レイカ(LEIQWA)バランスウォッシャーCLは2液性のCDクリーナー。オーディオアクセサリとしてはもう数年売れ続けている定番商品の一つで、店舗や広告等で目にしたことのある人も多いのではないでしょうか?この度Joshinwebでも取り扱いが始まり、物は試しで使ってみることにしました。
こちらのメーカーの謳う効能書き云々は、一部例によって意味解らな系なのであんまり触れないでおきます(^^;とにかく、クリーニング、音質向上、画質向上、除電等の効果があるらしい。
液性はほぼ水に近い印象。アルコールが入っていたりとか、それっぽい揮発油や有機溶剤を含んだような感触はありません。typeA液でカビ・汚れを落とし、typeB液で仕上げのトリートメントします。まるでシャンプーとリンス。使用感も、一般の界面活性剤やアルコール系クリーナーのような強力な洗浄力ではなく、CD表面を傷めなさそうなマイルドな洗浄力です。それでもカビ等にはどうやら十分。専用のペーパークロス ビスコは木綿みたいな感触。ディスクを傷つけないクロスとありますが、汚れた面を使い続けたり、十分湿らせずに力を入れる加減を誤ると、時々ですがやっぱり傷つきます。慣れるまで少々コツが必要かも。これは他のクロスでもそうなのですが、あまり過信しない方が良いです。使い捨てなのが一番のメリットでしょう。あと、二液性ですので作業は若干面倒かな…。時間がかかる分、日常的に使うのは個人的にやや辛いと感じました。
肝心のサウンドですが、CD特有のデジタル臭さが無くなり、エッジが取れてしっとりこなれた感じの音になります。ステージの見通しは良くなりますが、引き換えに音のトーンが微かに陰るような気もします。もしかするとB液の塗りすぎかも…。 要するにナチュラルに落ち着いた印象。ボーカルやピアノのタッチはデジタル的な棘が取れて微妙に生々しく血が通ったような雰囲気。オーディオ的に言えば私が普段使っている工業用?の電解アルカリイオン水クリーナーの方が明るくスッキリとクリアになるかな。こちらは以前トヨバックス・スーパーウォーターという商品名で一部オーディオショップ店頭で売られていましたが、中身はたぶんpH12の電解イオン水。工業用/一般用途のクリーナーとして、色々な銘柄から幅広く販売されています。バランスウォッシャーは、デジタル的に先鋭化したサウンドよりも、CDからナチュラルな滑らかさと優しさを引き出してくれる印象。
同社にはバランスウォッシャー33というアナログディスク用のクリーナーもありますが、音質の傾向や汚れ落ち、水っぽい液性からいって、CDよりも更に向いているかも知れません。一連の製品はオーディオアクセサリ誌の2000年、2002年度オーディオ銘器賞を受賞していて、クチコミでも特にLPレコードでの評価は高いみたいです。LP盤は定期的なメンテナンスを必要なのでこういったクリーナーは実際有効でしょう。但しCDは保管状態に問題があったり手で触って汚さない限り、普段敢えてクリーニングが必要になるケースは少ない。クリーナー効果の有る無し以上に普段使いには2液性で手間が掛かることの方が気になるかも。てか、私は数枚であっさり挫折しました_| ̄|○ まぁ変な副作用は無いみたいですので、CDの音のギスギス感が気になり、ナチュラルで自然なサウンドを指向される方は一度手にとって試してみられるのも良いと思います。