Bowers&Wilkins(B&W)モニタースピーカーのリファレンス

N802B&Wを知らずしてピュアオーディオを語る事なかれ」と言い切ってしまえるくらい、世界中のメジャーレーベルがこぞって録音スタジオ用モニタースピーカーとして標準採用しているのがBowers&Wilkinsです。高音質録音で知られるマイナーレーベルのスタジオでも多くはB&WのNautilus 800シリーズか旧MATRIXシリーズのモニタースピーカーを使用しています。演奏家のあの人も指揮者のこの人も仕事用に自宅用にB&Wスピーカーを導入していますし、大多数に於いてメジャーレーベルの正しい録音の音を知りたかったらまずはB&Wを導入せよ!と言い切れるくらい、現在のピュアオーディオ再生に於けるデファクトスタンダード的な存在になっているのがB&Wブランドのモニタースピーカーだと云えるでしょう。※一部アルフレッド・ブレンデルの様に静電型スピーカーのQUAD ESLにこだわりを持ち、レコーディング時に密かにB&Wと入れ替えさせるピアニスト等も中にはいますけれど…

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イギリスの指揮者サー・ジョン・エリオット・ガーディナー。以前に英国のB&Wのコマーシャルに出てまして、なんでもMATRIX802S3を使われているとか!?現在はNautilusなのかしら?同じく指揮者の故ヘルベルト・フォン・カラヤンが自宅やグラモフォンでのレコーディングモニターにB&Wの初代Matrix801以降を使用していたことは有名ですが、ロシアの指揮者ワレリー・ゲルギエフのインタビュー番組を以前に観たときも、マリインスキー劇場のオフィスか何かだと思いますが、後ろにトールボーイ型のB&Wーチラスが置いてありました。

アーティスト:ゲルギエフ(ワレリー), 作曲:チャイコフスキー, 指揮:ゲルギエフ(ワレリー)
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805V僕自身がB&Wのスピーカーに最初に出会ったのはナカミチが代理店をしていた頃のMATRIX805V。ベニヤ板みたいな安っぽい外観仕上げとは裏腹に、当時の小型SPとしては非常にアキュレート且つ情報量の多いスピーカーで、ただ単に高音質というのみならず音楽表現力の面でも動的でキレの良い快活な表現力を備え、同時期の他社スピーカーを音質面で圧倒する大変魅力的な小型スピーカーでした。

B&W MATRIX 805Hちなみに同じB&W MATRIX805でも、スタジオユースでの横置き用にトゥイーターの取り付け位置を変更された805Hの場合、音色は一緒なのですが不思議と805Vの持つ動的な快活さが抑えられていて、同一の部品と構造にもかかわらず音楽から伝わる楽しさが全然違ってしまうことに、不思議な驚きを覚えたものです。

旧マトリックスシリーズは現行のノーチラスシリーズと比べると全域に軽快なナチュラルさと穏やかさがあり、トゥイーターが歪んで五月蝿いと感じさせるようなことはあまり無かったのですが、Nautilusへモデルチェンジされ一気に現代的な高い解像度とスピード感を獲得した結果、厳格なモニタースピーカーとして接続される機器や録音の誤魔化しが一切許されない厳しさも同時に兼ね備えてしまった印象があります。そんなB&W 800シリーズのアキュレートなシビアさを目の前にすると、個人的には身の丈に合わないと感じてどうしても尻込みしてしまうのですけれども、やはり普段クラシック音楽を中心に聴いているオーディオファイルとして、B&Wの上級モニタースピーカーをリスニングルームに持ち込む事へ常にある種の憧れを感じずにはいられません。

管理人の場合、ここ数年店頭試聴時にはB&W 805SB&W 703/704基準にしてオーディオ機器の比較視聴をするようにしています。中~低価格帯のモデルで他に個人的に好みの音がするスピーカーはいくつかあるのですが、客観的にノーチラスより音質面で優れたスピーカーは殆ど存在しないと考えています。

B&W 805SB&W 805S

B&Wのサウンドは、正にモニタースピーカーの名に相応しい歪みのないアキュレートな広い音場とそこに浮かぶ正確でシャープな音像、強烈な解像感を伴うセンシティブでクールな高域とフラットな周波数特性など、他メーカーのスピーカーとは次元の異なる圧倒的な情報量が特徴です。反面これだけの情報量と引き換えに使いこなしの難しさも第一級。ノーチラス・ツイーターの応答性の良さが災いし、生半可なクオリティのアンプやケーブルを繋げて音出しをした場合には、高域方向の神経質さが耳につきとても長時間聴いていられない類のキツく耳に痛い音になってしまう状況にしばしば出会います。かといって分解能の低く高域方向が丸まった甘い音色のオーディオ機器との組み合わせでは、ノーチラスが持つ本来の高解像度を基調とした高性能な持ち味を十分発揮することは出来ません。ノーチラスをそれらしく鳴らすためには、全帯域に於いてハイスピードで情報量が多く色付けを廃しながらも一切の歪み感を感じさせない質の高いアンプSACDプレーヤースピーカーケーブルクリーンな電源システムなど、ブランドに惑わされないトータルでの優れたリスニング環境を揃えることが必須になります。

B&W800シリーズは、ハイエンドオーディオの世界でも、再生芸術・・・生より艶っぽい個性的な音色を備えた危うい魅力のスピーカーにカスタムメイドの真空管アンプを繋げて、怪しいブランドのビンテージ?ケーブルを繋げ、出てくる音は非現実的だけれども夢のような魅惑の音空間~的な方向性とは思考回路が全く正反対にある、モニタースピーカーとしてあるべき現実を直視することを大前提としたスピーカーだと云えると思います。

B&W Nautilus 800DB&W Nautilus 800D

モニタースピーカとしてのB&W製品は文句なしに素晴らしいです。現在の選択肢の中ではほぼ間違いなく究極と云えます。ポリグラム系列など多くのレコーディングスタジオでリファレンスモニターとして使用され、オーディオメーカーの開発用スピーカーとしても現在最も標準的であろう存在。生演奏を知る音楽ファンで、オーディオマニアックな魑魅魍魎の世界には興味が無く、最もハイクオリティで正確な音質、そして家具としても優れた質感を備えた一級品をお金に糸目を付けずに一流のシステムをしっかりと組まれる。或いは音楽モニターとして業界人が仕事用に最善のシステムを組みたい。こういったニーズの場合にはB&W Nautilus 800シリーズ以外の選択肢は敢えて考え無い方が正解かも知れません。

Nautilus 804SNautilus 804S

しかし、これが予算に限りがある皆様となると話は別になりそうです。先にも書いた様にB&W 800シリーズは再生面での一切の誤魔化しが効きません。Nautilusに比べてより親しみやすいアコーステッィクなプレゼンスを感じさせる下位モデル、B&W703/704/705等であっても、他社同クラススピーカーと比べた場合、十二分にモニタースピーカーと呼べる品位を備えています。ですから、スピーカーまでは何とかなるけれどアンプやプレーヤー・オーディオケーブルや電源環境の整備にまでは十分に予算が回らないといった状況で一点豪華主義的に迂闊にノーチラスに手を出したりすると…そのセッティングの神経質さを持て余してコントロール不能に陥り、望んでいたような音質が得られず、結果さじを投げ出したくなるかも知れません。B&Wの上位機種を中途半端なシステムと組み合わせてしまった場合、高域が金属的に耳につく、リラックスできない神経質な音に終始してしまう可能性が大いにあるからです。それをも覚悟で敢えてB&Wにジャンプするか、予算との折衷で他に程々のバランスを目指すのか…ここまで来たら後は皆さんの考え方次第でしょうか♪

カラヤン晩年の録音で個人的に一番好きなアルバムがこれ。いかにもMATRIX801でマスタリングされたっぽい音色がします

とはいえ、2005年よりダイヤモンドトゥイーター搭載などノーチラスシリーズの内容がマイナーチェンジでほぼ一新されました。このモデルチェンジをきっかけに従来の高域方向の神経質さが解消されていればこれ以上の選択肢は他に無いだろうと思います。新型のNautilus 804Sや805Sについては残念ながらダイヤモンド・トゥイーター搭載機ではありませんが、803以上の末尾に”D”が付くモデルは、巷の情報ではトータルバランスが大幅に改善しているとのことですのでとにかく試聴してみたいです。

B&W DM600

予算はあまり無いけれどB&Wブランドにあこがれはある。そこでB&Wで箱庭的バジェットHi-Fiが可能かどうか考えた場合、候補としてB&W CMシリーズ600シリーズなどの比較的低価格なスピーカーがあります。これらの下位シリーズモデルの場合、モニタースピーカーとしてのノーチラスのグレードダウンというよりは※ケブラーコーン特有の少々しゃくれたようなドライな質感と箱鳴りを生かした音作りで、上級機の持つ解像度の高いモニター的な音質指向とはかなり趣が異なりますが、少ないコストの中で、エンクロージャーのサイズを比較的大きく取り、低価格ながらも、音楽を屈託無く明るく楽しく聴かせてくれる親しみやすいキャラクターが魅力になると思います。注:※以降はあくまで2005年当時の旧600シリーズについての記述です。

B&Wの製造面での拘りについてjazzaudiofanさんのブログに耳寄り情報があります。管理人も英国よりDVDを取り寄せてしまいました。

※2007年追記:B&Wでは2005年末より中間価格帯ラインナップとしてCM1/CM5/CM7/CM9等のCMシリーズが順次リリースされています。価格帯を大きく超えるクオリティが魅力で、既に同クラスのリファレンス、デファクトスタンダード呼べる存在です。使用環境によってはノーチラスを超える魅力もある非常に素晴らしい製品ですので、ぜひご試聴をお薦めします。

※2009年追記:B&W CMシリーズにCM5及びCM9、CMシリーズ全機種にピアノフィニッシュんが追加されました。

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コメント一覧 (20件)

  • 新製品のノーチラス聴きました。
    ダイアモンドを使ったモデル、使わないモデルにかかわらず非常にナチュラルな方向に変化しています。
    マイナーチェンジなのであまり話題にはなっていませんが、かなり高い評価を得るモデルになるでしょうね。

  • レス早っ!。
    やはりそうみたいですね♪ノーチラスも発売後早7年を迎え、
    外観は従来と一緒でも、中身は実質90%の変更らしいですので、
    今回はMATRIXが好きだった(よってNautilusが苦手な)私をも、
    納得させてくれるんじゃないかと大変期待してます。
    といっても、買えないじゃん!って値段なのですけれど…。
    ノーチラスには手が届かない普通の人には、703、704辺りをオススメしたいです。
    それにしても最近、デフレ時代にもかかわらず、
    モデルチェンジを境にオーディオ製品の価格がどんどん上がっている気がします。
    ウィーンアコースティックも次世代モデルは大幅値上げになってますし。

  • ちょっとお邪魔します^^?
    確かにB&Wって、オーディオを語るのに外せないブランドですよね。きちっとした論評ありがとうございます(って私がいう立場じゃないのですが^^!)
    ただ、Pastel Pianoさんも触れていますが、最近のラインアップには、私も個人的には?を感じています。実は、庶民の私としては、B&Wでしたら、マトリックス805が結構好きなんですよね。
    801とか802とかとは別の次元で、結構、おうちでオーディオというより‘音楽’が楽しめるよいスピーカーだと思います。
    最近、たまにノーティラスとか新しいラインのモデルを聴くのですが、残念ながら、どうも音楽的にグレードアップしたとはとても思えません。
    (続く)

  • (↑続きです^^!)
    たぶん、このブログではある程度、初心者でも手に入れやすいように現行製品の紹介がメインになるのはやむをえないと思いますし、とても大切なことだと思いますが、今でも、たとえ中古でもきらきら輝くところのある十分に魅力的な旧モデルがあるというのが、このオーディオの世界の難しさというか奥の深さなのでしょうね^^?
    たまには、旧モデルの特集をしてみるとか^^?
    ところでpastel pianoさんの他の記事をみても思うのですが、とても具体的で参考になるレヴューで、その筆致、本当に敬服いたします。
    わたしもブログがんばってカキコしますね。
    ではでは^^

  • そうそう、2005年のあたらしいノーチラスは、まだ聴いていないです。ただ、マトリックスシリーズの後のノーティラスシリーズは、いろいろ聴きくらべましたが、そのときのノーティラス805は、非常に神経質で小難しくて、高音がキンキンしていた記憶があります。
    そのとき、pastel pianoさんがおっしゃるようにCDPやアンプの素性がすぐばれてしまうような‘厳しい’スピーカーだと思いました。
    結構、オーディオ雑誌の評論家の先生方の記事って、そこらへんの事情をはしょってしまうことが多いのですよね。
    ちょっと、筆がすべりました^^?
    ではでは。

  • >たまには、旧モデルの特集をしてみるとか^^?
    私が所有している機器も既に殆どが旧モデルですし、オーディオ機器とクラシック音楽は息が長い=時間感覚が超スローペースな私に合ってるので、旧モデルの記事も出来るだけ書きたいと思っています。ブログ初めて2年経って既存のページも既に旧モデルばかりですけれど(滝汗)。但し今のところは休止してた昨年に購入したプラズマテレビやレコーダーなどのレビュー記事を一通り済ませてからでないと先に進めないので、そこら辺はしばらくお待ち下さいませませ♪
    >その筆致、本当に敬服いたします。
    日記形式でロクに推敲せず投稿するものですから、過去記事は誤字や脱字に加えて、リズムが変な文章が多すぎて、読み返すと恥ずかしくなります…。
    >ノーティラスはDとSへのマイナーチェンジ以降ずっと良くなりましたよ~。805Sとか、機器やケーブルにそれなりの予算があれば家庭でも楽しめると思います。とはいえあくまでハイエンドですので、新車でメルセデスやBMWのオーナークラスの方々へのお薦めです。
    箱庭オーディオ的には、現在はB&W CM1とCM7ですね。これらはハイエンドに劣らない音を一般人にも届く低価格で実現していますし、ハイエンドにはない組み合わせの扱いやすさや、より近しく気軽に音楽を楽しめる耳当たりの良さがあります。B&WのCMシリーズよりも更に廉価なモデルは個人的にはあまりお薦めしませんが、少なくともCM1はバジェットHi-Fiの一つのデファクトスタンダードになったと思います。

  •  804s確かに全体で良くなっているんですが、
    N804の3wayらしからぬまとまりのよさや、B&W
    スピーカーとしてはありえないほどの鳴らしや
    すさも、多少失われたような気がしなくでもな
    いですね…。
     もし今買うなら中古のN804やN803もいいかも
    と思うんです。プラのプラグは×ですけれど
    も…。
     804sの方がN804より低音が良いのですが、か
    えってキンつきやすい気もするのです…。
     ダイヤモンドツィーター搭載機は別次元の音
    ですけど。

  • >トムキャットさん
    こんばんは&はじめまして(ですよね?)
    N804をお使いとは羨ましいです。確か以前(この記事の後)にじっくりと試聴したのは既に804S/803Sになっていたものでした。直接比較していませんのでモデルチェンジでの音質差は上手く掴めなかったです。N805Sはトータルでの音質は良くなっているようでしたが、相変わらず未だピーキーでキンキンしているなぁと感じました。

  • はじめましてです。カタログ見比べてみると
    1w時の音圧が1dbあがってること。低音側の
    歪率の0.5%ポイントが下がっているとのこと
    でした。でも歪の1%ポイントは逆に上がって
    しまっているんです。聴感上だと量感は増えて
    いるように感じますが。質はそれ程でも…
    という感じです。
    高音も歪が増えるポイントは上がっているので
    すが低歪がまろやかな方向と言うよりも、より
    高解像度な方向に出ていると思えました。
    全体として、モニタースピーカーとしては確実
    によくなってる。リスニング用としては、うら
    やましがる程でもない…セッティングの
    法が大事かなという所でした。
     でも純正で金属プラグなのはいいですね~♪
    スコーカーの磁気回路なんかも改善されてるみ
    たいですし。同じシステムで聴き比べればその
    あたりが出てくるかもしれませんね。
    いきなり書きこんですみませんでした。

  • >トムキャットさん
    こんばんわ~♪二重投稿の部分は修正しておきました(^^) 800字制限もあるのですが、GW中頃からLivedoorブログのサーバーの調子がおかしくて、まともに投稿できなかったりコメントが消えたり色々あるみたいです。スタッフブログその他に苦情コメントが殺到して凄いことになってました。いまだに箱ピュアの管理画面も飛んでますし。。。こんな感じですので4日間新エントリを投稿せず静観してましたがそろそろいい加減にエントリ公開しないと・・・。
    それはともかくB&W804のお話大変参考になります。検索で来られた方は特にこういった情報を求められていると思います。ちなみにフェーズプラグはどんなものをお使いですか?

  • ステンレス製です。良くも悪くもよりノーチラスらしくなるみたいです。なのでツボにはまれば良いのですが、セッティングによっては硬い音になったり…。でも上流の音に左右されやすいということは、音色をコントロールしやすいって事でもあると思うんですよ。
     だから足まわりはケチれないし、ケーブルなんか高額でも相性悪いと全くダメって事になるんですが、クエストのコブラあたりでも無難な音にはなるので、高額投資が絶対必要かと言うと、そうでもないと思います。
     あと、所詮は軽い紙コーンの16cmウーハーなので、アンプも駆動力自体はそんなには必要ないと思います。繊細なスピーカーなので良いアンプを使うにこしたことはないと思うのですが…。
     …セパレートアンプ欲しいのですが手が出ません。(笑)
     

  •  でも不快な音を出すような性格がなければ、
    10万円クラスのアンプで大丈夫ですね。
     箱の隅をつつくくらい引き出すならいくら
    でもいいアンプをおごればいいのですが、例
    えば803Dが買えるような投資では本末転倒
    ですよね。
     高価でもきつい音出すアンプあるし。ポータブル器を据え置きのアンプにつなげば分かる事
    ですけど、クオリティ云々は別として、きつい
    音は意外に出なかったりしますし。
     以外な組み合わせで気持ちよく聞けたりしま
    すよ♪

  • こんばんは。
    久しぶりにリンク切れと本文を修正してみました。B&W800シリーズ・・・に合ったアンプ選びですが、一般論で書くとなるとスピーカーの価格に見合ったハイエンド製品を・・・具体的にはイギリスのCHORD製品などが挙げられると思います。とはいえオーディオ機器は本質的な性能と価格が必ずしも一致しないケースが多々ありますし、”相性”は時に価格の限界を大きく凌駕しますから、低価格なアンプでも良い結果が得られれば幸せですよね。B&Wは以前にROTELの10~20万円台のセパレートアンプを自社のデモ機として使用していたりしますし、うちにあるTAG McLaren(現AUDIOLAB)の8000系セパレートアンプも、MATRIXやノーチラスを端正且つ音場感豊かにドライブすることが出来ました。他にも国産ではデジタルアンプのONKYO A-1VLやシャープの旧1bit系アンプなども、価格を考えれば十分な音質が得られると思います。
    私はB&Wで一番鳴らしにくいのは、上位モデルよりもむしろ800系で一番売れているN805になると思っています。このスピーカーについてはペア価格と同等或いは超えるクラスのアンプにしないと、トゥイーターが金属的に歪んでしまいまともなバランスで鳴ってくれない・・・もちろん例外はありますがそんな傾向があると感じます。ただこれはあくまで私の個人的な感覚ですので、同様な指摘をされる方もいれば、一緒に試聴している状況でも全く感じられない方もいらっしゃいます。
    対処療法として高域が聴感上控えめに聞こえるレンジ感の狭いアンプやケーブル、おっしゃるように携帯プレーヤー等を使うことで聴きやすい音にすることは可能ですが、やはりモニタースピーカーとしての本分を考えると、強烈な解像度とレンジの広さを確保しつつ、高域の歪み感と&中低域のケブラーコーン臭さを感じさせない十分なドライブ力のあるアンプを使ってあげるのがスピーカーにとっても本望ではないかと考えます。

  • CHORD製品ですか、とてもそこまでは手がでま
    せんね。とはいえいい物はいい。
    きつい音を出さず、高域から音色も自然で
    中低域ユニットの癖がほぼ出ない…。
    それくらいなら、今でも出来ているとおもいま
    ますし。普及機で十分できる事だと思います。
    それでも、音楽としての情感表現力であるとか
    録音現場の空間表現力であるとか。
    …そういったものはやはりそれ相応の機器
    でないと無理なんでしょうねえ…。
     それこそが本来の800シリーズの世界といえ
    ばそのとおりと思います。
     でもただ気持ちよく音楽を聴くだけに尻ごみ
    するほどのスピーカーでもないと言いたかった
    のです。
     

  • >でもただ気持ちよく音楽を聴くだけに尻ごみするほどのスピーカーでもないと言いたかったのです。
    そうですね。まぁスタジオ用途を前提に設計された高額なハイエンドモニタースピーカーにハイエンドアンプをってのはあくまでセールストーク的な一般論ですので、個々の環境で深くお考えになる必用はないと思います。私としては低予算で無理にN805Sに背伸びをされ泥沼に陥るくらいなら、CMシリーズ(特にCM1)+10~20万円台のアンプの方が音楽を簡単に楽しめる確率が上がりますよってのが趣旨ですから。
    B&W 803も804も長くつき合える一生もののスピーカーですし、最初に一点豪華主義的に組まれたとしても、機器の入れ替えやセッティングの試行錯誤なども含め長期に渡ってお付き合いできる最高峰のスピーカーだと思います。ちなみにトムキャットさんはどんなアンプをお使いですか?

  • 少々恥ずかしいですが、ヤマハ製のプリメイン
    です。SACDプレーヤーもそろえて。
    言ってしまえばこれまで、セッティングでの辻
    褄合わせに必死になっていた所ですね。(笑)

  • AS-1000かA-S2000辺りでしょうか?(この2つ実売価格があまり変わらないのが何とも・・・)
    https://www.audiostyle.net/category/yamaha
    どちらにしろ全く恥ずかしくありませんし卑下するようなモデルではないと思います。CD-S1000/CD-S2000のSACDプレーヤーとセットで外観イメージ的にも高級感と統一感がありますし、ん~むしろ何が問題なのかわかりませんです(^^)

  • 僕のは、A-S1000です。実勢価格はあまり差が無いのですが…A-S2000の能力を引き出すセッティングをするとなると、実は相当価格差がでると思います(笑)

  • 良い感じに機器を揃えられていらっしゃいますから次はどんどんSACDソフトを揃えましょう♪ また何かありましたらコメント下さいませ。

  • はじめまして。
    ゆうきといいます。
    CM9を購入予定ですが新たにデノンからPMA-A100とDCD-A100が11月から発売されるとおもいますがCM9とでは厳しいでしょうか?
    組み合わせ的にいまいちですか?
    スピーカーケーブルはキンバーケーブル8TCを使おうと思ってます。
    宜しくお願いします。

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