米国のオーディオアクセサリーブランドJ1 projectのPT-4がモデルチェンジに伴うメーカー在庫処分。Joshinwebで数量限定4割引! PT-4は前から欲しかったオーディオ専用の高級電源ボックスで、お値段的に手が届かず某店のショーウィンドウ内の展示を見ていつも指をくわえていたのですが、値段を見て思わずポチってしまいましたよ♪
Joshinweb本店で2008/1/18日~の数量限定ですから、自分が買う前に無くなる事を危惧して敢えて記事にしてなかったのですけれども、今日無事に品物が届きましたので早速レポートしてみます。今あらためて見てみると、3日前にPT-4が10個、PT6MFCが5個もあったのが、もう半分以上売れてます・・・ホントに早い者勝ちでした(@_@;) ※後日注:セールは終了しました。
電源ボックスJ1 project PT-4の概要
今回管理人が購入したのは4ヶ口の小さいPT-4-SPです。まぁ大きいPT6MFCはうちの場合置く場所に困るのと、PT-4の方がPT6MFC-SPと比べるとコンセント一ヶ所あたりで割るとむしろ安上がりかなぁ…な~んてそんなケチな理由でございます(^-^;) 音質対策やコンセントのグレードはPT6MFCが更に上位で、内部にMFCシートという電磁波吸収素材が敷かれている点と、採用しているコンセントとIECインレットが、PT-4はFURUTECHの金メッキモデルFP-15A(G)、PT6MFCはFURUTECHの同型ロジウムメッキFP-15A(R)で共にクライオ処理されたタイプになります。
FURUTECHには無メッキ/金メッキ/ロジウムメッキのFPXシリーズ等、類似形状で新型及び20A対応の上位グレードコンセントがいくつかあり、コンセント横幅が同程度の他社製品もですが、自己責任で他のコンセントへ換装することも可能です。
届いた電源ボックスPT-4ですけれども・・・なかなかずしりと重い。。。そしてもの凄い工作精度で作られています。仕上がりのエッジやサーフェスが美しく高級感抜群♪ 良く見たら箱にMade in Japanの文字が。。。アメリカ製ではないのですね・・・ぐぬぅ(^^)ゝ
J1 projectと云えば軍事用に開発されたIDSコンポジット(青)及びICPコンポジット(黒)と呼ばれる高分子ポリマー系素材を使い、インシュレーターやオーディオボードなど、定評あるオーディオ整震用アクセサリーを数多くリリースしているアメリカ発のオーディオアクセサリーメーカーだと思っていたのですが、なんかいつの間にか製造舞台が日本になっているらしい。。。製造国変更で音の傾向が変わったとか一時期批判がありましたが、実際の所どうなのでしょう?
さっそくJ1 project PT-4にこれまでCSE CX-63Aに接続しているメインシステムの2代目CDプレーヤーCEC TL51ZとプリメインアンプTAG McLaren 60iの電源ケーブルを接続。(電源ケーブルは双方ともKharma KPL Reference/1a) それから壁コンセント(PAD CRYOMAG(クライオマグ))とPT-4の間はPS Audio Prelude XPD/1.8MkⅡで接続。電源ケーブルのプラグはソルベントで洗浄。CSE CX-63Aとそれに刺さっているオーディオスパイスのACC18以外は普段の構成そのままです。
PT-4は底板にJ1 ProjectのICPコーンスパイクを取り付ける8mmの大きなねじ穴が4つあるのですけれども、スパイク部のSP35HRは残念ながら別売扱いで付属せず。今回は取り敢えずスパイクを購入していませんのでワカツキ製のオーディオラックに直置き。上位のPT6MFCはSP35HRが最初から付属していてコーンスパイク込みの価格ですので良く考えるとお得なのですねぇ。。。JoshinwebでSP35HRも一部が半額で出ていたみたいですが、既に売り切れていて気・付・か・な・か・っ・た!・・・orz 通常価格はお高過ぎるよもぅ・゜・(ノД`;)・゜・ ※2016年後日注:SP35HRはS35HR-Jにモデルチェンジされました。
結局S、35HRを後日Joshinwebで追加購入しました。
J1 project PT-4 音質レビュー
で、ここからが肝心の音質インプレッションです。結論から云えばズバリ買って大正解\(^o^)/ 既にCSE CX-63Aと云う十分に高音質な電源ボックスからの変更ですので大きな向上は期待出来ないかと思いきや、自分でもびっくりの仰天大幅音質アップでございます♪\(^o^)/
まず気付くのはもの凄~く聴感S/Nが良く背景が静かになる点です。筐体はアルミニウムとIPCコンポジットの複合構造ですが、CX-63Aの様な金属系と想われる響きの付帯音は皆無。では響きが薄くてドライなのかと云えばそんな事は無く、むしろ流れが滑らかで適度な潤いのある音色で、特に直接音の密度感が抜群です。何でしょうこの高級アナログプレーヤーみたいなサウンドは♪ 残響が音にまとわりつく付帯音としてではなく、しっかり直接音とくっきり分離している感じです。音場が深く静けさに満ち、とても落ち着いた雰囲気ですが、音楽的なリズム感のテンションが上がって小気味の良さが際立つ美点もあり、この手の製品にありがちな、ダンピングされた結果として音楽性が殺される印象は全くありません。音場は大変見通しが良く帯域も割とフラット。低域方向の量感はCX-63Aと同程度ですけれども、更に低い方のピッチの明瞭感が高い印象です。
高域方向はPT-4のほうが更に上まで伸びていますが、それに伴うキツさは全くなく、クリアでありながら歪み感が大きく減少します。この歪み感の減少はかなりポイントです。音量を上げても当社比で全然五月蝿くありませんd(^_-) レンジは上下に広がりますが、立ち上がりそのものはほんのりと丸く耳当たりは優しい音色です。魅力は何と云っても明瞭で密度感の高い中域♪ 背景がグッと静粛に沈み込み、音楽のコントラストが向上し、音場の立体感やダイナミックレンジが大きく広がったように聴こえます。鋭角にカットされた金属と樹脂のハイブリッド素材からは想像も出来ないナチュラルで低歪みなサウンドが得られつつも、ピアノと弦楽器の描き分けがしっかりと出来ています。非常にオーディオライクに高度なハイファイ性を備えながらも、音楽性についてはキッチリと向上するタイプです。
敢えて欠点を挙げるとすると、そうですねぇ・・・今のところ殆ど思いつかないのですが、例えばチクマなど他社同クラス以上のハイエンド高級電源ボックスと比較した場合、立ち上がりのアタックの鋭さ、華やかさ、明るさ、高域方向の金属的な響きに伴う伸張感、微粒子のように分解された情報量といったものを求められる場合にはJ1 project PT-4では物足りないのではと思います。高解像度系の金属的な付帯音に伴う微少情報を増幅して音場を満たすタイプではなく、むしろ情報量は静粛性に収束されるかの如くしっとりと整理される傾向です。これは決して情報量が少ないわけではなく、これ見よがしに音像のエッジを誇張しないという意味です。
それから、低域の膨らんだ量感を求めたり、極端に暖かい音or冷たい音など演出過多なキャラクターを望む場合にも合わないと思います。低域方向はフラット且つ分解能が高まる傾向。ピアノの低音弦の振動やペダリングの音がかなり明瞭になります。加えて僅かにテンションがかかった感じですから、ゆったり感や開放感を求めると少し集中力や求心力が強すぎる様に感じるかも・・・生演奏がそんなにリラックスしてたら変なのですけれどね。音に濃密な存在感はありますが、音色そのものは仄かに温度感を伴う地味目のダーク系キャラクターです。
~まとめ~
J1 project PT-4をメインシステムに導入して心底良かったです♪出来れば書斎用にあともう1台追加で欲しいぃ~…。 (後日注:結局追加でもう一台購入してしまいました。)尚、後継モデルのPT4P PT6MFC PT6PL PT2PDGでは、寸法は変わらずにアルミ削り出しサイドパネルが廃止され、全体がICPコンポジット樹脂製のブラック筐体になりました。また、コンセント部分がFURUTECH FP-15R系から変更され、低価格ながら音質に定評あるアメリカン電機7110GDをベースモデルに、リン青銅ブレードとJ1コンポジット樹脂を採用したJ1 project自社ブランドのJPC2-15R/JPC2-15へ変更されています。※後日、2台目PT-4の換装用コンセントとしてJPCK2-15R(旧JPC2-15R)を購入しました。
更に前述した純正コーンスパイクS35HR-J以外でも、ネジピッチ<(付属8mm サイズ変換ネジも多数あり)が合うものでしたら、他のスピーカー用のネジ型スパイクやスパイクインシュレーター等々による音質変化も楽しめそうですので、各々のシステムに合わせて色々トライするのも面白そう。スパイクが無かったとしても既に相当に高音質ですので必ずしも必要なものではありませんけれども、純正SP35HRを取り付けた印象としては、絶対にスパイク&スパイク受けを取り付ける方がPT-4本来のポテンシャルを引き出せると感じます。
J1 project PT-4の音質は上質なアナログプレーヤーを想起させるものだと上で書きましたが、CECのベルトドライブCDプレーヤーに音傾向として非常に向いていると思います。手持ちのTL5110ZやTL51Zの脚を電源BOXと同じJ1プロジェクトのICPコーンスパイクにしたら面白そうですが、出来ればJ1 projectにベルトドライブ用のディスクスタビライザーを作って欲しい!なんてね(^^)。それもICPコンポジットと金属の複合素材で・・・複合するのがポイントです。PT-4が高音質なのは、たぶんきっと十分な質量のあるアルミ合金とコンポジットポリマーの複合サンドイッチ構造だからで、コンポジットポリマーだけではより音が丸くなってソフトなキャラクターが支配的になると思うのです。この電源タップと同じ方向性で音質のチューニングができれば、きっとCEC純正スタビライザーよりも魅力的な音質になるのではと思います♪ 正直、管理人はJ1プロジェクトの素材と金属の複合が作り出すサウンドに嵌ってしまいそうな予感がしていたり・・・。
続、J1 project (J1プロジェクト) PT-4
昨日届いたJ1プロジェクトの電源タップPT-4ですけれども、接続24時間を経過したところバランス的にやや高域が大人しいのが気になり始めました・・・。音色がやや艶消し系なのですよね。。。新品当初のバーンインが進み、馴染むと高域が落ち着く方向へ傾くのはオーディオアクセサリーのセオリーですので、ここは他の部分で補った方が良い感じ。
機器側電源ケーブルのKharma KPL Reference/1aは、銀コート線で光沢感のある艶っぽい音質なのですけれども、送り出し側に繋いでいるPSオーディオ Prelude XPD/1.8MkⅡはどちらかと云うとモニター系で冷めた地味なトーンの電源ケーブル。PT-4との組み合わせでは暗さが助長されてそうな気が。。。
とりあえず中高域に適度に艶と明るさを加味したいので思案してみます。PT-4本体の四隅へオーストリア2シリング硬貨をインシュレーターとして噛ませてみると音が高域方向に少し明るくなりました。この硬貨、例えると輸入盤CDみたいな音になるんですよね。。※別にオーストリア製だからではなく素材の響きです。 悪く云えば低域が軽くなって少し安っぽい雰囲気になります。この感じでしたらどうも500円硬貨をスペーサーに代用するのが良さそうな気がするのですが、手元に4枚無かったので断念。音色の微調整はともかくとして、この電源ボックスにしてから音楽の流れがノリノリになって楽しいのです♪ 楽器一つ一つの分離が良く、それぞれの音楽的な意図が明確化されてより意思を持った鳴り方になります。
そうそう、オーディオラックにほこりが積もっていたようでPT-4の低板にホコリがべったり。しかもくっついて取れません。J1プロジェクトの電源ボックスには底面と上面にダンピング材か電磁波対策か何か判りませんが紙繊維みたいな黒いものが貼ってあり、これにホコリが非常にくっつきやすいのです。マイクロファイバーのハンディワイパーで拭いたら余計ホコリがひっついて酷いことに…。、結局ブラシアタッチメントを付けた掃除機で吸い取るのですがあんまり綺麗にならないなぁ・・・やれやれ(苦笑) もしかすると粘着ローラーのクリーナーを使うのが良いのかも。
コメント一覧 (2件)
こんにちは。
昨日はコメントを頂いてありがとうございました。
2通目を読んでコメント自体の削除依頼かと思い非公開にしてしまったのですが、よく読んでみるとKuniあてのコメントにもとれます。
うちのはしばやんさんのようなシステムではないお手軽なものなのでデジカメ画像を希望とは全然考えなかったのです。
コメントの削除で良かったのかお知らせください。
先月末の「激安iPodと超高級マークレビンソンの音質対決」やオンキヨーのPC用USBサウンドデバイスについての記載は昨年私が色々試していた内容に近くて、大変興味深かったです。
遅レスすみませんです~m(__)m
kuniさんのシステムは以前に画像を見たことがあったので~と思ったらタイムドメインスピーカーなどでかなり変更しているんですね。詳細はそちらへレスします~♪