも同じく、置き場所の問題はつきまといます。 P.S. SA12S1、修理しつつも元気です。
Kさんこんにちは。SA-12S1修理されましたか。メカ故障か何かでしょうか?
このままA-1VLと組み合わせて使えないのではでは悔しいですので、電源アクセサリ関係のテコ入れで何とかバランス取れないものか思案中です。どうもCREEKの付属純正電源ケーブルが原因で酷い音がしている悪寒が。。。(メインシステムではKharmaのKPC/Reference1aを使いましたので、少なくともここだけで柔らかさと歌うような表現力がプレーヤーに加わりますし、歪み感も減ってるはずですので。。。)
SA12S1はIC交換でした。その後、部品の在庫がきれたらしく、こわれないことを祈るのみです。
オーディオがきれいに鳴ってくれないときは、気分も低下しますね。私の場合、半年くらいして、ようやく使い方のコツをつかむことが多いです。
イメージ11は、経験では、RCAケーブルのちがいを高域によく表しました。それにしても、このCDPとA1VLとの組み合わせで、音がしんでしまうのは、どういう理由なのでしょうね。
>私の場合、半年くらいして、ようやく使い方のコツをつかむことが多いです。
これは私もそうです。一つ何かを替えてしまうとバランスが変化して芋づる式に問題点が吹き出しますから。。。奇麗に鳴ってくれないストレスを分散するために、私は1つのシステムに拘らず、廉価でコンパクトな機器で3つも4つもシステムを組んで、それぞれの音で音楽を楽しめるようにしています。今年はPC系のミニチュアオーディオにもトライしようかしらと♪
>イメージ11は、経験では、RCAケーブルのちがいを高域によく表しました。
Image11は80Hz未満の低音域がバッサリ無いですから…。
音が死んでしまう理由は何でしょうねぇ。。。相性としか説明できなくて申し訳ないのですが、A-1VLは繋げるCDプレーヤーの持つキャラクタに驚くほど素直に追従するアンプですので、EVO-CDの持つ聴感F特の偏りを中和せず、更に増幅してしまうような印象です。
その昔ARCAMのアルファ5+CDプレーヤーを使っていた時も、このCDプレーヤーはCREEK4240では奇麗に鳴るのに、ミュージカルフィデリティA1ジュニアの組み合わせた場合はとても聴いていられないくらい酷い音がしました。EVO-CD+A-1VLどころの騒ぎではなく、耳が変になりそうな音で。同じイギリス製同士なのにです。インピーダンスのズレとか個々の機器の持つ電気特性の違いとかで案外影響があったりするのかも(謎)